
失礼ながら、多くのレースゲームでは同じコースを周回するため“飽き”がつきもの。レースゲームにそんな印象を持っていた筆者だったが、『ソニックレーシング クロスワールド』にはイメージを覆すシステムが搭載されていた! 2周目から異世界に飛ぶだなんて、そんなのありなのかよ。
『ソニックレーシング クロスワールド』はセガより2025年9月25日に発売予定の新作レーシングゲーム。タイトルにもある通り『ソニック』シリーズの新作で、ナックルズやシャドウなど同シリーズのキャラクターが多数登場。レース直前やレース中にはキャラクターどうしの掛け合いも楽しめるようになっている。
『ソニックレーシング クロスワールド』はセガより2025年9月25日に発売予定の新作レーシングゲーム。タイトルにもある通り『ソニック』シリーズの新作で、ナックルズやシャドウなど同シリーズのキャラクターが多数登場。レース直前やレース中にはキャラクターどうしの掛け合いも楽しめるようになっている。
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対応機種は、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam、Epic Games)。異なる機種間でも最大12人のオンライン対戦可能なクロスプレイに対応する。
Nintendo Switch 2版も用意されるが発売は後日となり、ダウンロード版とSwitch版からSwitch2版へのアップグレードパスが2025年冬、パッケージ版は2026年初頭に発売される予定だ。
発売前にPS5版でテストプレイさせてもらったところ、先述の異世界ワープも含めて感心する点が多かった。なるほど。レースゲームにはこういう表現方法もあるのか。
2周目からは異世界に。コースが変わる新鮮なレース体験
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レースゲームは何度も同じコースを走り込み、コースに応じた走り方を最適化していくというのが醍醐味だと思う。しかし、何度も何度も練習を重ねてマンネリを感じないのだろうか。白状すると、筆者は熱心なレースゲームプレイヤーというわけではないので、そんな疑念を抱いてしまう。
本作の基本はコースを3周走る3Lap構成だが、そこに画期的なシステムが搭載されている。その名も“トラベルリング”。レース2周目にプレイヤー全員が異世界“クロスワールド”へと移動してしまうのだ。1周目終盤にふたつのトラベルリングが出現し、先頭のプレイヤーがどちらかを選択して飛び込むとコースが変化する。
トラベルリングの先はもはやアトラクションだ。宙に舞う龍の背中に、巨大な恐竜が闊歩するジャングルに、レースゲームとは思えない舞台が待っている。Lapごとに目まぐるしくコースが変化するレースは視覚的にもゲーム体験的にも楽しめた。
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?マークのトラベルリングの先は飛び込むまでコースがわからない仕様。移動先が明らかになっているトラベルリングも毎ゲーム変わるため、「このコースのトラベルリング先はあそこだな」とはならず、行き当たりばったり感が新しい。
なお、ゲーム本編に収録されるコースはメインコース24種類とトラベルリングの移動先にあたるクロスワールド15種類。メインコースとクロスワールドの組み合わせによって、レース展開が読めないのがいいのである。
2周目を終えると、3周目は1周目のコースに帰ってくる。ただし1周目からコースギミックが大きく変化するため、最終Lapは一筋縄ではいかない。博物館をテーマにしたコースでは3周目になると夜になり、『ナイト ミュージアム』よろしく展示物が動き出す。恐竜の化石は走行を妨害するかのように動き、接触すると減速してしまう。3周目ではアイテムボックスの配置なども変わるため1周目と3周目で走行プランを分けて考える必要がある。
なお、ゲーム本編に収録されるコースはメインコース24種類とトラベルリングの移動先にあたるクロスワールド15種類。メインコースとクロスワールドの組み合わせによって、レース展開が読めないのがいいのである。
2周目を終えると、3周目は1周目のコースに帰ってくる。ただし1周目からコースギミックが大きく変化するため、最終Lapは一筋縄ではいかない。博物館をテーマにしたコースでは3周目になると夜になり、『ナイト ミュージアム』よろしく展示物が動き出す。恐竜の化石は走行を妨害するかのように動き、接触すると減速してしまう。3周目ではアイテムボックスの配置なども変わるため1周目と3周目で走行プランを分けて考える必要がある。
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ひとつのコース中に陸・海・空とシームレスにレース形態が変化する点も特徴。ボートマークのリングをくぐると水上を走るボートに、飛行機マークのリングをくぐると空中を上下左右に飛ぶ飛行機に変形。陸上でのドリフトにあたる操作がボートと飛行機で異なるうえ、マシンの形態別で分岐ルートがあるコースも存在する。
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『ソニック』シリーズらしいスピーディーなレースが楽しめる要素の数々
システム面をいろいろ説明してきたが、そんなことより本作は『ソニック』シリーズ。重要なのはスピード感である。そしてそれはやっぱりすごかった。エアトリックやドリフト後の加速、コース中の加速ギミックなど、スピードアップに関与する装置がいたるところに配置されている。
中でも気になったのは、マシンが浮いているときにくり出せるアクション“エアトリック”。プレイ前は、近年の『マリオカート』シリーズのジャンプアクションのような感じかと思っていたが別物だった。
エアトリックは空中でスティックを上下左右に入力すると着地ダッシュが発生するというもの。少しの段差でも入力できるため、意識すれば速さに格段の差が出る重要なテクニックだ。3段階までチャージでき、チャージするほど着地後のダッシュが速くなるため、いつしか積極的にジャンプ台を狙うようになっていた。スピードの虜である。
中でも気になったのは、マシンが浮いているときにくり出せるアクション“エアトリック”。プレイ前は、近年の『マリオカート』シリーズのジャンプアクションのような感じかと思っていたが別物だった。
エアトリックは空中でスティックを上下左右に入力すると着地ダッシュが発生するというもの。少しの段差でも入力できるため、意識すれば速さに格段の差が出る重要なテクニックだ。3段階までチャージでき、チャージするほど着地後のダッシュが速くなるため、いつしか積極的にジャンプ台を狙うようになっていた。スピードの虜である。
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『ソニック』シリーズにおける収集アイテム“リング”はコース上に配置されていて、本作では集めることがスピードアップの一助となる。デフォルトのカスタマイズでは最大100個まで収集でき、多く集めるほどマシンの最高速度が上昇する。
最大数を保持している際は走行速度が目に見えて変わるのでスピード感がアップしてサイコー! 一度ブースト状態を味わうと、リング集めもレース中の小さな目標として自然と意識付く。ただし、保持しているリングは攻撃アイテムなどに被弾すると一気に落としてしまうため、つねに最大数保持して走るのがなかなか難しい。
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攻撃アイテムに被弾しても復帰は早めなので、あまり絶望感はない。アイテムによる防衛手段も用意されているため上位をキープしやすそう。とくに、一定時間すべての攻撃を無効化できるアイテム“シールド”は所持していると心強い。
アイテムボックスからは加速アイテムも獲得できるが、プレイヤーのテクニックによる加速手段が豊富なので、あまりアイテム頼りにならないレースも楽しめる。この辺はストイックなレースゲームファンにはうれしいんじゃないかと思う。
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豊富なカスタマイズ性
マシンとキャラクターには、スピード、アクセル、ハンドリング、パワー、ダッシュのパラメーターが設定されている。マシンとキャラクターはいずれかのパラメーターに特化した5タイプに分かれており、自由に組み合わせることができる。
3つのパーツ(フロントパーツ、リアパーツ、タイヤ)を組み合わせて自分だけのマシンをカスタマイズすることも可能。パーツごとに性能が異なるため、パワータイプだけどスピードもそこそこあるマシンなどを作ることもできる。3種のパーツからなるマシンとキャラクターの組み合わせは幅広く、プレイヤーの色が濃く出る。パーティー系レースゲームだと思っていたが、カスタマイズ性の高さに驚いた。
ペイントやステッカーなどデザイン面のカスタマイズ要素も充実(マシンの性能には関係しない)。マシンパーツやステッカーなどはレース報酬やチャレンジ報酬で手に入るドンパチケットで交換できる。
3つのパーツ(フロントパーツ、リアパーツ、タイヤ)を組み合わせて自分だけのマシンをカスタマイズすることも可能。パーツごとに性能が異なるため、パワータイプだけどスピードもそこそこあるマシンなどを作ることもできる。3種のパーツからなるマシンとキャラクターの組み合わせは幅広く、プレイヤーの色が濃く出る。パーティー系レースゲームだと思っていたが、カスタマイズ性の高さに驚いた。
ペイントやステッカーなどデザイン面のカスタマイズ要素も充実(マシンの性能には関係しない)。マシンパーツやステッカーなどはレース報酬やチャレンジ報酬で手に入るドンパチケットで交換できる。
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発売後には『初音ミク』『龍が如く』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』等のコラボレーサーやマシンが無料アップデートで順次登場。有料DLCでは『マインクラフト』『スポンジ・ボブ』『パックマン』等のコラボレーサーやコースも展開予定だ。
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マシンのカスタマイズもさることながら、“ガジェット”のカスタムもアツい。ガジェットはレーサーやマシンにさまざまな特殊能力を付与するシステム。レース開始時にアドバンテージを得るものや、アイテムやリングに関するもの、純粋にマシンの性能を上げるものなど、70種類以上あるガジェットの効果は多岐にわたる。マシンと合わせて唯一無二のカスタマイズを実現できる。
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ガジェットにはそれぞれコストがあり、最大6コスト分でガジェットのカスタムをやりくりする必要がある。強力なガジェットほどコストは重くなるので、マシンの方向性や自分のプレイスタイルに合ったガジェットを選ぶのもまたいい。
筆者はドリフトのチャージ速度を上げるガジェットの使い勝手がよく気に入った。コーナーなどでドリフトを行う際にいち早く加速を得られるためレース中ずっと腐らない効果がいい。残りのコストで防御アイテムの出現率を上げたり、リングの保持上限を増やすなど、ガジェットカスタムだけでも個性が出る。
ガジェットやコスト上限はレースのプレイ回数に応じて解放される仕様。すべてのガジェットを解放するためにはそれなりにプレイしなければならないので、まずはCPU対戦でレーステクニックを磨くことにした。すぐにオンライン対戦に参戦してもよかったが、なぜだか最初に“飽き”を心配していた周回プレイを選択。これもレース中のコース変化や『ソニック』ならではスピード感、ノリノリサウンドのおかげかもしれない。
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2Lapで別コースへ移動するため、同じコースを周回すると感じる中だるみがない本作。マシンとガジェットの組み合わせで自分だけのプレイスタイルを確立できるカスタム要素が奥深い一方、操作はシンプルでアシスト機能も搭載されているので普段レースゲームをプレイしない人にもオススメできる1本だと感じた。
8月に『カービィのエアライダー Direct 2025.8.19』が配信され、桜井政博さんの「『マリオカート』でよいでしょう!」という発言が話題になった。だが本作はこれに当てはまらず、『マリオカート』とは別ベクトルの楽しさが盛り込まれており、"キャラものレースゲーム"に収まらないだけの魅力があった。
『ソニックレーシング クロスワールド』は、Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam、Epic Games)向けに2025年9月25日に発売予定(PC版は9月26日発売)。Nintendo Switch 2版は2025年冬に発売予定だ。
8月に『カービィのエアライダー Direct 2025.8.19』が配信され、桜井政博さんの「『マリオカート』でよいでしょう!」という発言が話題になった。だが本作はこれに当てはまらず、『マリオカート』とは別ベクトルの楽しさが盛り込まれており、"キャラものレースゲーム"に収まらないだけの魅力があった。
『ソニックレーシング クロスワールド』は、Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam、Epic Games)向けに2025年9月25日に発売予定(PC版は9月26日発売)。Nintendo Switch 2版は2025年冬に発売予定だ。