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2007年07月31日

クーラードリンクの悲劇

Today's text 江野本ぎずも

 先日まで配信されていたバサルモス2頭の討伐クエスト。マカライト鉱石などがザックザク取れるとあって、ありがたく利用させてもらったハンターも多いんじゃないでしょうか。もれなくオイラも行ってきましたよ! バサルモス初対面にして、ホロ苦〜い思い出になりましたが……。

 その日は珍しく先輩のたぐちんに誘われ、同じ部署内のメンバー4人でパーティを組みました。バサルモスについて事前に知っていたことと言えば、火山にいるということくらい。クーラードリンクを持てるだけ持ち、回復薬だけはしっかり補充しましたが、「4人もいれば楽勝だろう」とピクニック気分で出かけたのでした。しかし、初めて会うバサルモスは強かった! 否、堅かった! 近接武器ばかりのパーティだったので、うまく腹にもぐりこんで攻撃できた人以外は弾かれるわ、尻尾で吹き飛ばされるわ。まあ、初対面だけに5倍増しで手強く感じたってのが真相なんですが、冒頭から体力を削られまくり、毒霧攻撃に何度となく引っかかって、回復薬を文字どおり水のようにゴクゴクと飲むはめになったのでした。

 ふと気がつくと、バサルモスとまともに渡り合っているのはたぐちんひとり。あとのへなちょこふたりは、クエスト開始からものの数分で連続2オチをきめて以来、汗をダラダラと垂らしながらバサルモスを遠目に睨みつけるのが関の山。それでも、なんとかたぐちんの役に立とうと奮起したオイラは、元気いっぱいに突進をくり返すバサルモスの後ろをヨタヨタと追い回していました。「俺、ちょっとベッド」。へなちょこのひとりが、もう何回目かの戦線離脱を宣言。この人、ちゃんと回復薬持ってきたんでしょうか? さっきから、何度も戦場を抜け出してはベースキャンプに戻り、体力を回復させています。さらに追い討ちをかけるように、もうひとりのへなちょこが「クーラー切れたから寝てきます」。おいおい、おめえさんたちよう、狩ちうもんをなめとんのちゃうんかい!!!

「クーラーあげるから待って」。怒り心頭で呼び止めました。のんびり昼寝なんかしてたらバサルモス2頭を倒せるはずもなく、何よりたぐちんに申し訳が立たんのです。クーラードリンクを渡して、ふたりでたぐちんの待つ前線へと馳せ参じよう。そうしよう。ひとまず、バサルモスの攻撃を避けてエリアを移動。アイテムを渡すには、渡すには、えーっと、渡すにはどうするんだったかな……

ゴキュッ、シャキーーーーーン!!


て、うをーーーーい! 勢い余って自分で飲んじゃったよ。しかも、これが最後のクーラードリンク。さらにさらに、自分はさっき飲んだばっかり。何をどう間違って、渡すはずのアイテムを自分で使用してしまったのかはナゾですが、とにかく取り返しのつかないことをしてしまったことはわかりました。まるで嫌がらせのように目の前でクーラードリンクを飲み干されたへなちょこは、しばらくして静かに言いました。「やっぱ寝てくるわ」……もはや止める手立てはありませんでした(当たり前)。

 はてさて、その後もしばらく戦いは続きました。ひとり黙々とバサルモスに挑み続けるたぐちん。ベッドと戦闘エリアをひたすら往復し、ある意味サバイバルを展開するへなちょこふたり。そして、責任を感じたオイラはクーラードリンクの効果が切れ、最後の回復薬を使い切っても戦場に立ち続けました。はっきり言ってしまえば、毒を受けてヤバイと思い、ベースキャンプに戻る途中で息絶えました。クエストはもちろん、失敗。ドンドルマの酒場に戻って、たぐちんに「ごめんなさい」と声をかけたところ、彼は「ドンマイ」とひと言だけ残してそそくさと出ていってしまいました。残された我々3名は、「解毒薬持っていけばよかったね」、「いやー暑すぎるっしょ」と慰め合ったのですが……よく考えたら、クーラードリンクを無駄使いした挙句、体力も残っていないくせに無理をしたオイラがいちばんの迷惑ヤローだったわ。ド、ドンマイ!!

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▲クーラードリンクを5個しか持てないのってキツくないっすか?

2007年07月27日

終わりのない連鎖

Today's text 女尻笠井

●いったい自分が何をやっているのか……

 大塚角満のブログ(ファミ通.comにて掲載)でも書かれていたが、『モンハン』シリーズを遊んでいると、”終わりのない連鎖”にはまってしまうことがある。終わりのない連鎖とは、簡単に言うと武器や防具の作成のこと。たとえば、フルフルに挑もむとする。弓使いの僕はまず、スキルで”高級耳栓”をつけ、火属性の弓があると便利だと考える。高級耳栓はフルフルの咆哮後の硬直を防ぐために必須だし、火属性はフルフルの弱点であるから。しかし、高級耳栓をつけるためには、当たり前だが、聴覚保護のスキルがついた防具を揃えなくてはならない。そして聴覚保護のスキルがついた防具で、できるだけ防御力が高いものを作りたい。この聴覚保護がついた防具を作るためにはガノトトスやらグラビモスの素材が必要になる。ガノトトスはまだしも、グラビモスを倒すには今度は別の防具やらアイテムが必要に。そしてそれぞれのモンスターから効率よく素材を集めるには、罠用の素材として麻痺袋やらツタの葉、クモの巣が必要で……。と思って素材を集めていたら、今度は「素材を効率よく集めるなら採取や高速採取のスキルがあるといいなぁ〜」なんて思い始めて……。「あれっ、俺ってそもそも何をやりたかったんだっけ?」。皆さんもこういうことってよくありません? とくに僕は弓使いとして、弓をコンプリートしようと考えているのですが、この”終わりのない連鎖”にハマってしまうと、なぜだか太刀やらハンマーやら片手剣が倉庫にたまり始め、あげくの果てにガンナー装備より剣士装備のほうが充実してしまうという本末転倒っぷり。

 『フロンティア』の場合だと、4人で手軽に狩りに出かけることが多いので、「ま、倒すのはほかの3人(大塚角満、中目黒目黒、友人B君、友人Jさんなど)にまかせればいいか」なんて割り切ることもできちゃうんですが、求人板を見て知らない人と狩りに行くときなどは、やはり装備は充実させたいところ。けど、充実させるためには、あれが必要で、これも必要で、そしてあれも作らなきゃ……なんて連鎖していってしまうんですね。自分は”狩るために作っているのか”、”作るために狩っているのか”。ある意味、『モンハン』シリーズの永遠のテーマかもしれないな〜、なんて物思いにふけるある夏の日の朝4時でした。

●会社にも『フロンティア』人気が!

 これは皆さんにあまり関係ないのかもしれないのですが、エンターブレインの従業員にとってうれしいニュース! 僕たちの社員食堂”殿堂”においてあるアイスボックスの中に、”グリコ アイスの実”が緊急入荷されたのです。アイスの実といえば、”スリープボール”が手に入るイベントコードが書かれている『フロンティア』とのコラボレーションアイス。コンビニやらスーパーにアイスの実を買いに行くのすらめんどくさがる僕にとって、うれしい限り。いやー今度”殿堂”で、ピザハットのピザ注文できるようにならないかなぁ〜(笑)。 

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▲週刊ファミ通、いやエンターブレインの胃袋”殿堂”にて潜入撮! アイスの実がすぐに買えるナイスな環境に感謝感謝!

二股

Today's text 中目黒目黒

 アップデート(内容はこちら)で加わったギルドクエストの”レイア3頭討伐”に行っている途中、急に「アジアカップの生中継、いまやってるんだった!!」という事実を思い出す。日本代表戦、レイア戦、どちらが優先なんて決められません!! ってことで、前人未到の(?)モニターの2画面機能を無謀にも選択。

 でも、なぜか(?)僕の装備には”挑発”がついており、レイアがよだれを垂らしながら(想像)駆け寄ってきて執拗に邪魔をする。どんなに遠くにいようとも目ざとく僕を見つけ、愛犬がじゃれるようにクルクルまわる。それでも負けじとテレビに集中しようと、違うエリアに移動しても……エリアの枠を超えてこっちに飛んでくる始末(←都市伝説?)

もうこうなったらと、
猛攻撃をかいくぐっては左下画面をチラミ。
レイアに攻撃を加えてはチラミ。
たまに手がとまって怒られながらもチラミ。
尻尾だけはちゃっかり削ぎとってチラミ。

 レイアと戦っているのに、叫ぶ言葉は「巻なにやってんだー!!」というような日本代表チームへの叱咤激励。自分でもわけわからない状況が続いた。

 そんな中途半端さが祟ってか、結果はどちらも最悪の結果を招く。もっとちゃんと応援していれば……ちゃんと真剣にやっていれば……はぁ、いまさら結果が変わらないのはわかるけど無念が残るばかり……。あまりにも悲しくて筆をとってしまいました。こうなったら、敢えて3位決定戦の韓国のときにレイア3討伐を2画面仕様で挑戦し、ダブルリベンジしちゃる!!

 あ、レイア3頭討伐クエは、夜に受けても条件が”昼”なのでクーラーを忘れるな!(自分メモ)

 あ、もうひとつ、内容がなくてすみません(笑)。

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▲狩猟笛を吹いているときが観戦のチャンス!! でもレイアは遠くからでもやってきます(笑)。

2007年07月25日

現在の俺の装備

Today's text 大塚角満

 本当ならば今日のリファインアップデートで実装される機能についていろいろ書こうと思っていたのだが、さすがに混んでいるのか19時時点でアップデートが完了してません(汗)。なので軽く、現在のわたくし目の装備について書いてしまおう。

 ご存じのとおり、俺はガンランサーだ。その生粋度はかなり高く、現時点で持っている武器は大剣1本とハンマー2本(しかも1本は”さびた塊”を精製したら当たりを引いてしまったので持ってるだけ)を除いたらすべてガンランスである。その数4本。現在の俺のランクが25だから、これはかなりの数ではなかろうか。

 このようにガンランス度の高い俺だから、防具もキチンとそれに合わせてピックアップしている。いや、この場合は”ランスにあわせたスキルをピックアップしている”と書いたほうが正しいな。ランス系の武器は防御性能に長けていると言われるが、やはりそれ相応のスキルを着けないと真の力は発揮できないものなのである。

 ランス系の武器が持つガード能力を引き出すには、”ガード性能”のスキルを着けるのがいちばん手っ取り早い。PSPの『モンスターハンターポータブル 2nd』だと”ガード強化”というスキルもつけないとポテンシャルを最大限に発揮できないのだが、やってみたところ『2(ドス)』がベースの『フロンティア』は、ガード性能のスキルポイントを高めていけば『2nd』で言うところのガード性能とガード強化の両方の効力を発揮できるようだ。

 ガード性能というスキルは、モンスターの強烈な攻撃をガードしたときに攻撃の威力を軽減し、さらにノックバックも防いでくれるというもの(スキルポイント10で発動)。スキルポイントが20(すんません、15って書いてたんですけど、20でした!!)になれば”ガード性能+2”という最強のガードスキルが発動し、これを纏ったハンターはモンスターの攻撃のさらなる威力軽減はもちろん、ガード不能だったグラビモスのレーザービーム、バサルモスの毒霧、フルフルの電撃攻撃などもガキーンと防ぐことができるようになる。まあ、受け止めることができるだけなのでじつは結構体力は減ってしまうので過信はできないのだが、「避けきれない!」という刹那にR1ボタンを押すだけでダメージを最低限に抑えられるガード性能+2は、ランス系の武器を身につけるものにとってはまさに”最強のスキル”と言えるのではなかろうか。なので俺は、”見切り”や”匠”といった攻撃系のメジャースキルを着けるよりも先に、このガード性能を纏うことを目標においている。『モンスターハンターG』でランスに目覚めて以来、この方針は変わっていない。人によっては「ガード性能はチキンスキルだ」とも言われるようだが、凶悪な攻撃を避けることなく、ガキーンガキーンと受け止められるガード性能は、かなりの”勇者スキル”だと思うんだけど、違うかなあ。

 というわけで、俺は『フロンティア』においてもガード性能をつけることを最初の目標とした。このスキルのいいところは、比較的序盤でも装着することができることなのである。序盤も序盤、やっとゲリョス討伐にいけるようになったとき、首尾よく沼地マップの採掘現場でライトクリスタルを掘り出すことに成功し、製作リストに登場したのが”スチール”系の防具。非常にシンプルな見た目の防具だが、ガード性能ってことに関してはこの防具の右に出るものはいない、ってくらい優れているので、俺は迷わずこのシリーズを製作。数日後に火山に行けるようになり、バサルモスを討伐して武器リストに出てきた防具を眺めたらこれにもガード性能のスキルポイントが多く含まれていたので、頭と脚の防具をバサルモスとした。つまり、

頭:バサルモス
胴・手・腰:スチール
脚:バサルモス

 となったわけである。しかしこれだとガード性能+2に必要な20ポイントに足らないので、バサルモスの頭装備に”鉄壁珠”という装飾品をふたつつけた。これで見事、ガード性能+2が発動。しかも”毒半減”のオマケつきだ(調合成功率マイナス5もついてるがな!)。

 俺はこの装備を、確かハンターランク12くらいのときに完成させた。以来、多少のパワーアップはしているがランク25の現在に至るまでずっとつけ続けている。防御力という点から見ると、グラビモス、ディアブロス、リオレウスあたりと戦うには心もとないこと甚だしいが、いま持っている素材でガード性能+2を発動する防具が作れないのである意味、仕方ないとも言える。

 俺が防具を着替えるのはいつになるのだろうか……。

 珍しくマジメなことを書きながら、そんなことを思った。

2007年07月23日

近況報告

Today's text 中目黒目黒

■中毒

 大塚角満が日記で書いていたが、7月の第2週は海外出張で『モンハン』がまったくできなかった。しかも僕が行っていたのはアメリカではなく、ひとりさみしく中国上海。午後10時ころ、通訳さんと空港で合流し、ホテルに向かうためにタクシーに乗った。あたりは真っ暗で、空港からホテルへの道のりは、ほんと殺風景。弱々しく光る街頭とタクシーの行灯(あんどん)の光しかない。

 中国のタクシーの行灯はかなづちのような形をしていて、日本よりも大きく、蛍光灯のような白色光を放っている。ずっと見ていたらふと、何かとイメージが重なった。考えること10秒あまり。

「あ、ゲリョスの頭だ……」

 行灯を見てゲリョスを思い出してしまうなんて、「モンハン中毒の末期症状だな〜〜」なんてひとりで照れていたら、突然発された俺の言葉に通訳さんが「ゲリョスって何?」と冷ややかな反応。俺はもう一度、行灯を見返し「死んだふりが得意なやつでさ」と昔の女を思い出すかのように遠くを見つめた……とは、かっこよくいかず、適当にごまかした。そこで一句。「モンハンを 海外からも できるなら ノート型PC 新調しちゃうのに(字あまり)」。オチなし。

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▲タクシーの接写を忘れました! しかも昼間の写真です。かなりわかりづらいですが、行灯が細長いのです。これが夜になると……

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▲まったく関係ない話ですが、以前山梨を旅行中、「あ、モンハンマンションだ!」を発見! 写真を撮らねばと思い近寄ってみたら、”モンパン”でした……orz

■超クックマラソン

 ハンターランク22以上になると、レウスやクシャルダオラのクエストに期間限定で挑戦できるというので、意地でも22まで上げたくなった。当時は16。もっとも効率のよいクエを捜してみたら、ギルドクエスト”イャンクック6頭の狩猟”があった。ポイントは900、お金は6000くらい入るし、レア素材とされているクックの耳やくちばしも思った以上に出る。「こりゃ、うめえ!」と目の色を変えながら討伐を重ねていたら、HR20にあがるくらいには、クック50頭討伐の称号”赤鳥”をゲット。でも、心の中は複雑だった。

 イャンクック――初めて出会ったのは初代『モンスターハンター』だった。とにかくその大きさに衝撃を受け、表現しがたい強烈な雄たけびに尻ごみし、最初は近寄ることもできなかった。初めて”恐怖”を感じた飛竜だった。それなのに……いまや”クックマラソン”やら”クック祭り”とザコ扱いされた名称をつけられて、ハンターランクアップのための格好の餌食となっている。あげくのはてには、討伐6匹だからと言って”超”をつけて”超クックマラソン”なんて呼んでいる輩もいる。痛めつけられている姿を見ると、もはやいじめているとしか思えない。


 そんな弱い姿を見ても、俺はいまだに「いちばん怖いモンスターは?」と聞かれれば、「イャンクックです!」と即答する。そのくらい思い入れの強いモンスター。あいつがやられる姿はもう見たくない!! でも、でも……今日も”超クックマラソン(←じつは俺が勝手に命名)”に行ってしまう狩人の性。

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▲「都合のいい女じゃないわよ!」。そんな声が聞こえてきそうなクック6頭の討伐。

■レウス


 突進で1発昇天。加えて初のハットトリック達成(3回とも自分が昇天すること)。こいつ、笑っちゃうほど強いわ。でもね〜、レウス2回目にして、”逆鱗”出ちゃったよーーーー!!! これぞ”本日も逆鱗日和”(笑)。

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▲ビビりなのでもっぱら遠くから援護。レウス、まじこええーー!!

2007年07月20日

リファインアップデートで貧乏突入間違いなし!!

Today's text 大塚角満

 大塚角満ブログにも書きましたが、E3という北米で行われたゲーム関連イベントの取材に行っておりました。なんと、ここで駄文を綴っているファミ通猟団のメンバーは、ほぼ全員。じつはE3期間中もブログは更新できるようにいくつかコラムを仕込んでいたんですが、現地のネット環境が最悪で仕込みはすべて時空の彼方にすっ飛びました。ゴメンナサイ。

 では久々のリアルタイム更新ということで、我々の現況をお伝えしましょう。まあ、ハンターランクだけでいいか。

・大塚角満……23
・中目黒目黒……21
・女尻笠井……21
・江野本ぎずも……13
・百人(略)……14

 ……なんたる体たらく!! とくに下のふたり。まあ江野本はE3に行ってたのである意味しかたないが、いちばん下のは……。ちょっと考えないといけませんな。

 気を取り直して今日のコラム。

 E3から帰ってきて、ここ数日急ピッチでクエストをこなしていろんな飛竜、出来事に遭遇した。飛竜で言うと、フルフル、リオレイア、ショウグンギザミ、ドドブランゴ、グラビモス、ディアブロス、そしてリオレウスあたりまで顔合わせを終えている。でも、それらの強大な飛竜との戦いの裏には、大きな逡巡があったりするのだ。

 じつは、いま俺が佇んでいる20前後のハンターランクは序盤における最初の審判のときで、武器を強くするか防御を固めるか、それともナマクラ武器にペラペラ防具でも構わないから今後のために貯金をしておくのか、大いに悩まされるポジションだったりする。しかもこのくらいのハンターランクで作れるものはかなり限られてきて、最初のころから大事に育ててきた武具も、つぎにパワーアップするには上位の素材が必要になってくるため強化が頭打ちになってしまう。すると飽きっぽい女尻笠井などは、メイン武器の弓を作ることも、強化することもできなくなったものだから、つぎは太刀、つぎはハンマーと手当たり次第にロクに使いもしない武器ばかり作り散らかして、いつも「金がない金がない……」と悔恨の歌を歌っている有様だったりする。俺はメイン武器のガンランス以外では、『2nd』から導入されたフルフル素材の大剣"フルミナントソード"を作ったくらいだし、防具もガード性能+2が発動するものをハンターランク10くらいのときに作れてしまったものだから、少々汗臭くなってきたなと思いながらもそればかり好んで装着している。なのでゼニーはほとんど使うことなくひたすら貯めこんでいるわけだが、これは狙ってそうしているわけではなく、作りたいものがリストに出てこないためにやむを得ず、そうなっているだけのことだ。俺みたいにシリーズ作品を全部やり込んでいるベテランハンターだと、上位以降に出てくる綺羅星の如き魅力的な武具の数々がいくつもアタマに浮かんできてしまうので、よっぽど追い込まれない限り、「序盤で無駄遣いするのはちょっと……」と思ってしまうものなのだ。

 ところが本日、カタクナな俺すらを揺さぶってしまう発表が『フロンティア』運営チームから成された。なんと2007年7月25日にリファインアップデートなるものが施され、未知の武器やひとり用の配信クエストまで追加されるというではないか!! うーんこれは散財してしまいそうだなぁ……と導入される武器リストを見てヨダレを垂らしていたわけだが、自分ひとりで悦に入っているのもナンなので、ここにズラズラと書き連ねてしまおう。

◆7月25日に追加される武器

・スネークバイト(片手剣)
・スネークバイト改(片手剣)
・蛇槍【ナーガ】(ランス)
・ワイルドボーンランス(ランス)
・ワイルドボーンランス改(ランス)
・猛槍ドスファンゴ(ランス)
・フレグランス(ランス)
・フレグランス改(ランス)
・バキュームスティック(ランス)
・ハイパーバキュームスティック(ランス)
・アイルーラグドール(ライトボウガン)
・メラルーラグドール(ライトボウガン)
・クックフューリー(片手剣)
・クックプラニティ(片手剣)
・ドラグエッタ(片手剣)
・フェザーエッジ(片手剣)
・スコーチャー(大剣)
・ヒュプノブレイド(大剣)
・ナルコレプター(大剣)
・レイトウ本マグロ(大剣)
・炎斬【煉】(太刀)
・焔灼(太刀)
・烈火(太刀)
・アングリーホーン(ランス)
・レイジングホーン(ランス)
・ヒートブラスター(ガンランス)
・フレイムガンランス(ガンランス)
・ワイルドガンランス(ガンランス)
・バリアントガンランス(ガンランス)
・マカライトインパクト(ハンマー)
・ドラグライトハンマー(ハンマー)
・グレートボーンアクス(ハンマー)
・ブルータスアクス(ハンマー)
・氷塊(ハンマー)
・大氷塊(ハンマー)
・ヒュプノクラリネット(狩猟笛)
・ウィングクラリネット(狩猟笛)
・ラヴァアルパ改(狩猟笛)
・九九式トランペット(狩猟笛)
・ブリリアントボウ(弓)

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▲アイルーラグドール

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▲アングリーホーン

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▲クックフューリー

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▲氷塊

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▲九九式トランペット

 なんと40種類!! コピペじゃなくてタイピングしたから指つりそう!!! ていうか、知らない武器がたくさんあるよ……。ヒートブラスターとかいうガンランス、いったいどんな……。この大量の追加武器って、PC版ならではだよなあ。これはもう、貯めこんだ財産(つっても、10万ゼニーくらいだけど)を大放出するしかない!!

 このほか、7月25日のアップデートではついに"ひとり用クエスト"が受注できるようになる。『2(ドス)』のジャンボ村で受注することができたシングルクエストが、『フロンティア』用にアレンジされて登場するってわけだ。ちょっと抜粋しよう。

●"ヒーローブレイドF"入手クエスト
ついに登場するモノブロス狩猟クエストで"一流ハンターの証"を入手すると、工房で片手剣"ヒーローブレイドF"を生産できるようになる。

●"イカリハンマーF"入手クエスト
ガノトトス狩猟クエストで"豪腕の鎖F"を入手すると、工房でハンマー"イカリハンマーF"を生産できるようになる。

※配信クエストに関する詳細な情報は、毎週お送りする"配信クエスト情報"にてお伝えします。

●"封龍宝剣F"の入手(※クエストじゃないっす)古龍襲撃の際、工房に現れる"伝説の職人"から生産可能な"朽ちた龍剣F"から、"封龍宝剣F"への強化が可能になる。

 さらに、マイギャラリー用の家具の追加、猟団機能の追加など、痒いところに手を届かせるリファインが行われる予定だ。

 もう、仕事してる場合じゃないな!!(結構マジ)

2007年07月19日

初めてのひとりクエ

Today's text 江野本ぎずも

 ファミ通猟団の諸先輩たちは、新マップ”樹海”だ、新モンスター”ヒプノック”だと、正式サービスが開始されてから若返ったかのように狩りに明け暮れておりますが、わたくし江野本ぎずもは、相も変わらずダイミョウザザミやババコンガ相手にヒーヒー言いながら暮らしております。すでにハンターランクは11。なのに、ベテランハンターについて回っているだけなので、実力のほどは……。これではいかん、と一念奮起。初めてのおつかいならぬ、初めてのひとりクエに行ってきました。

 相手に選んだのは、イャンクック亜種。はっきり言って、クック討伐はすでに何十回もこなしており、もはや敵ではありません。ヤツの動きは完全に見切っている。しかも、こちとら最近武器を強化したばかりで、毒属性つきの片手剣、ポイズンタバルジンを持っているのです。このあいだまで何の変哲もないハンターカリンガ改で戦っていた相手。よほどうっかりしない限り、やられるわけがない。正直、いまさらクックなんて、という気持ちも心のどこかにあったのです。同時に、頼る者のいないひとりクエストにビビる自分もいて、「亜種は初めてだから、ちょっとお顔を拝見してみるのも悪くないかも」と無理になっとくして出かけたのでした。

 道中、ブルファンゴとじゃれ合ったり、採集にいそしんだりしながら、悠然と狩場を回っていきました。なんと言っても、倒せないはずはないクック。出会ったが最後、一気に蹴散らしてやるのだから、たまにはひとりで大自然を満喫するのも悪くありません。クエスト開始から10分もたったころ、クックとご対面。いつもみんなと狩をしているときのように、いけるときだけいく戦法でゆっくりと敵の体力を削っていきました。相手の攻撃はほぼ回避。何度か切り刻むと、クックはポイズンタバルジンの毒を浴びて口から紫色の泡を吹き、こりゃたまらんとばかりにお空へ飛び立っていきました。あっ!! ペイントボール投げ忘れちった! でも、問題はナッシング。ヤツが立ち寄りそうな場所くらい、だいたい知ってるんだもーん。フィールドをぐるぐると巡ってやっとクックに再会し、今度はもれなくペイントボールをペタリ。これで無駄に走り回ることはなくなると思いきや、攻撃を受けてもすぐに飛び立つクック。何度も携帯食料を使ってスタミナを回復し、ハアハアと肩で息をしながら追いかけるオイラ。……なんか、戦っている時間よりも捜している時間のほうが長くないっすか!? 余裕で敵を追いつめているはずが、徐々にいつもとは違う感覚が襲ってきたのでした。

 パーティーで狩りをするときは、敵に集中砲火をあびせかけることができる。相手の攻撃はメンバーの中のひとりに向かうので、残る全員でバックから狙えば一気に追いつめられるのだ。対して、ひとりで戦う場合は攻撃を避けることに意識を集中していると、どうしても手数が減ってしまい、討伐に時間がかかる。ひとりクエは、時間との勝負、そして回復系のアイテム数量との勝負なわけです。『モンハン』歴の長い人には言うまでもない常識でしょうが、なんせオイラには初めての経験。けっきょく、1回目のひとりクエは死ぬこともないままに、時間切れで終了となったのでした。

 ドンドルマの酒場に帰ってくるなり、ドスドスとカウンターのおねーちゃんのところへ向かい、さきほどと同じクック亜種を受注。命の危険を感じることもないままにクエスト失敗とは、なっとくがいかんのです。すべては、ひとりクエに慣れていなかったため。時間の使いかたさえ覚えてしまえば、こっちのものです。まったく、クックのくせに恥をかかせてくれやがって、と鼻息荒く2回目のクエストに出発。さきほどの経験を活かして剣を抜くよりさきにペイントボールを投げ、攻撃を受けるリスクを冒してがんがん攻める、攻める、攻める……。いい調子で相手を追いつめたところで、闇雲に突っ込んでいき1オチ。まだ1回昇天しただけだから大丈夫、と同じ調子で猪突猛進して2オチ。さすがに自分の愚かさに気づいて慎重に戦いを進めるも、足を引きずり、何度も倒れこむクックを見て、「いける!」と油断したところに火の玉攻撃をモロに食らって3オチ……。……ダメじゃん!

 ひとりクエって難しいですね。『モンハン』の奥深さを知った夏の夜でした。

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▲正面から行きすぎです。反省。

2007年07月09日

『モンハン』の醍醐味、ここにあり!

Today's text 女尻笠井

 つ、ついに新マップ"樹海"と新モンスター"ヒプノック"が遊べる〜! うひょー! やったー! これまでの『モンハン』シリーズを遊んできた僕にとって、そして全国の『モンハン』ファンにとって待ちに待った新要素。初めて『モンハン』を遊んだときのドキドキ感。どこで採取していいかわからず、うろうろしながらマップを探検するワクワク感。これぞ、『モンハン』シリーズの真骨頂! このために、『フロンティア』を始めたと言っても過言ではないのです!

 というわけで、さっそく行って来ました、樹海のヒプノック狩りへ!

 樹海というと、富士の樹海やらアマゾンの樹海やら、何やら暗くてバイオレンスな印象がつきまとうイメージ。だけど、『フロンティア』の樹海は思ったより明るく、自然豊かな世界遺産にもなった知床や釧路湿原などに似た雰囲気。滝もあるし、湖のような場所もあるし、う〜ん、何だか癒されるなぁ〜、このマップ。まだアイテム採取などはほとんどしていないのですが、とある場所で虫を捕まえようと思ったら、ずっと欲しかったセッチャクロアリ(弓の鳥幣弓を作るのに必要)をゲットすることに成功! ほかのマップではなかなか見つからなかったセッチャクロアリがここで捕まえることができるとは。きっとこれまでのマップには出てこなかった素材なども、もりもり出てきそうな予感。隅から隅まで探検しなくては!

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▲滝やら湖やらが樹海のいたるところに。アルファ波が出ている感じ

 新マップ探訪はあとに置いておいて、いよいよ新モンスター"ヒプノック"と対峙! ヒプノックの見た目はすでに公開されているとおり、オレンジ色の羽が特徴的なニワトリのような、カラスのようなイメージの鳥竜種。「うおおお、緊張するなぁ〜」なんて、ドキドキしながらヒプノックに近づいてみると、いきなり口から白いブレスが! このブレスを浴びるとスヤスヤ居眠り。そう、これが噂の睡眠ブレスなんですね。この睡眠ブレスは、ゲップをするような感じで吐き出すものとバックステップするときに吐き出されるもの、その場に止まって吐き出すもの、さらに走りながら吐き出すものといくつかのパターンを確認することができたのですが、弓使いの僕から見ていちばんやっかいなのが、ゲップレス(勝手に命名してみました)。何がやっかいって、弓のクリティカル範囲に立っていると、ちょうどこのゲップレスが当たる当たる。正面に立たないように若干斜め前に立っていても、ゲップレスの効果にハマってしっかり寝かされてしまうんですね。しかも、ゲップレスで寝かされたあとに、タックルやついばみ攻撃をされると、防御力の弱い弓使いはほぼ瀕死に。初めて対峙するモンスターの初めての攻撃って何だか興奮するな〜!(変な趣味は持ってませんので、あしからず)。ちなみに、これを回避するには弓を引きながら回避行動をするというテクニックが有効。弓使いの人はぜひお試しくださいませ(写真を参照)

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▲右手の親指で弓を引きながら、人差し指で回避ボタンを押す。
ほかのモンスターでも使える弓使いならではのテクニックですよ〜。

 そのほかにも、タックルが直線的ではなくターゲットを捕捉するような感じになっていたり、やけにマップ移動を頻繁にしたりと、かなり斬新な動きをするヒプノック。武器がまだ弱いせいか、倒すのにもけっこう時間がかかるのですが、「つぎは大タル持っていってみますか?」、「頭狙って攻撃しますね」などなど、新たなモンスターに対して猟団の面々でいろいろ作戦を練りながら再び樹海へレッツゴー! 倒せないわけではないんですが、慣れない相手との対戦はやはり興奮度がほかのモンスターとはひと桁違う。う〜ん、やっぱり1匹のモンスターにみんなでああでもない、こうでもないと言いながら戦うのが、『モンハン』の醍醐味なんですよね。今後まだまだ新モンスターは追加されるということなので、この興奮がバージョンアップのたびに味わえるはず! その時のためにもせっせとハンターランクを上げなくては!

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▲イャンクックとゲリョスを足して2倍したくらいイヤらしい攻撃をくり出すヒプノック。

 

2007年07月06日

ちょっと一服。確認作業を

Today's text 大塚角満

 さてさていよいよ待ちに待ったワクワクドキドキの(シツコイ)、『モンスターハンター フロンティア オンライン』の正式サービスがスタートした。これによりついに、PCでの本格的なハンティングライフがスタートするのだ!! わーいわーい。というわけで我々ファミ通猟団の面々は、会社に出社してPCの電源を入れるやいなや、メールソフトを立ち上げるよりもさきに『フロンティア』のショートカットをダブルクリック。ランチャーを立ち上げてすぐさまメゼポルタに突入するという毎日を過ごしております。おかげで現時点での我々のハンターランクは、

・大塚角満………14
・中目黒目黒……12
・女尻笠井………10
・江野本ぎずも…10
・百人(略)稲葉…8

 となっている。なかなかにして順調ではなかろうか。突っ走っている人はすでに、アンドロメダの彼方ってくらいのハンターランクになっているようだが、我々はのんびりちまちま慎ましく、ドンドルマの片隅で生きていこうと思います。

 さて、いまサラリと”正式サービスがスタート”と書いてしまったが、じつはプレイするうえで注意しなければならないこともいくつかある。『フロンティア』の公式サイトに事細かく掲載されているが、ちょっとここでおさらいしておこう。

 まず正式サービスにはふたつの形態がある。”トライアルコース”と”ハンターライフコース”がそれ。トライアルコースは遊ぶうえでの機能に制限があるが、誰でも無料で遊べるコースで、ハンターライフコースは利用料金を払ったうえで機能制限なく『フロンティア』のすべてが遊べるコースだ。トライアルコースで制限される機能はけっこうあるので必ず公式サイトの専用コーナーで確認していただきたいが、ざっとここにも抜粋しておこう。

●トライアルコースで制限される機能

・ハンターランク……2まで
・配信クエスト……不可
・公式狩猟試験……不可
・チャット……全体チャット不可
・猟団……作成不可(参加はできる)
・フレンド機能……ジャンプ不可
・アイテム……受け渡し不可
・メール……送信、返信、保護設定不可
・マイギャラリー……利用不可(入ることはできる)
・マイガーデン……利用不可(入ることはできる)
・アリーナ……利用不可(施設に入れない)
・大老殿……利用不可(施設に入れない)
・美容室……利用不可(入ることはできる)
・家具屋……利用不可

 こんなところかな? このように抜き出すと不便なように見えてしまうかもしれないが、ハンターランク2になればけっこういろいろなクエストに行くことができるし(※当初”イャンクックまで行ける”と書きましたが、その後のアップデートによりハンターランク2までのクエストのみ参加、という条件に変更になりました)、武具を作ることに制限はないので(ハンターランク2までに作れるものとなるとおのずと制限されるけど^^;)、『フロンティア』で初めて『モンハン』に触れる人たちが「『モンスターハンター』って、こういうゲームなんだ!」と確認作業をする分には何の問題もないだろう。『モンハン』というゲームは一見複雑そうに見えるが、やっていることはじつにシンプルだ。やることと言ったらクエストに出かけてモンスターを倒し、その素材を持って帰って武器や防具を作る。これのくり返しである。ストーリーに縛られることなく、好きなクエストに出向いて好きなモンスターを狩る。そして思うままに武器や防具を作って友だちに見せびらかす……。この単純な作業に楽しさを見いだせた瞬間から、目の前に百花繚乱のハンティングワールドが広がるのである。トライアルコースでも、『モンハン』の楽しさは十分に伝わる。初心者の皆さん、緊張せずにメゼポルタ、ドンドルマで”仲間たち”(不特定多数のハンターたちのことね)に話かけ、『モンハン』の世界がどんなに楽しいか教えてもらってください。そして、仲間といっしょに狩る楽しさを伝授してもらってくださいな。

 さてここからは、『モンハン』経験者の皆様へ。正式サービス、遊んでみていかがですか? オープンβテストのときと比べて、かなりいろんな部分に手が加えらて驚いてないっすか?(笑) じつは俺も驚いた!! なんと言ってもたまげたのが、身に着けている防具のスキルがかなり大幅に変更になったこと。前回の日記で中目黒目黒も書いているが、俺がいま装着しているスチール系の防具。オープンβのときには”ガード性能+1”、”地図常備”というなかなかおいしいスキルがついていたのだが、正式サービスが始まったらガード性能+1はそのままだったが、地図常備がなくなり、”調合成功率−5”というあっちいけ的なスキルがついてる……(苦笑)。皆さん、オープンβのときに作った防具については1回きちんと、スキルを見直してみたほうがいいっすよ!! そして新たな防具製作プランを練ったほうがいいです……。でもこれを考えるのがまた、楽しいんだけどな!!

 ……なんかすげえマジメなブログで、自分で書いてビックリ。あー驚いた。

 次回は、新マップ”樹海”、新飛竜”ヒプノック”あたりのことを書きたいなあ。

2007年07月05日

大きな壁、そして正式サービススタート!

Today's text 中目黒目黒

 僕らにはシリーズを通してプレイしてきたという自信と経験がある。だからか、ハンターランク5になり、ババコンガ、ダイミョウザザミのクエストが出てきたところで、何の驚きもなかった。「ババコンガ? ダイミョウザザミ? (実際は無理だけど)裸で行ってやんよ」というくらいに。

 まず3人でダイミョウザザミに向かった。すでに参加人数でナメきっていることがわかる。僕は背中のカラを割ることだけに専念しようと、狩猟笛からハンマーにちょっと浮気してクエストに挑んだ。いちおう防具(すべてボーン装備)は着ていくけど、回復薬は持っていかない。だって、楽勝だから。

 確か砂漠の”5”が戦いの舞台だったと思う。僕らはチクチクと巨大なダイミョウザザミを追い詰めていく。人の迷惑を考えずにハンマーをブンブン振り回してカラも割れた。あとはトドメを刺すのみ、と思ったとき、口から泡を吹き出して怒り狂った状態になる。これも予定どおり。「悪あがきはなしよ」と余裕綽綽の顔つきで矢継ぎ早に攻撃を加える。

 ハサミを器用に使ってダイミョウザザミが地面にもぐっていく。この場合、角を地面から突き出してくる動作、通称”突き上げ”にだけ気をつければいい。僕らはいつものようにダッシュで交わそうととにかく動き回っていた。その時、突然目の前に鋭く尖ったザザミの角が。「ヤバ!」と一瞬肝が冷えたけど、すぐに立ち上がって逃げればいいしと前向きな思考が働いた0.2秒後、

即死

 会社なのに思わず「ええええ! まじで!?」と大声を出してしまう。僕が倒されたと思ったら、友だちもつぎつぎと屠り去られていく……。回復薬を使うまでもなかった(持っていかなかったけど)。大袈裟だけど、夢のような出来事だった。まさかダイミョウザザミで全滅するとは思わなんだ。酒場に戻ってきた僕らは笑いながらも口をそろえて「なんか強くね?w」と動揺を隠せない。もうちょっとだけ気をつけてみようと意志統一してすぐさまリベンジ……数十分後、あえなく3人昇天でクエスト失敗。

 やっぱり強い(気がする)。敵がくり出す大技が強烈すぎる……。気分転換も兼ねてババコンガにも行ってみたけど、怒り状態の体当たりや手を振り回しながら暴れる動作でこちらも何度も瞬殺。ダイミョウザザミ、ババコンガあわせて7連敗。これは球団史上、いや猟団史上に残る大敗だ。

 でもそんなとき、今度は「弓を連れていこう」とか、「シビレ肉を持っていこう」とか、「飯食っていこう(体力などがあがる)」とか、つぎなる作戦をみんなで考えるのが異様に楽しい。友だちが「やっぱギリギリが楽しいね〜」と言ってたけど、まさにそのとおりで、やるかやられるか、人間の知恵が勝つか、モンスターの強靭な肉体が勝つか、この境界線があやふやなほど興奮する。「このスリルを求めていたんだ!」と改めて『モンハン』の魅力を再確認。倒されて”楽しい”なんて感じるゲームは稀だ。

 8連敗目を喫したときに、つぎはどうしようかと井戸端会議をしていたら友だちがトコトコと寄ってきた。俺のボーン装備がそんなにかっこいい? と得意げになっていたら、「素敵なスキルがついてるね」と笑いながらひと言。僕は生粋のテケトープレイヤー。装備は完全見た目重視で、とくにスキルを気にしない。相当素敵な内容なんだろうとワクワクしながら個人ステータスをのぞいてみたら、なんと!

防御-20 (・〜・)

 防具着てるのにマイナスって(笑)。もうこうなったらこのままの装備でがんばってやると、日を改めてガンランス・大塚角満、弓・女尻笠井、狩猟笛・中目黒目黒で挑んだ。9回目にしてやっとババコンガ討伐達成! 興奮のあまり、記念撮影した。ハンターランク10になったいまでも、たまに即死するが……ズバリ、ダイミョウザザミとババコンガが最初のカベ! ホントになめちゃいけません! これからプレイする方々はくれぐれも気を引き締めて対応ください。

kiken2.jpg
▲会話からも興奮状態が伝わりますか(笑)?

 さて、本日から正式サービススタート! ただいま猛烈にアップデート中です。正式サービスだと新しい狩場”樹海”も体験でき、新モンスター”ヒプノック”もいるらしい。配信クエスト”樹海の眠鳥”も楽しめる(ハンターランク11以上だけど)。うーん、待ちきれない! けど、まだアップデート中(笑)。お、たったいまログインできた大塚角満から最新情報が。スキルが大幅に変わっている模様! もしや俺の防御-20にも変化が! 過度な期待はだめですか(笑)? ※その後確認したところ、見事防御ー20は消滅! やった! と思ったら、”気絶倍加”が着きました(苦笑)。

piku2.jpg
▲これが噂のヒプノック。厄介な睡眠ブレスとか吐くんだって。おそろしいような早く対峙してみたいような……。

2007年07月04日

新サーバーで新生活! そのまえに……

Today's text 江野本ぎずも

 2007年6月29日にサーバーが増設され、我々ファミ通猟団は新設サーバーで活動することになりました。じつは私、テクニカルテスト3日間を遊んでもまだハンターランク2だったりしたので、それほどの痛手はなかったのですが、ほかの面々はハンターランク5〜6にまで成長。中目黒目黒などは、取材中に大塚角満からのメールでサーバー移動と新キャラを作成する事実を聞かされ、「もう会社行きません」と子供みたいに駄々をこねたほどでした。でも、すべてのハンターが『モンハン フロンティア』で快適に遊ぶためです。新サーバーで、新たな『モンハン』生活を始めることにしました。

 で、すでに大塚角満はハンターランク7になったわけですが、オイラもハンターランク6へと成長しました。パチパチパチ。百人乗っても稲葉が、モスとブルファンゴの違いもわからないままひとりでクエストに出ているあいだ、何度も葬り去られてみんなに迷惑をかけながらも、パーティープレイに励んだ成果です。ベテランさんといっしょにクエストに出るメリットは、その場その場でアドバイスをもらえ、ハンターランクも実力以上(!)に上がっていくこと。もうね、先輩たちの後ろを犬のようにチョロチョロと走り回っておりますですよ。「このツタを登ると近道だから」と言われればホイホイついていって、大塚角満のガンランスで後ろから丸焼きにされ、「ここ、ハチミツ取れるよ」と言われてしゃがみこめば蹴り飛ばされ、倒したモンスターから素材を剥ぎ取ろうと駆け寄れば狩猟笛でなぎ倒され……ヒドイです。イジメです。人間のすることとは思えない仕打ちです。いつかきっちり仕返しをしてやろうと企む次第です。


mhfsaisyuu1.jpg
▲先輩たちに教えられたとおり、”ここ掘れワンワン”状態で採集に励んでおります。


 話がそれました。本題はここからです。これだけはどうしても書いておきたい、いや書かねばならないことがあるのです。

 それは、6月28日のオープンβテスト開始初日のこと。やっとハンターランク2に上がり、みんなといっしょにイャンクック討伐に出かけることになりました。それまではひとりだけランク1で行くことができなかったクエストなので、いやがおうにも気合が入ります。ここであっさり死んでしまってはみんなに迷惑をかけてしまう! と、装備を見直すことにしました。『モンスターハンター フロンティア オンライン』では、クエスト用とロビー用の防具をそれぞれ設定することができます。いわば、実戦スタイルと見せびらかしスタイル。マイハウスで装備をガチャガチャといじっていると、どういうわけかロビー用の装備がすべて外れて、哀れ下着姿になってしまいました。もちろん、慌てずともクエスト用と同じ装備をロビー用にも設定すれば済む話。ところが、すでに準備の整った中目黒目黒や女尻笠井が、「ぎずもはう●こ中」などとチャットしているではありませんか!! いやいやいや、ちょっと着替えているだけだから! 女はいろいろ時間がかかるから! てな言い訳が通用するわけもなく、待たせてしまった罪悪感もあって動揺しまくり。もうええわ、どうせクエスト用にはちゃんと服着てるねんから、ロビーくらいマッパ(真っ裸のことね)で行ったるわい。と、意味なくドスを利かせて酒場に向かったのでした。

 ゲーム開始直後は、みんな下着姿でウロウロしていたくせに、いまとなっては恥ずかしくていてもたってもいられないのはなぜなんでしょう。酒場に入っていくなり、真っ赤になってうなだれながら「はだかですみません」とつぶやくオイラ。早くクエストに出発してくれ。ていうか、服着させてくれ……。ひたすら長く感じる時間が過ぎ、クエストまえのローディング画面へ。

目的地へ向かっています。

目的地へ向かっています。

目的地へ向かっています。

目的地に辿り着きません!!!!


 ええ、そうなんです。待てど暮らせど、きちんと服を着込んだオイラの姿が画面上に現れることはなかったんです。ほかのみんなは、とっくに目的地に着いて狩りを始めています。「ぎずも、離脱したってよー」と誰かが言ったような気がします。あんな恥ずかしい姿のまま、いったいアタシはどこへ行ってしまったの(涙)? 問題はPCのフリーズだったので再起動をかけ、裸同然の自分を救い出そうと躍起になってログインクエストをくり返したのですが、無情にもそのまま緊急メンテナンスに突入。明けて6月29日、我々は新サーバーで新たなハンターライフをやり直すことになったのでした。オイラの最初の分身は、いまだ時空のかなたで彷徨っているのでしょうか……?

サーバー1でプレイされている方へ。
目的地を捜して下着姿で彷徨うハレンチ女を見かけたら、それはオイラの生き霊かもしれません。

2007年07月02日

序盤を遊んでみて

Today's text 大塚角満

 オープンβテストが絶賛進行中の『モンスターハンター フロンティア オンライン』だが、サーバー増強や細かな修正、臨時メンテナンスなどが行われながら、少なくとも俺は比較的順調に、ハンターライフを満喫させていただいている。βテスト開始以来初の週末となった6月30日、7月1日も、混むと思われた深夜帯に自宅から接続してみたがわりとあっさりとログインに成功。友だちと合流して、イャンクックやドスランポス、ドスファンゴあたりを乱獲しまくった。どうしても作業になりがちな序盤だが、ペラペラの画用紙装備にすぐに斬れなくなる武器を装備しているので、ドスファンゴあたりでも立派な強敵("トモ"とは読まず)。しかもいつもパーティーを組んでいる中目黒目黒や江野本ぎずもが簡単に屠り去られてくれるので(自分のことはあえて書かない)、序盤のクエストにありながら、「ししし失敗するかもっ!!」という緊張感だけはつねに持ち続けている。狩るか狩られるか。それがハンティングってもんだ!

 さて、ここ3日間ほど遊んで俺はハンターランクが7まで成長したのだが、ちょっとここまで遊んで感じたことを書いてみよう。

●ユーザーフレンドリーになった

 『フロンティア』の母体となった『2(ドス)』は、"あえてまわりくどくしている"という部分があった。たとえば"季節"の概念だが、『2(ドス)』のときはどのサーバーのどの街でもつねに同じ時間が流れていたので、モデストにいようがブレイブにいようが、寒冷期だったら寒冷期、温暖期っつったら温暖期以外の季節は存在しなかった。昼夜にしても同じだ。季節によって出現するモンスターが変わるし、昼夜によっては採れるアイテムが変化したりするので、ハンターはオノレの望まない季節に遭遇すると「早く冬が明けて夏にならないかなぁ……」とか、「陽光石採りたいので、とっとと夜よ明けろ!」と、遠い空を呆然と眺めながら指をくわえていたものである。ところが『フロンティア』においては、ランドごとに別々の季節が存在するからたまらない。「いまこのランド、寒冷期でクックがいないので、ちょっと別のランドに出張行ってきます」ってな具合に、非常にフレキシブルに狩りに行くことができるようになったのだ。『2(ドス)』をやり込んだベテランから見ると「ヌルい!」ってことになるのかもしれないが、これにより非常に間口が広がったのは確かで、ルーキーハンターも効率よく、狩りができているのではと想像している。

mhfworldsentakucom.jpg

●アイテムが集めやすい

 『モンスターハンターポータブル』シリーズではおなじみの"農場"に当たるのが"マイガーデン"。ここに住んでいるガーデンアイルー(?)に話しかけると、タダでいろいろなアイテムをもらうことができる。まだ俺がウロウロしているところは序盤も序盤なので、唯々諾々とヘボめのアイテムをもらうに止まっているが、ここには『モンハンポータブル2nd』における"トレニャーさん"(一定のポイントを渡すとトレジャーハンティングに出向いて、ステキなレアアイテムをプレゼントしてくれる神のようなアイルー)の香りがする。今後ゲームが進むにつれて、どんなにすばらしい施設になるのか、楽しみでならない。

mhfmygurdencom.jpg

●コミュニティー機能が強化

 以前から何度かここに書いているが、これまでのシリーズと『フロンティア』とでいちばん大きく変わったポイントはやはり、"コミュニケーション"の部分だ。猟団(仲のいい友だちと作るギルドのようなグループ)を作るとそれがよくわかり、チャットを"猟団専用"に設定すればたとえ違うドンドルマ、違うランドにいようとも猟団間では会話をすることが可能なのだ。これ、じつに便利な機能で、猟団仲間がバラバラに別のランドに降り立っても、猟団チャットを起動して話しかければ簡単にコミュニケーションをとることが可能だったりする。「いまどこー?」、「こっちおいでよ〜」という会話をランドをまたいでできることのヨロコビは、パーティープレイをメインに『モンハン』と向き合っている人ならば必ず感じることができるはずだ。猟団については、今後じっくりと検証していきたい。

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●モ、モンスター、強くね……?

 これはもう、本当に俺の主観でしかないのだが、ボスクラスのモンスターが手強くなっている気がする。とくにババコンガとダイミョウザザミ……。あとクックにドスゲネポスにゲリョス……って、ほとんど全部じゃねえか!! あと、ランゴスタに代表される雑魚どものシツコサ、というか頭の良さもパワーアップしているような気がする。……本当に"気がする"ってだけでデータ的にどうだとか数値的にあーだとか言えないのが残念なのだが、こちらも今後のテーマとして研究を続けたいと思う。

mhfkukku1com.jpg

 とりあえず、序盤の序盤をプレイした感じはこんなところかな。コミュニティー機能が充実しているので、チャットメイン、パーティープレイメインでこのシリーズと向き合っている俺に言わせると非常に遊びやすい印象だ。ただ、何度も言うようだが俺はまだハンターランク7の人間だ。まだまだ見えていない部分のほうが圧倒的に多いだろう。じっくりと遊んでみて、ベテランならではの視点でいろいろと書いていきたいと思う。

ファミ通猟団メンバー

●大塚角満
大塚角満ご存じ(?)、ファミ通のモンハン番長。ドタバタプレイ日記『本日も逆鱗日和』を上梓したばかり。ガンランスをこよなく愛するファミ通猟団のリーダー。
●中目黒目黒
中目黒目黒じつは初代『モンハン』からシリーズに触れている恐怖のテケトープレイヤー。属性や弱点などいっさい構わず、今日もテキトーに狩猟笛を奏でる。
●女尻笠井
女尻笠井角満ブログにもたびたび登場するヘビーユーザー。シリーズのプレイ時間は長いくせに、武器やアイテムの知識が驚異的に乏しい。愛用の武器は弓。
●百人乗っても稲葉
百人乗っても稲葉クックもレウスも知らない、オマエ本当にファミ通の人間か的な超ルーキーハンター。なんとなく、大剣を使いたいらしい。
●江野本ぎずも
江野本ぎずもファミ通猟団の紅一点。『モンハン』シリーズ未経験の超初心者だ。女の武器を使って野良クエに精を出す!? 武器は片手剣を使うそうな。

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