本作は2011年にWiiにて発売された『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』のリメイク作品となっています。ミッキーマウスを始めとした多くのキャラクターたちの出演と、ディズニーファンにはうれしい小ネタが満載の本作ですが、ディズニーらしからぬダークな世界観も魅力的。
忘れ去られた者たちの世界“ウェイスト・ランド”を舞台に、ミッキーが大冒険をくり広げる本作のレビューをお届けします。
ウェイスト・ランド崩壊の原因はミッキーの好奇心?
イェン・シッドは映画『ファンタジア』に登場する魔法使い。そしてオズワルドは、ウォルト・ディズニーらがミッキーマウスを生み出す前に作り出したキャラクターのひとりです。
ある日、自室の鏡がイェン・シッドのいる空間と繋がり、ミッキーは彼の部屋へ忍び込みます。そこでミッキーが目にしたのは、イェン・シッドが、不思議な魔法で街を作り上げている場面でした。
彼が去った後、ミッキーは見よう見まねでイェン・シッドの魔法の筆を使い、ウェイスト・ランドに手を加えます。しかしながら、魔法の筆は街を彩るどころか、謎の怪物を生み出してしまいました。
物音を聞きつけイェン・シッドが戻ってくると、そこには変わり果てたウェイスト・ランドの姿が。
ミッキーは鏡を通って自室に戻り、ウェイスト・ランドのことは忘れて日々を過ごしていました。そして再び鏡が繋がったとき、ミッキーはあのとき生み出した謎の怪物に誘拐されてしまったのです。
ウェイスト・ランドに閉じ込められてしまったミッキーは、道中で知り合ったグレムリンたちの手を借りながら、脱出の方法を探していきます。
脱出の鍵を握るのは“しあわせウサギのオズワルド”
ウェイスト・ランドの代表とも言えるオズワルドですが、なぜかミッキーの行く手を阻みます。彼なりに、ミッキーに思うところがある様子。
オズワルドの後を追いかけて、ウェイスト・ランドから脱出する方法を聞き出しましょう。
壊れかけのダークな世界でペイントアクション
ペイントとイレーサーは、ギミックやパズルを解く際に使用するほか、敵との戦闘にも使用します。ウェイスト・ランドにはミッキーに友好的なキャラクターもいますが、敵対してくるモンスターも存在するのです。
消えたものを復活させる“ペイント”
ウェイスト・ランドは消えて壊れかけてしまったものが多く存在するので、白いモヤのような部分があればペイントを使ってみましょう。
おもしろいのが、ペイントの魔法は敵にかけると“洗脳”状態になり、ミッキーの味方になってくれます。敵の数が多いときなどに試してみたいところ。
ペイントは青い絵の具を消費するので、右下の青いゲージの残量には注意。絵の具はフィールド上で敵を倒したり物を壊したりすると補給できます。
光っているものを消せる“イレーサー”
イレーサーはギミックのほかに、戦闘でも大活躍。敵に当て続ければ倒すことができます。
刺激的なボスとの戦いも待っている
本作にはいわゆるボス戦も存在。
ミッキーができるのはペイントとイレーサー、そしてジャンプとおもに3つのアクションなので、それらを使い分けながら手強いボスと戦いましょう!
キャラクターたちのお願いを聞きながらウェイスト・ランドを探検しよう
困っているみんなを助けてあげよう! という流れでもいいのですが、じつはこのお願い、無視しても大丈夫です。というのも、こういったキャラクターたちとの関わりかたが、エンディングの分岐に関係してくるとか。
個人的には困っているキャラクターを放っておきたくはないのですが、それはそれとして、ヴィランムーブをしてみたい気持ちもある……。迷いどころですね。
フィールドの移動は名作映画の中を通って
ここで変わるのが操作性。3Dアクションから2D横スクロールアクションへと変わるのです! しかも、モチーフとなっているのはディスニーの名作映画、アニメーションのものばかり。ファンにはうれしい仕掛けですね。
優しいだけじゃないウェイスト・ランドの魅力
本作はペイントとイレーサー、ふたつの魔法が使えます。壊れた家を直してほしい、岩の下敷きになった物を取ってほしい――もちろん前者はペイント、後者はイレーサーが有効です。しかし、使いかたによってはまったく“逆”の動きもできるわけで。「消して」と言われたものを復活させ、「直して」と言われたものを壊す、そんなことも可能なんです。
しかもプレイヤーの選択によってエンディングも分岐するというのですから、かなり重要な要素です。
この壊れかけた世界で、どんな選択をするのか。プレイヤーのみなさんの選択結果をまとめた統計をとにかく見てみたいと思った筆者でした。