
バンダイナムコエンターテインメントから2025年10月2日(木)に発売予定(※)の、『デジモンストーリー タイムストレンジャー』。プラットフォームはプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっている。
※Steam版は2025年10月3日(金)発売予定。広告
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『デジモンストーリー』シリーズとしては、10年ぶりの最新作。今回、プロデューサーを務める原良輔氏に、さまざまな気になる点についてインタビューしてきた。
シリーズ最新作はどのような進化を遂げているのか。育成RPGとしてのおもしろさについてはどうなのか。デジモンファンのみならず、気になるかたはぜひリポートをご覧いただきたい。
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シリーズ最多、450体以上ものデジモンが参戦。その全モデルを本作のために作り直し
先行プレイ終了後には、本作のプロデューサーである原良輔氏がインタビューに応じてくれた。ゲームの気になる仕様についてや、デジモンファンとして気になるところを中心にご回答いただいたので、以下ご一読あれ。
原良輔 氏(ハラ リョウスケ)
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』プロデューサー。(文中は原)
――まずはゲームの気になる点としまして、主人公のパートナーデジモンは誰になるのでしょうか。
原
最初に“ADAMAS”という秘密組織から譲り受ける、パタモン、ピコデビモン、ゴマモンのうちから選ぶ1体となります。こちらが最初の仲間ということになりますね。
――今回のプレイ中も付き添ってくれていたアイギオモンについては、どういう立ち位置なのでしょうか。
――今回のプレイ中も付き添ってくれていたアイギオモンについては、どういう立ち位置なのでしょうか。
原
アイギオモンは御園イノリのパートナーデジモンとなります。イノリは本作のヒロインですね。
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――今作では登場デジモンの数が450種以上になるとうかがっていますが、前作以降の新参戦デジモンはどれくらいの数になるのでしょうか。
原
前作『サイバースルゥース』では、追加コンテンツを実装した『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』の最終時点で330体くらいのデジモンが登場しましたので、そこからの純増では100体以上ということになりますね。なかにはニンテンドーDS時代の『デジモンストーリー』シリーズ作品にいたデジモンも、一部復活しています。完全新規の参戦デジモンも、もちろん登場します。
――アニメ作品からの新規登場デジモンなどもいるのでしょうか。
――アニメ作品からの新規登場デジモンなどもいるのでしょうか。
原
アルティメットエディション特典として、劇場版アニメ『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』に登場した“アグモン -勇気の絆-”にすぐ進化可能なアグモンと、“ガブモン -友情の絆-”にすぐ進化できるガブモンがついてきますので、このあたりがアニメからの新規登場となります。ゲーム本編ではこの特典がなくても、進化条件の解放は大変ではありますが、ここまで進化させることは可能です。
――登場デジモンでいうと、本作では“オリンポス十二神”のデジモンが活躍するともうかがっていますが、どのデジモンが中心となって主人公たちに関わってくるのでしょうか。
――登場デジモンでいうと、本作では“オリンポス十二神”のデジモンが活躍するともうかがっていますが、どのデジモンが中心となって主人公たちに関わってくるのでしょうか。
原
リーダー的存在がユピテルモンなので、中心といえばこちらになるかも知れませんね。ミネルヴァモンは序盤から主人公に連れ添っていっしょに冒険することもありますので、ともに行動する時間は長めになるかも知れません。イリアスを冒険していくなかで、ほかの十二神たちとも出会い、関わっていくことになります。
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――イリアスというと、今回の舞台はデジタルワールド・イリアスということですよね。イグドラシルやロイヤルナイツが存在するデジタルワールドではなく、ホストコンピューター“ホメロス”が管理する世界と。
原
その通りです。前作『サイバースルゥース』ではロイヤルナイツ中心で描かれる世界観でしたが、今作ではオリンポス十二神が中心となります。イリアスが舞台となるので、ロイヤルナイツという集団はおらず、彼らがストーリーに大きく関わることはないと考えていただければと。
――オリンポス十二神というと、デジモンシリーズの公式サイトにデータが掲載されたのも近年だったりと、まだ謎に包まれたキャラクターですよね。
――オリンポス十二神というと、デジモンシリーズの公式サイトにデータが掲載されたのも近年だったりと、まだ謎に包まれたキャラクターですよね。
原
ストーリーの核となる存在なのでまだ詳細はお話しできませんが、十二神の基本的な設定としては、イリアスを守護するデジモンたちであり、数度の大戦をくぐり抜けてきたとされています。本作では少なくとも、この設定から逸脱しない範囲で物語が描かれていくことになります。
――世界観としてはイリアスが舞台となると、過去にイリアスが登場した『デジモンクルセイダー』など、過去作とのつながりはあるのでしょうか。
――世界観としてはイリアスが舞台となると、過去にイリアスが登場した『デジモンクルセイダー』など、過去作とのつながりはあるのでしょうか。
原
直接的なつながりはありませんが、世界観や設定は『クルセイダー』から踏襲している部分もあるかと思います。
――8年前にタイムスリップするという導入ですから、少しうがった見方をしてしまいます。ちょうど8年前は『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』の発売年。関係はあるのでしょうか。
――8年前にタイムスリップするという導入ですから、少しうがった見方をしてしまいます。ちょうど8年前は『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』の発売年。関係はあるのでしょうか。
原
それはたまたまです(笑)。『タイムストレンジャー』は独立した物語として楽しんでいただけます。前作は中野を物語の中心地としていましたが、今作の現実世界の舞台は新宿と秋葉原になります。とくに新宿については、かなり広く再現されています。
――PVなどから、新宿の再現度の高さはすでに伝わってきていますね。
――PVなどから、新宿の再現度の高さはすでに伝わってきていますね。
原
前作は開発事情から、常に俯瞰視点のカメラでゲームが進行していました。今作は特に冒険への没入感を大事にしたいと考えていたため、物語の中心になる新宿についてはカメラを自由に動かし、自由に探索できることで没入しやすくなれる環境を作ることを意識しました。
――PVといえば、キャラクターどうしの緊迫したやり取りも多く見られますが、本作のストーリーでは何を中心に描いていくことになるのでしょうか。
――PVといえば、キャラクターどうしの緊迫したやり取りも多く見られますが、本作のストーリーでは何を中心に描いていくことになるのでしょうか。
原
デジモンシリーズにとって不動のテーマとも言える、“人とデジモンの絆”が中心です。本作ではそれをさらに引き立てる、世界観設定や時間の要素なども描かれていくことになります。
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――本作の見どころについても、教えていただけますか。
原
テーマや物語の面では、さきほど触れた人とデジモンの絆ということになります。本作では人間世界とデジタルワールドの行き来に加えて、多くの人間とデジモンの関係や対立、未来と過去など、相反する複雑な要素がいろいろと絡み合って生まれるドラマが描かれていきます。ストーリーはとくに注力した部分ですので、ぜひご期待いただければと思います。
システム面でいうと、冒険、育成、バトルというゲームサイクルは過去の『デジモンストーリー』シリーズから変えてはいないのですが、それぞれの要素にブラッシュアップをかけています。450体以上登場するデジモンについての育成や、バトルの戦略の自由さなども幅広くなっており、遊びとしても面白く、ユーザビリティの面も前作から大幅に改善しています。『デジモン』を知らない人にも、現代で遊ぶ育成RPGとして十分に楽しめるものを目標として作っておりますので、ぜひご注目ください。
――育成の自由度という点で、今回“アタッチメントスキル”というものが実装されていますが、こちらは前作の“継承技”にあたるものでしょうか。
システム面でいうと、冒険、育成、バトルというゲームサイクルは過去の『デジモンストーリー』シリーズから変えてはいないのですが、それぞれの要素にブラッシュアップをかけています。450体以上登場するデジモンについての育成や、バトルの戦略の自由さなども幅広くなっており、遊びとしても面白く、ユーザビリティの面も前作から大幅に改善しています。『デジモン』を知らない人にも、現代で遊ぶ育成RPGとして十分に楽しめるものを目標として作っておりますので、ぜひご注目ください。
――育成の自由度という点で、今回“アタッチメントスキル”というものが実装されていますが、こちらは前作の“継承技”にあたるものでしょうか。
原
そうですね、継承技に代わって追加された、本作からの新要素となります。前作では特定の技が強過ぎるために、お気に入りのデジモンでパーティーを組み辛いという課題が存在しました。そのため本作では自分の好きなデジモン、好きな戦略で自由なパーティー編成を行いやすくする、という点を意識しています。アタッチメントスキルはショップで買えたり、マップの宝箱から手に入れたりと、さまざまな方法で入手可能です。
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――デジモンを仲間にする手段については、スキャン率によるものが主になるのでしょうか。
原
そこは前作と同じく、スキャン率を上げてコンバートする、というのが基本となり、スキャン率を200%まで上げることで最大HPとレベル上限が上がります。仮に200%まで上げられなかったとしても、戦闘を重ねて進化と退化を繰り返すことで各種パラメータの上限値を上げていくことが可能です。
――進化といえば、今作にも2体のデジモンが合体するジョグレス進化のような特殊な進化は登場するのでしょうか。
――進化といえば、今作にも2体のデジモンが合体するジョグレス進化のような特殊な進化は登場するのでしょうか。
原
ジョグレス進化はありますし、デジメンタルを使ったアーマー進化もありますね。じつはさきほどプレイしていただいたなかで、パタモンの進化のなかにデジメンタルを持っていることが条件になるものがあったんですよ。
――ペガスモンですか。それは完全に見逃していましたね……。前作にあった超究極体なども存在するのでしょうか。
――ペガスモンですか。それは完全に見逃していましたね……。前作にあった超究極体なども存在するのでしょうか。
原
超究極体も、前作から引き続き登場します。それぞれの進化には、求められるパラメーターなど一定条件を満たす必要があります。また、ジョグレス進化についてはパラメーターだけでなく、本作から追加されたデジモンの"性格"も関わってきます。
――ちなみに、人間と合体する特殊な進化などは……?
――ちなみに、人間と合体する特殊な進化などは……?
原
人間との合体はありませんが、アグニモンやヴォルフモンなど、過去作でその進化を見せたデジモン自体は本作にも登場します。
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――さきほどユーザビリティなどのお話もありましたが、それとはべつに高難度のコンテンツなどは用意されているのでしょうか。
原
やりこみ要素については、もちろんご用意しています。また、ゲームをクリアーすることで新しい難易度が解禁されますが、このモードがけっこうな高難度で、ちゃんとクリアーできるのかと不安があるくらいのレベルです。データを引き継いで何周も遊ぶこともできますので、デジモンの収集と育成も多く楽しんでいただけるかと思います。
――ほかにもプレイしていて気になったのは、グラフィックが過去作と比べて格段にグレードアップしていますよね。このあたりでとくに苦労された点などはありましたか。
――ほかにもプレイしていて気になったのは、グラフィックが過去作と比べて格段にグレードアップしていますよね。このあたりでとくに苦労された点などはありましたか。
原
前作はPlayStation Vitaがベースでしたので、今作はPS5基準ということでかなりのブラッシュアップをかける必要がありました。デジモンは450体以上いまして、モーションこそ一部流用していますが、モデルはすべてボーン単位から完全に作り直しています。
さらに新たな技の追加を行ったデジモンもいますし、街にいるたくさんのデジモンが1体ずつ別の動きをしています。ほかにも連れ歩いているときの歩きモーションもそれぞれあり、デジライドで乗れるデジモンはすべて違う乗りかたをするんです。デジライドについては1体ごとに速度も異なるなど、狂気を感じるほどの開発チームの努力が込められています。
――なるほど、デジライドはデジモンごとに速度も変わるんですね。
さらに新たな技の追加を行ったデジモンもいますし、街にいるたくさんのデジモンが1体ずつ別の動きをしています。ほかにも連れ歩いているときの歩きモーションもそれぞれあり、デジライドで乗れるデジモンはすべて違う乗りかたをするんです。デジライドについては1体ごとに速度も異なるなど、狂気を感じるほどの開発チームの努力が込められています。
――なるほど、デジライドはデジモンごとに速度も変わるんですね。
原
そうですね、ベルゼブモンなどはとくに速いです。バイクに二人乗りさせてくれますからね。
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――それはまた、往年のファンにはうれしすぎる要素ですね。ではそろそろまとめということで、読者ならびにデジモンファンへメッセージをいただけますか。
原
本作は『デジモンストーリー』シリーズで言うと、10年ぶりの最新作となります。デジモンファンの皆さんはもちろん、昔はデジモンが好きだったけどいまは離れているかたや、本作で初めてデジモンを知るというかたにも、楽しんでいただける作品になっております。ぜひ発売まで、楽しみにお待ちいただければと思います。
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』の見どころや開発のこだわりについてうかがうことができ、本作の発売が待ち遠しくなるばかりだ。また、発売に先立ってプレイできたため、先行レビューも公開している。こちらも併せてご覧いただきたい。
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』の見どころや開発のこだわりについてうかがうことができ、本作の発売が待ち遠しくなるばかりだ。また、発売に先立ってプレイできたため、先行レビューも公開している。こちらも併せてご覧いただきたい。