
Xbox Games Studiosから2025年7月29日にアーリーアクセスが開始されたXbox Series X|S、PC用ソフト『Grounded 2』(Xbox Game Passにも対応)。小さくなってしまった少年少女たちが虫たちの世界で冒険するサバイバルアドベンチャーとなる本作だが、9月30日にはアップデート“Hairy and Scary”が配信。さらには待望の日本語対応アップデートも行われるという。
今回、東京ゲームショウ2025に合わせて開発を手掛けるObsidian Entertainmentのクリエイターが来日。アップデート“Hairy and Scary”と待望の日本語対応アップデートについて、メディアブリーフィングと合同インタビューという形で詳しくお話を伺うことができたので、その模様をお届けする。
今回、東京ゲームショウ2025に合わせて開発を手掛けるObsidian Entertainmentのクリエイターが来日。アップデート“Hairy and Scary”と待望の日本語対応アップデートについて、メディアブリーフィングと合同インタビューという形で詳しくお話を伺うことができたので、その模様をお届けする。
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アップデート“Hairy and Scary”で巨大タランチュラ襲来、日本語対応も実施
ブリーフィングを担当してくれたのは、本作でエグゼクティブプロデューサーを務めているMarcus Morgan(マーカス・モーガン)氏だ。2025年7月29日よりアーリーアクセスがスタートした本作は、突然小さくなってしまった少年少女たちが、草や水などを資材に集めて拠点を作ったり、装備をクラフトして生き延びるために戦うサバイバルアクションゲームの続編。1作目は裏庭が舞台だったが、本作では公園が舞台となっている。
前作と大きく異なっている点はほかに、虫たちに乗って移動ができる点。バギーのように乗りこなしつつ、頼れる相棒としてもともに戦ってくれる。アーリーアクセス期間には赤アリとクモが実装され、好評を博した。開発陣はプレイヤーからのフィードバックを大事にしているため、引き続き、プレイヤーの反応を見ながらゲームを構築していくとマーカス氏。
そんな本作で9月30日に行われるのが、“Hairy and Scary”と題したアップデートだ。本アップデートでは、AXL(アクセル)と名付けられた巨大なタランチュラがボスとして実装。討伐に成功することで、タランチュラをモチーフにした防具、武器(弓、槍)を取得することができる。そのほか、建設をよりスムーズに行えるようになるシステムも導入され、日本語対応も行われる。
今回のアップデートの内容は以上となるが、冬にもアップデートが予定されている。そこでは、ガーデン(庭)エリアが追加され、テントウ虫が仲間として登場する予定だそうだ。
そんな本作で9月30日に行われるのが、“Hairy and Scary”と題したアップデートだ。本アップデートでは、AXL(アクセル)と名付けられた巨大なタランチュラがボスとして実装。討伐に成功することで、タランチュラをモチーフにした防具、武器(弓、槍)を取得することができる。そのほか、建設をよりスムーズに行えるようになるシステムも導入され、日本語対応も行われる。
今回のアップデートの内容は以上となるが、冬にもアップデートが予定されている。そこでは、ガーデン(庭)エリアが追加され、テントウ虫が仲間として登場する予定だそうだ。
圧倒的な存在感を放つタランチュラ・AXLと対峙!
ブリーフィングを終えた後は、実機によるAXLとの戦闘が体験できた。マーカス氏によれば、AXLはひとりで倒すのは困難なため、ぜひ友人とともに挑んでほしいとのこと。そのため、今回は筆者と他メディアの記者さん、開発スタッフさんの3名で挑戦。マーカス氏はゲームプレイには参加しないが、アドバイザーとして助言を授けてくれた。
マーカス氏いわく、AXLは巨大なボスのため、攻撃範囲がかなり広いそう。そのため、弓で遠距離からダメージを与えていくのが定石となっているとのことで、拠点でバッチリ弓を装備。回復用アイテムや味方の蘇生用アイテムもバッグに詰め込んだところで、いざAXLと対峙。
マーカス氏いわく、AXLは巨大なボスのため、攻撃範囲がかなり広いそう。そのため、弓で遠距離からダメージを与えていくのが定石となっているとのことで、拠点でバッチリ弓を装備。回復用アイテムや味方の蘇生用アイテムもバッグに詰め込んだところで、いざAXLと対峙。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/54114/a2eaebc23591ba068e1b7a6fb40643a65.jpg?x=767)
事前に伝えられていた通り、AXLは通常の雑魚敵とは比べものにならないぐらいに大きい。そのため、近い距離でダメージを与えるのは相当な熟練者でない限り、苦戦必須。マーカス氏のアドバイス通り、筆者は弓で遠距離からダメージを与えていく。
そうして3人で一定のダメージを与えると、AXLはダウンし、弱点を露わに。このとき、AXLの体に上って直接弱点攻撃が可能で、一気に大ダメージを与えることができる。今回は、筆者以外のおふたりがかなりの腕前で、AXLは頻繁にダウン。そのおかげで、前半戦はかなりスムーズで、筆者もほぼ攻撃を喰らうことがなかった。
体力を半分ほどまで削ったところで、後半戦。AXLはステージを縦横無尽に動くようになり、攻撃はより苛烈に。また、雑魚敵を召喚して戦わせ、そのあいだは地中に潜って回復するという頭脳プレイも展開してくる。
前半戦こそ苦戦しなかったものの、後半戦ではAXLの動きがかなり激しく、筆者もけっこうな攻撃を食らってしまう。糸で拘束された後に強力な一撃、毒によるスリップダメージと、AXLの恐ろしさを目の当たりにすることになった。
そうして、パーティのみんなの体力が削られてジリ貧に。AXLの体力が残り30%ほどに到達したところで、全滅となった。
マーカス氏の言っていたように、ひとりで立ち向かうのは困難で、パーティで挑んでも強敵なAXL。それゆえ、パーティのみんなと連携を取りながら無事倒せたときの達成感はひとしおだろう。ぜひ、プレイヤーの皆さんには、気の合う仲間とともにAXLを打倒してほしい。
今後のアップデートで、物語やキャラクターの完成度を高めていく
ここからは、『Grounded 2』のゲームディレクターを務めるChris Parker(クリス・パーカー)氏への合同インタビューをお届けする。
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Chris Parker氏(クリス・パーカー)
Obsidian Entertainment『Grounded 2』ゲームディレクター
――アーリーアクセス版がリリースされてから、日本でも多くのユーザーが本作を楽しんでいます。皆さんの反応を、どのように受け止めていますか?
クリス
実際に手に取って遊んでいただいて、好意的な反応をたくさんいただいております。とてもうれしく思っています。
ただ、本作はまだ始まったばかりの作品です。作り込むべきところが数多く存在していますので、引き続き、チーム一同、開発に注力していく所存です。
――本作の舞台は公園ということで、前作の裏庭からスケールアップしています。その点が、どのようにゲームプレイに影響しているのですか?
ただ、本作はまだ始まったばかりの作品です。作り込むべきところが数多く存在していますので、引き続き、チーム一同、開発に注力していく所存です。
――本作の舞台は公園ということで、前作の裏庭からスケールアップしています。その点が、どのようにゲームプレイに影響しているのですか?
クリス
前作からもっとも要望が多かったものとして、虫にライドできる機能がありました。その点は必ず追加しなければならないと思い、本作で実装しました。
虫に乗って自由に移動するためには、必然的に舞台も大きくする必要があります。ですので、裏庭から飛び出して、公園を舞台とすることとなりました。舞台が広がったことで、各ステージのレイアウトも多彩になったかと思います。
虫に乗って自由に移動するためには、必然的に舞台も大きくする必要があります。ですので、裏庭から飛び出して、公園を舞台とすることとなりました。舞台が広がったことで、各ステージのレイアウトも多彩になったかと思います。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/54114/a18b9eca722e57fb13c51f193fb6630f8.jpg?x=767)
――今回はタランチュラと戦うことができましたが、現在はどのような虫と戦うことができるのでしょうか?
クリス
現在のバージョンでは、アリやクモ、サソリ、蚊、ハチなど、あらゆる生物と戦うことができます。今回のアップデートでは、AXLがさらに敵と加わることになります。AXLの実装に合わせて装備も登場し、建築を快適にする新システムも登場します。
私たちは、つねにコミュニティの皆さんのフィードバックに注視していますので、ぜひさまざまな意見を発信していただければと思います。その中で、問題になっている点についてはメジャーアップデートで修正させていただきます。
――今回はタランチュラがボスとして追加しますが、登場する虫の選出基準などは存在するのでしょうか?
私たちは、つねにコミュニティの皆さんのフィードバックに注視していますので、ぜひさまざまな意見を発信していただければと思います。その中で、問題になっている点についてはメジャーアップデートで修正させていただきます。
――今回はタランチュラがボスとして追加しますが、登場する虫の選出基準などは存在するのでしょうか?
クリス
明確な選出基準はありません。新たに登場する虫を選ぶ際は、ホワイトボードにアイデアを書き出して、舞台に合っているか、遊びの幅が広がるか、という2点を重要視しながら、みんなで意見を交換して決めていきます。
たとえばアリですと、噛まれると痛いですので、その特性を活かして攻撃をするなど、虫それぞれの特徴を活かしてゲームに幅を持たせるクリエイティブな思考は、つねに大事にしています。
また、公園の近くには“オミネント”と呼ばれる企業が存在していて、さまざまな実験を行っています。ほかには、公園の近くにお店もたくさんあります。これらの背景設定により、公園にはいなさそうな虫が出せる理由付けも行っています。
ーーサバイバルクラフトが楽しめる本作ですが、どのような物語が描かれるのかも気になるところです。
たとえばアリですと、噛まれると痛いですので、その特性を活かして攻撃をするなど、虫それぞれの特徴を活かしてゲームに幅を持たせるクリエイティブな思考は、つねに大事にしています。
また、公園の近くには“オミネント”と呼ばれる企業が存在していて、さまざまな実験を行っています。ほかには、公園の近くにお店もたくさんあります。これらの背景設定により、公園にはいなさそうな虫が出せる理由付けも行っています。
ーーサバイバルクラフトが楽しめる本作ですが、どのような物語が描かれるのかも気になるところです。
クリス
Obsidian Entertainmentでは、ストーリーをとても大事にしています。アーリーアクセスでお披露目した部分は、全体で描かれる物語の第1章的な位置づけで、ほんの序盤に過ぎません。今後のアップデートを通じて物語の背景などが明かされていき、第2章、第3章……と展開されます。そうして、ストーリーやキャラクターの完成度を高めていきます。
――AXLがとにかく巨大で、彼をテイムして人間にけしかけることもできたらおもしろそうだなと感じました。
――AXLがとにかく巨大で、彼をテイムして人間にけしかけることもできたらおもしろそうだなと感じました。
クリス
そのようなことは考えたことがありませんでしたが、とてもユニークなアイデアだと思います(笑)。AXLの上に乗って、人間を噛みつかせたりしたら、おもしろそうです。そうしたユーザーさんたちの自由で愉快な発想が、本作の可能性をより広げることになるかもしれませんので、たくさん意見を発信してほしいです。
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――現時点で、実現したいアイデアはありますか?
クリス
たくさんあります! 近くの公園の草むらを観察すれば、たくさんの虫が暮らしています。そんな環境が私たちのひらめきの源になっています。そんな世界のように、本作もどんどん拡張していきたいです。
たとえば、可能であれば空を飛べたり、水中を移動できる虫を追加できればいいなと考えています。ほかには、もっといろいろな種類の虫を追加して、新しいゲーム性もご提供したいです。そうした考えのものと、ブリーフィングでお伝えしたように、冬のアップデートでもさらに虫が追加され、ゲームの魅力が広がります。
プレイヤーの皆さんにより楽しんでいただけるアイデアをどんどん実現したいと思っていますので、ぜひご期待ください。
――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
たとえば、可能であれば空を飛べたり、水中を移動できる虫を追加できればいいなと考えています。ほかには、もっといろいろな種類の虫を追加して、新しいゲーム性もご提供したいです。そうした考えのものと、ブリーフィングでお伝えしたように、冬のアップデートでもさらに虫が追加され、ゲームの魅力が広がります。
プレイヤーの皆さんにより楽しんでいただけるアイデアをどんどん実現したいと思っていますので、ぜひご期待ください。
――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
クリス
『Grounded 2』は、アーリーアクセスを開始してから約2週間で300万人を記録しており、本当にたくさんの方々に遊んでいただいており、とてもうれしく思います。
ゲーム制作は、料理を作るのに似ていると思います。食べた人がおいしいと言ってくれるようなものを思い描きながら作っていますが、本当においしいかどうかは、実際に食べてみないとわかりません。
これまでの反応を見ていると、本作は多くのプレイヤーにとっておいしい料理となっているようです。今後も、さらにおいしい料理をご提供したいと考えていますので、これからもプレイヤーの皆さんからのフィードバックを大事にして、ともにエキサイティングなゲームを作り上げていけたらと思います。
ゲーム制作は、料理を作るのに似ていると思います。食べた人がおいしいと言ってくれるようなものを思い描きながら作っていますが、本当においしいかどうかは、実際に食べてみないとわかりません。
これまでの反応を見ていると、本作は多くのプレイヤーにとっておいしい料理となっているようです。今後も、さらにおいしい料理をご提供したいと考えていますので、これからもプレイヤーの皆さんからのフィードバックを大事にして、ともにエキサイティングなゲームを作り上げていけたらと思います。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/54114/af49c390fa0365ef89bf4c2b6e314cf82.jpg?x=767)