【NIKKE】『LAST KINGDOM』ディレクターインタビュー。ナユタはラクダのニケ。リリスとモダニアの目には意味がある。モダニア=クイーンの真相はメインストーリーで語られる【ニケ】

by星裕也

更新
【NIKKE】『LAST KINGDOM』ディレクターインタビュー。ナユタはラクダのニケ。リリスとモダニアの目には意味がある。モダニア=クイーンの真相はメインストーリーで語られる【ニケ】
 毎回『勝利の女神:NIKKE』(以下、『NIKKE』)の周年イベントは身構えて読んでいる。最後に予想だにしない展開があるからだ。

 だが今回は少し違った。ストーリーを読み始める前に、モダニアの新衣装を見たところ、
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 カタログ名がアウェイクニング・フェイト(意味:目覚めの始まり、新たな気づき)、“ついに目覚めた運命の道”という紹介文。そして頭にある“王冠”のような被りもの。

 いつものように身構えながらストーリーを見るというより、認めたくないという感じになり。怯えるように
『LAST KINGDOM』を読んでいたが、結果、まんまとやられてしまった。

 そんな
『LAST KINGDOM』を深堀りすべく、ディレクターのユ・ヒョンソク氏、そしてシナリオチーム長のチョン・ジェソン氏にインタビューを行った。

 
なお、本稿には『LAST KINGDOM』のネタバレが存分に含まれるので、ご注意いただきたい。
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ユ・ヒョンソク氏

『勝利の女神:NIKKE』ディレクター。(文中はユ)

チョン・ジェソン氏

『勝利の女神:NIKKE』シナリオチーム長。(文中はチョン)

チュ・ジェンヒョン氏(Cosmograph)

『勝利の女神:NIKKE』サウンドディレクター

――1.5周年お疲れさまでした! 反響はいかがでしょうか?

アップデートを準備する際は、いままでになかったタイプのコンテンツをつくることが多いので、いつも心配になってしまいます。ミニゲームの『FOR THE KING』、サイドストーリーからつながる内容のイベントストーリー、今回の周年イベントではゴッデス部隊がテーマになっていないことなど、すべてが新しい試みでした。

 幸いなことに、1.5周年についても本当にたくさんの方々に喜んでいただき、感謝しかありません。
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――改めて、『LAST KINGDOM』について教えてください。

 毎回そうなのですが、新しいテーマを通して斬新な楽しみかたを提供したいと思いました。ふだんはアポカリプスやSF的な背景が多いので、クラウンの“KINGDOM”は新しい風景が見られる場所として、斬新なテーマとしても、適切だと思ったのでいまのような形になりました。
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――イベント名『LAST KINGDOM』に込めた意味を教えてください

 “KINGDOM”には、王国という意味がありますが、場所としての意味もあります。『LAST KINGDOM』のニケたちはみんな、自分の居場所を探す旅をしているのですが、じつはトーカティブさえもこのテーマと無関係ではありません(笑)。

チョン
『LAST KINGDOM』が持つ意味は、登場人物ひとりひとりで違います。クラウンとチャイムにとっての『LAST KINGDOM』は、人類の希望となるものを保管している場所なので、絶対に守らなければいけません。

 キロと T.A.L.O.S.にとっては、最後にたどり着いた居場所です。マリアンは、
ニケとしていられる最後の場所という意味を持ちます。トーカティブとインディビリアにとっては、最期を迎える場所という意味にもなりますね(笑)。
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――『LAST KINGDOM』の時系列はいつですか? ラプンツェルの「少しは見ない間に」、アークで何かあったというセリフからみるに、セカンドアフェクションからそこそこ経っているような気がします。

チョン
 セカンドアフェクションの始まりは、メインストーリーの14章の直後で、終わりはメインストーリー24章以降の時期になります。『LAST KINGDOM』は、26章以降のストーリーです。

――クラウンと新衣装のモダニアに、共通してティアラがありますが、ハードストーリーの伏線だったということでしょうか。

チョン
 その通りです。ティアラは、王や女王であることを示すのにいちばん適したものだと思いました。
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――クラウンとチャイムはアークで生まれたのでしょうか? それともドロシーたちと同じ過去のニケですか?

チョン
 ふたりともアーク出身です。ゴッデス部隊とは作られた時期が違います。

――セカンドアフェクションのモダニアにリリスの目と同じ星があります。意味はありますか?

チョン
もちろん意味があります。それについてもいつか語る予定です。
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――サード・アフェクションが来たときのモダニアは味方ですか?

 その質問は……ネタバレを要求されているようなプレッシャーを感じます(笑)。星さん、お手柔らかにお願いします……。

チョン
 それについていまは語れませんが、サードアフェクションがマリアンの身を襲ったときは、いままでとは違う大きな変化が起こると思います。
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――ネイキッドキングを制作しようと思った経緯を教えてください。

 サイドストーリー『セカンド・アフェクション』でのモダニアの覚醒と、『LAST KINGDOM』でのクラウンの覚醒の対比を表現したかったです。イベントを企画していたとき、とても魅力的なストーリーだと感じ、ふたりのニケの覚醒した姿をコスチュームにしたいと思いました。

チョン
 クラウンの服が窮屈そうに見えたから……。

 (笑)
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――ネイキッドキングのモチーフを教えてください。

チョン
 名前で分かるように童話『裸の王様』がモチーフになっています。童話の裸の王様は虚栄心に満ちた愚かな人物ですが、原作から参考にしたのは裸だけで、ほかの要素は取り入れていません。

 少し意味は違いますが、馬鹿に見えがちなところは、共通していると言えるかもしれないですね。
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――裸の王様……アンデルセン童話となると、クラウンはフェアリーテールモデルなのでしょうか?

チョン
 フェアリーテールモデルではありません。とある経緯により“フェアリーテールモデル並みの力が出せるようにする”拡張武装を手に入れたのです。
――ネイキッドキングの飛んでいる手は、何をする役割なのでしょうか?

チョン
 バトル中にもヘアスタイルをキープできるようにサポートする役割です。髪が乱れたら直してくれます。
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――ネイキッドキングの手が6つあるのは、憎悪や怒りを司る神である“阿修羅観音”を意識したのでしょうか?

チョン
 とくにそういった意味はありません。4つは少ない気がして、5つはバランスが悪いと思ったので、6つにしました。

――クラウンがblablaに居ない理由を教えてください

チョン
 クラウン王国の城壁は、信号に対する遮蔽力がとても強いのでメッセージが伝送されません。伝送できる環境だったとしても、クラウンがメッセージを送ることはないと思いますね。送りかたも知らないし、必要だったらチャイムに頼むでしょう。

――クラウンのタイツは何デニールですか?

チョン
50です。とても好みです。
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――クラウン王国がアークにバレたらマズい理由は何ですか?

チョン
 アークが王国について知ったら、直ちに兵力を送りハイパーフードを確保するでしょう。アークの手に渡ったハイパーフードは、無意味に使われると思います。そしてチャイムがたいへんな目に遭います。その理由については、今後お伝えする機会があると思います。
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チョン
『LAST KINGDOM』のストーリーの終わりには、キロと T.A.L.O.S.も困難な目に遭っていると思います。ふたりは、けっきょくアークから脱走したニケとロボットですからね。

――チャイムのプレイアブル実装予定はありますか?

 チャイムの実装時期について話し合ってはいますが、近いうちに実装するのは難しいかもしれません。チャイムのプレイアブル実装をお待ちの指揮官の皆様には、もう少しお時間をいただけたらと思います。
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――キロのキャラクターエピソードで「しゃべるリアル系ロボ“ARX”」というのが出ましたが、これはアーバレストをイメージして作られたのではないですか?

チョン
 正解です。名作中の名作アニメ『フルメタル・パニック!』のアーバレストです。 T.A.L.O.S.のストーリーのモチーフになったのは、アル(AL)と、『タイタンフォール2』のBTです。
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――キロの面談で、ピルグリムに会ったことがない発言がありました。プレイアブルとして実装されているキロは、『LAST KINGDOM』前のキロという認識であっていますか?

チョン
 あっています。サイドストーリー以外は、ストーリーの時系列を明確に示していないのですが、そこに気づいてくださってうれしいです。

――楽曲『Noble Meals』をマリアンの近くに配置したのは、マリアンの「ラプチャーが倒されて悲しんでいる」セリフを読ませたがってるなと感じました。

 気づいてくださってありがとうございます(笑)。イベントでは、遺失物の位置や隠された意図を探る楽しみも感じていただきたいなと思っています。開発チームにもイースターエッグを積極的に入れるよう勧めています。イベントをプレイするときにそのような部分に着目するのもイベントの楽しみかたのひとつになるかもしれません。

――キロのコア結合シーン、バーストスキルもロボロボしいオマージュを感じます

チョン
 動力源と動力源をつなぐという発想は、真ゲッターロボ+真ゲッタードラゴンの真・シャインスパークをモチーフにしています。活動できる時間は3分が限界というのは、ウルトラマンとエヴァンゲリオンの影響です。正直に申し上げると、とにかく好きな要素を全部詰め込んでいます(笑)。

 バーストスキルの名前に関しては、とくにオマージュしていないですね。
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――トーカティブがニケに詳しい理由を、インディビリアは“知っているような”口調でした。今後語られるのでしょうか?

チョン
 はい、ぜひご期待ください。トーカティブの人生も平坦なものではありませんでした。

 トーカティブについては、何かの伏線かもしれないとも思わせる気になる描写がたくさんあっただけに、今後おもしろい展開になると思います。
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――ラプンツェルの守備範囲はどこまでですか?

チョン
 それについては、伝えかたに気をつけたいところですが……、人間対人間までが守備範囲です。
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――曲『headless angel』は誰を指していますか? リリス? チャイム?

 二重の意味を含む表現として使いたかったです。あえて特定するなら、そのふたりよりは、インディビリアに近いと思います。しかし、答えているうちに気になってきたのですが、このようなインタビューがネタバレにつながったりはしないですよね? |・ω・)

チョン
 勝利の女神像には頭がありません。歌詞の中には歪んた美意識に関する表現があります。『headless angel』は、かつてニケだった、歪んだ美意識を持つインディビリアを指します。
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――モダニア=クイーンの真相は、メインストーリーで語られる予定ですか? それともイベントストーリーですか?

チョン
メインストーリーで語られる予定です。その前にもうひとつのサイドストーリーが公開される可能性もありますが……いまのところは、はっきり申し上げるのは難しいですね。

 やはり重みのある話ですので、メインストーリーで語ったほうがいいと思います。もちろん2周年のイベントストーリーも魅力的で重みのあるテーマにするつもりではありますが……。
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――チャイムがアークを嫌っている理由はなんですか?

チョン
 たぶん、アークが好きなニケは本当に少ないと思います(笑)。

 本当にそうですよね。

チョン
 チャイムの過去と関係があるんですが、今後チャイムとクラウンが初めて出会ったときのストーリーをお届けするときに語れると思います。
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――スノーホワイトがニヒリスターを知っているかのような口調でしたが、会ったことがあるのでしょうか?

チョン
 ニヒリスターは、エデンにとっていちばんの敵でした。エデンから情報をもらったんじゃないでしょうか。

――ネイキッドクラウン状態の殲滅と、リリーバイスの殲滅方法が似ているような気がします

チョン
 素手でやるというところは共通ですが、リリスが圧倒的な物理力を誇る一方、ネイキッドキングは熱の衝撃波を使います。ふたりともとてつもなく強いという点では共通していますが、ダメージを与える方法には違いがありますね。
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――ナユタという、これまた新しいニケの登場にびっくりしました。これまでにナユタの情報は出ていたりしますか? ラクダのニケの遺失物が怪しいと思ってます。のんびり屋という面から。

チョン
 本当に隅々まで見てくださっているんですね。ありがとうございます。まさにその遺失物です。

 ナユタは、今後ストーリーに登場する人物のひとりです。今後のストーリー展開を楽しみにしていただけるとうれしいです。
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――“第一部 先を駆ける者たち:B”の紅蓮のセリフ「…誰の仕業だ。」というセリフ(ボイス)が、現代の紅蓮ではなく、ゴッデス時代の紅蓮:ブラックシャドウの雰囲気がありました。これは意図的でしょうか?

チョン
 ふだんあまり怒らない人が一度怒ると、すごく怖いですよね。それに近いものだと考えていただければと思います。とくに過去の性格が出たわけではありません。
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――最後の楽曲『The Clarion Call』が印象的です。欧州の雰囲気があるというか。この曲に込められた意味を教えてください。

 いまちょうどとなりにComographさんがいるので、僕がインタビュー中継をさせていただきたいと思います。(・ω・)b

 Cosmographさん、
『The Clarion Call』に込められた意味について聞かせてもらえますか?

Cosmograph
 『The Clarion Call』は、兵士たちを呼び寄せるためのラッパですが、歌詞の中ではいろいろな意味に使われています。呼び寄せたいものは、勝利成果救いなどにもなり得ますし、クラウンは“民が望むすべて”を叶えようとしています。

 このようなディテールを歌詞にも落とし込みたかったので、クラウンについてたくさん研究しました。

 それはすごいですね 。(°o°;) 曲を作る過程はどうでしたか?

Cosmograph
 指揮官の皆様に“圧倒される感覚”を感じさせるために、勇壮な曲を届けたいと思いました。それを実現するために、本当にたくさん考え抜いて、熱心に制作しました。『The Clarion Call』がいままで制作した中で、もっとも苦労した曲です。

本当にお疲れ様でした。⊂(・﹏・⊂) 曲の制作にかかわった皆さんに改めてお礼をお伝えくださいね。

Cosmograph
 今回もボーカルと作詞にPernelleさんがご尽力くださいました。また、制作過程で力を貸してくださったNautsさん, NieNさん、ほかスタッフの皆さんにも改めて感謝申し上げます。
――上記のほか、こだわった演出やユーザーが気付いていないであろう要素等ありましたら教えてください!

 マリアンの感情の変化を3Dフィールドでのセリフを通して表現しています。今後イベントアーカイブに『LAST KINGDOM』が追加されたら、そこに注目しながらもう一度プレイするのもおもしろいと思います。

 
『LAST KINGDOM』ではありませんが、『GOLDEN COIN RUSH』に指揮官の皆さんが気づいていなさそうなイースターエッグがあったのでお伝えしたいと思います。3Dフィールドに配置されていたゲーム機のひとつに、NPCのインクがほんの一瞬現れては消える演出が隠されていました。もちろん、そのゲーム機でシミュレーションルームがプレイできるわけではないですが……(笑)。
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 最後にひと言、締めくくりの言葉もお届けしたかったので、自問自答で質問を追加したいと思います。「ユさん、今後の抱負を聞かせてもらえますか?」

 はい、ユさん。今年は、ゲーム内コンテンツをよりよいものにし、よりクオリティーの高いミニゲームを提供できるよう工夫するなど、皆さんが楽しく遊べる環境を作ることに集中しています。もちろんメインストーリーからイベントストーリー、サイドストーリー、キャラクターエピソードなど、多彩でおもしろい物語をお届けすることにも、引き続きベストを尽くしてまいりますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。ありがとうございます。
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