アーケード版にハマった筆者も満足できた。マッドパピー最高(でも見捨てる)
本作には能力の異なる総勢20人のキャラクターが登場。ステージの構成を見て誰を出撃させるかが重要となる。ステージ上の捕虜を救いたければ、敵を全滅させずに脱出経路を確保することも考える。まさにタクティカルなゲームなのだ。
ストーリーは、未来のレジャー施設(いわゆるテーマパーク)で暴走したコンピュータを停止させるため、5つの時代をテーマにしたロボット兵たちと戦うというもの。筆者はこの世界設定を知ったとき、1973年の映画『ウエストワールド』を連想し、非常にワクワクした記憶がある。これは50年以上前の映画だが、いま観ても絶対におもしろいのでぜひ視聴してほしい。ユル・ブリンナー最高。
しかし当時のアーケード基板と家庭用ゲーム機のスペック差は大きいうえ、アーケード版が縦画面(比率3:4)だったこともあり、当然そのままの完全移植とはいかなかったようだ。それでも全50ステージとアーケード版よりボリュームが増しており、十二分に楽しめたと記憶している。むしろ、難度がアーケード版と比べて抑えられていたため友だちに勧めやすかった。
キャラクターが多いためそれぞれの能力を覚えるのはたいへんそうだが、ひとりひとりがものすごく濃い印象なせいか苦労した覚えはない。筆者のお気に入りは弓を扱う戦士バーバル。高低差のあるステージで活躍できるので重宝していた。ほかにも、平地に強いジョニーや重火器をぶっ放すサイバーなど、筆者の好きなキャラクターを挙げていくとキリがない。正直、20人全員が好みだ。
そうなると、使い勝手のいいキャラクターや足の速いキャラクターを優先し、間に合わなかった味方は見捨てることに……。足の遅いマッドパピーを泣く泣く置き去りにしたプレイヤーも多かったのではないだろうか。