
これは、先日公開された最新バージョンである“Sora 2”が、著作物をあまりに精緻に再現できてしまうことに対するネット上を中心とした多数の懸念の声を踏まえたものであると思われる。
Sora update #1:https://t.co/DC9ZpR7cSC
— Sam Altman (@sama) October 4, 2025
アルトマン氏は、多くの著作権者から動画生成AIによるファンフィクション(二次創作)が生まれることについて好意的な反応が届いているとしつつも、一方でそのキャラクターを動画生成AIでどのように使用できるか、著作権者側で設定が可能な機能が求められていると明らかに。この設定には、“生成AIにまったく使用されない”ことも含まれるとのこと。
OpenAIは、これを著作権者が設定できる変更を加えたいと考えているという。なお、本来あってはならない生成が紛れ込むといった“例外的なケース”が発生する可能性はあり、生成AIがうまく想定通りに機能するには、いくつかの反復作業が必要になるといった補足も加えられている。
アルトマン氏はこの中で、とくに“日本の目覚ましい創造性”に言及。「ユーザーと日本のコンテンツとの間の結びつきの深さには驚かされる」として、日本のコンテンツのファンによる著作権侵害への懸念の大きさと、これに応え、配慮する意志があることを示した。
ふたつ目は、動画生成の収益化と、著作権者への収益分配について。
ここでは、動画生成AIのユーザーがキャラクターのファンフィクションを作成した際、動画によって生まれた利益の一部を著作権者と共有することを試みる予定があると説明。いくつかの試行錯誤が必要になるとしつつも、ごく近いうちに開始する予定であるとのことだった。
こうした変更は、ユーザー、権利者、その他の人々からのフィードバックを受け、今後もさらに多くの面に対して行っていくとのことだ。
アルトマン氏は最後に、OpenAIの試みはChatGPTの初期のころと同様、“非常に高い頻度での変化”があることを理解してほしいと説明。“いくつかの誤り”も犯すかもしれないとはしながらも、それらは迅速に修正し、製品全体に適用していくということだった。