ワクワクと発見と感動が止まらない!『アストロボット』1周年
2024年(令和6年)9月6日は、プレイステーション5(PS5)で『アストロボット』が発売された日。本日で1周年の節目を迎えた。
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振り返ると、筆者の子ども時代はいま以上にゲームにのめり込んでいたように思う。その世界にどっぷりと浸り、タイムリミットの夕飯時まで脇目も振らずに遊び続けていた。
大人になってからは、ゲームをひとつの作品として捉えることはもちろん、個人的な好みや快適さ、達成感などを重視しつつプレイすることが多くなった。だが、その一方で「何も考えず夢中で遊んだあのころに戻りたい」と願う気持ちがあるのも事実……。
そんな、純粋にゲームを楽しみたいという願望を叶えてくれるのが『アストロボット』だ。本作は、ご存じ“The Game Awards 2024”でゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いたアクションゲームである。
主人公は小型ロボットのアストロ。PS5の母船が襲われて仲間のボットたちが散り散りになったため、50を超える惑星を巡り、仲間や壊れた母船のパーツを集めていくというストーリーとなっている。
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アストロやボットたちの姿は、本作が世に出るより前に、PS5にプリインストールされている『ASTRO's PLAYROOM』で目にしていた方も多いだろう。筆者とアストロたちの出会いはさらにひとつ前の作品、PS4向けに発売されたプレイステーション VR用『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』(2018年10月発売)まで遡る。
当時、記事を担当していた筆者は、本作のゲームスタジオとしても知られるTeam ASOBIの二コラ・ドゥセ氏(現代表)にインタビューを行い、VR作品へ真摯に取り組む姿勢とクリエイティブなアイデアに度肝を抜かれてすっかりファンになった。
というわけで本作への筆者の期待は非常に大きく、胸を高鳴らせてゲームを立ち上げた。そしてあろうことか一瞬でK.O.されてしまった。なんと、セーブデータのアイコンが初代プレイステーションのメモリーカードを模しているではないか。懐かしすぎる!
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興奮冷めやらぬままにゲームをスタートすると、さっそく宇宙船PS5号に乗ったアストロたちと出会うことができた。操縦席に集まって賑やかに旅をする様子がじつに微笑ましい。
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楽しい旅も束の間、船は墜落し、アストロも機能停止状態に陥ってしまう。動かなくなったアストロに対し、プレイヤーができるのは実際のDualSense ワイヤレスコントローラーを振ることだ。そうすることで、砂の中に埋まっているゲーム内のコントローラが飛び出し、アストロを救出できる仕組みとなっている。
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ほかにも、コントローラを傾けたり息を吹きかけたりと、デュアルセンスの機能を駆使したアクションが満載で、本作ではゲームに直接働きかけている感覚を存分に味わえる。R2+L2ボタンでは飛行艇デュアルスピーダーをビューンと発進させられるのだが、アダプティブトリガーの抵抗感もあり本当に自分が操縦しているようで、たまらない。
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レスキュー直後にコントローラを上に振れば、ボットたちがコントローラから飛び出して高くジャンプ。こちらを向いて楽しげにアピールする彼らとコミュニケーションを取っている気分に浸れる。
また、本作のアクションは攻撃、スピン、ジャンプ、ホバリングなどシンプルなもので、そこに突進、時間停止、投げ斧などの特殊アクションが加わっていく。プレイヤーはこれらを駆使して敵を倒し、ギミックを解いて、最奥のボスを目指すことになる。
電気が流れて触れられない敵にはホバリングでレーザーをお見舞いし、レバーやスイッチがあれば作動させ、床に亀裂を見つけたらスピンで潜る……。ボス戦を含め、直感的な操作で攻略できるのも本作のいいところだ。さらに、花壇の樹木に水をやるとコインが出現したり、遠方の氷に敵をぶつけると新たなエリアへの道ができたりと、やり込むほど大小さまざまな発見が得られた。
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古代遺跡からカジノ、海底まで、ステージごとにテーマはさまざま。道中の動物や植物にはLEDの目が付いており、アストロの冒険を見守ってくれているようでほっこりする。
なお、本作には歴代プレイステーションの名作ゲームキャラクターを模した“VIPボット”が登場する。『サルゲッチュ』、『メタルギアソリッド』、『どこでもいっしょ』、『パラッパラッパー』、『The Last of Us』、『Bloodborne』など、そうそうたる作品のボットたちを発見するたびに筆者のテンションは上がりまくった。
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『XI [sái]』(サイ)モチーフのサイコロだらけの部屋で、アクイ風ボットを救出。2025年7月の無料アップデートでは『ファイナルファンタジーVII』のクラウドのボットも登場している。
ステージなどで手に入るパズルピースを集めると、拠点となるアストロベースキャンプに施設が設置されていくのも特徴。拠点には救出したボットたちが集まり、初めは荒涼としていた惑星がどんどん賑やかになっていく。
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施設のガチャラボでは、コインを使ってデュアルスピーダーのカラーバリエーションやボットのモーションなどを獲得できる。お気に入りのボットのモーションを手に入れるため、コイン集めに奔走した方もいることだろう。
『アストロボット』には隠しステージや収集要素もふんだんに用意されており、まさに時間を忘れて楽しめる作品となっている。気になっている方はぜひ1周年を機に触れてみて、アストロとの大冒険を楽しんでほしい。