ロゴジャック広告

【クリスマス】LSIゲームからミニ四駆、たまごっちまで。なかには“教えて著作拳”な広告も……。おもちゃ屋のチラシにワクワクした幼少時代を振り返る

【クリスマス】LSIゲームからミニ四駆、たまごっちまで。なかには“教えて著作拳”な広告も……。おもちゃ屋のチラシにワクワクした幼少時代を振り返る
 クリスマス。子どもたちが“おもちゃ屋さんのチラシ”を眺めながら、サンタさんに欲しいおもちゃをお願いする――そんな風景が各ご家庭で見られた、年に一度の聖なる日だ。そして時代とともに進化してきたゲームやおもちゃの歴史を、3人のおじさん(中身は子ども)が振り返る。昭和から平成にかけての貴重なクリスマスチラシを見ながら、それぞれの子ども時代の思い出とともに語る企画をお届け。
広告
ででお 
さて、微妙に世代が異なる3人の大人が集まったわけだが。子どものころ、おもちゃ屋さんのチラシにワクワクしたのは俺だけじゃないよね?

堅田ヒカル(以下、堅田) 
全人類が共通している思い出かと。いちばん欲しいものはバカ高かったりして、だいたい買ってもらえないけど。

ヒゲメガネ長谷部(以下、長谷部) 
年代によってチラシの内容も違いそうですね。

ででお 
うむ。まずは1978年のものから!

1978年:家庭用テレビゲーム機はすでにあった

[IMAGE]
資料提供:Esperle

ででお 
これは俺が5歳のときのやつ。いやー、懐かしいなあ。みんなはどう?

長谷部 
僕はまだ細胞にもなってないですね。

堅田 
俺が生まれる7年前ですね。

ででお 
この世に存在していたのは俺だけか! ちなみにファミコンが発売されるより5年も前だけど、もうすでにテレビゲームがあるんだね。ちょっと拡大。
[IMAGE]
長谷部 
本当だ。“TVゲーム野球ACアダプター付”(写真の中央上)。

堅田 
木目調のブラウン管テレビが時代を感じさせるね。さすが昭和。

ででお 
チャンネルガチャガチャタイプじゃないから、当時としてはむしろ最先端。友だちの家にあったテレビに似てるなあ。

堅田 
ファミコンとは違って、ハードとソフトがひとつになっているタイプっぽい。コントローラーはどうなってるんだろう。

ででお 
たぶん、本体のダイヤルと四角いボタンで操作かなあ。コードで伸びてるやつは対戦で使うとか? そっちにはボタンが1個しかなさそうなのが気になる。

堅田 
野球盤みたいに細かい調整とかはなくて、ボタンで打つ、投げるといった操作のみ行うのかな。

長谷部 
この世のどこかには、まだ持っている人いるんでしょうか……。その左の人生ゲームはいまでも現役ですね。

ででお 
題材が人生だからな。人生に縁がない人って存在しないから。あとこのチラシだと“こえだちゃんと木のおうち”はテレビでCMやってたのを覚えてるなあ。ほかに覚えてるものはある?

堅田 
やっぱり“アクション スパイダーマン”でしょ! これって東映版ですよね。
[IMAGE]
ででお 
地獄からの使者! スパイダーマッ! あとその右の“LSIポータブル ベースボール”も気になる。やっぱり昭和のクリスマスの華だよなあ。LSIゲームって。

長谷部 
質問! こういう話題のときにときどき耳にしますけど、LSIゲームってどういったものなんでしょう?

ででお 
そこからか! まあでも平成になったらほぼ見かけなくなったからなあ。これは電子ゲームの1種で、大規模集積回路(LSI)チップで制御されることからそう呼ばれるようになった。乱暴な言いかたをすると、ちょっとデカいゲーム&ウオッチみたいなもん。有名どころは『FL機動戦士ガンダム』や『スクランブル』あたり。うちにはなかったけど友だちの家や親戚の家にはあった。これはね……。

堅田 
(ででおの話を遮りつつ)このペースだと先に進まないからつぎにいきましょう。

1982年:LSIゲームとゲーム&ウオッチ全盛期。これにはギャバ●も大はしゃぎ

[IMAGE][IMAGE]
資料提供:Esperle

長谷部 
最近話題の宇宙刑事がプレゼントを持ってる! いいんですかコレ?

ででお 
どうなんだろ? 一応よく見ると権利表記がある。でもこのおもちゃ屋さんのマスコットキャラクター“ミッキィ(トーイ?)”はいろいろと心配になったので目線を入れといた

堅田 
43年前だからもういいけど、完全にアウトでしょ。教えて著作権

ででお 
それはさておき、このくらいの時代になるとLSIゲームが大盛況だね。

長谷部 
さっきででおさんが言ってた『ガンダム』や『スクランブル』がある。あと、ゲーム&ウオッチもたくさんありますね。
[IMAGE]
堅田 
ゲーム&ウオッチ版『ドンキーコング』もある。

ででお 
いま見ても美しいな。2画面の液晶に十字ボタン。これが大流行したからファミコンが生まれたと勝手に思ってる。

長谷部 
1982年というとファミコンやSG-1000が発売される1年前ですよね。インテレビジョンやカセットビジョンといった、カートリッジでソフトを交換するタイプのテレビゲームが流行り出したころでしょうか。この“ぴゅう太”っていうのは……?
[IMAGE]
堅田 
約6万円……けっこうなお値段だなあ、ぴゅう太。

ででお 
ぴゅう太はすごいぞ! ゲームが遊べるのはもちろん、日本語BASIC(G-BASIC)でプログラミングできちゃうホビーパソコンなんだよね。

長谷部 
へぇ~。えっ待って、“日本語”BASICってどういうこと?

ででお 
たとえば“Aが3より多いなら80行へ飛べ”という命令をプログラミングした場合、以下のようになる。
  • 一般的なBASIC:IF A>3 THEN GOTO 80
  • ぴゅう太の場合:モシ A>3 ナラバ 80ヘイケ
堅田 
おお、ぴゅう太のほうは日本語だ。ふつうのBASICに慣れてる人は逆にやりにくいかもしれないけど(笑)。

ででお 
ぴゅう太がすごいのはそれだけじゃないぞ。スプライト機能は当然のようにあって、CPUは16ビット。これはもうスーパーファミコンと同等と言っても過言ではない。

長谷部 
どう考えても過言な気はしますが、すごいことは伝わりました。ではつぎの時代へいきましょう。

1985年:ねえ、サンタさん。なぜ赤い服を着てるの?

[IMAGE]
資料提供:Esperle

ででお 
「しつも~ん」じゃねえよ。大丈夫かこのパタ●タっぽい奴。あとキノ●オっぽい奴も。

堅田 
マリ……サンタさんもおもちゃ屋さんのほうでがんばって描いたんですかね。

長谷部 
小さく任天堂って書いてあるけどいろいろ不安になりますね。1985年ともなるとさすがにほぼファミコン一色です。

ででお 
ジョイボールは俺の知る限りだと、史上初の連射機能付きコントローラーだと思う。アスキースティックも欲しかったなあ。

長谷部 
有名なタイトルもたくさんありますけど、ここに載ってるソフトのほとんどが40周年を迎えていると思うと、何だか感慨深いですね。

ででお 
うむ。でもファミコン関連はいつも語ってるからもう1枚用意した。
[IMAGE]
長谷部 
ラジコンやロボットもまだまだありますね。ドンジャラは『うちのタマ知りませんか?』と『オバケのQ太郎』

ででお 
ドンジャラは『Dr.スランプ』や『パーマン』あたりの奴を遊んだ思い出。ドンジャラって刻子(※1)『パーマン』ではヘルメット、バッジ、マントで順子(※2)を作れるんだよね。
※1:麻雀で“2、2、2”とか“東、東、東”といった同じ牌を3枚集めた組み合わせ。コーツと読む。 ※2:“1、2、3”とか“6、7、8”といった続き数字を並べた組み合わせ。シュンツと読む。
堅田
ドンジャラっていまもあるのかな……(検索中)……あっ、ある!
長谷部 
『スパイファミリー』とか『名探偵コナン』とか『ちいかわ』とか、めちゃくちゃいろいろなタイトルとコラボしていて、超現役なんですね。

ででお 
題材にした作品ごとに特殊な役とかルールがありそうで気になるな。

堅田 
あー、そういう話を聞いてたら麻雀を打ちたくなってきた。

ででお 
そこはドンジャラじゃないんだ。

1992年:テレビゲーム界では格ゲーブームが到来。おもちゃではバーコードでバトル

[IMAGE]
資料提供:Esperle

堅田 
出た、“バーコードバトラー”! 俺もこのあたりからはいろいろ覚えてる。

ででお 
流行ってたねえ。当時の俺は高校生で、ゲーセンに毎日通っている時期だったから“コズモギャングズ”と“ワニワニパニック”がすげえ欲しい。エレメカの家庭用なんて出てたんだ。

堅田 
“ワニワニパニック”は確かにありましたよ。あっ、“おうちであそぼう じゃんけんぽん!”なんていうのもあったんだ。なんていうのもあったんだ。ホラ「じゃーんケーンポン! ズコー」とか「ヤッピー!」っていうあのゲームの家庭用版ですよ。
[IMAGE]
長谷部 
ゲームソフトのラインアップが見当たりませんね。

ででお 
このころにはテレビゲーム専門のショップがたくさんあるから、そっちで広告を出してたんじゃないかな。

堅田 
これ楽しそう。『ドラゴンクエスト』のボードゲーム。立体のジオラマになっていて、3800円ならお買い得でしょ。

長谷部 
マリオ』のドンジャラや『くにおくん』のボードゲームもあって、テレビゲームのIPがいろいろな形で活躍していますね。そしてつぎのチラシは……?

ででお 
ごめん、1990年代後半以降のチラシは発掘できなかった。

堅田 
ズコー! まだ平成が始まったばかりなのに!

ででお 
まあまあ。ちなみに1996年には“たまごっち”が社会現象になるほどの大ヒットになって、さらにミニ四駆も流行ってた。
[IMAGE][IMAGE]
たまごっち(左)、1997年のファミ通に載っていた『ミニ四駆 爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP ハイパーヒート』の広告。
資料提供:Esperle

長谷部 
ミニ四駆もすごいブームでしたね。ボディを肉抜きして軽量化を図ったり……。

堅田 
肉抜きしすぎて壊しちゃうまでがセット。ミニ四駆はそれ以前もあって、アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の影響で人気が再燃した感じだった。

ででお 
ぼちぼち締めに入るけど、これまで見てきたチラシの中でいちばん欲しいものは?

長谷部 
えっ、う~~~ん、いろいろあるけど“ワニワニパニック”かなぁ……。

堅田 
俺は1978年にあった、ランチア・ストラトスのラジコン。当時の最新の車種ってことですもんね時代的に。歴史を感じる。あっ、あと家具調テレビ! 昔のゲームハードをつなげて遊びたい。

ででお 
テレビはおもちゃ屋さんの売り物じゃないでしょ! たぶん赤白黄(コンポジット)端子もないから接続に苦労すると思うよ。アンテナ用の端子にRFスイッチとかつなぐ必要があって……。

長谷部 
記憶の彼方にありますねえ。タイプによってはドライバーを使わないといけなかったような。

ででお 
俺はやっぱりテレビゲームかな。昔のゲームをいっぱい遊びたい。

堅田 
いまでもずっと遊んでるでしょ!

ででお 
まあね(笑)。いよいよクリスマスだけど、リアルに言うとPC用のメモリをプレゼントしてくれないかなあ、サンタさん。

長谷部 
リアルな大人のところにサンタさんは来ない! まあ高いですけど。

堅田 
強く生きましょう。

 昔懐かしいおもちゃを見ると思い出話が止まらない。こうしておじさんたちの聖夜は更けて行くのだった……。

まとめ:三つ子の魂百まで。子どものころのワクワクは令和になっても変わらない

 好き勝手なトークで何もまとまっていないが、皆さんの思い出のおもちゃは何だろうか。いまでは街のおもちゃ屋からAmazonや楽天などのネット通販が主流になった。それでも、クリスマスセールになるたびにさまざまな商品を眺め、「こんなのもあるのか! 楽しそう」、「欲しい……けど高い」と一喜一憂するのは何歳になっても楽しいものだ。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker

集計期間: 2025年12月24日11時〜2025年12月24日12時

特設・企画