2024年9月26日~9月29日にかけて、ゲームの祭典“東京ゲームショウ2024(TGS2024)”が開催された。一般公開日(28日)の『勝利の女神:NIKKE』(以下、『NIKKE』)ブースでは、SHIFT UPのCEOであるキム・ヒョンテ氏と、『NIKKE』ディレクターのユ・ヒョンソク氏が出演。
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ユ・ヒョンソク氏(左)、キム・ヒョンテ氏(右)
両名が登壇すると、みんなのアイドルとして愛されているユ氏が、2024年6月に開催されたファンミーティングでも見せたというダンスを披露することに。場を盛り上げつつ、その後はユーザーから募集した質問(※)に回答していく流れとなった。
※事前に『勝利の女神:NIKKE』公式Xで質問を募集![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19782/afde99e6979fee5703d8974020c836aec.jpg?x=767)
マスタングCEOのBGMとともにノリノリの踊りを見せたが、恥ずかしさからか最後には頭を抱えていた。
“愛”に支えられた2年間
――TGSには2年ぶりの出展ですね。感想をお聞かせください。
キム
2年前は皆さんに初めて『NIKKE』を紹介する場として参加させていただきましたが、今回はすでに『NIKKE』を遊んで、愛してくださっている皆さんに会えて本当にうれしいです。
この2年間は、私のゲームに対する考え方が変わる経験ばかりでした。開発でいちばん重要なことはやはり、“愛”だなと感じました。
ユ
2年前はまだ指揮官(プレイヤー)の皆さんがいらっしゃいませんでした。でも今日はこんなにもたくさんの指揮官の皆さんが埋め尽くしていらっしゃいます。
そして2年前、私は開発に専念していましたが、いまはダンサーも兼任しています。社長、給料を2倍にしてください!(笑)
キム
もはやダンスマシーンですね(笑)。給料を増やすよりも、専門のトレーナーを付けてトレーニングしてもらおうかな。
――さらなる高みを目指せと(笑)。もうすぐ2周年を迎えますね。これまでを振り返って、いかがでしたか。
ユ
たくさんのことを学びました。いちばん大きな学びは、皆さんがいらっしゃってこそ、皆さんの愛があってこそ、『NIKKE』が続けられるということ。皆さんから、たくさんの力をいただいているということです。
ゲームを提供するには、皆さんの愛が本当に重要だということを知りました。また、皆さんの愛に対して、ゲームを通して私たちの愛でお応えすることも。
だから、これからもずっと皆さんに愛していただけるような、そういう『NIKKE』にしていきたいと思います。この2年間の愛に本当に感謝します。ありがとうございます。
キム
私もユと同じようなことを感じました。そこに付け加えると、私はこれまで、インパクトのあるゲームを作って皆さんにお見せすることに集中していました。しかし、いまは変わりまして、皆さんとの“感情の交流”を大切にしたいと思うようになりました。
その感情というのは、愛、ときには憎しみ、怒り、悲しみ、嫉妬……すべてを皆さんとの交流にすることが、運営型のゲームなのだと思っております。そして、この2年間の経験にもとづき、これからも20年間続けられるようなゲームを目指して、このディレクターのユといっしょにがんばっていきたいと思います。
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ユ氏に手を差し伸べるキム氏
キム氏「できるだけすべてのものを揺らそう」
――『NIKKE』はいつ、どのようにして生まれたのでしょう。
キム
まず『NIKKE』は、弊社の社内コンテストで優秀な企画として選出されたものでした。しかし最初の企画段階では、主人公の横の姿がバストアップでしか映らないゲームでしたね。私はそれを見た瞬間に「後ろ姿が必要だ」と感じました。「背後からの視点と、射撃を入れよう」と。そして「できるだけすべてのものを揺らそう!」と思いました。
――素晴らしい!(会場から拍手)
ユ
キムがSHIFT UPの建物でエレベーターのボタンを押すと、エレベーターが揺れます。
――そこまで揺れる(笑)。ゲームのなかに関する質問もしていきたいと思います。現在、ニケの製造許可を出しているのは、3大企業(エリシオン、ミシリス、テトラ)とエニックのみです。ほかにも製造許可を出せるところ、もしくは違法改造のニケなどは存在しているのでしょうか。
ユ
過去には違法な改造でつくられるニケもありました。しかし、皆さんがご覧になっているストーリーの現時点では3大企業と中央政府の取り締まりによって、違法改造はすべて撲滅されています。しかし、この世界のどこかで密かにニケがつくられているかもしれません。
キム
じつは、その違法な製造を私がやっていまして(笑)。こっそりニケを描いているのですが、なかなか実装してもらえないのですよ。クオリティの基準が高すぎて、そこを越えることが難しい。
――キムさんの奥さんでもあるKKUEM(クエム)さんが、キャラクターデザインの統括をしているのですよね。そのKKUEMさんのハードルを越えるのが難しいと。
キム
いつのまにか私が許可を仰ぐ立場になりました。
――立場が逆転してしまったのですね(笑)。つぎは、おふたりがいちばん好きなニケについて教えてください。
キム
皆さんもご存じかもしれませんが、私が最初にデザインを手掛けたアニス、そして水着アニスが好きですね。
――どのあたりがお好きですか。
キム
アニスの……、やはりボディでしょうか。
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アニス:スパークリングサマー
ユ
私はスノーホワイトですね。彼女はメインシナリオなどに頻繁に登場して、『NIKKE』の重要な世界観を説明してくれるキャラクターでもあります。
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スノーホワイト
スノーホワイトは大人の姿だけでなく、(かつての姿である)スノーホワイト:イノセントデイズも実装されていて、彼女がどうしていまのスノーホワイトになったかを物語ってくれる。このように、とても立体的なキャラクターになっているおかげで、『NIKKE』の世界観をよりしっかりと豊かなものにしてくれているので、それが理由で彼女を推しています。
――ありがとうございます!
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この生インタビュー後、ステージに集まった指揮官たちへのプレゼント企画も実施。『NIKKE』に関するクイズに正答し、プレゼントを勝ち取った指揮官はキム氏、ユ氏との熱い握手や抱擁を交わしていた。
締めとして、2周年に向けてユ氏は「絶対におもしろいコンテンツをお届けたいと思っています!」とコメント。キム氏は「あっという間に経ってしまった2年でした。2周年イベントに取り組む開発室を少し覗いてみたところ、キャラクターもすごくかわいいですし、ミニゲームもおもしろそうなものでした。お休み中の指揮官の方もぜひ復帰してみてほしいです」と呼び掛けた。