2026年2月13日よりSteamにてアーリーアクセスの開始が予定されている、スクウェア・エニックスとTBS GAMESの共同プロジェクト『KILLER INN』(キラーイン)。本作は、3人称視点の非対称型マーダーミステリーアクションゲームだ。
本記事では、リリースを目前に開催された合同体験会“KILLER INN内覧会”で本作をプレイした所感や、過去の体験会などから変更された点を紹介していく。
わちゃわちゃなバトルロイヤル要素も楽しい
『キラーイン』のジャンルは、“マーダーミステリーアクション”となっているが、プレイしてみるとバトルロイヤル系作品の感覚に近い。全24名のプレイヤーが狼陣営8人、羊陣営16人のチームに分けられ、互いの全滅を目指して銃火器や近接武器などを駆使して戦っていく。
人狼ゲームと同じく羊陣営は誰が狼なのかがわからず、狼が落とした証拠を集めて狼が着ている服の色や髪の色を特定していくことになる。ここがマーダーミステリー的な要素となるが、証拠を集めれば犯人候補は自動でピックアップされるため、頭を悩ませる必要はない。
また、羊陣営は狼の全滅だけでなく、フィールド内に点在するNPCエネミーの“ガーディアン”を倒して“黄金の鍵”を回収し、戦場から脱出することでも勝利となる。数で劣る狼は正体がバレないように羊を狩り、羊は狩り尽くされる前に脱出するか、狼を特定して排除していくわけだ。
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ゲーム開始時は武器を持っていない。レバーを操作する、ミニゲームをクリアーするなどのクエストをこなし、武器を買うための資金や宝箱を開けるためのトークンを集める必要がある。
マーダーミステリーと言うと推理力の比重が大きいように聞こえるが、実際にゲームをプレイしてみると主軸はTPSという印象を受けた。人狼ゲームのような会議は発生しないので、狼を排除するためには、シンプルに銃火器や近接武器で相手を倒す必要がある。
敵陣営の全滅を目指す場合、言ってしまえば最終的に明暗を分けるのはサバイバル力。今回のプレイでも最終的に1対1になる場面があり、そこで試されていたのはやはり個の力だ。証拠を集めて狼を追い詰めるプレイもありだが、出たとこ勝負のストロングスタイルでも十分に楽しめるだろう。
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「死体が見つかった!」というアナウンスで全員が同じ部屋に集合して渋滞が起きる、というちょっとおもしろい光景も。
過去のバージョンからの変更点
過去の体験会やクローズドβテストでは狼陣営の勝率が高くなっていたこともあり、今回の体験会ではバランスを調整する変更も行われている。以下、各変更点について簡単に紹介していこう。
狼を確定させることでダメージアップ効果が発生
本作では遺体などから証拠を集めて狼を探していくことになるのだが、ひとつの証拠では容疑者が数人に絞られるだけで、即座に狼を特定することはできない。一定数の証拠を集めることで、狼を確定させることができる。
クローズドβテストの結果を受けて、確定された狼に対して与えるダメージが上昇する効果が発生するようになった。これにより、証拠集めで狼を確定させることのメリットが大きくなった。
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画面左側に表示されているのが集めた証拠と容疑者。複数の証拠を集めることで狼の確定判定を出せば、より有利に狼と戦える。
証拠集めに関するシステムの変更
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狼を確定させるメリットが増えたぶん、証拠集めの形式にも変更が加わっている。
過去のバージョンでは、遺体を調べることで犯人につながる証拠が見つかり、2、3人の犯人候補が判明するようになっていた。そこから今回のバージョンでは“証拠のかけら”が実装されており、かけらを3つ集めることでひとつの証拠になる、と段階を踏むかたちになっている。
証拠のかけらは全プレイヤーが一定確率でドロップするようになっており、羊陣営の証拠を集めれば確実に狼ではない、いわゆる白確の判定を出すことも可能だ。一方で狼側には“罪レベル”が実装されている。羊をキルするなど特定の行動をすることで罪レベルが上昇し、レベルに応じて証拠のかけらをドロップしやすくなるという仕組みだ。
狼が派手に動くほど正体がバレる可能性が高まり、羊側からすれば狼確定によるダメージアップも狙いやすくなる。ただし狼も証拠を洗い流すことで罪レベルをリセットすることが可能。これにより、狼側にも力押しで攻めるか、証拠を消しながら慎重に動くか、といったプレイの幅が生まれている。
開幕90秒はノーキルタイムに
ゲーム開始直後の90秒はほかのプレイヤーをキルできなくなったため、狼陣営が開幕から大暴れしてゲームが荒れるようなことは起きにくくなった。いまはリリース前なので全員初心者だが、今後新規プレイヤーがある程度慣れたプレイヤーとマッチングした際に、ワケがわからないままいきなり退場させられる可能性も減る。初心者でも遊びやすい調整と言えるだろう。
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序盤の武器集め中に速攻でやられて早々に見学、という事態は避けやすくなっている。
全キャラに固有アビリティを実装
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キャラごとのアビリティは2種類ずつ存在し、ゲーム開始後にクエストをこなすなどして経験値を稼いでレベルを上げれば能力が解放される。
見た目にも個性豊かなキャラクターが揃っているのも本作の特徴だが、そのキャラクターひとりひとりに固有のアビリティが実装された。銃火器の性能に関わるアビリティから姿を消せる隠密向きのもの、資金を集めるためのクエストが容易になるものなど、その内容はさまざま。
少なくとも今回の体験会ではキャラを選択してから狼、羊陣営への振り分けが行われていたので、どのアビリティを持つキャラクターを選ぶかというのも毎回悩むポイントだ。
近接武器も3段階のアップグレードが可能に
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アップグレードは段階ごとに3種類から選択。限られた時間で何を選ぶか、これがまた悩ましい。
本作にはサブマシンガンやショットガン、マグナムといった銃火器だけでなく、斧やこん棒といった近接用の武器も存在する。これまでのバージョンでは近接武器の強化は2段階までとなっていたが、今回からは銃火器と同じく3段階の強化が可能になった。
アップグレードによって一撃あたりのダメージが大きくなるのはもちろん、強化項目によっては攻撃速度の上昇や敵にスリップダメージを与えられる毒の付与なども行える。今回プレイしたなかでは毒の効果がかなり強力だったため、しっかりと強化すれば銃火器なしでも十分にキルは狙えそうな印象だ。
マダミスもバトロワもやっていない人間が『キラーイン』を遊んだ結果
以降は、筆者が今回の体験会で『キラーイン』をプレイして得られた印象をお届けする。筆者はマーダーミステリー、バトルロイヤルともにほぼプレイ経験がなく、本作が想定しているであろうユーザー層とはかけ離れた位置にいるのだが、逆に両ジャンルの初心者が『キラーイン』を遊んだらどうなるか、という一例として読んでいただければ幸いだ。
まずバトルロイヤル、というかTPS初心者としての懸念だが、そもそも銃のエイミングが下手というのがある。実際今回のプレイでも素早く照準を定めるのは難しいと感じたが、そこでありがたかったのが“グラップル”の存在だ。
グラップルは相手に近づくと仕掛けられる、いわゆる投げ技のようなもの。グラップルを行うとタイミングよくボタンを押すミニゲームが始まり、この成否によって相手にダメージを与えたり、相手の攻撃を防いだりすることができる。使用キャラのひとり“ボクサー フェルナンド”はこのグラップルのダメージを強化できるアビリティを持っており、近づいてミニゲームに勝ちさえすればほぼキルが取れるという豪快ぶり。シューティングスキルに不安がある人にはありがたい存在だ。
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マダミス×バトロワで推理も銃も投げ捨てて殴りかかる人間がいてもいい、自由とはそういうことだ。
狼陣営でフェルナンドを使用した際はひたすらに殴りかかってキルを稼ぐことができ、バトロワ初心者ながらに6キルと、まずまずの結果を残すことができた。正直フェルナンド無双になるかとも思ったのだが、それを阻んだのが“武術家 ミャオ”の存在。
ミャオはグラップルを自動で無効化するアビリティを持っており、お命頂戴、と掴みかかった直後に振り払われ、そこからの反撃で返り討ちに遭ってしまった。こういったキャラクター同士の相性把握も明暗を分ける鍵になりそうだ。
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お命頂戴、と襲い掛かって速攻で逆襲された場面。もう少し慎重に動いていれば……!
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こちらがグラップル無効のアビリティを持つミャオ。羊陣営での生存率を上げやすそうなのに加え、ビジュアル面でも人気が出そうだ。
これは自分で使ったのではなく使われての感想になるが、近接武器も強化すればかなり強力。一撃あたりの威力が高くなるのはもちろん、毒などの持続ダメージを付与すれば、1、2発のダメージと持続ダメージでキルを取れるほどであり、回復アイテムを持っていない相手であれば容易に撃破できる(実際あっさり撃破された)。
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毒を受けるとけっこうな勢いでダメージを受けるため、敵から離れても時すでに遅し、になりやすい。
また、マーダーミステリー的な要素についても、そこまで気にせずとも楽しめたのはありがたい。狼陣営であれば、証拠のかけらが実装されたおかげで正体バレ上等のプレイでも即バレとはならず、羊陣営ならそこかしこに落ちている証拠のかけらを集めれば自然と犯人候補が挙がっていくため、武器集めに奔走しながら頭を使う必要がなく、気軽にプレイできる。
武器をアップグレードできる作業台では証拠のかけらの収集状況を進めることもできるため、ふたつ集まったかけらをアップグレードして証拠にすることも可能。アップグレードを2回行えばひとつのかけらから一気に狼候補を出すこともできるが、作業中は無防備になるリスクもある。つねに動いて警戒しながら証拠のかけらを集めるか、リスクを承知でひとつの証拠を突き詰めるか、ここも判断に悩む部分だ。
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観戦中の出来事だが、作業台をいじっていた羊が背後から突然狼に襲われるというサスペンスめいた展開も。これには体験会場内にいた複数のプレイヤーから悲鳴が上がった。
プレイする前は圧倒的に狼側が有利な印象があり、実際以前のテストプレイなどでは狼側の勝率が高いと聞いていたが、今回のプレイではほどよいバランスに収まっていたように思える。
狼陣営は誰が羊か把握でき、すぐに襲い掛かることもできるが、武器のアップグレードを進めていなければ先手を取っても逆転される可能性もある。また、ゲーム終盤に狼の数が羊を上回り、これはさすがに勝ったなと思ったら、油断して攻め急いだせいか一気に逆転されるような展開も見られた。最終的にはプレイヤーの腕次第だが、陣営による有利不利はある程度薄まっているように感じられた。
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初心者目線でバランスを語るのは難しいが、今回のプレイでも陣営単位の勝率は半々といったところ。
とはいえ、マダミス&バトロワ初心者からすると、羊陣営は狼陣営よりも慣れが要求される印象だ。誰が狼なのかわからないことに加え、羊陣営が味方を攻撃すると即石化してしまう、という重めのペナルティもあるため、かなり慎重に動く必要がある。
狼陣営と違い、相手の全滅だけでなくフィールド上に点在するガーディアンを倒して脱出するという選択肢もあるため、いわゆる定石がない状況ではどう動くかもかなり迷いどころ。考えるべきことは狼よりも多いように感じるが、逆に言えばそのぶん突き詰めていく楽しさもありそうだ。
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羊である自分を攻撃しても石化しないのは狼確定、とも言えるので、回復リソースなどを充実させて反撃の構えを取るのも悪くはなさそうだ。
使用できるキャラが多く、それぞれがアビリティで異なった特性を持つうえに、今回プレイしたフィールドは地下2階から4階まである建物も配置されているなど、マップもなかなかに複雑。アイテムを販売してくれるNPCの配置なども把握できていなかったので混乱する部分も多かったが、キャラ特性やマップを把握してからが本番といったところだろう。
ゲーム序盤で退場させられてしまうこともあったが、とくに狼陣営であればバトロワ初心者でもワチャワチャ感を楽しむことができた。ほかのプレイヤーと出くわした際に、お互いに相手がどちらの陣営なのか疑ったり、狼側としてもいまここで相手を襲うべきか否かの判断があったりするので、遭遇=即戦闘とはならないのもユニークなところ。開幕90秒はノーキルというルールが追加されたこともあり、開始してすぐ退場になってガッカリ、といったことは起きにくそうだ。
マダミスとバトロワ、どちらにもほぼ触れてこなかった筆者だが、推理をそこまで気にしなくていい・近接武器やグラップルで十分キルを取れるといった要素のおかげで、想像以上に楽しむことができた。同じようにTPSや人狼系ゲームの経験がない人でも、思ったより気軽にプレイできるはず。なかなか挑戦的な掛け算のジャンルではあるが、完全新規タイトルとして盛り上がってほしい一本だ。