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『キン肉マン マッスルタッグマッチ』40周年。対戦格闘ブームよりずっと前に熱い対戦シーンを実現していた。ミートくんが投げる“光る玉”をめぐる攻防がアツ過ぎた【今日は何の日?】

byウワーマン

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』40周年。対戦格闘ブームよりずっと前に熱い対戦シーンを実現していた。ミートくんが投げる“光る玉”をめぐる攻防がアツ過ぎた【今日は何の日?】

最強はどの超人?

 1985年(昭和60年)11月8日は、ファミリーコンピュータ用『キン肉マン マッスルタッグマッチ』が発売された日。本日で発売40周年を迎えた。
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 『キン肉マン マッスルタッグマッチ』は、バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売された対戦アクションゲーム。当時、絶大な人気を誇ったマンガ・アニメ『キン肉マン』を題材にした作品で、バンダイが初めて発売したファミコンソフトとしても知られている。

 2頭身にデフォルメされた超人たちがタッグを組み、原作でおなじみの必殺技を駆使して戦った。対戦格闘ゲームというジャンルが確立していない時代だったが、友だちとの対戦プレイが大流行。多くのユーザーが日々、熱闘をくり広げた。
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 登場キャラクターはキン肉マン、ロビンマスク、アシュラマン、テリーマン、ブロッケンJr.、ラーメンマン、バッファローマン、ウォーズマンの8人。好きな超人をふたり選んで夢のタッグを組み、対戦相手をひたすら倒していくのが目的だ。ちょうどアニメの『キン肉マン』でも“夢の超人タッグ編”が始まっていたので、自分の好きな超人どうしでタッグを組めるのが激アツだったと思う。

 基本操作は十字キーでの移動と、A・Bボタンの組み合わせによるパンチ、ジャンプ(ドロップキック)、バックドロップといったシンプルなもの。相手の“超人パワー”(体力兼スタミナ)をゼロにしてやればノックアウトとなり勝利できる。

 超人パワーが減ると動きが遅くなり最終的にジャンプもできなくなるため、ピンチになったらタッチしてパートナーと交代するのがセオリーだ。シンプルながら対戦の駆け引きもあり、筆者を含む当時の子どもたちが夢中になって遊んだのも頷ける。
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 もっともエキサイトするのはミートくんが“命の玉”(パワーアップボール)を投げ入れてくる瞬間だろう。というのも命の玉を手にしたものが勝者と言っても過言ではないからだ。

 この玉を取ると超人たちは強力な固有の必殺技(キン肉マンならキン肉バスター、バッファローマンならハリケーンミキサーなど)を使用可能になり、劣勢なら一発逆転のチャンスが生まれ、優勢ならとどめを刺すことができるというわけ。

 ゆえにそれまでの戦いは前座のようなもので、「そろそろ投げるか?」というタイミングになると皆ソワソワと気もそぞろになり始めるからおもしろい。というか、この玉の取り合いこそが本作のもっとも熱い部分だったと言えるだろう。ミートくんが画面上部にいるのに下から命の玉が飛んでくるなど、どこに投げるかよくわからないところも大いに笑えた。
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『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の発売に向けて配布されたチラシ。人気作品のゲーム化、しかもおなじみの必殺技がくり出せるという内容に、発売前からワクワクしていたファンは多いはず。
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こちらは、ゲームの発売を記念して行われた“宇宙一 ゲーム超人コンテスト”のチラシ。何ラウンドまでクリアーしたかをほかのユーザーと競うもので、日本全国8地区の地区チャンピオンになると特製のゴールデンタッグカートリッジをもらうことができた。
資料提供:浅野稔
 最強キャラクターは諸説あるが、筆者はテリーマン説を支持したい。というのも、勝負の決め手になる必殺技のブルドッキングヘッドロックをめちゃくちゃキメやすかったから。もっとも筆者のまわりではブロッケンJrが猛威を振るったときもあったし、なぜか必殺技を出しにくいキン肉マンが連勝しまくった記憶もある……。最終的にテリーマンが強かったという感じだが、みんなの最強キャラクターは8人のうち誰だっただろうか?

 いま『キン肉マン マッスルタッグマッチ』で遊びたいなら、“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン”だと楽なのだが、残念ながら現在は入手が困難となっている。
※ゲーム写真はニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョンのものです。
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