
ラクーンシティの事件がクライマックス
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『バイオハザード 3 LAST ESCAPE』は、カプコンから発売されたアクション・アドベンチャーゲーム。現在も世界的な人気を誇るホラーゲームのシリーズ第3弾となっている。2020年4月3日には、本作をベースに再構築した『バイオハザード RE:3』が発売されているので若い世代のゲーマーでも知っている人は多いはず。
初代『バイオハザード』の猟奇事件から約2ヵ月後の世界を描いた『バイオハザード 2』とほぼ同時刻に進行するドラマが描かれている。主人公は初代でも主役のひとりを務めたジル・バレンタイン。『バイオ2』の裏側でどんな事件が起きていたのか、対を成す物語に興味をそそられたのではないだろうか。
また、ジルのパートナーキャラクターとしてU.B.C.S.(アンブレラ バイオハザード対策部隊)所属の“カルロス・オリヴェイラ”も登場。一時的にジルからカルロスに操作キャラクターをバトンタッチする場面もあった。
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本作でもっとも象徴的だったのは“追跡者”の存在。コイツは1作目に登場したB.O.W.(生物兵器)のタイラントに寄生型B.O.W.“ネメシス”を寄生させた存在で、事あるごとに出現してプレイヤーを執拗に追いかけ回す。黒いコートを着用している姿もインパクトがあり、ホラー作品にふさわしい恐ろしさがあった。
ダメージを与えれば一時的に行動不能状態にはさせられるものの、非常にタフなため倒すことはできず、いずれは起き上がって動き出す。倒したと思っていたのに再び姿を現せて驚いたという人も多かったのでは?
当時の『バイオハザード』にはお約束として部屋を移れば安全といったものがあったと思うが、追跡者は部屋を移動してもドアを開けて入ってくるので、初めて見たときは相当衝撃的だったに違いない。当然ながらパワーも人間とは桁違いで、廊下の壁を突き破って回り込まれるようなシチュエーションもあった。
追跡者はロケットランチャーのような銃器を使う知能もあり、助けに来たヘリコプターを撃墜するショッキングなシーンも……。思えば当時は『バイオ2』のころから言われ始めた「カプコン製のヘリは墜落する」というジンクスが、ゲームファンのあいだですっかり定着したころな気がする。
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『バイオ3』で導入された“ライブセレクション”というシステムも独特な緊張感を生み出していた。これは特定のシーンになると時間が止まり、ネガポジ反転したような画面になってジルの行動を選ばせるというもの。時間制限があり、迷って選択できないとひどい目に遭うというケースもある。
基本的に追跡者に追われている際、“地下へ逃げ込む”あるいは“食堂へ隠れる”といった選択を迫られ、うまくいけば追跡者から逃げられるといった感じで、ちょっとしたシナリオの変化が楽しめたのがおもしろい。
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いままでのシリーズでは直接弾薬を拾っていたが、本作では弾薬を自分で生成することも可能。異なる種類のガンパウダーを組み合わせて、さまざまな弾薬を作り出すことができたため、手持ちの武器に応じて自分で弾薬を調整できたのはありがたかったかもしれない。クイックターンや緊急回避といった新アクションも増え、ピンチの際に逃げやすくなっていたのもうれしいポイントだろう。
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恒例のミニゲームとして“THE MERCENARIES OPERATION MAD JACKAL”を収録。本編に登場した傭兵のカルロス、ニコライ、ミハイルの3人の中からひとりを選んで任務を遂行しながら脱出を目指すゲームになっていて、これが非常にやり込み甲斐のある内容だった。
前述のように2020年4月3日に『バイオハザード RE:3』が発売。いま『バイオ3』を遊ぶならリメイク版がおすすめ。同じ時間軸の『バイオハザード RE:2』と併せて遊びたいところだ。
ちなみに2025年8月19日には、オリジナル版をアップレンダリング、巻き戻し、クイックセーブとカスタムビデオフィルターの新機能を追加したものがプレイステーション5、プレイステーション4向けに配信された。リメイクではなくオリジナル版をプレイしたという人は、こちらを遊ぶのがいいだろう。
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なお、2026年2月27日には、シリーズ最新作となる『バイオハザード レクイエム』がプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、Steamで発売予定。FBI分析官のグレース・アッシュクロフトが、廃ホテルで起こった変死事件を機に大事件へと引きずり込まれていく物語が描かれる。大きく進化したグラフィック表現、そして一人称視点と三人称視点のふたつのプレイ視点を自由に切り替えながら探索を行うゲームプレイが、プレイヤーの精神を恐怖で激しく揺さぶること間違いなしだ。