2025年6月上旬にアメリカで開催中されたSummer Game Fest 2025に続き、日本でも『鬼武者 Way of the Sword』のプレゼンテーションが実施。その後、主要開発メンバーに話を聞くことができたので、そのコメントともに改めてわかった新情報を整理していく。
『鬼武者 Way of the Sword』ディレクター 2009年、ゲームデザイナーとしてカプコンに入社。戦国BASARAシリーズ、『ドラゴンズドグマ オンライン』、『エグゾプライマル』など、15年以上にわたりアクションゲームのプレイヤーや敵のアクション部分を専門に開発。
『鬼武者 Way of the Sword』プロデューサー 2007年、カプコンに入社。アーケードタイトルや『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』をアシスタントプロデューサーとして担当。その後、『戦国BASARA4』、『モンスターハンターダブルクロス』、モンスターハンターライズシリーズのプロデュースを担当。現在、鬼武者シリーズのプロデューサーとして全体を統括する。
『鬼武者 Way of the Sword』プロデューサー。 2013年、カプコンに入社。開発インフラサポート、イベントサポート業務等を経てアソシエイトプロデューサーとして『モンスターハンターライズ』、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を担当後、本作でも同業務を担当。
プレゼンは、柴田氏による実機プレイに対し、二瓶氏が解説、補足を行うという形で進行。特別に用意された今回のビルドは、本編の序盤を切り出したもののようで、二瓶氏の冒頭の解説で、武蔵の最初の目的が明らかにされた。
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二瓶
剣豪や剣聖と呼ばれることもある宮本武蔵ですが、本作ではまだその域には到達していない修行中の青年です。フェイスモデルは日本の侍アイコンとして知られる三船敏郎さんで、20代後半の顔をもとに作られています。
武蔵は、剣術の腕を磨くたびに出ていましたが、あるとき意図せずして鬼の篭手をつけることになります。己の力のみで剣の道を極めんとしていた武蔵のプライドは、それを許すことができません。
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しかしながら、この篭手を自分の意志で外すこともできませんでした。では、どうやってこの篭手を外すのか? その方法を模索するのが最初の目的となります。
Summer Game Fest 2025に合わせて公開されたトレーラーでは、終わり際に正体不明の女性の姿が確認できた。今回のプレゼン中、イベントシーンで篭手が女性の声で話すシーンも登場。二瓶氏の解説で、鬼の篭手には女性が宿っていることが判明した。
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武蔵は女性の声に対して、「篭手女(こておんな)」と乱暴に返事していたのが印象的。本記事でも彼女を篭手女と呼ぶことにします。
二瓶
篭手を通して武蔵に話しかけている人物は、トレーラーで公開した女性です。いま詳細をお話することはできませんが、ストーリーだけではなくゲームプレイのうえでも武蔵に力を貸してくれる重要な人物となっています。
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「角のようなものもみえますが?」と質問したところ、「気になりますよね?」と、笑いながら軽く流されてしまった。女性の正体が気になる。
武蔵が通称“篭手女”と話しているシーンでは、殺された人々の怨念が集まってできた“黒魂”というものが登場。これを吸収することで、武蔵は“眼覚醒”という力に目覚める。これを利用することで、通常は見えないもの、そこで起こった過去の出来事を見ることができ、ゲームプレイでも重要な役割を果たすようだ。
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黒魂に触れると怨念が吹き出す。武蔵は、そこで起こった事件を追体験することとなる。
二瓶
この黒魂では、幻魔に強制され、親が子を清水寺の舞台から投げ捨てているというシーンが展開されます。なぜ幻魔がこのようなことをさせているのかは、物語を進めると明らかになります。
じつはこの光景は、実在している伝承をもとに作られていて、京都にはほかにも背筋が凍りつくような話がたくさんあります。本作では、京都に語り継がれる不気味なミステリー要素も取り入れつつ、新しいエンターテインメントを生み出すことを目指しました。
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幻魔の中には、眼覚醒の力を使うことで姿が確認できるものがいます。ただ敵を倒すのではなく、眼覚醒の力を利用した謎解きも進めながらゲームは進行していきます。
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清水寺では、鬼の篭手の力で強くなったことを受け入れているようにも見える佐々木巌流が登場。なぜ、佐々木小次郎ではなく巌流という名前にしたのかについても尋ねた。
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二瓶
こちらは、武蔵のライバルとして知られている佐々木巌流です。巌流は、武蔵と同じように鬼の篭手を付けて登場します。ストーリーにも大きく絡む重要な存在ですので、そこに注目していただければと思います。
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ゲーム中に初めて登場した時点で武蔵とは顔見知りで、何度も剣を交えたことがあります。性格はちょっとひねくれていて、うざったく絡んでくるような人物です。小次郎ではなく、巌流という名前にしたのは『鬼武者』ならではのクセを付けようとしたのと、グローバル的な呼びやすさからです。
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今回のプレゼンでは、幻魔や佐々木巌流との戦いの様子もたっぷりと確認できた。まずは、『鬼武者』シリーズの代表的なシステムでもある“一閃”は健在。そのほかに、立て続けに一閃をくりだす“連鎖一閃”、敵の体勢を崩した後に使える“連鎖一閃”も披露された。システムの仕様については、以下の記事を参照。
一閃は、斬ったベクトルに合わせて敵が切断表現を取り入れていて、新たな“バッサリ感”を演出しています。また、受け流しというアクションもあり、攻撃してきた敵を壁にぶつけたり、矢を受け流してほかの敵に当てる、といったこともできます。
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本作のガードは、全方位の攻撃を防ぐことができます。ただ、ガードしすぎるとゲージがゼロになって体勢が崩れてしまう点には注意が必要です。
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こちらは百穢(びゃくえ)という幻魔で、災いを防ぐための御札が体中に貼られていて力が抑えられています。しかし、戦いを続けていくうちに返り血を浴びることで御札の力が弱まり、どんどんパワーアップしていくという危険な相手です。
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最後に開発者への質問の時間で判明した事実をいくつがご紹介。まずは、育成要素について。こちらは、幻魔を倒したときに吸収できる赤魂を使って、スキルツリー形式で新たな能力を解放していくとのこと。従来作のように、育成しないと進めない扉、といったものはないそうだ。
また、最近リマスター版がリリースされた『鬼武者2』のような拠点になる場所も存在するそう。そこでは買い物もできるようだ。では、最後にファンへ向けた二瓶氏と門脇氏のメッセージをどうぞ。
二瓶
『鬼武者』シリーズ、20年近く経っての復活なので、ようやくここまで形にできて本当にうれしく思っています。今後も、新たなトレーラーとともに幻魔やロケーション、アクションをお見せしていくのでご期待ください。
門脇
前回情報をお出ししたのは2月で、今回は約4ヶ月ぶりの新情報になります。つぎは8月に開催されるgamescomでの出展も決めていますし、新情報の準備も進めている最中です。2026年の発売に向けて開発も佳境を迎えていて、現場はすごくがんばってくれています。みなさんの期待に応えられるような作品にしていきますので、よろしくお願いします。
[2025年6月19日17時30分修正]
一部文言を修正いたしました。