第2四半期連結業績は売上高136320百万円(前年比+9.8%)、営業利益10626百万円(前年比+23.5%)、親会社株主に帰属する中間純利益は3096万円(前年比△25.0%)。
サイバー攻撃による通期業績への影響は売上高で77億円の減少影響、営業利益で47億円の減少影響となっており、ともに前回の見通し(売上高影響:84億円、営業利益影響:64億円)を下回る見込み。
今後に向けてコンソール、PC向けゲームで自社パブリッシング範囲拡大のための体制を構築中。モバイルゲームは開発スタジオの新規開拓等タイトル数増加、クオリティ向上に向けた施策を進行中とのことだ。
アニメ・実写映像事業は『【推しの子】』2期や『ダンジョン飯』など人気タイトルの海外配信向けやゲーム・グッズ向けライセンス収入を中心として、た前年同期をさらに上回る成長を実現。
出版・書籍についてはサイバー攻撃の影響で既刊の出荷減となり減収したが、電子書籍は堅調となっている。
2025年3月期 通期連結業績見通し および 第2四半期決算を発表
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、東証プライム:9468)は、2024年11月7日、2025年3月期通期連結業績見通しおよび第2四半期決算を公表いたしました。
2025年3月期通期連結業績見通し
本事案による通期業績への影響は、前回見通しを下回る見込み
- サイバー攻撃事案による事業への影響は、2Qまでに概ね出尽くし
- 売上高:ゲームで一部作品の見通し修正や期ずれなどにより想定を下回るが、アニメの好調な推移に加え、Webサービスにおいてサイバー攻撃影響による会員数減が想定より小さくなるため、上方修正
- 営業利益:出版・IP創出における人件費の一時的な増加やプロモーション費用増加、アニメやゲームでの費用増を見込むが、上記要因により上方修正
- 経常利益:為替差損により、経常利益以下の利益項目は下方修正
- 当期純利益:サイバー攻撃影響による特別損失の見込みが想定より縮小も、為替差損によるマイナス影響により下方修正
2025年3月期第2四半期連結実績
- 第2四半期累計期間 売上高+9.8%、営業利益+23.5%
- サイバー攻撃事案による減収減益影響を主要事業の伸長が吸収した上で、大幅な増収増益を達成
- 出版・IP創出では、メディアミックスの源泉である新規IP数が増加。国内紙書籍におけるサイバー攻撃影響を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が吸収し、セグメントとして増収増益
- アニメは過去最高業績だった前期を上回る順調なペースで進捗。実写映像も配信向けライセンス収入が好調に推移
- ゲームでは『ELDEN RING』DLCの国内外の収益により、セグメント全体で高成長を実現
- Webサービスは、6~8月にサイバー攻撃影響による売上利益減が発生したものの、9月末時点での会員数は前回想定ほど減少せず
- 教育・EdTechでは、グループの事業とのシナジーも見込める新スクールを含めた順調な生徒数増加を背景として増収増益
- 第2四半期(7-9月) 売上高+7.8%、営業利益▲13.9%
- 2Qのサイバー攻撃影響は売上高▲49億円、営業利益▲27.5億円と四半期ベースでは最大となり、営業利益は減益。事業復旧は順調に進捗。出版・IP創出では8月以降既刊出荷量が平常時水準に回復したことに加え、Webサービスも9月に概ね復旧
- アニメ・実写映像、ゲーム、教育・EdTechは累計期間と同様の要因により好調に推移し増収増益が継続。上記サイバー攻撃影響を一部オフセット
- 為替差損(約▲25億円)の発生により経常利益以下の利益項目は減益幅が拡大
サイバー攻撃の影響により、お客様をはじめ関係するすべての皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。
当社は、本事案への再発防止対策に限らず、今後も引き続きセキュリティ体制の強化を推進し、事業の持続的な成長を目指してまいります。