『ボボボーボ・ボーボボ展 DIVE INTO THE BO-BOBO WORLD』(ボーボボ展)に行ってきたんですよ。

いきなり魚雷ガールに出迎えられて。

OVERのケツ顎を見せられて。

謎の空間で亀ラップを聞きました。
会場は東京・池袋のサンシャインシティ 展示ホールD。そこに待ち受けていたのは “困惑”だ。2026年9月30日~10月17日まで開催されている、アニメ『ボボボーボ・ボーボボ』の世界をその身をもって体験できる『ボーボボ展』の展示は、あいも変わらずハジケまくりだった。やっていいことと悪いことがあるだろ。
最初から最後まで正解がわからない展示。ハジケリスト養成プログラムの真髄を見た
まず『ボーボボ展』にたどり着いた我々の目の前に広がっていたのは、ふたつの鼻の穴。地面にひょろひょろと鼻毛の伸びた入場ゲートの前では“ハジケリストになる”か“ハジケリストになるのをやめる”かを問われる。


「いいや、おれはハジケリストになんてならない。真っ当に生きることが何よりも大切だと両親から学んだから」と、同行したミス・ユースケ氏。

果たして彼の目の前に待ち受けるものとは。


説得でした。
あえてこの場に及んで「ハジケリストにはならない」と選ぶ精神こそ、ハジケリストにふさわしいということだろうか。ハメ技じみた問答である。その後、「ハジケリストになる!」を選んだ場合と同じ道へ通され、魚雷ガールによる洗礼を受けた。
気を取り直して。無事に入場のゲートを通り、ハジケリストになるための資格を(半ば強引に)手に入れた我々の目の前に現れた数々の展示。立体物がたくさんあるとテンションが上がる。

たとえば、こちらのプルコギをしているドンパッチなんかとてもいい。哀愁の漂う表情だ。

AR機能があるらしいので、二次元コードを読み込んで写真を撮ってみる。


「これで合ってるんでしょうか」「聞くなよ」と、ミス・ユースケとのあいだで言葉を交わす。すごい、何も正解がわからない。
ここの展示はやたらとシュール。アニメの名場面が、いい意味で節操なく同じ空間に並べられているので、いっさい正解がわからない。つまりはどこまでハジケられるかが勝負の分け目となるのだろう。勝負とは何なのだろうか。すみません、冷たい水を1杯ください。落ち着きたいんです。

ところてんマグナムが展示されていた。

見るだけではいけない気がする。とりあえずところてんマグナムを実演してみた。マグナム部(でいいのか?)が別パーツになっているので躍動感がすごい。

たぶん顔ハメ看板として使うのは間違ってると思いますよ。あと、その顔は何だ。
体感型の展示が中心なのだが、取材時はあまり説明がなかったので「何を、どこまでしていいのか」が不明だった。それゆえに、こちらの“ハジケ”を試されているような気がしてしまう。本来の会期はちゃんと誘導してくれるスタッフさんがいると思うので、不明な点は確認しよう。そうでないと、我々のようにハジケの迷宮に陥るだろうから。
ハジケリストとはいえ、わからないことは素直に聞いた方がいい。


OVERの展示では、ハサミ職人であるパチ山パチ男の名刺もあわせて展示されていた。

立体的なアゴ。

少し目を離したスキに名刺が顎に突き刺さっていた。何? もしかしてこの展示方法が当初の予定だったの?


躍動感たっぷりな“鼻毛祭り”の前で。

「熊田くん、これ絡まりにいっていいと思う?」「いや、わっかんねえっす」とただ困惑するしかないふたり。
絡まってよかったのだろうか。取材が終わってこの記事を書いているいまもよくわかっていない。

ビュティにつっこんでもらえるコーナーがあった。

カメラをセットしていたところ、すっと現れ「ピロッチ!」のポーズをして去っていったミス・ユースケ。本当に何?
困惑とともにハジケが全身に回ってきた我々はつぎのエリアへ進む。そこはギラギラとした、クラブのような場所になっていた。

これはなんだろう。

あっ。

“ぬ”でした。きらきらしていてきれいですね(「I Love You」の和訳)。

上からたくさんぶら下がる“ぬ”。
中央で輝くミラーボール。ギラギラと光り輝く部屋。流れ続ける亀ラップとマジカル☆ガール 田ボちゃんのテーマ。圧倒的なハジケを感じるクラブのような空間に圧倒される。今夜はパーリィナイト。

サタデーナイトフィーバー。

そのころ筆者は何かを見つけていた。

ミラーボールの横に。

亀がいました。かわいいね。
つぎのエリアでは、なんとドンパッチソードを持って写真を撮れるフォトスポットが。さらに横には大量の複製原画も展示されていた。ようやく“展”らしい光景が見られ、筆者とミス・ユースケはほっとひと息つくこととなった。

ケースに厳重に入れられて保管されているネギ……ではなく、ドンパッチソード。ケースにはふたがついておらず、実際に手に持つことができる。かなり重い。

打つ気満々の2番バッター。

生命の誕生。

思い思いのポーズでフォトスポットを堪能するミス・ユースケ。まるで赤子に向けるかのような慈愛に満ちた表情である。

田中ソードも展示されていた。

田中さんの顔をアップで撮ると怖くなる。新しい知見だ。「この写真を記事のサムネイルにしよう」と、ミス・ユースケ。まじでやめてくれ。

アニメの設定画なども展示されている。ハジケリスト必見の資料だ。


原稿の複製原画も。無敵要塞ザイガスや「殺してやるぞ天の助」など、数々の名シーンが展示されていた。
数々の複製原画もばっちり堪能し、すがすがしい気持ちで我々は部屋を後にした。初見で「わー!」と興奮してほしいので詳しくは言わないが、会場に来た人限定の展示には驚かされた。『ボーボボ』ファン必見の内容なので、ぜひとも会場へと足を運んでほしい。


出口ではアニメにも登場した“そつぎょうしょうしょ”が配布されていた。終始困惑する限りだったが、ハジケリストとして何か大事なことを学べた気がする。気のせいな気もする。
「3回ぐらい相方と間違えて天の助に挨拶した」。ロングコートダディの『ボーボボ』愛

ロングコートダディ堂前さん(左)と、ロングコートダディ兎さん(右)。
展示会の後、ロングコートダディのおふたりによる特別なトークステージが。兎さんは『超ハジケステージ☆ボボボーボ・ボーボボ』(ボボステ)にところ天の助役として出演しており、『ボボステ』への出演について問われた際は、天の助になりきってハジケまくったと語りつつ「腰のほうもハジケました」と笑う。

そんな兎さんも、『ボーボボ展』の開催について知ったときは「マジかよ」と困惑したとのこと。同時に感じ取ったのは、自身が出演する『ボボステ』からにじみ出た、コアなファンたちの愛。
「『ボーボボ』って、すごくハジケてるじゃないですか。だからこそ替えがきかない。『ボーボボ』好きなひとは『ボーボボ』じゃなきゃ満たされないんですよ」(ロングコートダディ・兎)
そして、そんな高まった『ボーボボ』欲を感じてか、まさかのスペシャルゲストとして、ボーボボが登場!

「足が細い」、「スタイルいいなあ」と笑うふたり。

ボーボボを撮っていたら、

ファミ通カメラに個レスをくれるボーボボ。ありがとうボーボボ。
ボーボボを横目に、今回の“ハジケリスト要請プログラム”をコンセプトにした展示がどうだったかを聞かれる堂前さん。学生時代に見たシーンが再現されている様子を見て「うわ、このシーンあったな」と、懐かしさを感じられたそうだ。
兎さんは、「いい意味で、意味がわからない。“なんだこれ!”と思っているあいだに世界に飲み込まれる」とコメント。

その後は取材陣による質疑応答へ。相方である兎さんがところ天の助役を『ボボステ』について演じられている堂前さんに、「展示されている天の助と間違えることはありませんでしたか?」という質問が飛ぶと、堂前さんは笑顔で「2回ぐらいありました」と答える。兎さんもそんな様子にツッコミつつ、「ビジュアルが発表された日に“似すぎ”って意見がたくさんあった」と笑い、和やかな雰囲気で取材が進んでいく。

ただ、そんな空気が途切れたときが一瞬だけ。好きなキャラクターを聞かれた際、兎さんが「僕はほんまに天の助が好きなんですよ」と、堂前さんが「僕はもちろん、コパッチです」と回答。すると、

そりゃ、詰め寄りますよね。
「ボーボボは人気すぎてね、名前を出すのも緊張するって言うか」と堂前さんのフォローを受けてボーボボは落ち着いたが、鼻毛真拳が飛び出るかと思った。
「お互いが最近ハジけている瞬間はあったか?」という質問には、堂前さんが「兎が新しい車を買って、現場で会う全員にその話をしている姿を見て、ハジケてるなあ」と堂前さん。「そら値段もハジケてたからね! したいでしょ、話!」と返す兎さんの気持ちもわかる。言いたいですよね。
最後に『ボーボボ展』の盛り上がれるポイントについて聞かれると、兎さんはドンパッチソードのフォトスポットだと答えた。「意外と重いので、あれを持った瞬間に絶対ひと盛り上がりすると思います」。堂前さんは「ところ天の助のフォトスポットは躍動感がある写真が撮れてすごくいい」。何だかんだで相方関連のスポットをおすすめする堂前さんなのだった。


アフロは開く。中から田楽マンが飛び出し、堂前さんは大喜び。

急にヘアメイクさんが現れたと思ったら、アフロを戻す係だった。世の中にはいろいろな仕事がある。
取材後、ボーボボが取材陣に“そつぎょうしょうしょ”を渡してくれた。

取材時間はざっくり40分。そのあいだはずっと困惑しきりであったが、こうして無事“そつぎょうしょうしょ”がもらえたということは、立派なハジケリストになれたということなのだろうか。
いまは何もわからない。しかし兎さんが言っていたとおり、“わからない”に飲み込まれるこの感覚こそ『ボーボボ』であり、『ボーボボ展』なのだ。

きっとボーボボもそう言っている。
『ボボボーボ・ボーボボ展 DIVE INTO THE BO-BOBO WORLD』は、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館ビル 展示ホールDにて9月30日~10月17日まで開催されている。2027年1月8日~1月24日には、大阪でも開催予定だ。
この世界の“わからなさ”に溺れたくなったときは、ぜひとも訪れてほしい。そして我々の味わった困惑を、全身で感じていただけたなら幸いだ。
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