
『ソニック』シリーズのキャラクターたちからゲストキャラクターまでが多数登場し、驚きが溢れる多種多様なステージで速さを競う新作レースゲーム『ソニックレーシング クロスワールド』。
アメリカ・ロサンゼルスで開催された“Summer Game Fest 2025”(サマーゲームフェスト2025)では、初音ミクや『龍が如く』シリーズの春日一番、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のジョーカー、そして『マインクラフト』のスティーブがゲスト参戦することが発表され、大きな盛り上がりを見せた。
アメリカ・ロサンゼルスで開催された“Summer Game Fest 2025”(サマーゲームフェスト2025)では、初音ミクや『龍が如く』シリーズの春日一番、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のジョーカー、そして『マインクラフト』のスティーブがゲスト参戦することが発表され、大きな盛り上がりを見せた。
広告
Summer Game Fest 2025 Play Daysでは、『ソニック』シリーズの統括役を務める飯塚 隆氏にインタビューを実施した。現地で実際に見た海外の反応から、本作への想いなどを語ってもらった。
飯塚 隆氏(いいづか たかし)
『ソニック』シリーズのプロデューサー。
初音ミクは意外性で話題に。いままでの作品のよさを詰め込んだ集大成のような作品
――まずは簡単に経歴と本作にどのように関わっているか教えてください。
飯塚
私のソニックシリーズ歴は、1993年発売の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』のメガドライブ版の制作に関わったのが初めてで、そこからずっと『ソニック』と『NiGHTS into Dreams...』に関わってきました。2010年発売の『ソニック カラーズ』から、さまざまなソニックを作っている開発チームを統合してプロデュースする立場となり、いまに至るまで日本側のソニックチームといっしょに、アメリカでゲーム制作をしています。
本作に関しては、まず「ソニックのレーシングゲームの新作を作ろう」という話から始まりました。ソニックシリーズの全体的なロードマップの中で、私が「新作を作ろう」と言い出したんです。そこから、開発チームや外注さんを含めて、このタイトルにふさわしい開発チームを考えた結果、小早川 賢(本作のクリエイティブディレクター)や瀧 隆一(本作のプロデューサー)、『頭文字D』(イニシャルD)を始めとしたセガのアーケードチームにお願いすることになりました。
本作に関しては、まず「ソニックのレーシングゲームの新作を作ろう」という話から始まりました。ソニックシリーズの全体的なロードマップの中で、私が「新作を作ろう」と言い出したんです。そこから、開発チームや外注さんを含めて、このタイトルにふさわしい開発チームを考えた結果、小早川 賢(本作のクリエイティブディレクター)や瀧 隆一(本作のプロデューサー)、『頭文字D』(イニシャルD)を始めとしたセガのアーケードチームにお願いすることになりました。
――『頭文字D』チームが手掛けるレーシングゲームとなると、興奮しますね。
飯塚
そうですね、セガで最高のレースゲームを作るチームとソニックチームとのタッグで、本作ができ上がったんです。制作にあたってはこのチームでいっしょにやろうということになり、そこから瀧と小早川とともに「どのようなゲームにするか」という話し合いながら進めていきました。
――制作が始まったのはいつごろでしょうか?
――制作が始まったのはいつごろでしょうか?
飯塚
本当にかなり前から進めていたので、具体的な時期は覚えていません。開発期間もかなり長くかかっています。
――かなり力が入っていることが伺えます。先日、Summer Game Festで最新トレーラーが公開され、初音ミクや春日一番、ジョーカーの参戦で会場が沸いていましたね。海外の反応を見ていかがでしたか?
――かなり力が入っていることが伺えます。先日、Summer Game Festで最新トレーラーが公開され、初音ミクや春日一番、ジョーカーの参戦で会場が沸いていましたね。海外の反応を見ていかがでしたか?
飯塚
参戦キャラクターのひとりである“初音ミク”は、意外なほど反響がありましたね。会場でもそうでしたが、初音ミクはセガのキャラクターではないので、そこに意外性があったのかと思っています。
あとはやはり『マインクラフト』。世界でいちばん売れているゲームタイトルですので、ソニックが手を組むというところも反響があったと感じています。
あとはやはり『マインクラフト』。世界でいちばん売れているゲームタイトルですので、ソニックが手を組むというところも反響があったと感じています。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/44527/afd4d0baf68ddcc8ac0b705be407217fc.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/44527/a65352c9439c84c0ed1bd2fcbb548275a.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/44527/a4ee7f684172dba86d04f253751ef748e_I6tjXQA.jpg?x=767)
――過去作でもさまざまなゲストが参戦していましたが、本作でこれらのキャラクターを参戦させた意図や経緯を教えていただけますか?
飯塚
ここは少し明確にしておきたいのですが、初音ミク、春日一番、ジョーカーは、この製品を買っていただいたら無償で追加されていくキャラクターなんです。あくまでも『チームソニックレーシング』なので、最初はディスクの中にはソニックのキャラクターしか入っていません。基本はソニックのゲームですが、毎月無償でソニック以外のキャラクターが追加されます。この3キャラクターは、今後発売後に無償でアップデートされていくキャラクターの一部です。
そして『マインクラフト』はまた別物で、こちらは有償のシーズンパスで楽しめるものです。シーズンパスをご購入いただくと年間通じてさまざまな大型IP(知的財産)とのコラボレーションコンテンツが楽しめるという形です。現状は全部で6枠を用意しています。
――数もかなり多くて、豪華ですね。
そして『マインクラフト』はまた別物で、こちらは有償のシーズンパスで楽しめるものです。シーズンパスをご購入いただくと年間通じてさまざまな大型IP(知的財産)とのコラボレーションコンテンツが楽しめるという形です。現状は全部で6枠を用意しています。
――数もかなり多くて、豪華ですね。
飯塚
“ソニックのレーシングゲーム”というのは、じつはこれまでもけっこう出ているんですよ。
近年の作品としては『ソニック&セガ オールスターズ レーシング』(2010年発売)が出発点になっていまして、この作品はセガのいろんなキャラクターがレースに参戦するというゲームでした。ソニックはその一部だったんです。
その流れを汲んで、『ソニック&オールスターズ レーシング トランスフォームド』(2014年日本発売)。その後『チームソニックレーシング』(2019年発売)と続き、そして本作……ということになります。
これまでのシリーズすべてのファンがいるので、すべてのファンをこのゲームに取り込むために、それぞれのゲームのいいところを持ってきています。たとえば、トランスフォームの機能を入れよう、ソニックのキャラクターどうしがしゃべり合うようなレーシングを実現しようなどと。
あと『ソニックライダーズ』というホバーボードに乗ってレースをするシリーズが3作あるのですが、そのよさも取り込んでいます。すべてのソニックのレースゲームのよさをこの一本に入れているんです。その中の一環として、ソニック以外のセガキャラクターを入れようというのが経緯ですね。盛り上げるためにも必要不可欠でした。
――セガのレーシングゲームの集大成といっても過言ではないと。じつは編集部内に『シェンムー』の偏執的なファンがいまして、ちょうど先ほどお話しにあった『トランスフォームド』の海外版にだけ芭月涼が出ていたのですが、そういったキャラクターが登場する可能性は……?
近年の作品としては『ソニック&セガ オールスターズ レーシング』(2010年発売)が出発点になっていまして、この作品はセガのいろんなキャラクターがレースに参戦するというゲームでした。ソニックはその一部だったんです。
その流れを汲んで、『ソニック&オールスターズ レーシング トランスフォームド』(2014年日本発売)。その後『チームソニックレーシング』(2019年発売)と続き、そして本作……ということになります。
これまでのシリーズすべてのファンがいるので、すべてのファンをこのゲームに取り込むために、それぞれのゲームのいいところを持ってきています。たとえば、トランスフォームの機能を入れよう、ソニックのキャラクターどうしがしゃべり合うようなレーシングを実現しようなどと。
あと『ソニックライダーズ』というホバーボードに乗ってレースをするシリーズが3作あるのですが、そのよさも取り込んでいます。すべてのソニックのレースゲームのよさをこの一本に入れているんです。その中の一環として、ソニック以外のセガキャラクターを入れようというのが経緯ですね。盛り上げるためにも必要不可欠でした。
――セガのレーシングゲームの集大成といっても過言ではないと。じつは編集部内に『シェンムー』の偏執的なファンがいまして、ちょうど先ほどお話しにあった『トランスフォームド』の海外版にだけ芭月涼が出ていたのですが、そういったキャラクターが登場する可能性は……?
飯塚
未発表のキャラクターに関してはまだお答えできませんが、可能性はゼロではないです。ただ、何でもかんでも入れられるわけではなく、毎月1キャラクターずつという想定ですので、セガの中でも人気のあるキャラクターやIPを選出しています。
まだ出るかもわからないし、発表はおそらく事前アナウンスもしないと思います。毎月「今月はどのキャラクターが参戦するのだろう?」と、お客様の楽しみにしてほしいですね。
――先ほどキャラクターどうしで掛け合いがあるとのことでしたが、ソニックたちとコラボキャラクターとの掛け合いはあるのでしょうか? たとえばソニックと春日一番などの組み合わせとか……。
まだ出るかもわからないし、発表はおそらく事前アナウンスもしないと思います。毎月「今月はどのキャラクターが参戦するのだろう?」と、お客様の楽しみにしてほしいですね。
――先ほどキャラクターどうしで掛け合いがあるとのことでしたが、ソニックたちとコラボキャラクターとの掛け合いはあるのでしょうか? たとえばソニックと春日一番などの組み合わせとか……。
飯塚
コラボキャラクターに関しては掛け合いはありません。その点はIPとの兼ね合いもありますので、あくまでも音声による掛け合いはソニックの24キャラクターの中だけです。
――なるほど。だとしてもソニックの24キャラクターすべてに掛け合いが用意されているとして、かなりの数のパターンがありそうですね。
――なるほど。だとしてもソニックの24キャラクターすべてに掛け合いが用意されているとして、かなりの数のパターンがありそうですね。
飯塚
その24キャラクターに対してライバルキャラクターがいて、冒頭の掛け合い以外にも、通常のレース中も攻撃アイテムを送って相手をヒットさせると「ざまあみろ、シャドウ!(ソニック→シャドウ)」みたいなそういうセリフも全キャラクター分の組み合わせが用意されています。今回はとくに口数が少ないセージたちもいますので、「このキャラクターはこんな感じでしゃべるんだ!」とキャラクター性を楽しめるはずです。ここはかなりおもしろく、アピールポイントですね。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/44527/a6a1c11e149f8bac39c9f136293b3e2a6.jpg?x=767)
――ぜひ全パターン見てみたいです(笑)。ゲーム全体のお話になるのですが、レースゲームとなるとやはり結構競合タイトルも多いかと思います。飯塚さんが考えるほかの作品との違いだったり、この作品独自の要素・注目ポイントはどこでしょうか?
飯塚
私たちの中では他社タイトルがどうであれ、「長らく続く『ソニックレーシング』シリーズの中で、すべてのお客さんに満足していただける最高のレースゲームを作ろう」という意気込みでやっています。ほかの競合タイトルが何をしようが、『ソニックライダーズ』も含めて、今までの中でいちばん最高の開発チームも揃えて、最高のレースを作るということでやっています。
あとアイデアですよね。2周目でまったく違う世界にワープして、3周目にまた戻ってくる“トラベルリング”というレースアイデアは、ほかからは絶対出ない要素だと思います。技術的にもかなりたいへんなことをしていますし、本当に“この新しいアイデアで最高のレースを作る”ということにも完全にフォーカスしています。
――プレイさせていただきましたが、やはりインパクトが凄まじくて。それと操作性もかなりよく、思い通りに操作できて気持ちよかったです。
あとアイデアですよね。2周目でまったく違う世界にワープして、3周目にまた戻ってくる“トラベルリング”というレースアイデアは、ほかからは絶対出ない要素だと思います。技術的にもかなりたいへんなことをしていますし、本当に“この新しいアイデアで最高のレースを作る”ということにも完全にフォーカスしています。
――プレイさせていただきましたが、やはりインパクトが凄まじくて。それと操作性もかなりよく、思い通りに操作できて気持ちよかったです。
飯塚
操作性などに関しては、とくに小早川がかなりこだわって制作していますので。さすがアーケードで培ってきた技術だと感じています。ハンドリングや物理強度、ドリフト部分は、リリースする寸前まで調整を掛けるぐらい本当にこだわって作っています。
――かなりのこだわりを感じました。制作で苦労された点はありますか?
――かなりのこだわりを感じました。制作で苦労された点はありますか?
飯塚
技術的な部分は瀧や小早川たちが苦労をしたかと思うのですが、私だけアメリカにいて、開発チームが日本にいるという環境は少したいへんだったかと感じています。時差などもある中で、彼らとうまくコミュニケーションを取って、「どういうレースゲームを作るのが私たちにとって、セガブランドにとって、そしてソニックブランドにとっていいことなのか」というのを彼らとともに考えていました。
――クロスプラットフォームで対戦できるということも結構大きなポイントだと思うのですが、ハードによってプレイ体験に差が出ないのでしょうか。
――クロスプラットフォームで対戦できるということも結構大きなポイントだと思うのですが、ハードによってプレイ体験に差が出ないのでしょうか。
飯塚
もちろん出ないようにしています。アーケードレースチームは、もともと日本全国のネットワーク上で対戦するということをベースに、ずっと開発経験を積んできているんです。いかに差が少なく、いかにイーブンな状態でネットワークでレースをやらせるかという部分について、長年培ってきた技術がありますので。
ーーああ、なるほど。それは確かに『頭文字D』チームの力が心強いですね。
ーーああ、なるほど。それは確かに『頭文字D』チームの力が心強いですね。
飯塚
本当に今回、機種が違っても同じ状況で対戦できるようにという点について、非常に繊細に調整を行っていましたね。
――最後に発売を楽しみにされているファンの方へメッセージをお願いします。
――最後に発売を楽しみにされているファンの方へメッセージをお願いします。
飯塚
『ソニックレーシング クロスワールド』は、あと3ヵ月ちょっと後、9月25日に発売になります。レースが本当に好きな人には、どのタイトルよりもおもしろい最高に楽しいレースを提供できると思いますし、あとはソニックファンにも掛け合いなどをしっかりと楽しんでいただきたいなと。
グランプリモードをやるとライバルキャラクターとして出てくるのですが、そのライバルと自分が選んだプレイヤーキャラクターとの掛け合いも全キャラクター分の組み合わせが用意されていますし、本当に自分の好きなキャラクターの声を聴きながらプレイできるのも楽しいです。アクションゲーム以上に今回キャラクターのセリフを収録していますので……。
ソニックファンの方にはぜひキャラクターのよさというか、そういったところも楽しんでいただける要素かなと思います。ぜひお楽しみください。
――ありがとうございました。
グランプリモードをやるとライバルキャラクターとして出てくるのですが、そのライバルと自分が選んだプレイヤーキャラクターとの掛け合いも全キャラクター分の組み合わせが用意されていますし、本当に自分の好きなキャラクターの声を聴きながらプレイできるのも楽しいです。アクションゲーム以上に今回キャラクターのセリフを収録していますので……。
ソニックファンの方にはぜひキャラクターのよさというか、そういったところも楽しんでいただける要素かなと思います。ぜひお楽しみください。
――ありがとうございました。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/44527/add7775260bc12dd6b20bf91693ce6280.jpg?x=767)
製品情報
- タイトル:『ソニックレーシング クロスワールド』
- メーカー:セガ
- 発売予定日:2025年9月25日
- 対応ハード:Switch、PS5、PS4、XSX|S、Xbox One、PC(Steam、Epic)