2026年9月3日(木)にリリースされる、オープンワールドのアクションRPG『The Blood of Dawnwalker』(ブラッド・オブ・ドーンウォーカー)。吸血鬼が主人公の本作は、『ウィッチャー』シリーズや『サイバーパンク2077』などを手掛けた元スタッフたちによる新スタジオRebel Wolvesが送り出す、記念すべき最初のタイトルだ。 今回は、そんないま注目の本作をひと足早くプレイできたので、そのレビューをお届けする。なお、以前にチュートリアルまわりの先行体験会プレイレビューも掲載中。基本的な要素やそれらの魅力について紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてほしい。
以降、本作のストーリー展開に言及している箇所があるのので、ネタバレが気になる方はご注意されたし。
※この記事はバンダイナムコエンターテインメントの提供でお届けします。何度でもやり直したくなるリプレイ性の高さ
『The Blood of Dawnwalker』は吸血鬼によって家族をさらわれ、自身も半吸血鬼の“ドーンウォーカー”にされてしまった青年・コーエンが、家族を取り戻す戦いの旅に出るのが序盤の大まかな流れ。主人公のあらゆる行動が物語に影響を与えるのが特徴で、プレイヤーの選択次第で多様なストーリー展開を楽しめるのが大きな魅力でもある。

実際、筆者は以前参加させてもらったチュートリアル先行体験会にて、ちょっとしたミスでコーエンの母親が死亡。ゲームの目標である救うべき家族が、まさか序盤で死ぬ展開が用意されているとは夢にも思わず、自身の行動が物語に与える影響の大きさが身に染みていた。そして今回、再び最初からプレイできる機会をもらったので、まずは前回救えなかった母の生存を目指すことに。

ほかのクエストにかまけて、教えてもらった母に飲ませる薬の作りかたを忘れ、レシピも確認しなかった愚か者の筆者はもういない。
母親が死んだ原因については見当がついていたので、2回目のプレイではとくに問題もなく母親を生存させることに成功。これで心置きなく以降の攻略に集中できる……と言いたいところなのだが、じつはそのあいだに前回とは異なる問題が発生してしまった。
というのも、母親の生死が分かれるストーリーイベントは夜になると発生。それまでは村の各所でクエストを受けられるのだが、ゲーム内の時間はリアルタイムではなく、クエストを進めるなど特定の行動を取ることで進行する。その都合上、チュートリアル中にすべてのクエストを受けることは難しく、前回受けたものはあとまわしにするか、スルーすることにした。すると、今度は前回死ぬことがなかったふたりのキャラクターが死んでしまったのだ。

母親を救いたかっただけなのに、こんなことになるなんて……。
そのうちのひとりは、クエストを行うタイミングが遅れたことでおそらく怪我が悪化し死亡。少しの遅れがここまでの大事になるとは思わず、1回目とは異なる悲劇に再び行動と選択の重みを痛感させられた。
なお、もうひとりは吸血鬼の手によって殺され教会の天井に吊るされるという惨い死にかたをしており、これには愕然。やり直してうまくいったと思いきや、別の問題が発生して苦悩するタイムリープ作品の主人公のような気分も味わうことになった。
ただ、それゆえに本作はリプレイ性が非常に高く、実際筆者はゲームを始めたばかりにもかかわらず、今回の死を受けて「チュートリアルのキャラクター全員を生かすにはどうすれば……」とプレイ中にいつの間にか熟考。全員が死なずに済む展開が用意されているのかはわからないが、すでに周回プレイする気は満々だ。

吸血鬼の皆さん、容赦なさすぎ。
選択の数だけ用意された攻略法
先述したように、クエストによっては少しの遅れでもキャラクターが死んでしまうことがわかった。ただ、だからといってどのクエストも早めに行えばいいというわけではないのが、本作のまたおもしろいところ。半吸血鬼になったコーエンは、日中だと人間、夜には吸血鬼となるため、昼夜でゲームプレイが大きく変化するのだが、昼夜のどちらでクエストを進めるのかも重要なポイントとなっている。

吸血鬼状態では壁や天井を歩ける。離れた足場にも瞬間移動できるので、夜間にしか行けない場所も。
たとえば、筆者は家族の救出を手伝ってもらうため、同じく吸血鬼と戦う反抗勢力の重要人物にコンタクトを取るクエストを行った。しかし、とくに何も考えず夜間に始めたため、反抗勢力の手によって拘束。そのまま朝になるまで身動きが取れない状態に……。
ゲームの目標である家族の救出には30日というタイムリミットが設けられているため、このタイムロスは大きな痛手となってしまった。吸血鬼と戦う勢力に吸血鬼の姿で向かうとは、自分のことながら間抜けすぎて情けない。

ウキウキで吸血鬼状態で会いに行って縛り付けられる、やっぱり愚か者だった筆者。
一方、試しに日が昇ってから接触したところ、同じく拘束はされてしまったものの夜間ほどのタイムロスはなくクエストを進めることができた。どこで誰と会うのか、どんなクエストを攻略するのかによっては、あえて時間を置くといった選択も重要になってくるというわけだ。

昼は魔術を扱うことが可能。死者の声を聞いて謎を解き明かすといったクエストが用意されている。
なお、このクエストでは最終的に仲間として認められたければ“悪名”をあげろということになったのだが、これもプレイヤーに選択を迫る、いやらしくもおもしろい要素となっている。プレイヤーは家族をさらった吸血鬼かつ領主でもあるブレンシスの配下を倒したり、彼らの拠点を壊滅させたり、活動を妨害したりすると悪名ゲージが上昇。ゲージが溜まっていくとコーエンに対する警戒度が高まったり、向こうからこちらの命を狙いにくるようになったりと、攻略の難易度も上がってくるのだ。

そのため、悪目立ちはしたくないが、反抗勢力に信用してもらうためなど、ときには悪名を上げる必要があるというジレンマが発生。あらゆる部分でプレイヤーに悩ましい選択を提示してくる。
ただ、それゆえにストーリー展開だけでなく、攻略法もプレイヤーによって大きく変化。逆に悪名をできる限り上げないという選択も可能で、極端な話、チュートリアルを終えてから道中のクエストには目もくれず、一直線に家族の救出へ向かうことも不可能ではない。チャレンジ精神のある人は最短攻略を目指してみるのもよさそうだ。
好みと強化次第で戦いかたが変化する3つの戦闘スタイル
昼夜の要素で、もうひとつ欠かせないのが戦闘だ。戦闘では、日中だと“剣術”と“魔術”が使用できる。一方、吸血鬼になる夜は剣術と鋭い爪、牙や血による“吸血術”が使用可能だ。そのため、昼と夜とで戦いかたも大きく変化するのだが、前回の体験会では3つの戦闘スタイルについていろいろと試すことができなかった。そのため、今回はそれぞれに用意されているパークやアビリティの習得、強化もしっかり行いつつ、思う存分戦ってみることに。

戦闘では上、下、右、左のコマンド入力をすることで、指定した方向への攻撃と防御が可能。異なる方向からの攻撃を連続で行うことで、敵に防御をする隙を与えずダメージを与えられる。

防御の際は、敵が攻撃する方向へタイミングよくガードをすることで“パーフェクトブロック(パリィ)”が発生。攻撃を弾いて敵を怯ませ、スタミナを消費することなく攻撃へと転じることが可能だ。
まず剣術だが、昼と夜のどちらも使えるということもあって、敵の攻撃を防ぎつつ隙を見て反撃と戦いかたは非常にシンプル。アビリティも剣を広範囲に振り回すものや、突撃しつつ進路上の敵にダメージを与えるものなど、クセがなく非常に扱いやすい。パークは基本的なステータス強化も可能なため、3つのどれから極めたいか迷った場合は、まず剣術からがいいだろう。
剣術のパークには、ほかにもカウンター関連の強化も存在。攻撃をいなしてから反撃する際にクリティカルダメージを与えられたりと、防御主体の戦いかたも可能となっている。個人的に本作の戦闘はパリィが狙いやすく、敵の攻撃を弾く際の重厚感は病みつきになるので、パリィが好きな人にはぜひ剣術をオススメしたい。

アビリティやパークは、レベルアップやクエストクリア時にもらえるスキルポイントを消費することで習得、強化が可能。レベルアップに必要な経験値は、敵を倒したりクエストを進めたりすることで得られる。
魔術に関しては戦闘中に使用できるのがアビリティのみで、通常の攻撃や防御といったアクションは用意されていない。日中は基本的に剣術で戦いつつ状況に応じて魔術のアビリティを使うことになるのだが、アビリティだけでも非常に多彩でユニーク。
敵に継続ダメージを与えるものや、範囲攻撃で敵をスタンさせるものなど、攻撃魔術だけでも強力なものが揃っているのだが、ほかにもダメージの反射や自身へのバフ、回復といった魔術を習得できる。そのため、剣術主体で戦う場合でもバフ効果の魔術が役に立ち、遠距離から敵を追い詰めていくといった戦法も可能。プレイヤーの好みに応じてさまざまな活用が可能だ。
また、魔術のパークには買い物の際に商品が割引される効果など、戦闘以外でも役立つものがあるので、パークだけ強化していくのもありだろう。

アビリティは“アクティベーションチャージ”を消費して使用可能。アクティベーションチャージは時間経過や攻撃、防御の成功で溜まっていく。
そして吸血術だが、超人的な能力ということもあってアビリティはどれも非常に強力。精神を操って同士討ちを狙ったり即死させられる攻撃もあれば、敵を爆発させるという驚愕のアビリティも存在し、まさに圧倒的だ。
吸血鬼状態では血の摂取以外での回復が不可能で、体力を一定以上失うとNPCを襲う恐れがあったりとデメリットもあるのだが、時間経過での自然回復や吸血時の回復量を増やすパークもあるため、カバーは十分可能。吸血術を強化するほど人間を超越した力と、その力で敵を蹂躙する快感を味わうことができる。
ただし、コーエンは血を取り込むほど人間性を失っていくという反動があるため、血の吸い過ぎには注意が必要。一方で、吸血術は血を吸えば吸うほど強力なアビリティ、パークが解放されるので、吸血術を極めたい場合は文字通り人間をやめる覚悟が必要だ。

吸血するときのコーエンはけっこう怖い。
このように戦闘は昼と夜とではもちろん、同じ剣術でも積極的に仕掛けるか、カウンターを狙うかなど、プレイヤーの好みや強化の仕方によって戦いかたが大きく変化。一部のアビリティやパークは強化時に時間が経過するため、クリアーまでにすべて習得、強化するのは難しいかもしれないが、それゆえにこれもプレイヤーの個性が色濃く出る要素となっている。1周目と2周目で異なる育成を行い、戦闘スタイルを変えてみるのもおもしろいかもしれない。
ストーリーも攻略も戦闘も無数の楽しみかたが用意されているタイトル
今回、『The Blood of Dawnwalker』をプレイして、この作品の無限とも言える可能性を感じることができた。ストーリーひとつとっても、チュートリアル時点でさまざまな展開が用意されており、2度プレイしただけではまったく底が見えない。むろん、その後もプレイ中に「あそこで別の選択をしていたならどうなっていたんだろう……?」と思う場面は多々あり、数えだしたらきりがないほどだ。

事を荒立てずに囚人を逃がそうとうまく地下牢まで行ったのに、番兵を殺して拠点の兵全員と戦わざるを得なくなった戦闘狂の筆者。番兵にイラつかなければ、ぜったいうまくいっていたはず……。
攻略に関しても、クエスト中にどう行動するかだけでなく、どのタイミングでどのクエストを進めるかなども考える必要があり、ゲームクリアーまでの過程もプレイヤーによって大きく異なるだろう。戦闘も3つのスタイルに分かれているだけでなく、好みや強化の仕方によっても戦いかたが大きく変化。あらゆる要素に無数の楽しみかたが用意されており、そのためプレイ中何度も「2周目だったらどう進めよう……」と頭によぎるほどリプレイ性も高い。おそらく2周目をプレイし始めると、「3周目だったら……」とまた思い始めるだろう。
そんな『The Blood of Dawnwalker』は、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けにいよいよ発売。何度でも楽しめる作品になっているので、ぜひプレイしてみてほしい。筆者はチュートリアルの全員生存を目指して、また最初からプレイしたいと思う。
『The Blood of Dawnwalker』製品概要
- 対応プラットフォーム:プレイステーション5、XBOX Series X|S、PC
- 発売元:バンダイナムコエンターテインメント
- 開発元:Rebel Wolves
- 発売日:2026年9月3日
- 価格:各9790円[税込]
- ジャンル:アクション・RPG
- 対象年齢:CERO 18歳以上のみ対象
- 備考:XBOX Series X|S版とPC版はダウンロード専売 Eclipse Edition(ダウンロード専売)は各10890円[税込]