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2007年08月31日

虫ハンター

Today's text 江野本ぎずも

 先日の中目黒目黒のブログを読んで、気になったことがありました。この人までお役立ち日記を書いてしまったら、どうでもいいこと書いてるのオイラひとりだけになっちゃう! ってことではなく、上位になったらガンナーと言えども防御力200は必要だということ。オイラはすでにハンターランク29になっており、上位ももう間近まで迫っています。しかし、防御力は96。……絶望的な数字です。こんな紙装備では上位クエストに出るのもはばかられるってもんです。取り急ぎ、上位になるまでに少しでも防御力を上げておいたほうがよさげです。

 新たな防具を作ることも考えたのですが、よくよく見てみると現在の所持金は763ゼニー。……こちらも絶望的な数字。どう考えても、いまから素材を集めて防具を一新するまえにハンターランク30になってしまうでしょうし、上位になればまた入手できる素材も増える。ならば、現在の装備を強化するほうが理に適っているというもの。どこから手をつけようかと武器工房でじっくり検証してみたところ、あるひとつの素材を持ち合わせていないために腕と頭の装備を作ったはいいが強化できずにいたことがわかりました。その素材とは、”モンスターの体液”。お恥ずかしながら、ハンターランク29になるまで、モンスターの体液を手に入れたことがなかったのです。ご存知ない方のために書いておくと、入手方法はランゴスタかカンタロスという『モンハン』の二大巨虫からの剥ぎ取り。これまで、虫から剥ぎ取れるものなんてタカが知れているだろうと決めつけて、手を出してこなかったのでした。けれど、いざ入手しようと決めたら、こんなに簡単なものはありません。思い立ったが吉日! フロンティアクエストの”カンタロス大発生”、つまりカンタロスの40匹討伐に出かけたのでした。

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▲どこにいてもランゴスタが寄ってきてウザいです。

 それにしても、相手が虫というのはなんともモチベーションが上がらないものです。第一、40匹ともなると捜すのがもうたいへん。シラミ潰しに樹海の全エリアを巡り巡って、地を這いずりまわるカンタロスを見つけては片手剣を一閃二閃。タイミングよく避けやがった日にゃあ右往左往して剣を振り回すはめになり、もどかしいことこの上ない。しかも、ただ倒すだけではなく剥ぎ取らなくてはいけないのです。そのために持っていった武器は、毒属性付きのデッドリィタバルジン。うまく毒らせることができた虫を後ろからジトーッとつけ回し、毒の効果で倒れたところに駆け寄って剥ぎ取る。そしてまた、振り出しに戻って虫捜し……。そのくり返しに辟易としてどうにもしかたがなくなったころ、あることを思い出したのです。


 えーっと、一応予告しておきますね。勘のいい方なら、「なんか雲行きがアヤシイ!」と気づかれたかもしれませんが、まさに予感的中です。虫嫌いの方には、これ以上読むことをオススメしません!!


 オイラにはかなり昔から疑問に思っていたことがありました。それは、なぜゴキブリはひっくり返って死ぬのか、ということ。たとえばモスのように丸々とした体躯ならば、横倒しになった瞬間にクルリとひっくり返って仰向けになってしまうこともあるでしょう。でも、ゴキブリはあんなに薄っぺらいのです。ゴキブリが横倒しになっているところは想像できません。絶命の瞬間、最後の力を振り絞って前転しているのか、あるいは後ろ足で立ち、前足で空をかくうちに後ろ向きに倒れてしまったのか。じつはかなり真剣に調べたこともあるんですが、その方法はわからないまま。どうやら交尾するときも仰向けになっているらしいことがわかって、妙にゲンナリさせられただけでした。

 さて、カンタロスももれなく最後は仰向けになっています。そう気づいたとき、オイラは心の中で狂喜乱舞しました。『モンハン』が、この長年の疑問に答を与えてくれるかもしれない! 悶々として眠れなかった日々よ、さようなら! それは、モンスターの体液欲しさに熱い視線を送っていなければ見落としてしまうほどの一瞬のできごとでした。毒を浴びたカンタロスは、まるで命が爆ぜるかのごとくに少しだけ跳ね上がり、後ろ向きにコテッと倒れたのです。極々自然に、さりげなく……。当然のことながら前転もしなければ、力んだ挙句に後ろへ倒れることもなく、一瞬にして仰向けになったのでした。でもコレ、意外に現実世界でも起こりうると思えるほど自然だったんですよ。おそらく、いままさに倒れんとしているカンタロスの様子をつぶさに見たことがある人は少ないかと思います。声を大にして言いますが、これは必見ですよ!! オイラは今後、断固としてカンタロスとゴキブリの死に様同一説を信じたいと思います。

 それにしても、虫嫌いの人にとってはこのクエスト、拷問でしょうねえ。虫なんて見るのもイヤ、っていう女性ハンターも多いことでしょう。虫の利用価値なんて、「キャー怖いー」などと言って好きな男の腕の中に飛び込む口実くらいのもの。あるいは、「昨日、マンションにゴッキーが出たから泊めて?」とかわいく言って、狙ってる男の家に転がり込むためのもの。本当に欲しいもんを手に入れるためには、虫だろうがなんだろうが利用しないとあとで後悔しますからね。……ハッ! その手があったか!!!! どうしてもモンスターの体液が欲しい女性ハンターは、「虫嫌いだから、カンタロス倒して?」と頼み込めばいいのだ! 「キャー、虫気持ち悪ーい」と言って逃げ回っていたら、男気溢れる男性ハンターがバッタバッタと退治してくれる、かもしれない。ちなみに、モンスターの体液はレア度4なので、ブランドバッグをねだる要領で「モンスターの体液が欲しーの」なんつってめぐんでもらうことはできないので注意。そんな虫のいいことは通用しません(虫だけに)。「だったらひとりでなんとかするわいな」という方には、やはりカンタロス40匹討伐がオススメです。40匹と言うと気が遠くなりますが、半数くらい倒してからエリア7に行けば大量に湧いて出てくるのであっという間。ただし、ウジャウジャと無限に湧いては前から後ろから刺されまくり、脚の毛まで見えそうなほど巨大なヤツまで現れるので、本当に虫嫌いの方は止めておいたほうがいいかと。

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▲”カンタロス大発生”のタイトルにふさわしいウジャウジャっぷり。

 やべえ! 最後に役立ちそうなこと書いてるじゃんよ! と小さく言ってみたりして……。

2007年08月30日

いまさらイーオス

Today's text 中目黒目黒

 2週間くらいまえのことだろうか。仕事がひと段落したので、(こちらもまた仕事の一環ですが!)『モンスターハンターフロンティア』を立ち上げた。適当な季節の、適当なワールドに入り、適当な街に入った。「だれでも来い!!」のドンドルマにいたのは5人。いつもはあんまり注目しないのだが、この日だけ何となくメンバーの名前に目をとおした。うん? その中に見覚えのある名前が。『ドス』のときの友だちだったかな、と凄い勢いで記憶を辿っていたところ……シナプスが切れる直前、ギリギリのところで思い出す。

ちょw 社長!www

 弊社社長(浜村通信)も熱狂的な『モンスターハンター』ファン。プレイしているのは知っていたけど、まさかゲーム内で顔を合わせるとは思わなんだ。サーバー3だけでも22のワールドがあって、その中にランドが10個あって、さらに街が5つずつあって……と考えると出会う確率は天文学的数字(いいすぎか?)。これは運命だと感じて、恐る恐る声をかけてみると、やはり社長。ドンドルマでお会いできて、光栄でございます(笑)。

 軽く挨拶を交わした後、ハンターランクをのぞいてみると社長はなんと38(俺は30※どちらも当時)。完全に負けている! 動揺して「あんなにお忙しそうなのにいつプレイしてらっしゃるの?」と、変な日本語で質問しそうになってしまった。ここぞとばかりに、近寄ってステータスをくいるようにガン見。防具は基本イーオス装備で、足だけザザミ。武器は氷の双剣のアンフィスバエナ。でも、なんでイーオス系なんですかと質問してみると、安く作れる割には防御力が高く、スロットも多いので防御珠をつけると、最大防御+60のスキルがつくという。何やら難しい言葉がでてきて俺の頭は混乱しそうになったが、「とにかく防御力が強いんだ」というとても抽象的な回答で無理やり納得し、わけもわからず「なるほど〜」と深くうなづいておいた。社長は隙間の時間を利用してちょこちょこプレイしているようで、今回も1回きりのクエストだった模様。つぎの機会にぜひクエストを、と堅く約束して、その場は解散となった。

 で、時は流れて現在。いや、おととい。みんなで上位のレウスに出かけた。最近、デッドリボルバーを使っている俺は、レウスをスタンさせることを趣味としている(ヘタだけど)。あの巨体がコテッとマンガのように倒れて星マークをぐるぐる回している姿がたまらない。何より、役立っている感がたまらない。上位だろうが、下位だろうが、スタンしまくるぜ! と意気揚揚と宣言をしてクエストに乗り込んだ。

 目の前に現れた上位レウス。先手必勝とばかりに、いつものように何発か、頭にぶちこめた。レウス、皆の一斉攻撃に怒りをあらわにしてきた。黒い息を吐きながらグルっとまわった瞬間、目の前に尻尾。「やば!」と思ったときはもう遅く、ハンマーのように重い一撃に身を委ねたところ即死。え、尻尾で即死!?
 
 体力満タンだったんですけど……。これは本当にショックだった。衝撃的な戦線離脱に、パーティーメンバーから防御力はいくつなの? と質問攻め。調べてみたら113(護符込み)。「よくそんなんで上位やってるね!」と褒められたのか、けなされたのかわからんが(おそらく褒めている)、みんな驚愕の様子。このくらいになると、弓やボウガンなどの飛び道具使いでも200は超えているらしい。

 満身創痍の俺の頭によぎったのが社長の装備。確か、安くて防御力が高いと言っていた。とくにつぎに作りたい防具がないし、まずは社長と同じイーオス流し装備(勝手に命名)を作ろうと、塔のキャンプで固く決心。

 が、そう簡単に問屋は下ろさない。イーオスの素材がまったくない。そりゃそうだ、最近はもちろん、始めたころから剥いだ(集めた)記憶がない。しょうがなく、いまさらイーオス祭りをひとり寂しく始める。かなり孤独。こういうときに限って、毒袋×2が連発!!!! 物欲センサー発動しまくりで、鱗や皮がでない。何十回も行ってみたが、満足に集まらない。もう発狂寸前のところで、前回登場した女神的存在Bくんが登場。さっそく相談したところ、人徳パワーで皮50、鱗50ずつもらう。一挙解決。

 しかし、つぎに俺の前に立ちはだかったのは”のりこねバッタ”。樹海の”かけた貝殻”クエストをやること数時間。集まりが悪い。繁殖期のドスイーオスのクエストも息抜きにやるが、完全に孤独との戦いだ。

 気晴らしに”防御珠”とやらを作ってみようと、仲間から情報を聞き出しつつ、調合してみることに。ここで、またもや大きな壁が! ”獣骨”がない……。いくつかあったはずなのに! ボーン装備、もしくはブルタスクハンマーに使った覚えが……。ボーン好きの自分を恨む。

そして、いまさらのブルファンゴ祭りスタート><

 現在はイーオス祭り、のりこねバッタ祭り(?)、ブルファンゴ祭りの大フェスティバルの真っ最中。ほぼ1日かけて、イーオスはSとUに分かれるところまで強化し、ザザミグリーブはザザミSグリーブまでがんばった。貯金は万年50000ゼニー以下の俺でもまったく金欠にならずして、防御力200オーバー! こりゃおトク! とりあえず、金欠ぎみで防御力が高い装備を、と思っている人にはオススメです。

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▲200オーバー記念。


やべえ! たまには役立ちそうな日記書けるじゃんよ!

2007年08月27日

シーズン1.5”ティガレックス、咆哮”を語る

Today's text 大塚角満

 俺がドイツ出張に行っているあいだに、『フロンティア』関連でなにやら大きな発表があったようで……。いま、遅れを取り戻すために懸命に資料を読んでいるわけだが、ナニナニ、9月5日に大型アップデートが行われて、その名称は『シーズン1.5”ティガレックス、咆哮”』と……。……!! ティガレックスがここで来るのか!! とわざとらしく驚いてみたところで、このシーズン1.5を精査してみよう。

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 まずこの”シーズン”という呼び名だが、今後、このような大型アップデートが行われる際はすべて、シーズンという冠がつけられることになったという。資料によると、「シーズンという名称はMH2(『2(ドス)』のこと)およびMHF(『フロンティア』のこと)で採用された”季節”のシステムなどで見られるように、MHシリーズのテーマである”狩り”に似合う言葉を冠しました」とのこと。1.5というと中途半端な感じもするが、これはまずサービス開始時を1.0とし、『フロンティア』を劇的に進化させる”シーズン2.0”へ進む過程としてのナンバリングだという。『2nd』の人気モンスター、ティガレックスが登場することに敬意を表して(?)シーズンの冠をつけ、またサブタイトルとして”ティガレックス、咆哮”を掲げたということらしい。なるほどなるほど。確かに『2nd』の象徴だったティガレックスは、これくらい別格扱いされても何ら違和感はない。それくらい、こやつは印象深いモンスターなのだ。『2nd』を体験せずに『フロンティア』からモンハン世界に触れた人は、ティガレックスにつけられた”轟竜”の異名の意味を痛いほど思い知らされることだろう。何十回となく戦った俺でも、テレビモニターの大きな画面でティガレックスと対峙することを考えると、いまから指が震えそうになるほどなのだから。うーん、楽しみだなあ。

 このほか、現時点で明らかになっているシーズン1.5のアップデート内容は以下のとおりだ。

●猟団専用の”猟団部屋”が実装
猟団ランク2以上の猟団は、自分たちだけの共有スペースを持つことが可能

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▲猟団員のみが入れる猟団部屋! 猟団長用の立派な椅子もあるらしい!

●ティガレックスが追加!
『2nd』の象徴的なモンスター、ティガレックスが登場する

●武器86種類、防具5シリーズが追加
ティガレックス、オウビート、マフモフ、パピメル、デスギアという、『2nd』にだけ登場した人気防具シリーズが実装。武器も新たに、86種が追加される

●双属性(仮称)武器が登場!
”睡眠+水”といった感じで、ふたつの属性を纏った武器がシリーズで初めて登場する

●マイギャラリーに家具が追加、追加配信クエストも!
討伐、採取などハンターの目的に沿ったテーマを配信クエストとして提供する

 ざっと、こんなところかな? この中で、シリーズの大マニアを自称する俺がとくに注目しているのが”双属性(仮称)”の武器である。資料では”特定の武器に対して異なる属性をふたつまでつけられる”とあるのだが、さてさて、どんな存在になるのだろうか。ちなみに9月5日時点で実装される双属性武器は、以下の6種類らしい。

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▲睡眠と水の属性がついたフェザーエッジ改。

・フロストブレイド(大剣)
・ディジェネレーター(ハンマー)
・フェザーエッジ改(片手剣)
・メルトバーサーカー(双剣)
・鎌威太刀−改(太刀)
・トライデント改(ランス)

 これまでのシリーズには存在しなかったスタンスの武器になるので、ゲーム世界にどのような影響を及ぼすことになるのか、注目したいのであります。間違いなく人気になると思うので、しばらくは双属性武器を纏ったハンターでドンドルマが溢れかえる……なんてことにはなりそうだなぁ。

 とまあこんな感じで、もうまもなく大型アップデートが実施されるわけですがね。肝心のオノレのハンターランクはというと……これがなんと36!! まったく成長してないぞ俺!!! これは由々しき事態である。いくら楽しげなアップデートが実施されても、ハンターランクが低いとすべて楽しめない可能性もあるわけだし(クエストには参加条件があるだろうからねえ)!!

 というわけで”モンハン有給”でもとって家でじっくりと狩りに勤しみたいと思います。捜さないでください。

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▲アイスブレイカー

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▲アイギスガード

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▲クラブハンマー

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▲ブルーハンマー

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▲ブリザードファング

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▲水斬

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▲双影剣【匠】

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▲ソードシールド


2007年08月24日

モノブロス成金!

Today's text 女尻笠井

●1日でモノブロス亜種を15匹!

 ここ数回にわたって、このブログの中でいかに僕がどん底貧乏ハンターライフを過ごしているか書いてきたわけですが、今回は違います! なんと現在の所持金20万超え! これまで40000ゼニー以上所持したことのなかった僕からすれば、もうビル・ゲイツ気分♪(極端ですが^^;) あれも買えるし、これも強化できるし……いやーいまから何に使おうか、ワクワクしています。はたしてどうやって見事貧乏ハンターライフから脱出することができたのか?

 決してなんか裏技なんかを使ったわけじゃーありません。とにかく狩って狩って狩りまくりました、モノブロス亜種を!! その数ざっと15匹。しかも、1日で。そもそもモノブロスは、これまでのシリーズでもソロ限定クエストとして用意されていたモンスター。地中移動タックルや雄叫びなどの凶悪、無慈悲な攻撃をくり出し、かなりの体力を持ち合わせていて、弓使いの僕にとってかなり苦手な相手だった。しかし、『フロンティア』のモノブロスは意外や意外、15分以内(早いときは10分強)で狩れてしまうのだ。かなり昔、演歌『舟唄』で八代亜紀が「お酒はぬるめの燗がいい〜♪」と歌っていたが、「モノブは(高級)耳栓つけた弓がいい〜♪」と僕は断固思う。モノブロスだけのために弓を作ってもイイ! と言っても過言ではないだろう。弓は貫通が使えるもので、モノブロスが突進して背を向けたスキに、弱点の尻尾からお腹のあたりを狙う感じだ。

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▲尻尾を狙い、貫通弓で頭まで貫くイメージ。これで角が折れることも。

 防具は高級耳栓とランナースキルを兼ね備え、弓はオオバサミIIIがオススメ(対モノブロス亜種)。睡眠ビンでまず寝かせて大タル爆弾、そのあと毒ビン×20、強撃ビン×50と、だいたいこれらがすべてなくなるときには捕獲可能に。モノブロス亜種が怒ったときのタックルだけに気をつけていれば、ほぼ無傷状態でクリアーすることができる。若干、同じエリアにいる雑魚が邪魔ではあるが、油断しなければなんともならない相手じゃない。ちなみに音爆弾、閃光玉があれば、より楽に狩れるはずだが、素材がもったいないので僕は使わなかった。

 そして肝心の時給はと言えば、だいたい1クエストあたりの報酬が約15000ゼニー。15分以内で、しかもソロでこの価格はかなりおいしい。たしかにお金稼ぎと言えば、ショウグンザザミと言われているが、ひとりでできる気楽さも考えると、やっぱりおいしい。そんでもってハンターランクポイントも550入るので、ひとりでハンターランクを上げたい場合にもかなりオススメのクエストと言えそうだ。ただ、このクエストは期間限定のギルドクエスト。8月29日の定期メンテナンスまでしか受注できないので、要注意! お金がない、ハンターランクを上げたいけど求人区で人を待っている時間がない、なんて人は早めに弓を作ってチャレンジを! 

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▲モノブロスとモノブロス亜種を狩りに狩って21匹。モノブロスハンターの称号もゲットしてます。

 ちなみに、15匹もいっきに、しかも仕事場でなぜ狩れたのか? 僕のメインハンターライフは会社だ。まがりなりにもまじめに会社では仕事しているわけで、まとまった時間で狩りを行うことがなかなかできない。しか〜し、今週は大塚角満、中目黒目黒の上司ふたりがドイツで行われているGC 2007(ゲームズ・コンベンション 2007)の出張取材でいないわけでして……鬼(上司)の居ぬまに……いえ、あの〜決して仕事をさぼっているわけではないんですが……いや本当にまじめに仕事はしていたわけでして……ほんのちょっとの仕事の合間にちょこちょこっとモノブロス亜種を狩っていたわけで……言い訳です、ごめんなさいm(_ _)m

2007年08月23日

裸ガンナーから歯ぎしりガンナーへ!

Today's text 江野本ぎずも

●歯に衣着せずに語るくだらないお話

 あのう、始めに断っておくんですが、今回は非常にくだらないことを書きます。余りにくだらなすぎて自分でも気が引けてしかたないのですが、こういうのは勢いが大事ですからね。ホント申し訳ないですけど、もう書いちゃいますよ、エイッ。

 オイラ、ライトボウガン撃ちながら歯ぎしりするんですけど!!!!
 (あー、マジでくだらないわ……。ゴメンナサイ)

 えーっとですね、前回ハンターランク20にしてライトボウガンにチャレンジしたら思いのほかおもしろかったことを告白したのですが、現在のランクは27。ここまで、ほとんどのクエストをライトボウガンでこなしてきました。もちろん、いまだに裸でウロチョロしてるなんてことはありませんよ! ちゃんと服を着る立派なガンナーへと成長しました。現在の装備はというと……

・頭……ガノスキャップ
・胴……バサルレジスト
・腕……グラビドガード
・腰……バトルコート
・脚……フルフルレギンス

 発動スキルは当然、ガンナー御用達の高級耳栓。防御力はなんと脅威の85! 裸と大差ないですね……。これでも、「コンガにどつき回されても死なない!」と感動したものなんですが。ちなみに所持金は、12472ゼニー。ガンナーに転職して以来、稼いでは武器につぎ込み、稼いでは防具につぎ込み、という生活を送っているので、毎日がジリ貧です。

 さて、くだらないくだらないと言いながらも今回の主題である歯ぎしりについてです。ライトボウガンを持ち始めたと言っても、最初は弾の種類から各モンスターとの間合いのとりかたまでわからないことだらけ。とにかくお金もないので、まずは”LV1 通常弾”で撃って撃って撃ちまくる戦法でクエストに臨んだのでした。タイミングよく編集部は夏休みに入ったので、自宅で朝から晩までライトボウガンを撃ち続ける生活。夜になって、「さすがに今日はここまでか」と寝ようとした瞬間、なんかほっぺたが痛い! ほっぺをつねられたとかそういう痛みじゃありません。鈍〜い痛み、たとえるなら筋肉痛のような。そのときはたいして気にもせずに寝てしまったのですが、翌日また朝からログインしてこの日初めてのライトボウガンをぶっ放すと……、ギシィィィィッッ!!! 昨夜のほっぺの痛みとともに、奥歯が軋む音が聞こえました。右スティックを押し込んでボウガンを撃つ瞬間に、意味もなく奥歯を噛みしめていたようなのです。意識をし始めるとどうにも気になってしかたないのが、人間の性というもの。1日中、奥歯をギシギシ言わせて、自分でも「あぶねえ女だな、コイツ」と思いながらライトボウガンを撃ちまくっていたのでした。

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▲スコープで敵に狙いをつけた瞬間に奥歯を噛みしめます。
 
 
 くだらない話はまだ終わりません。皆さん、聞いたことはありませんか? 「人は最大限の力を引き出すために奥歯を噛み締める。その証拠に、プロ野球選手は時速140キロを上回るボールを捉えるその一瞬に集中して歯を食いしばるため、奥歯がボロボロになってしまう」のだと……。おそらくオイラは、ライトボウガンを撃つときものすごく集中しているんですよ。歯を食いしばり、その一瞬に渾身の力を込めてボウガンをぶっ放しているんです。このままガンナーとして生き続けたら、一流選手たちと同じように歯がボロボロになってしまうかもしれない。でも、それでもいい。いつの日か、孫に「おばあちゃんはどうして歯がないの?」と聞かれたら、欠けた歯を見せながらニヤリと笑って「戦士の勲章さ」と答えたい! そして、同じようにハンターとしての道を歩み始めた孫との初めての狩で、めちゃくちゃに片手剣を振り回しているかつての自分にクリソツな孫をよそ目に、段差の上からボウガンでハメ殺して「狩はココ(頭)でするもんさね」と言いたいんだ!!!!!

 ……目頭が熱くなってきました。ええ、じつにどうでもいい想像上の話です。スミマセン。でもそんなくだらない妄想を膨らませる一方で、現金なオイラは密かに思っていたのです。これって、咬筋(ほっぺたのところにある筋肉)を刺激してるんじゃないでしょうか? アレですよ、いま流行のフェイスニングってやつです。もしかしてライトボウガンを撃ち続けたらスッキリ小顔になれちゃうかも。こりゃ、ガンナーはやめられませんな!!

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▲まったく関係ないですが、徹甲榴弾で撃たれたあと直立不動になるクックが好きです。
 
 
 
●改めて文字にすると照れてしまうステキ話

 読み返してみたら余りにもくだらない内容で、大塚番長に「ボツ」と言われかねないので、もうひとつ小話(?)を……。最近、ハマっているクエストがあるんです。それは雪山のフルフル狩。とくにフルフルから取れる素材が必要なわけではないんですが、見知らぬ人と行く野良クエが楽しいんですよ。ハンターランクを上げるならショウグンギザミとか、お金を貯めたいならモノブロスとか、ほかにもまだ行ったことのないクエストもあるんですが、フルフル狩がどうにも楽しい! フルフルクエストに参加される方たちって、ほとんどがアルビノの中落ち狙いです。『モンハン』をやったことのある方なら誰でもご存知でしょうが、コレなかなか出ませんよね。出現率はというとですね、ただいま『モンスターハンター2(ドス)』の公式ガイドブックで調べたところ、捕獲報酬で3パーセント、頭と胴体の部位破壊報酬で8パーセントだとか。ちなみにオイラは、いまだかつて1回こっきりしかお目にかかったことがありません。

 なぜフルフル狩が楽しいのかというと、それはひとえにクエストメンバーとのコミュニケーションが生まれるから。ほかのモンスターでは、それぞれよかれと思う攻撃を黙々とくり返すことが多く、相談しながら狩をすることはそう多くありません。シリーズの経験者も多いですし、メンバーにひとりはいるベテランハンターがアドバイスしてくれることはあっても、全員が頭を悩ませて相談をすることってそんなにないと思うのです。ところがフルフルの場合は、みんながガチンコで攻め倒すと部位破壊するまえに倒してしまうことも多く、頭と胴体の両方を効率よく部位破壊するためには連携が必要になる。「ちょっと武器弱めにしますね」、「貫通弾で胴から頭までぶち抜くようにします」などなど、その場にいる4人のメンバーのバランスを考えながら、心をひとつにして相談し合うわけです。しかもフルフル狩は、幅広いハンターランクの人が参加できる上に、誰かが3オチしてしまうことも少ないのでぎすぎすすることがない。アルビノの中落ちが出なかったからと言って、「すんません、ホンマすんません」、「ドンマイ!」なんてやる必要がなくて、まったりのんびりと狩が楽しめるんです。

 思えば、いろいろな方と出会いました。全員が遠距離武器で行ったり、火属性の武器を持ち寄ったり、じわじわ攻めようと意識しすぎてみんなホットドリンクが切れてしまったり、いろいろなことを試して頭と胴体の部位破壊を目指し、「出ませんねえ」、「出ないッスね〜」と溜め息をつき合いました。そして、クエストを終えて酒場に戻ってくるなり、誰かが「出ました〜!!!」と報告しようものなら、みんなから「おめでとう!!」と暖かい拍手が贈られました。そのたびにオイラは、自分にはアルビノの中落ちが出なかったけれど、みんなで頭を悩ませた結果誰かひとりでも入手することができてよかったなあ、と心から思うのでした。その後、フレンドになっていただいた方もいますし、「またね〜」と言って別れたっきりの方もいます。そんな一期一会も、野良クエのいいところ。今日もまた見知らぬ誰かと出会い、みんなでああだこうだと言い合いながらアルビノの中落ちを求めて雪山を歩き回ろう。今度はどんな人たちと出会い、どんな作戦でいくことになるのか、ワクワクします。

 頭の芯が痺れるような強敵との命をかけた攻防や、気の知れた仲間との楽しいチャット……『モンハン』世界の醍醐味はたくさんありますが、オイラはまたひとつ楽しみを発見してしまった気がします。てへ。

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▲フルフルよ、これからもヨロシク!


2007年08月20日

貧乏脱出大作戦!

Today's text 女尻笠井

 今回のブログのタイトルを見て、「おっ」と思った人はかなりのみのもんたフリーク! テレビ東京で数年まえに放映されていた伝説の人気番組『愛の貧乏脱出大作戦』から拝借したものだ。経営難の飲食店の店主が人気店で修行をする様子を追ったドキュメント番組。毎週月曜日午後9時から放映されていたこの番組に一時期、僕と大塚角満は夢中になっていた。この番組の見どころは、経営難の飲食店店主が人気店での修行によって自分がいかにこれまで怠けていたか、自分の何がダメだったかに気づき、立ち直る過程だ。なかには人気店の店主が親切に教えてくれているのに、ふてくされたり、反抗したり、挙げ句のはてに逃げ出したりする店主もいた。小学生の子供を抱え、奥さんがパートで家計を支えているにも関わらず逃げ出したりする店主もいて、「な〜にやってるんだ、この店主は」とか「もっとまじめに働けよ〜」などと、思わず上目線で見てしまっていた。

 しかし、最近『フロンティア』をプレイしていて気づいたんです。いらない武器や防具を適当に作って売り、お金を浪費し、しかも、罠や閃光玉などは他人にまかせきりの自分に。う〜ん、この感覚はまさに経営難なのに人に頼りっぱなしの店主といっしょじゃないか。そこで一念発起! まさにこのブログを書いているその瞬間から、、貧乏店主、いや貧乏ハンターを脱しようと決意しました。

 と言っても、『愛の貧乏脱出大作戦』のような修行は『モンハン』には必要なし。とりあえず、ひたすら狩りに励むしかない。そこで、もっともお金を稼ぎやすい(と思っている)”ソロクエスト”を始めることに! 現在(8月20日)行われているソロクエストは密林でガノトトスを狩猟する”豪傑”。密林での戦闘だが、弓使いの僕にとっては意外とガノトトスは与しやすい相手。音爆弾がなくてもなんとかなるかなぁ〜なんて気楽にクエストに出かけることに。頭の中では、「長くて15分かな」なんて皮算用までしていたんですが……行ってみてビックリ! まず、密林の3と4をガノトトスが移動するわけですが、これがまた移動しまくり。しかも、弓を打ちまくっても15分どころか20分、25分でもまったく倒せる気配なし。背びれがペタ〜ンとなって、ダメージを与えていることはわかるのだが……。25分くらい経ってから焦れてなけなしの罠を仕掛け、捕獲を試みるも麻酔玉効かず(泣)。そもそも音爆弾がないから、陸地になかなか上がってこない! 上がってこないならってことで、水辺から弓をバシバシ撃ちまくる。水の中にいる状態で倒すと剥ぎ取りができないことは百も承知。だけど、イライラしているので、容赦なく撃ちまくる、撃ちまくる、撃ちまくる、撃ちまくる……。そして35分にさしかかろうとしたとき、やっと倒せました〜!!!! も、もちろん、水の中で……ガクッ(汗)。ちなみに、今回のガノトトス討伐でもらえるのは12000ゼニー。35分で12000ゼニー。これを効率よしと思うか否か。う〜ん、もっと簡単に稼げるクエストありそうだけどな〜。

ガノトトス
▲時間ギリギリってわけではないけれど……ガノトトスにこんなに時間がかかるなんて。しかも、ガノトトス水中死(泣)

 『愛の貧乏脱出大作戦』でのある人気店店主の言葉、「結果を急いで求めてもダメなんだよ! 地道に努力しなきゃ!」。この言葉、身に沁みますデス、ハイ。

2007年08月17日

人徳者

Today's text 中目黒目黒

 以前、デートコースとして活用したことがあるんだが、目黒に世界で唯一の寄生虫の博物館がある。館内には超有名人のサナダムシくんや、お魚大好きなアニサキスくん、キタキツネからお引っ越してくるエキノコックスくんなど所せましと寄生虫の標本が置かれていて、下手なお化け屋敷よりも涼しくなれる。とくにビジュアル的に衝撃だったのが、イルカの胃に寄生したアニサキスくんの標本。写真を掲載したいところだが、「こんなの載せるんじゃねー」という猛烈なクレームが届きそうなので今回は我慢するが、別のものにわかりやすく置き換えると……じゃがいもを何ヵ月もほったらかすと、芽が伸びちゃうことがありますわな? あの芽が数百本生えている感じ。数百本レベル。うにょうにょと。にょきにょきと。お食事中の方はすみません。

【寄生虫】きせい‐ちゅう
1 寄生生活をする小動物。体内に寄生する回虫・蟯虫(ぎょうちゅう)・肺吸虫・条虫などの内部寄生虫と、体表に寄生するノミ・シラミ・ダニなどの外部寄生虫があるが、前者をさすことが多い。
2 自分では働かず、他人に依存して生活している者。

 宿主がいないと生活できない寄生虫は哀れだが、じつにずうずうしい。いまや寄生するだけでなく、宿主を死に至らせるヤツもいるらしく、生物の風上にもおけぬ存在だ。一方、ドンドルマでの俺は、寄生虫とはあまりにも正反対で、かなりの人徳者として通っている。たとえば、何かわからないことがあると、『モンハン』博士のような存在の友人Bくんが側にいて何でも教えてくれる。質問内容は「寒冷期のメシってなんだっけ?」、「閃光玉ってどうやってつくるの?」、「ハンマーで強いのなに?」など高レベルで多岐にわたるが、Bくんはまったくいやな顔をせずに(見えないが)、むしろ積極的にあれもこれもと話してくれる。

 このまえなんて、あまりにも低次元の話だが、まわりにいた友だちと”はちみつ何個持っている競争”を実施した。友人のIちゃんは350個、女尻笠井は250個、俺は5個……。決して催促したわけではないのだが、Iちゃんはハチミツ10個となぜか秘薬を手渡してきた。「上位は金があっていいのう」と正直な意見を言っただけなのに。最後にIちゃんは「もう、たかるなよ!」と一生懸命励ましてくれた。

 先日は同じメンツでクエストに出かけようとしたのだが、食事の材料がないことに気付く。「今回はいっか」とそのまま行こうと思ったら、たまたまIちゃんの部屋が開いていたので遊びに行った。だが、Iちゃんは不在で、部屋の外でメンバーと話している。帰ってくるまでちょっと待っていようとイスに座っていたら、帰ってくるなりえらく感動したようで、何も言ってないのに笑顔で食事をふるまってくれた。強調するが、僕は無言で座っていただけなのに。それからというもの、「今回が最後だぞ!」と遊びに行くたびに必ず食事をふるまってくれるようになった。理由はズバリ、人徳からだと思われる。

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▲会話でわかるように、Iちゃんは喜びすぎだ。

 上位になっても俺は人徳ビームをバリバリ放っている模様。ご存じのとおり、クエストには支給アイテムがない。わかっているけど、忘れるときがある。弘法も筆の誤りってやつだ。とくに肉。「腹減った……」なんて、ひとりごとを言っていたら、すぐさまBくんの近辺からピコーンピコーンと聞き覚えのある音が。吸い寄せられるように近寄ってみると、いいから持ってってとばかりに、ごんがり肉×5。おまけにマンドラゴラ×5つき。「マンドラゴラって何に使うの?」と聞いたら”秘薬”とのことで、ついでに栄養剤の素材もくれた。

 この類の話は枚挙に遑がない。これってみなさんもお分かりのように、人徳者あるがゆえ。この言葉につきる。自分でも自分が恨めしいくらいだ。でも向上心旺盛な俺は、人としてさらに成長すべく”自律”という厳しい環境に身を置きたいと思う。自画自賛だが、この志はすばらしすぎる。まず知識の面から有言実行。

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▲もう頼らない!

 ”PCのモニターのまわりにカンペ大作戦”。意外と役立つ。決してこれは宣伝ではない。8月24・31日号のファミ通の『モンハンフロンティア』特集の切り抜きだなんてひとことも言っていない。これにより、友人たちの好意に甘えなければいけない心苦しい生活とはおさらばだ。

 ある日、こんなブッダの化身みたいな人格者の俺に友人がこう言い放った。

「寄生虫みたいだね」

……なんか勘違いしているようだ。最後に目黒寄生虫館のホームページで印象的だった言葉を引用する。寄生虫とはこういうものだ。

寄生虫はほかの動物から「住み家」と「食べ物」をもらって生活しています。
ですから普通、貸主への害を少なくするように進化します。
もし寄生虫が貸主に大きな影響を及ぼせば、
自分も生き残れなくなりますので、
影響を少なくするような生き方に進化してきました。
寄生虫は「こわいもの」と思わずに、
まずその不思議で巧みな生き方を知ってください。

2007年08月15日

愛の手を!!

Today's text 大塚角満

 いつの間にか俺もハンターランク31を超えて、上位ハンターの仲間入りを果たした。これにより、下位とは比べものにならない攻撃力、耐久力を誇る上位モンスターと対戦ができるようになったわけだが、やはり上位に上がりたてのころはオノレの防具の”紙度”に辟易することになる。あれほどカモにしていたイャンクックですら、上位のそれとなると油断できない存在になり果て、口から吐き出す花火のような火の玉やズザザザタックルを食らっただけで、「の、残り体力1ミリ以下!!」なんてことになってしまう。本当に吐き気を催すほど上位モンスターに対抗できない。敵の攻撃を1回食らうだけで回復薬グレートをガブ飲みしているようでは燃費が悪いこと甚だしい。

 8月15日現在の、我が分身の防御力合計は199である。詳細はこんな感じ。

・頭……バサル(ノーマル)
・胴……スチールS
・腕……スチールU
・腰……スチールS
・脚……バサル(ノーマル)

 じつはちょっとまえに”現在の俺の装備”というコラムで紹介したときと、ほとんど変わっていなかったりする。なぜかと言うと、現時点でガード性能+2が発動するリーズナブルな装備、これ以外に思いつかないのだ。どなたか「これにすればいいじゃん!!」というオススメがあったらお便りください。ちなみに俺のこの装備、じつは防御力199以上にしようと思えばできるのである。ところが不思議なことに、一時期はうなるほどあった大金がどんどんどんどん目減りしていって、いつのまにやら残金数万ゼニーほどに……。防具だけにお金を費やすわけにもいかず、ハチミツの日になったら200個くらいは補充しておきたいし、上位素材が手に入るようになったら途端に武器リストに綺羅星のごときステキな武器が現れたので、真っ先にこちらにゼニーを投入したい……。そんなこんなでじゃぶじゃぶとお金を浪費していったら、防具を強化するための貯金にも手をつけるハメとなり、現在の紙装備で留まらざるを得ないという悲しきハットトリック予備軍になってしまったわけである。これなぁ、メゼポルタの裏道あたりに銀行、もしくは高利貸しかなんかがあって、一定の金利を払うことでいくばくかのゼニーを貸してくれるとありがたいのだが……。まあそんなことができたら、絶妙なバランスの上に立っているモンハン世界の秩序が乱れてしまうのは明らかだけどね……。

 うーん、それにしてもゼニーが足らない。最近、浮気心を発動させて23万ゼニーもする雷属性の大剣を作ってしまったものだからひっ迫度にも拍車がかかっている。23万なんて現金を持ち合わせているわけもなかったので、けっこう高く売ることができるショウグンギザミやリオレイア、リオレウスの素材を売りまくってなんとかお金を工面したのだが、タコが自分の足を食うようなことを続けているとアイテムボックスもすっからかんになってしまう。そういう無駄遣いをするまえに真っ先に防具の強化をしないと、今後さらに苛烈になる上位の戦闘で生き残ることはできないだろう。「角満は紙装備だから2死は覚悟しないとな……」なんて仲間に言われる事態だけは避けないと!! というわけで、皆さんが利用している”手軽にお金が儲かるクエスト”も大募集! 貧乏なファミ通猟団に愛の手を!!!

2007年08月11日

あたしMなんです。

Today's text 江野本ぎずも

 ファミ通猟団の面々がつぎつぎに上位(ハンターランク31以上)に突入するなか、いまだハンターランク20の江野本ぎずもです。もはや周回遅れの様相を呈してきていますが、なぜこんなにも差が開いてしまったのか? 答えは簡単、オイラここんとことっても忙しかったんです(言い訳全開)。もうね、みんなが楽しそうに狩をしているあいだ、ひとりさみしく原稿を書いていたわけですよ。ああ、それなのに……! オイラの席からは、女尻笠井のモニターが丸見えなのです。味気ない文字ばかりが並んだ自分のPCからヒョイと目を移せば、砂漠だの火山だの、フルフルだのレイアだのが見えてしまうのです。8月8日から配信された新モンスター、ヴォルガノスの狩猟クエストなんて、チラ見どころかガン見してましたわ。どんな小さな情報も聞き逃すまいと耳ダンボにしてましたわ。はっはっはっは。え、仕事はどうしたのかって? もちろん、手は止まりまくり、原稿間違えまくり。「100万本売れるソフト」と書こうとして、「100万本売れる大剣」と書いてました。あやうくそのまま、上司である大塚番長の原稿チェックに提出するところでしたよ。てへ。でもアレですね、「100万本売れるガンランス」と書いていたら、番長も気づかずスルーしてたかもしれないですね。

 さて、そんなわけで、猟団メンバーとはなかなかいっしょにプレイできていないのですが、夜中におうちでこっそり遊んでおります。見知った人たちといっしょのクエストも楽しいですが、野良クエストでの一期一会もまたいいものですね。先日、まだハンターランクが一桁の方とごいっしょすることになりました。当然、クックやダイミョウザザミ、ババコンガあたりのクエストになるわけですが、回復系アイテムはもちろん、エリア移動するまえに倒せちゃうのでペイントボールも地図すらもいらない状態でした。が、ここであたくし、ひらめいてしまったのであります!

 ハンターランク20になるまで、オイラはずっと片手剣一辺倒で過ごしてきました。ちなみに持っているのは、デスパライズ、デッドリィタバルジン、フロストエッジ、フェザーソードの4本。おもに麻痺属性つきのデスパライズを使っていて、氷属性に弱いモンスターと戦うときにはフロストエッジを引っ張り出してきていました。でも、このさき片手剣のみでは太刀打ちできない敵も出てきそうだと不安にかられ、戯れに作ってみた武器がいくつかあったのです。知り合いに「斬破刀が手軽に作れて使い勝手がいい」と聞いて強化している最中の鉄刀【神楽】(太刀)。さびた棒状の塊からできちゃったナイトスクウィード(ランス)。同じく、さびた塊からできちゃったクロスボウガン改(ライトボウガン)。野良クエでは慣れない武器を使って皆様にご迷惑をおかけするわけにもいかず、かといってきっちり練習するほどの時間もなく、ほったらかしていた得物たち。そう、格下のモンスターと相対するいまこそ、アレを試すべきときなのだ!

 まずは、太刀でクックにチャレンジ。何度か攻撃を当てただけですが、4人パーティーを組んでいるのでソッコーで討伐成功。でも、以前からうすうす気づいてはいたんですけど、重い武器はちょっと苦手かも……。強力な一撃を放つことができるのはわかっちゃいるけど、抜刀や、刀を振り下ろす、収めるなどひとつひとつの行動の"間"にストレスを感じてしまうのです。続いてランスを試してみるも、やっぱり何か違和感がある。ゴツくて勇壮な武器で巨大モンスターと対峙するのが、『モンハン』の醍醐味のひとつだとは思うんですけどね。もう少し慣れたら、おもしろさがわかるものなのかも。その点、ライトボウガンはいい! おもしろい!! 片手剣とはまったく違うおもしろさがある。モンスターの背面や横にへばりついて、隙あらば斬ってかかるという片手剣スタイルとはまったく違います。敵と距離をとるので当然ですが、視野が圧倒的に広くなる。もういままでの『モンハン』とは別のゲームか、ってくらい新鮮な感覚です。

 そこで気づいたんですけど、いままでのオイラにとってクックはでした。クック討伐を思い浮かべようとしたら、クックの右足と左足があって、そのあいだに自分がすっぽり収まってる情景が浮かぶんです。あの特徴的な耳や、エリマキトカゲもびっくりの走りっぷりや、のどをいがいがさせて炎交じりの痰を丸めている(?)顔も印象的だけど、クックと言えばあの骨と皮ばかりで貧相な足なんですよ。何せ片手剣士的には、攻撃を当てやすく、尻尾フリフリ攻撃をされても安全な場所。いかにして潜り込むか、そればかりを考えている最終目的地。短い『モンハン』人生のほとんどをクックの股間で過ごしてきた気すらします。

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▲クックの股間にすっぽり!


 話は戻って、いっしょにクエストに出ていたパーティーメンバーは、『フロンティア』こそ始めたばかりながら、歴代シリーズをプレイしてすべての武器の長所、短所を知り尽くしている(と思しき)弓使いとライトボウガン使いでした。慣れない手つきでライトボウガンを操り、当たった当たったと大喜びしていると、苦笑交じりにさまざまなアドバイスをしてくれたのです。なかでも印象的だったのは、「ガンナーは一撃必死」とのお言葉。これ、一撃で仕留めろ、ではなく、一撃受けたら死を覚悟せよ、との意味なのでお間違えなく。ガンナー専用の装備は防御力が低めな上、ガードができないから生まれた言葉なのでしょうが、オイラにはそんなの関係ねえ!!!!! なぜなら、裸同然でクエストに出ていたから。そうなんです。剣士装備しか持っていないので、着るもんがないのです。そんなにわかガンナーにとって、怒り状態のババコンガは最悪の相性でした。動きが速い上にトリッキーなので、ちょっと油断しようものならまさに一撃必死。何度も昇天させられたのでした。「隙あり!」とスコープで姿を捉えた瞬間、あの意地汚なそうな顔がドアップになって近づいてくる恐怖といったら! ……ヤミツキになりそうです。じわじわと体力を削られ、いつ回復薬を使おうかと頭を悩ませながら昇天してしまう片手剣に比べると、なんて気分爽快。これからはときどき、裸ガンナーとしてこのマゾヒスティックな楽しみを味わおうとひそかに思ったのでした。


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▲武器をボウガンに持ち帰ると一瞬にして裸にされるイヤンなシステム。誰かにモニ
ターをのぞかれてやしないかとドキドキします。むしろヤミツキなのはこっちかも……?

2007年08月10日

永遠の好敵手・モノブロス

Today's text 大塚角満

 先日からギルドクエストで”一角竜”ことモノブロスのクエストに行くことができるようになった。シリーズのファンでモノブロスを知らない人はいないと思うが、『フロンティア』で初めて、この一角竜と戦うことになった人たちに簡単に説明しておこう。

 モノブロスはディアブロスと同じ”角竜属”に分類される屈強な飛竜だ。”角”という字をあてられていることからもわかるように、モノブロスとディアブロスには非常に特徴的な角が生えている。ディアブロスは額のあたりからねじれた2本の角、モノブロスは鼻っ面からまっすぐ伸びた1本の長い角。(こんなのが身体に刺さったら痛ぇだろうなぁ……)と思わせずにはいられない禍々しい存在で、その巨体と相俟って、我々ハンターにとてつもない恐怖心を与えてくれるのである。

 さてそんなモノブロスだが、彼(?)はほかの飛竜とはちょっと違う場所に立ち、『モンハン』世界の中で特異な地位を築いてきた。そう、モノブロスはシリーズを通じて”オフライン専用”のモンスターだったのである。つまりハンターはたったひとりで、この屈強な角竜に立ち向かわなければいけなかったのだ。ディアブロスやグラビモスといった最強クラスの飛竜でも、オンラインの街に出向き、仲間の助力を得ることができれば比較的余裕を持って倒すことができる。ところがモノブロスはオフライン専用なので”最強の武器”である仲間の力を借りることができない。イヤだろうがナンだろうが、つねにひとりで戦わないといけないモンスター。それがモノブロスなのだ。では、オンラインにつなぐことが前提で、いわゆるシングルモードが存在しない『フロンティア』ではどうなるのか? じつは正式サービスが始まるまえから(モノブロス、どうするんだろう……?)と思っていたのだが、ものの見事に”クエスト参加人数はひとり”という特殊条件をつけて配信されることになった。もしかすると「モノブロス、仲間といっしょに狩りたかったなぁ」とがっかりしたハンターもいるかと思うが、俺はやはり、いつまでもモノブロスにはガチンコの1対1で戦うモンスターであってほしいなと思っていたので、運営サイドのこの判断には拍手を贈りたい。モノブロスをひとりの力で倒せたときに初めて、いっちょまえのハンターとして自立することができる。そんな、シリーズを貫く不文律が『フロンティア』でも当てはまったことがうれしくてならなかった。

 さて本日、俺もいっちょまえのハンターとして認められようと思い、モノブロス討伐クエストに出向いた。ウワサによると『フロンティア』のモノブロス、それほどバケモノのように強いモンスターではないらしい。しかし俺は何度かブログでも書いてきたが、角竜属は大の苦手である。こやつらの最大の強みは抜群の耐久力、スタミナで、斬っても斬っても、突っついても突っついても平気な顔していつまでも、ノシノシと砂漠を闊歩している。その姿は歴代の日本人レスラーの中でも最強と信じるジャンボ鶴田を思わせるものがあり、ハンターに与えるストレス度は”許されることならお相手したくないモンスター”ランキングで、つねに上位に君臨するほどである。

 それでも俺は音爆弾も持たずに、ガンランスを担いで砂漠に出向いた。苦手とは言いつつも、すでにハンターランク32になっている強豪の俺がモノブロスごときに遅れはとるまい、という自信に裏打ちされての出撃であった。

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▲やっぱりモノブロスは迫力があるねぇ……。

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▲角竜属と戦うときの常套手段。角を壁に突き刺させて身動きをできなくさせる。この隙に尻尾に切断攻撃を加えて、早いうちに尻尾をちょん斬ってしまいたい。

 砂漠マップのエリア7に行くと、いましたいました一角竜。何度見ても、大きくて雄大なモンスターである。でもまあ、慌てることはあるまい。まずは尻尾を集中的に狙って斬ってしまおう。そう思ってモノブロスの後ろに回りこもうとすると、ふいに「ドン!」と背中を押しこくられた。「なんじゃ!」といきり立って振り向くと、そこには空気を読まないことで有名な草食竜、アプケロスがマヌケ面をさらして立っている。やっぱりコイツか……。いささか呆れてエリア7の広大な敷地を見渡すと、いるわいるわアプケロスの群れが……。1匹や2匹だったら、ちょっとヤンチャで元気な少年……って感じがしなくもないが、4匹もいた日にはそれはもう立派な”軍隊”である。でもいちいちこいつらの相手をしていたらいつまで経ってもモノブロスと戦えない。俺はアプケロスの群れはガン無視して、モノブロスと戦うことに決めた。しかし……。

 アプケロスが邪魔で戦いにならない!!!

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▲モノブロスの尻尾からは2回剥ぎ取りができるのだが、右に見えるアプケロスにさんざん邪魔されました……(怒)。

 もう、なんなんだこの草食竜は!! 人が屈強なモノブロスを倒してやろうと奮闘努力しているっつーのに、「ナンダナンンダ!」、「おまえはダレだ! おまえはダレだ!!」とからんできやがるもんだからモノブロスに攻撃がいっさい当たらない。ガンランスを構えたと思ったら「おいー!」と後ろから小突かれ、こりゃかなわんと群れから離れようと思ったら「いくないくな!」と4匹まとめて頭突きをかましてくる……。そうこうするうちにジワジワと体力を削られ、「あ!!」と思ったときにはモノブロスの突き上げ攻撃を食らってあっさりと昇天させられてしまった……。これはモノブロスに殺られたのか、それともアプケロスのいやがらせに殺られたのか、砂漠のど真ん中で呆然と考えさせられるハメとなりました……。

 そんなハプニングに見舞われながらも、モノブロス自体は15分ほどで片づけることができた。もしも音爆弾や大タル爆弾、シビレ罠などもしっかりと使用すればさらに楽に屠り去ることができるだろう。ただし、モノブロスに挑戦できるのはハンターランク22からなのだが、自分がハンターランク22のときにこいつに挑んだら、徹底的に苦戦したであろうことは想像に難くない。自分の武器と防具に自信がなかったら、迷わず大量の戦術兵器(音爆弾や大タル爆弾などね)を持ち込んで、実力の限りを尽くして戦うべし。そして、いっちょまえになった証拠”一流ハンターの証”を手に入れてほしい。

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▲最後は捕獲で。時間短縮にもなるし、報酬もたくさんもらえるのでもっぱらコレです。


2007年08月08日

ご利用は計画的に?

Today's text 女尻笠井

 僕はファミ通猟団の中でもっとも貧乏である。猟団の中では、『モンハン』シリーズの経験も豊富なほうで、かつハンターランクも上のほうにも関わらず、所持金は50000ゼニーを超えることはない。何でこんなにお金がないのか。大塚角満に言わせると「笠井はホントいらないもんばっか作ってるから」ということらしい。

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▲お金がなくても欲しいものは買う方針で! 毎日ギリギリの生活です。

 ふだん僕のメインの武器は弓。「弓使いなら当然、弓は全種類必要でしょー」ということで、現状作れる弓はほぼ揃っている。だが、メインで使っている弓はハートショットボウIIのみ。それほど強くない下位のモンスターに対しては、これさえあれば十分だからだ。じゃあほかの弓はどうかと言うと、当然、上位になれば使うわけだから無駄ではないが、「いま作る必要はない」と言われれば、確かにそのとおりではある。識者に言わせると、これがまず無駄らしい。さらに「もしかしたら使うかもしれないから」的に作った武器もたくさんある。サブで使っている太刀も5種類、これまでのシリーズで1回も使ったことのないランスおよびハンマーがそれぞれ3種類、片手剣は2種類。もちろん、これらは作っただけで、1度も日の目を見たことがない。そしてもうひとつの無駄が防具。新しいモンスターを倒せるようになり、新しい防具が作れるようになると、なんだか無性にその防具が作りたくなってくる。そしてこれらのほとんどもタンスの肥やしになる。

 さらに質が悪いことに、僕は1回作った武器や防具に愛着があまりない。作ったらそれで満足。つぎの武器や防具を作るために、お金が足りないと躊躇なく売ってしまう。そしてこれが大塚角満や友人に言わせると「信じられない行為」なのだそうだ。確かに言われてみると、防具を作るための素材ももったいないし、防具を強化するためのお金ももったいない……気がする。だけど、「作りたい!」という欲求と「作ってやった!」という達成感は何物にも変えられない。だから僕は作り続け、そしていつも財布の中身はスッカラカンなのだ。うん、こうして冷静に文章にしてみると、金欠の理由がわかってきた。

 この『モンハン』における浪費癖は、よく考えるとリアル生活にも当てはまる。学生時代、バイトで稼いだお金を1週間で使い切り、残りの3週間を卵とご飯だけでしのいだこともあった(月曜日は目玉焼き丼、火曜日はスクランブルエッグ丼、水曜日は卵かけご飯といった感じ)。また、マンガの本を大人買いして全巻揃えたら、お金がなくなってしまい、3日後には買ったばかりのマンガを古本屋に売りに行ったこともある(大人買いって言わないか?)。こづかい帳をつけようと思ったり、1週間に使うお金を小分けにしてみたり、浪費癖を治そうと試みたもののいつも途中で挫折してしまう。

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▲金はなくとも装備強化! ときには1000ゼニーを切ることもしばしばですが……。回復薬すら買えません。ハチミツ売ってる日は、身を削って(装備を売って)ハチミツを限界まで購入!

 そこで閃きました! 現実世界で治らない浪費癖がゲームで治るはずがない! と。よって、これまで以上にクエストに行って稼ぎまくって、防具作りまくって、武器もやらためったら作って、売って作って売って作って……。稼ぎのいいバイト、じゃなかったクエストやりまくっちゃる……すいません、取り乱してしまいました。皆さん、ご利用は計画的に!

2007年08月06日

シェンガオレンを食べたい

Today's text 中目黒目黒

 樹海で「万年床ってどこにあるの?」と真面目な顔で質問してしまい、赤っ恥をかいた中目黒目黒です。今回は女尻笠井がハンターランク30になり、試験を受けるとのことで、シェンガオレン撃退に行ったときのお話。知らない方もいると思うので説明すると、シェンガオレンは簡単に言えばデカイカニ。デカイって言っても表現に限界があるが、大きすぎて顔を拝める機会はほとんどない(そんなことないか)。大は小を兼ねるとよく言ったものだが、これは別次元。六本木ヒルズに行ったことのある人なら、森ビルのまえにあるオブジェ、あれがイメージにぴったりかも(iちゃん表現パクリました)。

 で、偉そうなことを書いているが、じつはシェンガオレンバージンの俺。まず、何を持っていけばいいかわからんのですよ。そしたら大塚角満番長から「とりあえず、耐震がついているザザミ装備で固めて」とのアドバイス。さすがは我らの番長。さすがは知識豊富。さすがは年の功(←余計?)。防具生産は万年金欠、万年自転車操業の俺にとってはかなりの痛手となるが、成功した暁の報酬やポイントを考えれば先行投資は必要だべ! と、一気に揃え、残金1000ゼニー。「ゲームの世界でもこれかよ」と涙が出てきそうなったけど、もう負けられねえと見たこともない大敵に闘志を燃やす。

 だが、ネットで「超強い!」との噂だったシェンガオレン。そういう情報だけはしっかり調べている俺。上位ひとり、下位3人の無謀パーティーで行くのは一抹の不安を覚えたが……俺はいつものとおり狩猟笛のグレートバグパイプ。女尻笠井は弓のハートショットボウ2。友だちのBちゃんは双剣のガノカットラス改。そして我らが番長、大塚角満は大剣のフルミナントソード。え? 番長? 大剣ですか? あんだけ最強と崇めているガンランスじゃ……。おそらく「断腸の思いで……」と番長は答えるのだろう。そのくらい強敵なのだと改めて気合いを入れた。

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▲ハンターの何倍だろう? 実際にここまで大きい生物がいないので想像がつかない。

 で、前方からビルのような巨体が表れる。やっぱデカイ。コワイ。小さい子なら夢見ちゃうって! こいつがエリア5の門を壊すまでに倒さないといけない。ビビりながらも「まず俺は何をすればいいのですか!?」と番長に再度アドバイスを求めると、「脚だけ斬っとけ」との端的な命令。まずは先制攻撃とばかりに大タルGが足元めがけて置かれる。

 俺は右の左前脚担当に。はっきり言って目の前には脚しか見えない。夢中になってるというわけでなく、本当に脚しかみえない。「きえええ!!!!」と剣道仕込みの気合いで、狩猟笛をブンブンふりまわす。「そのうち赤くなるから一点集中だ」という番長の声が飛ぶ。何十回切っただろうか、それなのに色の変化がない。対角線上にいるBちゃん担当の足は赤くなっている。やはり双剣は手数が違う。でも、Bちゃんの装備には耐震がついていない。グラグラと酩酊状態のようになっている。さすが番長! こういうことだったんですね! だが、「Bちゃんがんばれ!」と思う余裕もない。

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▲敵は脚!

 それから珍しくサボルことなく無心にザックザク切り込む。たまに、最近マイブームの打ち上げ爆弾を隙を見計らって、見えない上空の本体に打ち込む(レイア、レウス、ガノトト、ディアブロスにおもに打ち上げる)。番長と女尻は慣れたもので、エリア4のどこかで別行動。顔? 口?を橋の上から爆弾で攻撃しているらしい。脚しか見てないから詳細は知らず……ごめんなさい。(※角満解説:こいつはまた適当なことを……。エリア内の橋にシェンガオレンが立ち上がって近づいたとき、ハンターが橋の上にいるとヤツは口を空けて液体? を吐き出そうとする。このとき件の口の中に飛び込んで”対巨龍爆弾”を設置することができるのです。しかも、この口の中で剥ぎ取りをするとラオシャンロンの素材をゲットすることが可能! そういうことをコッソリとやってたわけですねぇ〜)。気がつくとやっと赤くなってきた。カニ好きにはたまらん色ー! 茹でごろのタラバガニを思わず想像しちゃったところ、不謹慎とばかりになんと突然暴れ出すシェンガオレン! 脚が気持ち悪く伸びてるし、直角に方向転換しているようだし! 何度も脚が体にぶつかり、半分以上の体力がもってかれる。予想外の動きに「こんなに動きが激しかったっけ!?」と少し動揺している番長。俺は数倍動揺しているつーの!

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▲赤くなってきた! カニ好きにはたまらん。

 脚への攻撃は単純作業のようで、集中力の消費はすさまじい。もう5についたときには精神的にはボロボロ。でもここは番長が兵隊たちを鼓舞し、陣頭指揮をとる。「俺は龍撃槍をやりにいく!」。かっちょええ! 仕事ではちょっと見ることができない雄姿だ。シェンガオレンが門にさしかかったとき、轟音とともにドリルのような龍撃槍が砦から飛び出しくる。この世とも思えぬ雄たけびで痛がるシェンガオレン。「やった!」と喜んだものの、ここからも長い。

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▲最終決戦の場!

 何度でも最後の砦に体当たりしてくる大ガニ(もう省略)。相変わらず脚の動きだけに気をつけて、武器の切れ味が悪くなったら砥石で砥いで、たまに回復して……とくり返していたら残り5分。砦の耐久度は30パーセント。ズバリ、崩壊寸前。絶体絶命のピンチ! このとき、じつは番長と女尻笠井の頭の中では”クエスト失敗”の文字がよぎっていたとか。それも知らずに無心に純粋に(!)攻撃する俺とBちゃん。最後の最後まで勝利を信じて。結果は……残念ながら皆さんのご期待に沿えず、やりました! やっちゃいました! 倒せました! 時間も耐久度もギリギリの勝利です! 

このクエ、正直しんどい! でもおもしろい。

 そのあと上位の人たちがシェンガオレンやっているのを見ていたら、エリア5に到着したとたんに大ガニは料理されてました。そんなものです……。

2007年08月03日

先行体験! ヴォルガノス!!

Today's text 大塚角満

 これまで寝る間も惜しんで『モンスターハンター』シリーズに浸かっていた我々ベテランハンターが、今回の『フロンティア』でもっとも期待していることは何か。新武器? もちろん、それも重要。新たなルックスと強さを纏った武器でモンスターに挑むときの高揚感はナニモノにも代えがたいものがある。お、そちらは新防具? 確かに、オノレの分身の姿かたちをガラリと変えてくれる新たな防具は、モンスターをハンティングして素材を得るための格好のモチベーションになる。アラ? そちらは新マップどすか。うんうん、わかるわかる。”樹海”のように『フロンティア』で新たに加わった地平は、ベテランハンターにこそ喜ばれたはずだ。俺も毎日のように樹海に潜っては、そこから得られる珍しいアイテムに一喜一憂しているクチである。

 しかしここに挙げた要素を指して、「これにいちばん惹かれた!」と断言するハンターは、意外と少数派なのではないだろうか。やはり、ドンドルマに長く住み着くベテランハンターたちがもっとも求めるものは”刺激”以外にない。では何がいちばん、屈強で手練なハンターに火をつけてくれるのか。そう、あれしかない。”新モンスター”だ!

 『フロンティア』の正式サービスがスタートしてまもなく導入された新モンスター、”眠鳥”ヒプノックと初めて対戦したときは感動した。動きそのものはトリというだけあってクックやゲリョスを彷彿とさせるものがあるのだが、余裕あるPCの能力の賜物か、「こいつ、やたらと頭がいい!!」と驚愕したことをよく覚えている。直線ではなく、追尾するように曲がって追いかけてくる啄ばみ、自分の死角になる背後に回り込ませまいとする細やかな動き、そしてハンターとの距離を測るように繰り出してくる多彩な睡眠ブレス。これまでのシリーズに出てきた飛竜たちは良くも悪くも猪突猛進タイプが多かったので、ハンターとの間合いを見ながら戦うヒプノックの登場は、何気に『モンスターハンター』にとって”確実な一歩”になった気がした。

 このように、すっかりヒプノックに魅せられてしまった俺だが、『フロンティア』ならではの新たなモンスターはコイツだけではない。これまで何度かメディアで紹介されているがもうまもなく、”溶岩魚竜”ヴォルガノスが配信となるのだ!! うーん、楽しみ!!

 さて、本日ここで言いたいのはですね。見るからにヤヴァそうなこの火の魚竜と、なんとワタクシ、対決してきてしまったのですよ!! そのプレイリポートを書いちゃおうかなぁ〜と^^ 「おめえだけズルイぞ!!」と言われるのを承知で、江野本ぎずもとともに挑んだヴォルガノス体験リポートを綴らせていただこう。

 溶岩魚竜の名のとおり、ヴォルガノスが登場するのは火山である。ホラ、火山のエリア2とエリア7に、「いかにも怪しい」って感じの黒い大岩が違和感たっぷりに置かれていたでしょう。ヴォルガノスのクエストではあの大岩がなくなり、その先に広がる隠しエリア(?)に行くことができるのである! 新たに現れたエリア9、エリア10がヴォルガノスの棲家、ってわけだ。

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▲ここがヴォルガノスが住むエリアの入り口。これまでにあった大岩がなくなっているでしょう。

 少々……というか大いにビビリつつ、まずはエリア10に侵入。今回はカプコンさんのご配慮で、武器は水属性のガンランス、防具は火耐性に優れるレウス装備を用意してもらった。もちろん、俺がリアルで育てている『フロンティア』のキャラよりも、遥かに強い借りもののハンターである。しかもスキルに自動マーキングまでついているので、ヴォルガノスがどこにいるのか一発でわかる。加えて所持アイテムを見ると、シビレ罠、落とし穴から始まって、音爆弾、回復フルセット、食料どっさりと至れり尽くせりの待遇ではないか。こんなセレブな格好をさせられて、初めて戦うモンスターとはいえ、このオレ様が遅れを取るわけもなかろう。問題はドスランポスあたりと戦うときも、いまだにギャーギャー喚きながらガチャプレイに徹している江野本の存在だけだ。俺は必要以上にビビりまくっている江野本を睨みつけて「足ひっぱんなよなあ、えのっち」とジャイアン声を張り上げた。それを受けて江野本は「わかりました! がんばります!!」と気合をみなぎらせる。俺はヨッシャヨッシャとエラそうにうなずいて、ヴォルガノスが待つエリア9に足を踏み入れた。

 それにしても、真っ赤なマグマがドプンドプンと波打っている溶岩の海っていうの、絶望的に恐ろしい風景ですな……。美しい『フロンティア』の映像だけに、(こっから飛び出してくるのはどんなバケモノなんだ……)という恐怖感が倍増される感じ。ドキドキしながら波打ち際(でいいのか?)に接近すると……なんか背ビレが見えるーーーー!! やっぱりいるんだこの中に!! 肝をつぶして内陸部に逃げようとすると、ザッパーンという濡れた大音響とともに巨大なサカナが陸地に飛んできた!! ヴォ、ヴォルガノスがキター!! 打ちあげられて(って、勝手に飛んできたのだが)びたんびたんと地面で跳ねるその姿は、やっぱり魚竜・ガノトトスを彷彿とさせる。ガノトトスと比べてルックス的に異様なのは表皮で、溶鉱炉に放り込んで10分ほど経ったあとに取り出した鉄鉱石のような質感を持っている。……溶鉱炉に放り込んだあとの鉄鉱石を見たことはないが、たぶん、こんな感じなのではなかろうか。堅い外殻の裏でメラメラとマグマがたぎっているような、そんな雰囲気なのだ。まあ簡単に言うと、やたらと熱そう!! なのである。でもいつまでもアチーアチーと言ってても始まらないので、俺はガンランスを構えてヴォルガノスと対峙した。ちなみに江野本は、水属性の片手剣を装備している。ふたりして、ヴォルガノスの巨体を支えている左右の脚に斬りかかった。

 がきーんガキーンガキーン……

 !!? は、弾かれるの!? 見るとヴォルガノスの脚の先は蹄のような形状になっていて、めったやたらと堅いようなのだ。ガンランスの俺だけじゃなく、片手剣の江野本の攻撃も弾かれている。うーん、これはやっかいだぞ。ヴォルガノスの大きさは完全にガノトトスのそれに匹敵する。つまり、異常にデッカイのだ。脚の先が弾かれてしまうということは、腿、顎の下、腹の下あたりを斬るしかなかろう。どんな攻撃をしてくるのかわからない相手にあまり接近したくないのだが、止むを得まい。俺はヴォルガノスの顎の下に潜り込んで、チクリチクリとガード突きを繰り出した。うん、ここならなんとか刺さる。もう俺は一生ここで生きていこう。そう思った矢先にヴォルガノスが巨体を揺さぶるような仕草をし、ばいーんと横向きの体当たりをかましてきやがった!! そう、ガノトトスがよく見せる、横っ腹を使った体当たりだ。その容姿どおり、ヴォルガノスの攻撃はガノトトスのそれに近いことがこの体当たりでよくわかった。

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▲口から何か吐いてくるところはガノトトスと同じだが、こやつは水じゃなく、マグマの塊を吐いてくるからたまらない。

 しかし、”ヴォルガノス=ガノトトスの火バージョン”と思うのはあまりにも早計だ。俺も体当たりを食らった瞬間はそういう思いが頭をよぎったが、やはり『フロンティア』ならではの新モンスターはそんなに生易しいものではなかった。誤解を恐れずに言うなら、ヴォルガノスは”ガノトトスからマヌケさを取っ払って、いやらしさを付け加えたモンスター”って感じである。特徴的なのが、ガノトトスもときたま繰り出す腹ばいになってズリズリと前進してくる体当たり攻撃。ヴォルガノスもこれと同じことをやってくる。しかしガノトトスの腹ばい攻撃が一直線なのに対して、ヴォルガノスの腹ばいは一定距離進むと向きを変えて、ハンターを追いかけてくるような形になるのだ! これは怖い。心理的に、背後からズリズリと迫ってくるものほど怖いものはないでしょう。それがこんなでっかいモンスターなのだから恐ろしさもひとしおである。その証拠に、カプコンさん応接室で遊ばせてもらってるっつーのに、江野本がギャーギャーワーワーとうるさいことうるさいこと……。でもこのときばかりは、俺も心の中で江野本以上に「ウギャーギャワワワー!!!」と叫んでおりました……。

 また陸地に上がっているときだけではなく、マグマの海の中でもヴォルガノスは多彩な攻撃を仕掛けてくる。ゴバー!! っと吐き出してくるマグマの塊や、イルカのように空高くジャンプした瞬間に放射状に飛び出してくるマグマ弾……。あまりにもマグマ攻撃がウザいので溶岩海から引きずり出そうと思っても、チャレンジした数回では音爆弾の使いどころがわからずにいたずらに接近してマグマの雨を浴びまくるハメに……。そのうち、江野本がズリズリアタックで1オチ、さらに復帰したとたんにフライングボディープレス(この巨体をジャンプさせてプレスしてくる! ダイミョウザザミのボディープレスのようなものかな)をまともに食らって2オチ。しかし江野本を怒っているヒマもなく今度は俺が巨大な尻尾のビンタ(『2nd』で似たような攻撃をしてくるモンスターがいる)をまともに食らって3オチめ……。「あー!! やられてる!!」という自分の2オチを棚にあげた江野本の絶叫に、俺はただただ「しぃましぇん……」と応えるだけだった……。

 こんな感じで、ヴォルガノスはひと癖もふた癖もある、ヒプノック以上に手強いモンスターでありました……。俺たちが遊ばせてもらった段階では、「ちょっとふたりでは厳しいかも……」という感じだったが、さてさて、実際に配信されるときはどうなっているのであろうか。早く気の合う仲間たちと、この想像を絶するマグマ魚竜と戦ってみたいものだ。

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▲デケェよおおお!!!

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▲やっかいな腹ばいズリズリ攻撃。一定距離進むとL字型に方向を変えるのがじつにいやらしい!

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▲頻繁にくり出してくるボディープレス。食らうと尋常じゃないダメージを負わされます。

ファミ通猟団メンバー

●大塚角満
大塚角満ご存じ(?)、ファミ通のモンハン番長。ドタバタプレイ日記『本日も逆鱗日和』を上梓したばかり。ガンランスをこよなく愛するファミ通猟団のリーダー。
●中目黒目黒
中目黒目黒じつは初代『モンハン』からシリーズに触れている恐怖のテケトープレイヤー。属性や弱点などいっさい構わず、今日もテキトーに狩猟笛を奏でる。
●女尻笠井
女尻笠井角満ブログにもたびたび登場するヘビーユーザー。シリーズのプレイ時間は長いくせに、武器やアイテムの知識が驚異的に乏しい。愛用の武器は弓。
●百人乗っても稲葉
百人乗っても稲葉クックもレウスも知らない、オマエ本当にファミ通の人間か的な超ルーキーハンター。なんとなく、大剣を使いたいらしい。
●江野本ぎずも
江野本ぎずもファミ通猟団の紅一点。『モンハン』シリーズ未経験の超初心者だ。女の武器を使って野良クエに精を出す!? 武器は片手剣を使うそうな。

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