昔話の桃太郎がモチーフのRPG
週刊少年ジャンプの読者コーナー“ジャンプ放送局”を担当していた、さくまあきら氏が監督するRPGとして注目を集めた『桃太郎伝説』。さくま氏は『ドラゴンクエスト』シリーズを手掛ける堀井雄二氏と大学時代からの友人で、堀井氏のアドバイスを受けてRPGを制作することになりました。結果は大ヒット。売上100万本を達成することになります。
ちなみに、RPG制作のノウハウがなかったさくま氏が協力を仰いだのが広告代理店に勤務していた桝田省治氏。桝田氏は本作がゲームクリエイターになるきっかけとなり、後に『リンダキューブ』や『俺の屍を越えてゆけ』などの傑作を手掛けます。
いまでは派生作品である人気ボードゲーム『桃太郎電鉄』のほうが有名になりましたが、30代や40代のゲームユーザーは『桃太郎伝説』に思い入れがある人も多いのではないでしょうか。
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ゲームはレベルが“段”だったり魔法が“術”だったりと和風に統一された世界観が特徴。敵を倒したときのメッセージが“こらしめた”になっていたり、おならやうんちが登場するなど、子どもが楽しめるように工夫されていました。“ジャンプ放送局”でおなじみの土居孝幸氏が手掛けるコミカルなキャラクターも、本作が多くの人に愛される要因だったのではないかと思います。
余談ですが、『桃太郎伝説』と『桃太郎電鉄』シリーズでは女湯を覗くイベントがおなじみとなっています。初代は経過時間で上がっていく年齢が8歳以下のときだと女湯に入れるという仕掛けでした。じつは裏技のパスワードを使うと簡単に……(ごにょごにょ)。
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1993年12月24日には続編の『新桃太郎伝説』が発売。こちらはシリアスな作風が特徴でショッキングな展開も多かったです。また、1998年12月23日には『新桃太郎伝説』の要素も追加した初代のリメイク作『桃太郎伝説』がプレイステーションで発売されました。本作を遊ぶならこのゲームがいちばん手に取りやすいのではないかと思います。
『桃太郎電鉄』シリーズの新作は、今年(2025年)11月13日にNintendo Switch 2とNintendo Switchで発売予定の『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 東日本編+西日本編』。シリーズで初めて西日本と東日本に分かれた2マップが収録されていて、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』に比べると駅数や物件数が飛躍的にアップしているとのこと。タイトルにあるように、自分と縁のある町がきっとある! 発売が楽しみですね!




















