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【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
 指導者として国家を築き、文明を発展させ歴史を作り上げていく、人気歴史ストラテジーシリーズ『シドマイヤーズ シヴィライゼーション』。
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 2025年2月に発売された最新作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は、2026年5月に過去最大規模の“時の試練”アップデートを実施。7月には新たな有料追加コンテンツ“文武両道”コレクションを配信するなど、さらなる進化を遂げている。そんな流れを受けて、開発元Firaxis Gamesのクリエイティブ・ディレクターであるエド・ビーチ氏にお話をうかがってみた。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

Ed Beach氏エド・ビーチ

Firaxis Games『シヴィライゼーション VII』クリエイティブ・ディレクター

大型無料アップデートは最高の“『Civ』体験”を提供するために

――5月に大型無料アップデート“時の試練”が配信されました。単一の文明で全時代をプレイできるオプションや勝利条件システムの大幅改修、レガシーパスの廃止と新システム“成功”の導入などが含まれていますが、これらの変更の狙いについて教えていただけますか?

エド
 “時の試練”は、『シヴィライゼーション VII』において過去最大かつもっともゲームプレイを変化させるアップデートです。その目標は、最初から最後まで『シヴィライゼーション VII』のプレイ感覚を根本から変え、最高の“『Civ』体験”を提供することでした。この大幅な改修は、公式コミュニティ施策“Firaxis Feature Workshop”を通じたファンとの意見交換、試行錯誤、そしてプレイテストを経て実現したものです。

 単一文明で時代を駆け抜ける機能“時代違いの文明”を実装したのは、『Civ』シリーズの根幹をなす伝統が単一の文明で最後までプレイすることにあったからです。最初に『シヴィライゼーション VII』で文明の時代移行(チェンジ)を導入した際は、歴史における文明の成長や変遷を反映した新しい試みを行いたいと考えたためでした。しかし、プレイヤーからのフィードバックに耳を傾け、“Firaxis Feature Workshop”でともに開発を進めた結果、従来のサンドボックス的な体験(単一文明でのプレイ)と、時代ごとの文明チェンジによるシミュレーション体験のどちらかを、プレイヤー自身が意味のある選択として選べるという目標を達成することができました。

 新システム“成功”を導入したのは、従来のレガシーパスでは各時代が提供する要素(とくに外交や拡張主義的な戦略)をフルに探求しきれなかったためです。また、レガシーパスはプレイヤーにとって強制感や一本道感を与えるものになってしまっていました。“成功”はレガシーパスに代わるものであり、勝利条件とは切り離された独立したチャレンジとして、達成することで報酬を獲得できます。これは任意で挑戦できるため、プレイヤー自身の好みのプレイスタイルに合わせた勝利への道のりを描くことが可能です。

 また、勝利条件についても全面的な見直しを行いました。以前は、レガシーパスを完了するかどうかという選択肢に近く、さらにゲーム終盤(最後の3分の1)において、複数のパスを完了しても十分なインパクトが得られないという問題がありました。その結果、現代に入ると狙う勝利条件をひとつ選び、それに向かって他国とレースをする形となり、その時代が提供するすべての要素ではなく、意図していたよりも狭い範囲の要素にしか集中できなくなっていたのです。

 新しい勝利条件は、文明間でのより緊迫した争いを生み出し、互いのスコアを逆転しようと直接競い合う設計になっています。ポイントとなるのは、スコアに寄与する多様なアプローチを用意することで、試合ごとに現代のさまざまな要素をより深く体験できるようにした点です。さらに、序盤から圧倒的に優勢でスノーボール(一気に優位を広げること)状態になった場合は、探検の時代の時点で勝利を確定させることも可能になりました。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
勝利条件がより明確なポイント制に刷新。たくさんの“成功”チャレンジで目標も持ちやすくなった。
――アップデートではUIの改善、ゲームバランスの調整、そして探索に焦点を当てた新しいマップ“フラクタル大陸”も導入されました。とくにプレイヤーに注目してほしいポイントは何ですか?

エド
 “時の試練”アップデートでは、大きな目玉機能以外にも数多くの新要素を追加しました。

 なかでももっとも大きいのは、経済関連のゲームプレイにおける新たなハブとして完全に刷新された“商業画面”です。この新画面では、資源、貿易ルート、財宝船団などに関するより多くの情報が一目でわかるようになっています。さらに、ドラッグ&ドロップや、全資源の検索・フィルター・一括解除機能といったQoL(クオリティ・オブ・ライフ)改善も施されています。

 また、ゲームのガイドとなり基本システムを紹介してくれる“助言者評議会”も新たに導入しました。ゲームの重要なシステムにまだ慣れていない場合は、助言者のアドバイスに従うことで定期的なヒントを得ることができます。

 ゲーム進行の改善も行いました。時代移行の体験がよりスピーディーかつスムーズになったほか、“時の試練”を乗り越えて見事勝利を収めたプレイヤーには、自身の帝国を称える新たな“勝利の瞬間”ムービーが再生されるようになりました。

 なお、私たちは“時の試練”アップデート後も手を止めていません。その後のアップデートでは、ホットシート機能(1台のPC/ハードでの交互プレイ)、アーキペラゴ(多島海)やシャッフルなどの新マップ、政府および幸福度のシステムの大幅改修、和平協定の改善、指導者関係UIの改善、そして追加コンテンツ“文武両道”コレクションの配信などをしてきました。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
3つの時代すべてで同じ文明を継承し続けられるようになったほか、古代で近代の文明を選ぶなど、時代を超えた文明選択が可能になった。
――これらのアップデートが配信されて以降、プレイヤーの行動やプレイパターンに何か変化は見られましたか?

エド
 アップデートの配信以来、プレイヤーの皆さんから非常に大きな反響をいただいています。とくに、新コンテンツを遊び尽くしてユニークでおもしろい組み合わせを探す試みが盛り上がっています。異なる指導者、単一文明プレイ、習合、そして記念品を組み合わせることで可能性は無限に広がり、公式SNSなどでプレイヤーどうしがさまざまな組み合わせについて議論し合っているのを見るのはつねに刺激的です。さらに、“文武両道”コレクションのリリース後は、新たな文明や指導者をもっとも効果的に活用するための戦略が活発にシェアされていました。

――これらのアップデートに関して言えば、プレイヤーからの不満点を解消するために実装したという意味合いが強い感じでしょうか?

エド
 まさにその通りです。“時の試練”アップデートにおける私たちの目標は、プレイヤーからのフィードバックに応え、あらゆるタイプのプレイヤーにとって楽しめる体験を提供することでした。コミュニティの声に耳を傾け、ともに進化していくための新たな取り組みである“Firaxis Feature Workshop”を通じて、私たちは『Civ』ファンと直接協力してこれらの変更を実装しました。“時の試練”の開発においてコミュニティからの意見は極めて貴重であり、このプロセスは今後予定されている『シヴィライゼーション VII』の大型アップデートにおける新たな標準プロセスとなっています。

 時代ごとに文明を変える革新的なプレイを楽しみたい方にはそのスタイルを継続できるようにしつつ、従来の『Civ』のような体験を求めているサンドボックス指向のプレイヤーには伝統的な遊びかたを提供できるようになったことで、“革新”と“柔軟性”のすばらしいバランスを実現できたと自負しています。

――アップデートに対するユーザーさんからの印象的なフィードバックがありましたらお教えください。

エド
 “Feature Workshop”の期間中、コミュニティからは数ヵ月にわたりダイレクトなフィードバックを無数にいただきました。“時の試練”に含まれるいくつかのシステムは、ファンの意見を受けて大幅な修正が加えられています。なかでもっとも印象的だったのは、新機能“習合”に対するフィードバックです。そのままの仕様を気に入るプレイヤーもいれば、もともとの文明の強みをさらに特化させたいと望むプレイヤーもいました。その結果、プレイヤーがどちらの方向性も自由に選べるような仕様へと変更を行いました。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
習合を取得すると、その時代が全盛時代の文明をひとつ選択し、その固有ユニットや建築を活用できるようになる。

“文武両道”コレクションでは、東アジアの歴史の奥深さを探求した

――7月には、新たな有料追加コンテンツ“文武両道”コレクションの配信が開始されました。“日本と韓国の歴史における武力(武)と芸術(文)の繊細かつ美しい調和を体験できる追加コンテンツパック”とのことですが、本追加コンテンツを開発するにいたった経緯を教えてください。“武力(武)と芸術(文)の繊細かつ美しい調和”をテーマにした理由はどのあたりにあるのでしょうか。

エド
 “文武両道”コレクションでは、東アジアの歴史の奥深さを探求し、洗練された高尚な芸術と、伝説的な軍事(戦争)とのあいだにある繊細で美しいバランスを体験してもらいたいと考えました。『シヴィライゼーション VII』の時代システムによって、ほかの時代と比べて、比較的平穏な時期が長かった平安時代や、戦乱に明け暮れた戦国時代など、東アジアの際立った歴史的期間にスポットライトを当てることが可能になったのです。

――新指導者として豊臣秀吉を起用した理由を教えてください(やはり大河ドラマ……?)。李舜臣は豊臣秀吉との流れからおのずと導き出された感じでしょうか。

エド
 豊臣秀吉を選んだ理由は、過去の『Civ』シリーズで“戦国の三英傑”のうちほかのふたり(織田信長・徳川家康)が登場していたため、ファンに向けて残る3人目の英傑をフィーチャーするすばらしい機会だと考えたからです。

 日本の“天下人”のふたり目として、彼、秀吉は混沌とした戦国時代において日本をひとつにまとめ上げました。下級歩兵(足軽)からキャリアをスタートさせた秀吉は、織田信長にもっとも信頼される家臣のひとりとなり、勇敢な武人として、また芸術のパトロン(保護者)として頭角を現しました。本能寺の変による信長の死の後、主君の仇を討った秀吉は天下統一の偉業を推し進め、やがてその視野を朝鮮半島やその先へと広げていくことになります。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

 一方、李舜臣を採用した理由については、彼のような“海軍提督”を専門とした指導者がほかに存在しなかったためです。この点に着目し、彼には海戦に関連する多数のゲームプレイ上のボーナスを付与することができ、既存の指導者陣の中でも非常にユニークな存在とすることができました。

 名将・李舜臣提督は、義務感と強い決意に満ちた人物でした。裏切りに苛まれる波乱の生涯を送りながらも、義務から逸れることはなく、牢獄に入れられても王の呼び出しに応じました。壊滅的だった朝鮮海軍の残骸から強力な艦隊を再編し、圧倒的な戦力差の敵に対して味方を勝利へと導いた彼の功績は、部下や民衆にとっての英雄として歴史に刻まれています。

 歴史に計り知れない影響を与えたこの両者は、まさに『シヴィライゼーション VII』の指導者としてふさわしい存在です。

――豊臣秀吉や李舜臣を指導者とするにあたってこだわったポイントをお教えください。

エド
 豊臣秀吉と李舜臣の双方において、彼らの歴史的な業績を正確に反映したアビリティ(能力)の開発に全力を注ぎました。

 秀吉の固有アビリティ“偉大なる統一者”は、陸上ユニットの攻撃時に補正がかかるほか、占領した都市において、文化系建造物の生産力にボーナスが得られるようになっています。これは、日本の天下人としての彼の歴史的功績を正確に表現したものです。

 李舜臣の固有アビリティ“三道水軍統制使”は、古代に社会制度“規律”を研究した後に“艦隊司令官”を訓練できるようになり、港と規律の両方を揃えるとコストなしで艦隊司令官を獲得できます。さらに、海上ユニットで敵を撃破するとその戦闘力に応じた科学力を獲得できるほか、科学関連の建造物を建設した際にすべての艦隊司令官が経験値を得られ、同時に一定のゴールドボーナスも獲得できます。これは、彼が海を支配していた事実を反映した性能となっています。

――追加された新文明のゲームプレイ上のポイントや特徴について教えてください。

エド
 平安日本のゲームプレイは、平安時代の歌人たちが物語を紡いだ、綿密に整えられた庭園や優雅な貴族の館からインスピレーションを得ています。固有アビリティは、“驚異的”タイル上の固有施設から得られる文化力を増加させ、彼らの価値観を反映しています。また、固有施設は“魅力的”または“驚異的”タイルに隣接していると文化力が上がり、さらに幸福度も向上させます。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

 戦国日本は、侍と大名、そして日本の封建社会を描いた数々の古典的な物語の舞台となった時代を表現しています。固有アビリティは、軍団司令官が戦闘で獲得した経験値1につき文化力と科学力を増加させます。固有施設“茶室”は食料と幸福度を増やし、隣接する区域ごとに文化力を引き上げます。固有ユニット“忍”はステルス能力を持ち敵から姿を消すことができ、“妨害工作”によって敵の陸軍司令官を再出撃(強制スポーン)させます。さらに“侍”は高い戦闘力を誇り、一定数の敵を倒すことで自動的にアップグレードされます。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

 高麗は学術と芸術の中心地であり、仏教の学問的拠点となりました。固有アビリティ“兵曹”は、みずからが開始・支援したアクティブな“外交努力”からの文化力を増加させ、町の固有施設からの文化力と、都市の固有施設からの影響力を高めます。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】

 李氏朝鮮は、儒教の深化、強固な防衛、そしてバランスの取れた政府によって500年にわたり平和が続いた時代です。固有アビリティ“文治主義”は、首都における専門家上限を増加させる一方で、そのほかのすべての都市における専門家上限を減少させます。また、朝鮮は設定された都市上限数からスタートしますが、町であってもティア1の科学・文化系建造物を直接購入することが可能です。
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
――世界中のプレイヤーから豊臣秀吉に対してどのようなリアクションがあったか気になります。とくに印象的な意見やフィードバックはありましたか? 『Civ』ファンは歴史好きが多いでしょうから、ほとんどのプレイヤーが彼のことをすでに知っていたのでしょうか?

エド
 プレイヤーのあいだでは、秀吉は非常に強力な軍事指導者であると評価されています。ただし、攻撃を受けた際に自軍ユニットが受けるダメージが大きいため、やや慎重な運用が求められます。泥沼の消耗戦ではなく、素早く強烈な電撃戦を仕掛けるように軍隊を編成するのがコツです。

――今後の有料追加コンテンツの展望をお教えください。

エド
 私たちは今後何年にもわたって『シヴィライゼーション VII』をサポートしていくことを非常に楽しみにしています。今後の追加コンテンツの詳細については、準備が整い次第、プレイヤーの皆様に発表させていただきますので楽しみにお待ちください!
【CIV7】『シヴィライゼーション VII』は今後何年にもわたりサポートしていく。大型アプデ“時の試練”や豊臣秀吉参戦のDLC“文武両道”で最高の体験を提供する【開発インタビュー】
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