「『ARC Raiders』はいろいろな遊び方ができるんですよ」。ネクソンからそう聞いた。

この記事は『ARC Raiders』の提供でお送りします。
何を言っているのだ。『ARC Raiders』でやることと言えば、だまし合いと化かし合いの生存闘争一択だろう。
本作はPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Game Store)でプレイ可能なPvPvEアクションアドベンチャー。三人称視点のシューター(TPS)で、危険だらけの大地で資源を採集して持ち帰るのが目的だ。ジャンルは“脱出シューター”などと呼ばれている。
フィールドを跋扈する機械生命体“ARC”はもちろん、ほかのプレイヤーも敵。「Don't shoot(撃たないで)」と言われた瞬間、いとも簡単に疑心暗鬼が顔を出す。生ぬるいことは言ってられない。



ちょっとよくわからないので、編集部のミス・ユースケとライターのカイゼルちくわはネクソンに真意を聞いてみることにした。

左から、ライターのカイゼルちくわ、ネクソンの担当者、ファミ通.comのミス・ユースケ。
ユースケ
寝首をかかれる前に鉛の弾丸をくれてやれ。そういうゲームでしょう?
ちくわ
人を信じられなくなった悲しきモンスター。
ネクソン担当者
何かすみません。そんなこと言わずに、こちらをご覧ください。

“紳士的アヒル。とにかくかわいい。投げると音が鳴る”だそうだ。
ユースケ
これは?
ネクソン担当者
アヒルのおもちゃを集めるのが楽しいんです。
ユースケ
わあ。
ちくわ
「いろいろな遊び方ができる」でこれを最初に持ってくるの、めちゃくちゃハートが強い。
ネクソン担当者
大丈夫です。まだまだありますから。

ネクソン担当者
スクラッピー(ペットのニワトリ)に餌を与えられます。
ユースケ
かわいい。
ちくわ
あげるエサによって追加報酬がもらえるから、これはふつうにいい情報。

木の根元付近をごそごそしている。
ネクソン担当者
レモンやオリーブ、アプリコットの畑で作物を収穫できますし、

今度は木の幹をごそごそ。
ネクソン担当者
キノコも採れます。
ユースケ
どんなメリットが?
ネクソン担当者
スクラッピーにあげると喜びます。
ユースケ
かわいい。

ネクソン担当者
ただ、作物やキノコの収穫中に襲われることもあります。
ユースケ
だいたい合ってる。農業は命がけだから(ミス・ユースケは農家の次男)。
ネクソン担当者
平和なときもあります。

ピアノを弾いている。
ちくわ
あ、“埋もれた街”にはピアノがあるんでしたっけ。実際に弾けるから演奏会も開けそう。
ネクソン担当者
ギターやフルートがあればセッションも楽しめます。
「これらは『ARC Raiders』の遊び方の一部です」と、ネクソン担当者。超大型ARCをお祭り的にみんなで倒したり、露店を開いて物々交換したりも可能。撃ち合いやひりひりした戦闘が魅力なのは間違いないが、もっとコミュニケーションを楽しんだり、気軽に遊べるゲームなのだと胸を張る。
ユースケ
なるほど。つまり、

「『ARC Raiders』はスローライフゲームと言いたいわけですね」
ネクソン担当者
そこまでは言っていません。
ユースケ
わかりました。僕らがスローライフゲームであると証明してみせます!
ネクソン担当者
話を聞いて。

機械生命体“ARC”に見つかると容赦なく撃たれる。それでもスローライフゲームと言い張りたい。
無理難題だと思ったら意外とやれそうで笑う
という流れで、『ARC Raiders』スローライフゲームとして遊んでほしいと、ファミ通.com編集部から筆者・カイゼルちくわにオファーがあった。無理があるだろう。2026年4月28日にアップデートが実施されたため、このタイミングで本作の魅力を皆さんに知ってほしいとのこと。
殺伐としたイメージがあるのは事実だが、運営のネクソンによると、好きなように遊ぶプレイヤーもわりと多いらしい。楽器を持ち歩いてセッションしたり、畑で作物を集めたりするのはたしかに楽しそう。

ほんとだ、マップのエリア名が“オリーブ畑”だ。

集めた作物でペットのスクラッピーくんを飼育。
畑で収穫。家畜を飼育。なるほど、『ARC Raiders』=スローライフゲームとはこういうことか。言わんとしていることはわかる。絵に描いたような机上の空論だが。
とはいえ、各種スローライフゲームを連載記事も担当するくらい愛している筆者としては、見過ごせない話である。さっそく『ARC Raiders』の世界で、のんびりスローライフを満喫してみることにした。


作物を集めたいだけなのに、数々のドラマに遭遇しました。それでも私は元気です。
豊かな自然に育まれた、自慢のオリーブです
改めて『ARC Raiders』の世界について解説しよう。この世界では宇宙から飛来した機械生命体“ARC”が地上を支配し、人類は地下都市に逃げ延びている。そんな危険な地上に残された資源を集めて地下都市に帰還するのが、プレイヤーたち“レイダー”の仕事だ。

制限時間内に地下へと帰還しないと、ARCの監視衛星に見つかって問答無用でゲームオーバーになってしまう。
こう説明すると厳しい世界に見えるが、プレイヤーがすべきことは以下の通り。単純明快だ。
- 選んだ地上マップに放り出される
- 制限時間内に脱出ポイントにたどり着く
- その途中で拾えるだけ資源を拾ってくる
- 集めた資源で装備や回復アイテムを作ってパワーアップ
注意すべきは、地上でダウンすると持っていた装備や資源をすべて失ってしまうという点。インベントリ内の“安全ポケット”に入れておいたアイテムだけは持ち帰ることができるが、基本的には全ロストと考えてもらっていい。厳しい世界だ。おかしい。スローライフはどこへ。

全ロストによる緊張感もおもしろさのひとつ。
とはいえ、そもそも農業は厳しい仕事だ。ひとまずはロストしてもすぐ取り戻せる、最低限の装備で畑の様子を見てみることにした。オリーブ畑があるのは“ブルーゲート”というマップ。

最低限の装備をランダムで支給される“無料ロードアウト”で出撃すれば、全ロストしてもなにも失うものがない。安全ポケットがないのが欠点。

ブルーゲートは通算18回出撃すると解放される。
この時点で筆者は本当にスローライフなのかなぁと半信半疑。それどころか一信九疑である。だが、ブルーゲートに降り立った瞬間にその考えは吹き飛んだ。

いきなり眼前に広がる雄大な景色。
この光景を見た瞬間にわかった。確実に空気がうまい。ここまで自然豊かだと、スローライフゲームという主張にも説得力が出てくるというものだ。
大自然を満喫しつつオリーブ畑に直行してみたところ、なるほどたしかにオリーブがめっちゃ採れる。日本ではオリーブオイルやごま油といった植物油の値段が高止まりしたままなので、いっそうお得感がある。うらやましい。


オリーブの木の周りに実がごろごろ落ちている。木を蹴ると追加で落ちてくることがあるのも楽しい。実際のオリーブ農家さんはもっと丁寧に収穫しているだろうけど。
さらにこの畑では、レモンやアプリコットの実まで採れる。地中海性気候の恵みが盛りだくさんだ。イタリアやスペイン、フランスあたり。
考えてみると、ふだんのプレイでは危険地帯でいいものが出ずにガッカリすることも多いが、オリーブ畑ではほぼ確実に作物が手に入る。めちゃくちゃ堅実だ。欲しいものが確実にあるというふだんとのギャップが、思った以上に心を満たしてくれる。
こうして喜び勇んで作物をありったけ持ち帰ろうとはしゃいでいたところで、なにやら「ブーン」という機械音が聞こえてきた。

あかん、ARCだ。
偵察型ARC“スニッチ”が、いつのまにか近くまで来ていた。まるで監視ドローンのような振る舞いをしているが、墾田永年私財法(※)的にこの畑はすでに私のものなのでむしろ害鳥だ。
※墾田永年私財法:西暦743年に同法が制定された日本でなら「ここは私の畑」と早い者勝ちで所有権が得られた。現法では通用しない。 とはいえ、無理に挑んで作物をロストするのはSDGs的によくないだろう。筆者は逃げの一手に出た。下手に銃を撃つと大きな音が出るので、それを聞きつけたARCが集まってくる危険があるのだ。現実の畑なら害獣避けに大きな音を鳴らすのだが、ここでは逆ということか。

一回見つかったが、なんとか地形に隠れて追跡を断ち切れた。

道中でほかの作物も発見。農家としては見逃せない。
あとはマップ上にある脱出ポイントに向かい、装置を起動すればOK。どでかい音のアナウンスが鳴り響いてしまうが、一定時間待つと帰還用の装置が現れる。いざ出荷のとき。装置起動時の大きな音でARCが集まってくる可能性もある。隠れて待つときの緊張感がすごい。


脱出装置は誰かが使うか、一定時間経過でまた閉じてしまう。急いで中の操作パネルにアクセスしよう。
こうして無事出荷できた作物にどれくらい価値があるのか、農家として気になるところだ。活用法のひとつは相棒のニワトリ・スクラッピーのエサ。出撃するたびに各種基本資源を拾ってきてくれるので大事にしたい。
エサをあげると、スクラッピーがふだんよりレアなアイテムを拾ってきてくれることがある。また、スクラッピーがより資源を多く集めてくれるように"レベルアップ"を施すのにも、作物を含むいくつかのアイテムが要求される。
実際に確認したところ、畑で拾ったレモンとアプリコットが、ちょうどレベル2から3にするための必要資源だった。これはもうゲームシステムがオリーブ農家になれと言っている。

オリーブの実を与えると、おいしそうに食べてくれた。癒される。
作物を収穫し、家畜に与えて育て、さらに素材をゲットする。この流れ、完全にスローライフゲームである。『ARC Raiders』はスローライフゲームだったと、実録をもって改めてお伝えしたい。ネクソンの人がなにか言っている気がするが、穏やかで上質な暮らしを楽しめちゃったものはしょうがない。

地下都市“スペランザ”では、NPCたちとの取引や交流(クエスト)もある。もはやスローライフゲーム以外の何物でもない。
ほかのマップでも意外なところで作物や植物を採取でき、農家プレイはブルーゲート以外でも十分に可能だった。MMORPGで、素材を集めるギャザリングで生計を立てていたころを思い出す。

“ステラ・モンティス”などの近代的なマップでもふつうに採取ができた。きっと開発者は農家を優遇している。
畑に通うだけでなぜか生まれるドラマ
こうしてオリーブ畑に行くついでに道中で資源を集めていけば、装備やアイテムの材料もけっこう集まる。ブルーゲートが高難度扱いのマップなので心配していたのだが、じつはこの世界の農家はチョロい仕事なのではなかろうか。
気を付けていれば、道中でこちらを見つけてくるARCもワスプくらいのもの。序盤から入手しやすい大口径ライフル“フェロ”と拳銃“ケトル”を使えばさくっと倒せる。少ない資源でフェロIIとケトルIIに強化でき、ロストしても痛手にならない。ますます畑通いが安定してきた。

装備の製作レシピを覚えられる“設計図”などの貴重品も意外と手に入る。


フェロとケトルは無料ロードアウトでもらえることが多く、製作もしやすい。オリーブ農家にはこの2丁で十分。
このようにナメた態度でいたところ、ブルーゲートに異変が起きた。本作では各マップで一定時間ごとに、特殊な環境変化を伴う“イベント”が起きるのだ。


台風が来た。おらの作物が!
台風が来ているときの屋外では、プレイヤーを守ってくれる“シールド”が時間経過とともに削られてしまう。視界も最悪で、強力なARCも出現しやすい。
オリーブが心配だ。無事を確かめないといけない。そう、成長である。『ARC Raiers』のプレイを通して、筆者は農家として成長を果たしていた。責任が芽生えている。
まさか自分が「台風が来たから田んぼを見てくる」体験をするとは思っていなかった。なお、実家が農家のミス・ユースケによると、農家のお父さんたちはこれをごく当たり前にやるそうだ。死亡フラグをへし折って生きる生命力。

台風が来てもオリーブは集めねば。
イベントはほかにもいろいろあり、そのたびにマップでの立ち回りも変わる。オリーブ畑に直行するだけなので、そんなに影響はないと考えていたのが甘かった。たとえばイベント“ハーベスター(収穫機)”が発生したときには、筆者はコンバインでも支給されるのかと思っていたのだが……。

すごいのが畑の近くにいる。あれはコンバインじゃないな。
このイベントでは資源満載の輸送型ARCが出現し、それを巨大な戦闘用ARC“クイーン”が護衛している。クイーンを倒せば大量のレア資源を獲得できるチャンスというわけだが、見た目どおり農家の一揆でどうにかなる相手じゃない。軍隊の人呼んで。

このときは誰かが戦っているようで、不思議な共闘が生まれていた。巨悪に立ち向かう農家たち。映画の1シーンのようである。
畑で脅威となるのは、環境変化やARCだけではない。同じマップにマッチングしている、他のプレイヤーもときには襲いかかってくる。正真正銘の作物泥棒だ(向こうからしたらこっちが泥棒なのかもしれないが、それは忘れておく)。
やられてもあまり悔しくないのは少しショックだった。最低限の装備と作物しか持っていないからロストしても痛手がないからなのだが、「おれのオリーブ愛はこの程度のものだったのか」と自身の気持ちを疑ってしまう。やられて悔しがれる農家になりたい。


畑で収穫していたらいきなり撃たれた。

ジャッ! と物陰から飛び出てこちらにとどめを刺そうとする泥棒。アグレッシブ野菜泥棒め~。
畑に通う、ただそれだけでもこんなにいろいろなことが起こる。その中には他者との思いがけない出会いも多かった。
通常の脱出シューターなら先ほど触れた作物泥棒のように、他プレイヤーの居場所がわかったら奇襲、と真っ先に考える人が多いだろう。だが、本作のソロプレイで出会った人はちょっと違ったのだ。

出会いがしらにライトをチカチカさせてきた。ア・イ・シ・テ・ルのサインか?

そして「Hello,Raider!(こんにちは)」のエモート。こちらも「Don't shoot!(撃たないで!)」で返す。
ソロプレイなので、当然出会うプレイヤーは見ず知らずの人たち。なのに出会い頭に撃たれるのは、10回に1回くらいだった(たまに撃たれはする)。筆者が使っていた仕事用のアカウントがまだ出撃回数が少ない初心者帯だったのも影響していたかもしれない。

ほかの脱出シューターなら「あっ、まずい」と思う遭遇の瞬間、飛んでくるのはだいたいが「Don't shoot!」だ。

設計図をプレゼントしてくれる人もいた。あなたが女神か。
この平和っぷりの中でもいちばん驚いたのは、脱出ポイントに偶然5人のプレイヤーが集まったときのこと。5人がお互い「Don't shoot!」を飛ばして一瞬で結託し、脱出ポイント周辺のARCを共闘して一掃。あとは脱出装置にフタをしているハッチが開くのを待つばかりとなったのだが……。

日光が差して神々しい雰囲気の中、ハッチの上でエモートを使って踊りだした。

そのまま開くハッチに運ばれる。まるでアイドルのライブステージギミック。
なるほど、これが自由な生き様。むしろ心の余裕か、エンタメ精神の賜物か。筆者はこのとき、ギターやリコーダーといった楽器を持参していなかったことを心底後悔した。今度から安全ポケットに入れていきます。
いろいろな遊びかたができるという『ARC Raiders』。農家プレイで自由度を最高に満喫していたつもりだったが、界隈には筆者以上に満喫する人たちがあふれていたようだ。


農家として静かにスローライフを送っていても、出撃のたびに自然とドラマが生まれた。なんとも退屈しない世界だ。
今回のスローライフプレイとさまざまな出会いで、本作ではさまざまな楽しみかたができると実証できたかと思う。実際に農家としてプレイしてみると、レアな資材を命がけで探す緊張感とは違ったライトな感覚で楽しみ、リフレッシュできたのに驚いた。まるで別ゲーだ。
集めた作物を見知らぬプレイヤーにプレゼントしてみたりと、さらに異なる遊びかたも見えてきた。今後あなたがどこかのマップで謎のオリーブおじさんに遭遇したら、それは筆者かもしれない。お代は「Don't shoot」でけっこうです。

ユースケ
と、このように『ARC Raiders』はスローライフゲームである」と言い切ってもいいのではないでしょうか。
ネクソン担当者
言い切るのはちょっと違います。
『ARC Raiders』をスローライフゲームとしてアピールしよう ~完~
抽選で1名にプレイステーション5 デジタル・エディションをプレゼント!
『ARC Raiders』のアップデートを記念して、抽選で1名にプレイステーション5 デジタル・エディションをプレゼント。ファミ通.comと『ARC Raiders』日本公式のX(Twitter)アカウントをフォローして、ふるってご応募ください。
応募方法
- Xのファミ通.com公式アカウント(@famitsu)をフォロー
- Xの『ARC Raiders』日本公式アカウント(@ARCRaidersJP)をフォロー
- 注意事項を確認し、所定のキャンペーン投稿をリポスト
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賞品
プレイステーション5 デジタル・エディション(PCFI-2200B01)×1名様
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