江戸にエイリアンが来襲する野心作
1986年(昭和61年)4月14日は、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用『謎の村雨城』が発売された日。本日で発売40周年を迎えた。 『謎の村雨城』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。ローンチタイトルの『ゼルダの伝説』に続き、ディスクシステム用の新作第2弾タイトルとして登場した。当初はディスクシステム本体と同時発売の予定ではあったが、何度かの発売延期を経ての4月の発売となった。
当時は発売日の変更を知る術が少なく、ゲーム雑誌の広告の反映も間に合わなくて、筆者は何度もおもちゃ屋で発売日の変更を知らされた記憶がある。
2023年10月31日からはNintendo Switch Onlineの加入特典である“Nintendo Classics”で配信されているので遊んでみた人も多いのでは?


ゲームの舞台となるのは江戸時代。平和な村雨城に突如として“ナゾの生命体”が飛来する。城内の石像“ムラサメ”に宿ったそれは、近隣4つの城主をマインドコントロールして天下を乱そうと目論んだ。
事態を重く見た幕府は、密命を受けた若き剣士“鷹丸”を派遣。迫りくる忍軍と怪異を退け、村雨城の謎を解き明かすための戦いが始まる……というのが大まかなストーリー。
タイトルの雰囲気から想像するのは和風なストーリーだと思うが、意外にも“SF”要素が入っているのがユニークだった。城の中にナゾの宇宙生命体が居座るという、ギャップが放つミステリアスさを気に入った人も多かったはずだ。


同時期に発売された『ゼルダの伝説』は、アクション要素はあるものの謎解きメインという塩梅だったが、こちらは高難度アクションといった風情の仕上がり。ステージクリアー型で道中と城内のマップがあり、ゴールを目指して進んでいく。もちろん城内の最後には城主がボス敵として待ち受けていた。
ゴールまでの道のりはとにかく敵の攻撃が苛烈極まりなく、避けるのに必死だった記憶がある。ビュンビュンと飛び交う忍者の手裏剣や爆弾、炎が吹き出すトラップなどには誰もが苦労させられたと思う。

『謎の村雨城』のチラシ その1

『謎の村雨城』のチラシ その2
資料提供:Esperle
袴姿で駆け回る主人公の鷹丸はメインウェポンの刀のほか、小柄や風車剣、火炎、イナヅマなどのさまざまな術も使いこなす、なかなかのカッコよさ。2009年にコーエー(現コーエーテクモゲームス)から発売された『戦国無双3』にゲスト出演していたのも懐かしい思い出だ。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにもアシストフィギュアとして登場しているのでそっちで知っている人も多いかもしれない。
『スーパーマリオ』シリーズや『ゼルダの伝説』シリーズなど、数々のゲームミュージックを生み出したレジェンド作曲家である近藤浩治氏が手掛けたサウンドは、『謎の村雨城』でも耳から離れない。和風なメロディーでありつつも、ビートは攻撃的でイカしていた。
40周年の節目に本作で遊びたくなった人は、前述の通りNintendo Switch Onlineに加入して遊ぶのが手っ取り早くておすすめだ。スピード感ある当時ならではの難しさに、ぜひとも悶絶してもらいたい。
※記事内の画面写真にはバーチャルコンソール版が含まれています。