そんな本作について、開発を率いるThe Coalitionのスタジオ クリエイティブ ディレクターであるマット・サーシー氏、スタジオ ブランド ディレクターのニコール・フォーセット氏、スタジオ アート ディレクターのアリアン・ハンベック氏によるプレゼンテーションが行われた。本記事では、その模様をお届けする。

本作の最大の方針は、シリーズの原点である『Gears of War』~『Gears of War 3』が持っていた暗闇の恐怖や圧倒的な絶望感への回帰だとマット氏は語る。人類の3分の2が死滅したとされる“E-Day”の最初の3日間が舞台となり、正規軍のアーマーすら着ていない若いころのマーカスとドムが、突如地中から現れた未知の怪物ローカストに必死に立ち向かう侵略の混沌が描かれる。
特筆すべきは、本作が過去作のアセットを一切流用せず、完全新規開発である点。アニメーションやキャラクターの挙動モデルはすべてゼロから再構築されており、最新技術水準で描かれる次世代の『Gears of War』となっているとのこと。





また、ゲームプレイについても最新技術によってより自然でダイナミックに進化を遂げているという。そのひとつがカメラワークの刷新で、キャラクターが走る際のカメラ位置が従来よりも後方に引いた位置へと変更された。これにより、本作の特徴である狭い室内から広大な屋外までの多彩な戦闘空間を広く見渡せるようになり、自然な立ち回りが可能になっている。
また、シリーズの代名詞とも言えるアクティブリロードのUIについても変更が行われている。リロードのタイミングインジケーターは、デフォルトで画面中央に配置されている。これは視線移動を減らすための変更だが、設定で従来通り画面上部に戻すことも可能とのこと。
リロードについてはさらに変更点が存在する。たとえば、本作でショットガンなどをリロードした際、武器に弾薬を1発ずつ込める描写が緻密に行われ、リロードを途中で中断してすぐに射撃することが可能に。これにより、「2発だけ込めて緊急事態を切り抜ける」といった、アクティブリロードのボーナスを捨てた戦術的な選択ができるようになっているそう。

そして、もうひとつのシリーズの特徴であるカバーシステムに関しても、伝統の重厚な手触りはそのままに、遮蔽物への出入りや、異なる遮蔽物への移行がスムーズになっているとのこと。具体的には、障害物に滑り込む“カバースライド”のバリエーションも拡張されているほか、クルマの窓越しや棚の隙間を通して敵を引っ張り出すといった、環境を巻き込んだカバーアクションが可能になっているそう。
また、移動についてはジャンプが新たに追加。高めの障害物に飛び乗ったり、足場から足場へ飛び移ったりすることができる。ただし、ゲーム性自体がアスレチックになるわけではなく、あくまで敵の側面を突くための戦術的な移動手段として機能するとのこと。


物語の舞台については、前作『Gears 5』のオープンエリアとは対照的に、本作の舞台は“カロナ”という初登場のひとつの都市になり、開発陣は「都市そのものを分隊のメンバーと並ぶひとりのキャラクターとして扱った」と語る。
ただし、ゲームは一本道のストーリー(リニア)だが、都市の区画をどう進むか、どの路地を選ぶかの選択肢がプレイヤーに委ねられる。道中では隠れている生存者との遭遇したり、環境ストーリーテリングによる都市の歴史を発見したり、メンバーどうしの会話の深化などが用意されているそう。
また、過去作のようにステージごとに分断された箱庭ではなく、都市全体が地続きに実在しているとのこと。そのため、ストーリー進行によって同じ場所に戻ってきた際、かつて通った見覚えのあるランドマークが木っ端微塵に破壊されているという、都市の崩壊をリアルに体感できるようになっているそうだ。



なお、キャンペーンのボリュームに関しては、「ルート選択や探索の自由度が高い広めのエリアが存在するため、そこでどれだけ時間をかけてじっくり探索するかによってプレイ時間に幅が出る」と前置きをしつつ、短く見積もっても14時間以上のボリュームがあるとの回答が。
ストーリーについては、後に伝説となるマーカスとドムのブラボー分隊が、まだ本当の信頼関係を築く前の少しギクシャクした関係性から描かれるとのこと。なお、英語版の声優は、これまでと同じくマーカス役をジョン・ディマジオ氏、ドム役のカルロス・フェロ氏が続投することが正式に発表された。演技に関しては、声を無理に若返らせるのではなく、若き日のふたりにふさわしいセリフの書きかたによって、歴史の転換点にいる彼らのキャラクター性を表現しているという。

最後に本作の仕様について。本作は、Xbox Series X|SおよびPCでの発売となり、PCとXbox間のクロスプレイ、クロスプログレッション(進行状況の共有)、クロスセーブに完全対応。キャンペーンモードは、ローカルではふたりの画面分割プレイ、オンラインでは最大4人の協力プレイが可能。
3つの小隊が広大な都市マップでカロナを防衛する最大12人参加可能な新しい PvE モード“ホード・シージ(Horde Siege)”や4対4のバーサスなどのマルチプレイヤーモードの詳細は後日公開予定とのこと。なお、2026年8月6日からはオープンベータの開催も予定されている。













