【セガサミーHD決算】『メタファー』『龍が如く8外伝』など順調な売れ行き。『ソニック』はゲーム・映像の両面ヒットでIP伸長。『ペルソナ5X』は今夏展開

【セガサミーHD決算】『メタファー』『龍が如く8外伝』など順調な売れ行き。『ソニック』はゲーム・映像の両面ヒットでIP伸長。『ペルソナ5X』は今夏展開
 2025年5月12日、セガサミーホールディングスは2025年3月期 通期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を公開した。

 当期、売上高は4289億円(前期比8.5%減)、営業利益481億円(前期比16.8%減)、531億円(前期比11.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が450億円(前期比36.3%増)と減収するも、フェニックスリゾート株式会社の株式譲渡による特別利益の計上や、前期に計上した欧州拠点の事業再編損からの反動により増益を確保した。
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 中核となるエンタテインメントコンテンツ事業(ゲーム・映像など)については、売上高合計が約3221億円(前期比0.5%増)、経常利益が約418億円(前期比35.9%増)と増収増益。

 『
Football Manager 25』(フットボールマネージャー 25)の発売中止など損失を計上したものの、既存タイトルのリピート販売(リマスター版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』、『ユニコーンオーバーロード』など)やDLC販売(主に『Total War』シリーズ)が好調に推移。利益率の高さで損失を補った。
 また、『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』、『メタファー:リファンタジオ』および『龍が如く8外伝 パイレーツ イン ハワイ』など主力タイトルも順調な販売を記録した。

 なかでも
『ソニック』IPはゲーム・映像作品の両面でヒット。前述の『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』は販売本数200万本(2025年1月時点)を突破し、映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』は全世界興行収入4.9億ドル(※約715億円)とシリーズ最高を記録した。
※執筆時点の為替レートで換算
 これに伴い、『ソニック』関連のキャラクターライセンス収入も伸長している。そのほか映像分野では、映画『名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が国内興行収入が158億円を突破しており、こちらもシリーズ歴代最高興行収入記録を更新。
 セガは来期(2026年3月期)も継続的に新作タイトルを投入し、『ソニック』IPの成長を図る構えだ。スマホ向けタイトル『Sonic Rumble』(ソニックランブル)は品質向上のため、当初予定していた5月8日の正式リリースを延期したが、年内開始予定。コンシューマ向け『ソニックレーシング クロスワールド』も、年内に発売を控える。

 さらに、決算プレゼン資料によると、ライセンス契約を結んだPerfect Worldが開発・運営する『
ペルソナ5: The Phantom X』(P5X)の国内向けサービス開始時期は、今夏を予定している。詳細なリリース日については、5月に放送予定の公式番組にて明かされるものと見られる。
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集計期間: 2025年05月12日21時〜2025年05月12日22時