ご利用は計画的に?
Today's text 女尻笠井
僕はファミ通猟団の中でもっとも貧乏である。猟団の中では、『モンハン』シリーズの経験も豊富なほうで、かつハンターランクも上のほうにも関わらず、所持金は50000ゼニーを超えることはない。何でこんなにお金がないのか。大塚角満に言わせると「笠井はホントいらないもんばっか作ってるから」ということらしい。
▲お金がなくても欲しいものは買う方針で! 毎日ギリギリの生活です。
ふだん僕のメインの武器は弓。「弓使いなら当然、弓は全種類必要でしょー」ということで、現状作れる弓はほぼ揃っている。だが、メインで使っている弓はハートショットボウIIのみ。それほど強くない下位のモンスターに対しては、これさえあれば十分だからだ。じゃあほかの弓はどうかと言うと、当然、上位になれば使うわけだから無駄ではないが、「いま作る必要はない」と言われれば、確かにそのとおりではある。識者に言わせると、これがまず無駄らしい。さらに「もしかしたら使うかもしれないから」的に作った武器もたくさんある。サブで使っている太刀も5種類、これまでのシリーズで1回も使ったことのないランスおよびハンマーがそれぞれ3種類、片手剣は2種類。もちろん、これらは作っただけで、1度も日の目を見たことがない。そしてもうひとつの無駄が防具。新しいモンスターを倒せるようになり、新しい防具が作れるようになると、なんだか無性にその防具が作りたくなってくる。そしてこれらのほとんどもタンスの肥やしになる。
さらに質が悪いことに、僕は1回作った武器や防具に愛着があまりない。作ったらそれで満足。つぎの武器や防具を作るために、お金が足りないと躊躇なく売ってしまう。そしてこれが大塚角満や友人に言わせると「信じられない行為」なのだそうだ。確かに言われてみると、防具を作るための素材ももったいないし、防具を強化するためのお金ももったいない……気がする。だけど、「作りたい!」という欲求と「作ってやった!」という達成感は何物にも変えられない。だから僕は作り続け、そしていつも財布の中身はスッカラカンなのだ。うん、こうして冷静に文章にしてみると、金欠の理由がわかってきた。
この『モンハン』における浪費癖は、よく考えるとリアル生活にも当てはまる。学生時代、バイトで稼いだお金を1週間で使い切り、残りの3週間を卵とご飯だけでしのいだこともあった(月曜日は目玉焼き丼、火曜日はスクランブルエッグ丼、水曜日は卵かけご飯といった感じ)。また、マンガの本を大人買いして全巻揃えたら、お金がなくなってしまい、3日後には買ったばかりのマンガを古本屋に売りに行ったこともある(大人買いって言わないか?)。こづかい帳をつけようと思ったり、1週間に使うお金を小分けにしてみたり、浪費癖を治そうと試みたもののいつも途中で挫折してしまう。
▲金はなくとも装備強化! ときには1000ゼニーを切ることもしばしばですが……。回復薬すら買えません。ハチミツ売ってる日は、身を削って(装備を売って)ハチミツを限界まで購入!
そこで閃きました! 現実世界で治らない浪費癖がゲームで治るはずがない! と。よって、これまで以上にクエストに行って稼ぎまくって、防具作りまくって、武器もやらためったら作って、売って作って売って作って……。稼ぎのいいバイト、じゃなかったクエストやりまくっちゃる……すいません、取り乱してしまいました。皆さん、ご利用は計画的に!