
- スタジオディレクター:ドゥセ・ニコラ氏
- シニアゲームデザイナー:森田玄人氏
- シニアゲームプレイプログラマー:吉田 匠氏
- シニアコンセプトアーティスト:中井俊彦氏
- アートディレクター:ブルクナー・セバスティアン氏
- 3Dアーティスト:杵渕美帆氏
- リードエンバイロメントアーティスト:川口真由氏
本稿では、『アストロボット』の貴重な開発秘話も明かされた、ファンミーティングの模様をリポートする。なお、ファン向けのイベントということもあり、本記事には『アストロボット』に関するネタバレも入っているので、これからプレイする方はご注意を。『アストロボット』ファンの方は、ファミ通.comで掲載したTeam ASOBIのインタビューもどうぞ!
これまでの作品で蓄積されたアイデアや技術が『アストロボット』に集約
- 『The Playroom』(2013年。PS4にプリインストールされたソフト)
- 『The Playroom VR』(2013年。無料でダウンロードできるPS VR専用タイトル)
- 『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』(2018年。アストロが主人公のPS VR専用タイトル)
- 『ASTRO’s PLAYROOM』(2020年。PS5にプリインストールされたソフト)


この発言を受けて森田氏は、「最初は何を言っているんだろう(苦笑)」と困惑したそうだが、「いまではすごくなじんでいます」と続けた。

なお、「担当したプログラマーは体操経験者で、実際に鉄棒ができるそうです。その体験が生きてモンキー・クライマーのゲームプレイになりました」とのこと。あのぐるぐる回る感覚は、経験者による実体験から生まれていた!






母船となるプレイステーション5を修理するコンセプトアートでは、中井氏が「PS5をバラバラにして修理していいのかなってドキドキしました(笑)」と当時の心境を語り、ファンの笑いを誘う一幕も。ちなみに、ニコラ氏がハードウェアを担当しているスタッフに相談したところ、「スペースシップなのでぜひ」と快諾されたそうだ。


また、『サルゲッチュ』や『ゴッド・オブ・ウォー』など、歴代プレイステーションの名作ゲームが体験できるヒーローステージも、最初から考えていたという。ボスを倒した後に開放されるという設定はそのままだが、公開されたコンセプトアートには、“MINI STAGE”の文字が……。


ラストバトルがシューティングゲームになり、苦労したエピソードも。エンディングやヒーローステージに関しては、下記のインタビューで詳細をお聞きしているので、ぜひチェックしてほしい。







ブルドックブースターのエサはお肉だった!? ファンの質問に開発者が回答

続いては、参加者が事前に用意した質問に登壇者が答える“Team ASOBIへの質問コーナー!”に。参加者からは下記の質問(※質問は一部編集、抜粋するなどして掲載)が行われた。
- Q1:アストロくんたちはエネルギー補給をどうしていますか?
- Q2:大量の宝石が降ってくる場所では、処理が快適で感動しました。ほかにも裏ではすごい処理をやっていた場所があれば教えてください。
- Q3:どうしてボットをいっぱい入れたんですか?
- Q4:ボスたちのモチーフはどうやって考えられたんですか?
- Q5:『アストロボット』ではたまに日本語が聞こえてきます。ボイスを変えようと思った理由を教えてください。
ちなみに、本作にはブルドックブースターにエサをやるシーンがある。ニコラ氏よると、「最初はホネではなくお肉でした。でもこの世界でお肉だとリアルすぎるので、おもちゃっぽいホネに変えました」とのこと。

Q2のすごい処理の場所は吉田氏が回答し、「PS5の処理能力限界ギリギリまで使っていて、宝石のほかにすごいのは水の表現です。パワーアップのスポンジになって水をバシャバシャ出すところは、フレームレートが安定しなくてたいへんでした。最後の最後までずっと最適化を行っていましたね」と教えてくれた。

ちなみに、吉田氏によると「最初のステージ(空中庭園チュートリアル)で切ることができる丸太も、裏ですごい処理を行っている」そう。しかし、地味なせいか気づいてくれるプレイヤーは多くないようで、「丸太をスルーして先に進んじゃう人が多いんです。“切ってくれ! 切ってくれ!”と思いながら実況動画を観ています(笑)」と切実な想いを明かし、会場は笑いに包まれた。


幼い参加者が質問したQ3のボットを多数入れた意図には、森田氏が「たくさんのキャラクターをバタバタ動かす楽しさはデモのときから感じていました。今回はPS5の性能で実現できたのと、PSが30周年でいろいろなキャラクターを使えることになり、たくさん入れました」と回答。
そしてニコラ氏が、「いちばん好きなキャラクターは誰ですか?」と質問者に逆質問。「『ロコロコ』のキャラクター」という答えに、開発者やファンの共感を得ていた。

Q4のボスのモチーフは中井氏が「基本的に“遊び”に集中してほしい」と回答したうえで、つぎのように教えてくれた。「見たこともないようなモチーフは選ばないようにしています。世界中の誰が見てもわかりやすいことを大事にしているので、タコ、ヘビ、カメレオンといったモチーフを選びました」。
さらに、ニコラ氏は「そのうえで、遊びかたのテーマも決めています。パワーアップによってどんなアクションを体験させるのかを考えました」と補足した。

Q5のアストロのボイスに関する質問には、ニコラ氏が回答。「ボイスを作るときに、真似できる音で考える必要がありました。世界で販売することも考えると、どの言語が正しいのか答えはありませんが、日本語は真似しやすいですし、きれいな言語だと思います。たまに英語も入れましたが、うれしいとき、痛いとき、怖いときなどに日本語のセリフを入れました」。

クイズの賞品やファンへのプレゼントで豪華アイテムも

Q&Aが終わると、豪華賞品も用意された“アストロクイズコーナー!”が開催された。出題される下記の7問に、ファンが◯、×、□、△の札を挙げて回答し、正解数を競い合った。
- ・Q1.アストロが初めて登場したゲームはどれ?
- ・Q2.「ピポピポ ピポゲッチュ」のステージでは合計何体のサルをゲッチュできる?
- ・Q3.このスペシャルボットの名前は?
- ・Q4.ラスボス「ネビュラックス」との戦闘時に出てくるルーレットの選択肢はいくつ?
- ・Q5.この試練の名前は?
- ・Q6.アストロのパワーアップのうち、生き物モチーフではないものは何種類?
- ・Q7.いま現在、『アストロボット』でレスキューできるボットの数は全部で何体? ※ただし『ASTRO’s PLAYROOM』で入手できる4体は除く。
なかなかの難問……。ニコラ氏たちも頭を悩ませる難問や引っ掛け問題もあったが、ファンの中にひとりだけ全問正解者が! これはすごい。上位入賞者たちには、開発スタッフの手からアストロぬいぐるみや缶バッジが贈呈された。





















