【バイオ9】『バイオハザード レクイエム』レビュー。すごく濁した言いかたになっちゃうけど「後半がすごい」。めっちゃ怖い、でもおもしろい……やめどき皆無の理想的なホラー作品だと確信

【バイオ9】『バイオハザード レクイエム』レビュー。すごく濁した言いかたになっちゃうけど「後半がすごい」。めっちゃ怖い、でもおもしろい……やめどき皆無の理想的なホラー作品だと確信
 2026年2月27日に発売予定のプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、Steam、Nintendo Switch 2向けソフト『バイオハザード レクイエム』。FBI分析官のグレースと、歴戦のエージェントであるレオンを主人公に据えた、全世界待望のサバイバルホラー最新作だ。

 今回、ゲームを最初からプレイする機会をいただいたので、そのプレイレビューをお届けする。当然初回プレイ時の驚きを損なってしまうようなネタバレはないのでご心配なきよう。使用ハードはプレイステーション5で、文中のボタン表記もそれに準じたもの。

 なお、本作においてはゲーム自体の構造&性質上、ネタバレに配慮すると多くを語ることが極めて難しい。本稿ではポイントを押さえ、コンパクトに書き連ねていく形にしたい。
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隅々までちゃんと怖い、上質のサバイバルホラーに仕上がっていると確信

 まず『バイオ』として、またホラーゲーとしてどうなのかというのは、誰しもが気になるところだろう。

 こちらに関しては「まったく問題なく、しっかり怖い」と言っておきたい。グラフィック周りの進化や細かい演出などにより、少しずつ、じんわりと恐怖を煽られていく形で、ゲーム中に味わう孤独感も相まってかなり“くる”ものになっている。
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 とくにグラフィックに関しては皮膚に浮かぶ汗や血しぶきなど、微細な表現が著しくパワーアップしている印象。ごく最近、復習を兼ねてナンバリング前作の『
バイオハザード ヴィレッジ』をプレイしたのだが、発売当時、個人的には「これ以上グラフィックの質を上げるのはもう無理ゲーだろ……」と思っていたのに、見比べてみれば一目瞭然、段違いに美しくなっているのは、さすがと言うほかない。
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 恐怖演出という面では、敵を含めたキャラクターの動きなども注目したい。クリーチャーに出くわし、もんどりうちながら逃げ惑うグレースの姿や、生前の習慣を受け継ぎ、ぶつぶつとひとり言を言ったり、生前にしていたと思しき行動をくり返しつつもこちらに気付くと即座に牙を剥いて来くるゾンビなど、部分部分で現実と非現実を感じさせる演出が、徐々にプレイヤーを追い詰めていく。
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 かと思えば、シリーズではおなじみとも言える巨大なクリーチャーも出現したりと、緩急とメリハリが恐ろしく効いていて、いい意味で“慣れさせてくれない”ゲームになっている。ホラー作品は進めるにつれてどうしても敵や恐怖演出に慣れてしまい、怖さが薄れていくが、本作ではそういったことがなく、終始ドキドキしっぱなしでプレイができた。

まるで2本の作品が内包されているかのような独特のゲーム形態

 本作では、グレースとレオン、ふたりの主人公それぞれでゲームのプレイ感が大きく違う。

 グレースパートは、いわゆる“王道タイプ”の『
バイオハザード』。少ない資源でやりくりし、戦闘よりも生存と探索を重視しながら進めていく形になる。
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 グレース自身の戦闘能力が低く、かつ武器や弾薬も少ないため、必然的に敵を避けて進むのがセオリーとなる。さらに、アイテム用のカバンが『
バイオハザードRE:2』のように1マスにつきひとつアイテムを入れるタイプのため、いつ、どのタイミングで、何のアイテムを持ち運ぶかがとても重要だ。
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 もうアイテムが持てないからとアイテムボックスのある場所とを往復していると時間がかかるうえ、敵と遭遇する可能性も増える。かといって敵全部を倒していると、肝心なときに弾が足りなくなる……といった具合だ。

 さらに言うと、グレースの頼りなさも手伝って、このパートは非常に怖い、というのもポイント。彼女が怖がる演出が随所に挿入されるため、釣られてこちらもビビって身構えてしまうのだ(敵よりもグレースの悲鳴でビビることもある)。アイテムボックスとタイプライターのある部屋に帰ってきたときの安堵感がすごい。
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 対して、レオンのパートはバリバリの戦闘メインな作り。レオン自身の戦闘能力が段違いに高く、扱える武器、入手できる弾薬も豊富で、遠慮なくゾンビの脳髄に銃をぶっ放せる。
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 レオンは斧(トマホーク)を持っており、ゾンビ1体程度ならそれで倒すこともできるほか、気付かれていなければステルスキル、敵をダウンさせた際に頭部へのトドメ、さらには敵の攻撃に合わせてL1ボタンでパリィもできるなど、単純に攻撃アクションの幅がとんでもなく広い。とはいえ無双できるほど簡単というわけではなく、状況によっては敵が落とした武器を利用するなどの工夫も必要。緊張感と弛緩の両方が、程よく味わえるようになっている。
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 ちなみに、レオンはアタッシェケースでアイテムを管理する。序盤ではスペースを気にしなくても問題ないが、ゲームが進んで扱う武器が増えると、きちんと整理しながら管理する必要も出てくる。

『バイオ』ファンはもちろん、シリーズ初心者も間違いなく楽しめる、期待を裏切らない最新作

 グラフィック、音響、ゲームシステムにいたるまで、とにかく作り込みの細かさ、丁寧さが目立つ作品だったなという印象。ホラー作品としての怖さがあり、『バイオハザード』としての“らしさ”、おもしろさも兼ね備えていて隙のない作り。

 今回はストーリークリアーまで遊ばせていただいたが、現在、ストーリーのことについて語りたい気持ちを必死で抑えつけながら原稿を書いている最中だったりする。ラクーンシティを訪れるという展開ゆえに、ワクワクしながらあれこれと予想を立てている人もいるだろうが、その期待を裏切ることはないと断言できる。筆者は初代よりシリーズ全作をプレイしているが、とても満足度の高い体験ができた。

 あと、これだけはどうしても匂わせておきたいので書いてしまうが、ゲーム後半辺りからストーリーはもちろん、ゲーム展開的に大きく変化する仕掛けがあるので、ぜひ期待していて欲しい。個人的にはゲーム中でもっともテンションが上がった瞬間だった。

 発売まで、もうあとほんのわずか。体調を整え、食料も買い込み、睡眠もちゃんと取って(※重要!)、決死のサバイバルに臨んで欲しい。

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