シューティングRPG『ボーダーランズ4』のDLCはKカップの美女と会える!

見なよ、このダイナマイトなボディを。躊躇なく人の頭をツルハシでぶん殴れるヤバさを。

ちなみにKカップは自己申告だぜ! ヒャッハー!
2Kより2025年9月12日に発売された『ボーダーランズ4』。独裁者が支配する惑星“カイロス”に降り立った賞金稼ぎ――ヴォルト・ハンターたちを操作し、はちゃめちゃで「ヒャッハー!」なガンアクションが楽しめるタイトル。
何億通りもの武器と柔軟なスキルビルドが生み出す無限大の“遊び”も大きな特徴。『ボーダーランズ』シリーズ自体、いわゆるハクスラ(ハック&スラッシュ)やルーターシューターと言われるジャンルにおける、金字塔のような存在だ。

難しく書きすぎたかもしれない。「いろいろな銃がいっぱい撃てて楽しい」ぐらいで大丈夫です。
『ボーダーランズ』のナンバリングシリーズは世界観も共有されており、過去作のキャラクターが登場して物語の中核を担うことも多い。2026年3月27日より配信された追加ダウンロードコンテンツ(DLC)“ストーリーパック1「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」”でも、そんな過去作のキャラが登場する。
それこそが冒頭にも書いた彼女、エリーだ。

シナリオの途中では母親であるモクシィ(右)も合流する。過保護さにうんざりするエリーの表情がいいよね。

ちなみにシナリオの難易度はレベル13想定。ニューゲームで遊ぶときも、レベル13かつDLCシナリオの開幕から始めることが可能。
※この記事は2Kの提供でお届けします。DLCシナリオはコズミックホラー。死者の声が聞こえる“謎の石”に導かれて
エリーは『ボーダーランズ2』で初登場したメカニックの女性。趣味はハグと殺人という、なかなかイカれた性格の持ち主だ。ちなみに『ボーダーランズ2』登場時のムービーシーンでは、巨大なスクラップマシンに人間を入れてぶっ潰したりしていた。とんでもねえ。

画像は『ボーダーランズ2』より。めちゃめちゃにかわいい声とぶっ飛んだ思考でかなり好きなキャラクターだったので、今回再会できてうれしい限り。
「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」では、そんなエリーが「パパの声を聞いた」というところからストーリーが展開される。彼女が惑星カイロスに降り立ったとき、近くにあった“石”をネックレスとして身に着けたところ、すでに死んだはずである父親の声が聞こえるようになったのだとか。
しかしそんな石を身に着けていて正気でいられるはずもなく、なにやら様子がおかしいエリー。そんな彼女を正気に戻すため、奇妙な館の支配人・マンキュバスと協力することとなる。

マンキュバスは『ボーダーランズ3』のDLCより再登場。
その後、無事にエリーを正気に戻すことはできたのだが、いまだ謎が残る“石”の存在。「はたしてこの石はなんなのか?」。エリー、マンキュバスとともに謎を追求していくうちに、ヴォルト・ハンターたちは宇宙的な恐怖と対面することとなる……。

舞台となる“ウィスパリング・グレイシャー”は氷と雪に覆われた世界。

……なのだが、ときおりこんな気持ち悪い世界を歩かなければいけないタイミングがある。
「ヒャッハー!」方面から急にハンドルをグッと回した感じも否めないが、改めて説明しよう。このDLCはわりとがっつりめのコズミックホラーである。公式サイトの説明でも“宇宙の邪悪な存在が~”や”朽ち果てた宇宙船の残骸と暗い秘密が散らばる氷の大地。人が決して目にすべきではないものと遭遇し、対決することになるかもしれない”など、『クトゥルフ神話TRPG』におけるモノローグの一節かのような文言が並ぶ。

空を飛ぶ人間の上半身。撃つと下半身だけになって行動する兵士など、敵も気持ち悪い奴らがいっぱい。
メインクエスト進行中の演出にもちょいちょいホラーな描写が混ざる。石に関わった影響か、ヴォルト・ハンターが“恐ろしい目にあっている誰かの記憶”を追体験するような描写があるのだ。
記憶のカットイン描写もかなり唐突。じんわりとした和製ホラーの怖さと言うよりかは、ジャンプスケアやスプラッター、ゴア寄りの恐怖がメインとなる。

効果音とともに、このマークが急に画面へ表示される。本当に唐突なので、ビクッとすることが何度かあった。

謎の肉と管に覆われた艦船の中。気持ち悪い……。
とはいえ根底は『ボーダーランズ』である。宇宙生物の搾乳場を襲ってミルクを堪能したり、無数のタマタマを空へと解き放ったりと、シリーズ恒例のおバカなノリは健在。メインストーリー自体もエリーを中心とした“家族”の話を描いた、魅力的な物語となっている。

「なんて感動的なんだ! 宙に浮かぶタマタマを自由にしたぞ」。人生で一度は言ってみたいセリフかもしれない。

顔にお花が咲いたワイルドな植物博士・ダフネ。まあご想像の通りマトモな人ではない。
ホラーは多少好みが分かれるところではあるだろうが、個人的には『ボーダーランズ4』の新たな側面が見られたようで新鮮な体験だった。全体的に「あっちに行って、こっちに行って……」というお使い的なミッションは多いものの、その点は従来通りの楽しみかたとも言える。シリーズが好きな方であれば違和感なく受け止められるはずだ。

ECHO-4にもゾンビっぽいカスタマイズが追加。グロかわいい(?)。
あとシンプルに、マンキュバスがかっこよすぎる。なお、筆者は『ボーダーランズ3』のDLCをプレイできていない。そのために彼と会うのは今回が初めましてなのだが、溢れんばかりの強キャラオーラに正直惚れそうになってしまった。“従者的なポジションに見えてじつは作中最強クラス”みたいなのが大好物なので……。

白髪、赤い丸眼鏡、燕尾服に手袋、笑った口から覗くギザギザの歯……役満みたいなかっこよさ。

彼が経営するバーが、DLCのマップで行動をするうえでの拠点となる。外観が最高。

しかもマップ上での表示が超かっこいいんですよ。マンキュバスの力で切り離された空間……のようなところにあるのだろうか。この底知れなさがたまらんなあ……。
新ヴォルト・ハンターC4SHがかっこいい! 案外親しみやすいキャラ!?
かっこよさで言えば、今回新たに登場したヴォルト・ハンターであるC4SH(キャッシュ)も最高だった。マントを羽織ったギャンブラー、顔はいかついドクロ、扱う獲物は二丁拳銃……と、中二病の権化みたいな存在である。好きにならないワケがない。

かっけえ。バーが似合いすぎる。

細くて長い腕でチョッパーハンドルを握る姿がすごくお気に入り。
アクション・スキルは以下の3種類。
- ダイスを2個振り、出た目に応じてボーン・トーテム(タレット)を召喚する“召霊ダイス”
- ランダムなカードを引き、敵に投げてカードに応じた効果を発動する“カード・トリック”
- 高速移動しながら二丁拳銃を撃ちまくる“クロスファイア”
とくに前者ふたつは運要素が大きく絡むため、C4SHのギャンブラーらしいキャラクター性が存分に出ている。

個人的には召霊ダイスが好みだった。その場に留まって高威力のミサイルを連発する“モルタル・トーテム”、敵から体力を吸い取る“ドレイン・トーテム”、C4SH自身の射撃ダメージを上げる“アングリー・トーテム”。タレットはこの3種類に加え、自身の取得するオーグメントによってさらに種類が増えていく。
当然なにが出るかは運任せなのだが、「いまはこのタレットが召喚されているからこう動こう」と、出た目に応じて戦術を組み替えるのがおもしろい。配られたハンドでどう勝うかを決める――まさにギャンブラーのようなプレイが楽しめる。

手に持ったダイスを投げ、その場所に出目に応じたタレットを召喚する。この画面では“4”の出目に応じたタレットが召喚されている。

新しいレジェンダリー武器にはタレットを射出するものがあり、召霊ダイスと組み合わせればものすごい勢いで勝手にボスが削れていく。気持ちいい~。
カード・トリックはエレメンタル系を強化するスキルが多く、敵に投げつけるカードもほぼすべてエレメンタルダメージ。マリワン社製の銃が大好きなエレメンタルジャンキーにはうってつけのツリーとなっている。後なにより、カードを投げるC4SHのモーションがイカしすぎているので、それだけでも一見の価値あり。
スキルの使い勝手としては、過去作『ボーダーランズ2』に登場したアサシン“Zer0”のデス ブロッサム(クナイを投げるアレ)に似ているだろうか。前述した通りどのカードを引くかはランダムだが、どれを選んでもしっかりダメージが出るので汎用性はそれなりに高い。

カードを扱うモーションは、『ボーダーランズ』シリーズの生みの親であり手品も嗜む“ランディ・ピッチフォード”氏の動きから作られたという。クールでかっこいい。

色とりどりのダメージ表記はエレメンタル系ビルドの醍醐味。もっとド派手な数値を出したいぜ。
運要素を絡めたくないならクロスファイアがおすすめだ。スキルを発動するとふところからC4SHが愛用のリボルバーを取り出し、近くの敵へ自動で発砲し続けてくれる。これなら「ダイスの出目が~」とか、「カードの引きが~」とか、そういったことを心配する必要はない。
ちなみに二丁拳銃が“二丁ソードオフショットガン”に変化するオーグメントもあるので、「リボルバーなんて興味ないね」という御仁にもおすすめ。

クロスファイアの発動中はカメラが引いて3人称視点になるため、銃を乱射するC4SHをじっくり観察できる。C4SHの見た目を堪能したい人にとっても最高のアクション・スキルだ。

スキルポイントを割り振る画面での立ち姿がかっこいいんすよ。この見た目で二丁拳銃は反則でしょ……。
とはいえクロスファイアを使うにしても、C4SHを扱う以上“運”の要素からは逃れられない。ヴォルト・ハンター特性(いわゆるパッシブスキル)である僥倖が、運に依存する自己強化だからだ。
僥倖は、敵をキルすることで“幸運”のスタックを溜め、アクション・スキル使用時か銃のマガジンを撃ち尽くしてリロードしたとき、幸運のスタック数に応じた確率で発動するという仕様。発動中はスキルダメージや射撃ダメージが増加するだけではなく、獲得したスキルによってはアクション・スキルにさまざまな効果を付与させることができる。

僥倖発動中は画面の端にエフェクトが出る。777(スリーセブン)を模したアイコンがかっこいい。
つまり僥倖を発動しているかどうかが、アクション・スキルの火力に直結する。これはクロスファイアでも変わらない。
運をここまで絡めるのには賛否がありそうだが、筆者としてはキャラクター性の発露として大いにアリだと考える。実際僥倖中に得られる強化はとても大きく、“伸るか反るか”の勝負に出るだけの価値があると、プレイヤーに感じさせるものになっている。
……と、少しばかり調子に乗って勝負師っぽいことを書きはしたが、実際ビルドによっては限りなく僥倖の発動確率を上げることも可能。キャラクターの育成が進めば進むほど、運要素はちょっとしたフレーバー程度のものになっていくのではないだろうか。
まあそれも、数多のギャンブルに勝利してきた“C4SH”らしい姿かもしれない。一流のギャンブラーは、運命すらもたやすく乗りこなすのだ。

ボスを周回している際、レジェンダリー武器がけっこうな頻度でドロップした。C4SHが運命を引き寄せてくれたのかもしれない。
個人的にツボだったのが、C4SHの性格だ。見た目の印象が死神っぽかったためクールで厳格な感じを想像していたのだが、実際にしゃべっているところを聞くと案外親しみやすいのに驚いた。キザで陽気で、意外と軽口を叩くようなキャラクターなのだ。
この見た目のギャップにはかなりキュンとさせられた。DLCのストーリーを終えたいま、メインストーリーで彼がどんな反応をするのか、いまから気になって仕方がない。

「彼は人生からフォールドしたがな」は自分の目の前で死んだ人を思い返してのセリフである。かっけえ。

顔に花が生えたダフネとの会話。「君はなんというか……実に華があるな」と、彼女の見た目に困惑しながらもちょっとひねった言い回しで挨拶するのがいい。

ゲームという響きに興奮するC4SH。ちょっとお茶目なかわいさもある。
『ボーダーランズ4』はまだまだ止まらない! 今後のDLCへの期待も膨らむ
「やっぱ『ボーダーランズ4』、おもしれえわ!」
今回のDLCを通じていちばん思ったのは、そんなシンプルな事実。というのも、じつは『ボーダーランズ4』を触るのはかなり久々だった。今回のDLCで追加された新シナリオと新ヴォルト・ハンターがなければ、つぎに起動するのはまだまだ先だったかもしれない。

軽妙なノリのギャグとシリアスが融合したメインシナリオはもちろんだが、やはり楽しいのはストーリーが終わったあと。サブシナリオのおバカさに笑いつつ新キャラクターのレベルを上げ、「これ強いかな?」と考えながらいろいろなビルドを検討しつつ、火力チェックも兼ねつつボスをしばいてレジェンダリーを掘る。そんな行動のひとつひとつが愛おしいのだ。
気に入った音楽や動画をかけながら、無心でモクシィのビッグ・アンコールマシンにアクセスし続ける。かなり“作業”然としたゲームプレイだが、筆者はそういうのが楽しい。そういう『ボーダーランズ4』が楽しい。

やっぱりレジェ掘りって楽しいんだよな。新しいレジェンダリー武器を見るたびにワクワクできるし。

レジェンダリーで高DPSのショック武器と、当てるたびにショック・ダメージを増幅するグレネード(ナイフ)が手に入ったので、ボスはおもにそれらを組み合わせて処理していた。
とはいえ、不満点がなくはない。サブ、メイン問わず相変わらずお使い主体のクエストが多い。ラスボスの再戦が微妙にやりづらい。一部翻訳が反映されていないテキストが表示される、C4SHを使用した際のボイス周りがたまにおかしくなる……などなど、バグらしき挙動にもそれなりに遭遇した。
ただそういったマイナス面を差し置いても、筆者としては“楽しい”が勝る。もとより“完全なゲーム”を求めてプレイしているわけではない、というのもあるだろうか。DLCに触れての数十時間は、ちゃんとおもしろいゲーム体験だった。

あとはやっぱり、エリーに会えたのがうれしかったかな。過去作からずっと好きなキャラクターだったので。
『ボーダーランズ4』自体まだまだアップデートが予告されている。新キャラクターも増えるし、シナリオの展開も残している。もうすでに発売から半年ほどの月日が経過したが、コンテンツ的にはまだまだこれからなタイトルだ。
つぎの展開では一体どんなものが待ち受けているのか。本DLCのメインコンテンツをひと通り遊び終えたいま、それが楽しみで仕方がない。万全の状態で迎え入れるためにも、とっととC4SHのビルドを完成させなければ。