【モンストサウナ】サウナのことあまり知らないけど行ってみたら最高だった。奥深い"サ道"の入り口を広げる『モンスト』という存在

byけんけん

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【モンストサウナ】サウナのことあまり知らないけど行ってみたら最高だった。奥深い"サ道"の入り口を広げる『モンスト』という存在
 筆者は『モンスターストライク』(モンスト)が好きで、その『モンスト』が銭湯でコラボイベントを開いていると知った。居ても経ってもいられず足を運んでみると、これがとてもよかった。

 もう一度サウナを体験したくて編集部に「取材してみてはどうか」と相談したところ、銭湯好きのミス・ユースケが「僕もお風呂に入りたい」と言い出した。いや、取材をしましょう。

 本稿では、2024年8月2日(金)~9月1日(日)の期間、『モンスト』とコラボしている足立区・西新井にある堀田湯での体験リポートをお届けする。
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編集部のミス・ユースケ氏を召喚。記事内のモデルもやってもらうことに。
※特別な許可をいただいて写真を撮影。また、撮影のために水着を着用しています。 ※なお、本稿は筆者がプライベートで行ったときの感想が中心。記事内の写真は営業開始前に取材で撮らせていただいたものだ。

好きなゲームが日常生活に関わっていることに感動

 到着してまず目に入ったのは、古きよき銭湯といった外観に飾られたオラゴンのネオンとオリジナルのれん。いつもと違い、リラックスした表情のオラゴンがかわいい。ちゃんとサウナハットを被っているところにも感心。この“こなれた”雰囲気からして、オラゴンは熟練のサウナーに違いない。

 ネオンは夜になるとライトアップする。のれんの上の“サ/ゆ”は“サウナ/湯”ということだろうか。この文字と合わせて、煌々と輝く光りはゲーマー心を焚き付ける。
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券売機の横にはグッズが飾ってあった。風呂桶と椅子の商品化お待ちしています。
 上がったテンションはそのままに、準備をととのえていざ浴室へ! 中に入ると、おなじみのキャラクターが描かれた大きな壁絵が目に飛び込んできた。

 今回は特別に女湯の壁絵も見学。男湯と違って、縁の部分に桜が描かれていたりと美しいデザインになっていた。
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 露天風呂で飲むお酒のごとく、スタミナミンが浮かべられているのもおもしろい。ふだん何気なく使っているアイテムだが、こうして眺めていると「どんな味なんだろう?」、「エナジードリンクみたいにおいしいのかな?」など余計なことが気になってくる。

 おそらくサウナー御用達のオロポ(オロナミンCとポカリスエットを合わせたドリンク)のように、モンスターにとっては欠かせない飲み物なのだろう。
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お風呂ではしゃぐリドラたち。銭湯が心安らぐ場所というのは人もモンスターも同じなのだろう。
 コラボイベントは1ヵ月という短期間なのに、壁全体がすべて貼り替わっているに驚きつつ、体を洗うため洗い場に行く。そこで、風呂桶と椅子がコラボ仕様になっていることに気付き、銭湯という日常生活の一部に『モンスト』が溶け込んでいるのを実感した。
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マルチプレイのような一体感は『モンスト』ならでは。サウナイベント“絶級アウフグース”を堪能

 以前に行った際は、事前に予約していたサウナイベント“絶級アウフグース”を堪能。いままで、サウナは好きなタイミングに入るものだったため浴場の空いたスペースにて招集を受けていること自体が新鮮で楽しい。次第に整理券を持った人が集まってきて、身近にこんなにもストライカー(モンストプレイヤー)がいることに、何だかうれしくなったことを思い出す。
※アウフグースは現在、予約不要のフリー入場となっております。[IMAGE]
写真にお客さんの姿がないのは開店前にお邪魔しているから。右手側にサウナの入り口があり、ここで並んで順番を待つ。
 サウナ室では、担当スタッフより今回のサウナイベントについてを説明。難度“爆絶”ということでゲーム内のボス戦3ステージをモチーフに、全3回にわたってアウフグースを行うことが伝えられた。

 ちなみに、アウフグースとはサウナの醍醐味のひとつ。熱せられたサウナストーンに水を注ぎ、タオルなどで蒸気をお客さんに送ること。これが非常に熱い。

 ひと通り説明を受けると、何故か
『モンスト』をマルチプレイするときのような謎の一体感が生まれる。その後、担当スタッフに合わせて「3、2、1、スタート!」とみんなで掛け声。ステージに挑戦するときみたいなワクワクした気持ちになった。
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堀田湯はオートロウリュウ式の薬草サウナ。オラゴンのサウナストーンに癒される。
 アウフグースが始まると、専用のスピーカーから“爆絶”BGMが流れ出し、“サウナ室でモンストBGMを聴く”という違和感がおもしろくてニヤニヤしてしまった。周りの人も笑っている。サウナとは、会話せず黙々と楽しむという少しピリピリしたイメージだったので、ここで緊張感が和らいだ。

 サウナ中は、大きく深呼吸をくり返して体内の空気を循環させることを意識。コラボのために用意されたアロマを香りながらサウナを楽しんでいると最後には、ひとりひとりに送風機で熱風が送られる。正直、この段階でかなり体はきつかったが、ボス戦の終盤ということもありゲーマー魂で耐え抜いた。それに、サウナは熱さの後の涼しいご褒美がうれしいものだから。
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サウナ室での様子。我慢できなくなったので筆者も入り(右)、都会の喧騒を忘れて己と向き合う。取材時は自分の体調よりもカメラの方が心配だった。
 このときは参加者全員が残っていたみたいで、すべての構成が終わると各々が担当スタッフや仲間たちを拍手で称え合っていた。まるで高難度クエストをいっしょにクリアーしたかのような感覚。サウナの熱さだけではなく、人の温かさを感じられた。

 なお、コラボサウナは“爆絶”の上の難度“轟絶”と“黎絶”も用意されている。“黎絶”に関しては、専用サイトに「サウナに慣れている方や暑さに自信のある方のみご参加ください。」と記載されているのでその熱さは想像を絶するのだろう。挑戦する方はくれぐれも無理のないように。

 この後はサウナで温まった体を水風呂で冷やす。とても気持ちいいが、急激に体温が変化するため、体調が優れない人、循環器系に疾患のある人は気を付けてほしい。
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サウナ後のミス・ユースケ氏。あまりの気持ちよさにうっとりしている。そしてなぜか渋くなった。

冷たくても我慢。水風呂なくして“ととのう”なし

 サウナを知る前は水風呂は冷たくて入るのに勇気がいるものだったが、今回に限っては極限まで体温が上がっているのでそんなことを考えている余裕はない。
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堀田湯の水風呂はなんと深さ160センチ。立ったまま浸かれるほど縦長の構造なので体を伸ばしてリラックスできる。
 だからといって急に入るのは危ない。一刻も早く体を冷やしたいところだが、サウナとの温度差で血圧が一気に上がって心臓麻痺などを起こす危険性も指摘されている。そのうえ、サウナでかいた汗を洗い流すのがマナー。水風呂に入る際は、先に桶で水を浴びて体を慣らしてからゆっくりと入ろう。
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リラックスしているように見えないのは、ミス・ユースケの身長が165cmだから。いちばん下まで入ると溺れる。
 限界まで体を追い込んでから入る水風呂は「最高」のひと言。1分ほど浸かっていると、頭からつま先まで全身がスーッと冷やされていくのを感じた。猛暑の中、日傘をささず、事前に運動もして目いっぱい汗をかいて行った甲斐があった。

椅子に座った途端全身の力が抜ける。外気浴で“ととのう”を知った

 水風呂から上がってからは、体の水滴をしっかりと拭き取ってなるべくすぐに外気浴へ。これは、体が濡れたままだと気化熱で体温が奪われてしまうため。冬の寒い時期はとくに気を付けたい。
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 堀田湯の男風呂は水風呂や露天風呂の脇が外気欲スペースになっていて、イスが並べられている。座って体の力を抜くと、思わず寝てしまいそうになるくらい気持ちいい。この高揚感とリラックスが同時にやってくるような感覚はサウナでしか味わえないものだろう。

 サウナで多好感を得ることは“ととのう”と言われている。筆者は完全なととのいを味わったことが少ないのだが、漠然と「気持ちいいな」と感じることは多い。サウナにハマる人の気持ちに少しずつ近づいているだろうか。外気浴が終わったら、つぎに使う人のために座っていた椅子は軽く流しておこう。
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「“ととのった”瞬間のイメージ写真を撮りましょう!」と盛り上がっていたらにわか雨が振ってきた。雨がやんだら偶然にも光が差し込み、映画『ショーシャンクの空に』のパッケージみたいになってしまった。

締めは日替わり属性風呂。アロマの香りで心身ともにリラックス

 締めには、日替わり属性風呂でゆっくり体を休めた。プライベートで行った日は闇属性“常闇の湯”、取材日は水属性“秘泉の湯”を満喫。常闇の湯は紫色の澄んだ色合いの湯で、花のような不思議な香りがなんとも心地いい。
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こちらは水属性“秘泉の湯”。
 この湯では冷え性、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチ、疲労回復といった効果が見込めるようだ。今度行くときは、見た目から心が休まりそうな木属性の湯にも入ってみたい。
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すっきしりた頭で『モンスト』を遊んだら、いつもよりうまいショットが打てるかも(これはイメージ写真。腰を落ち着けてゲームをするとほかのお客さんの迷惑になるかもしれないので気を付けよう)。
 今回、『モンスト』がきっかけでサウナを体験してみて、改めて“ととのう”ことのよさを知ることができた。堀田湯は、入浴料金550円(大人)+サウナ代が男性450円、女性300円と値段もお手ごろ。しっかり、サウナ→水風呂→外気浴のセットを行えるのでぜひとも行ってみてほしい。

 “ととのう”ことで、頭がスッキリして体が軽くなったので、とくにデスクワークで肩がこっている社会人、部活動で疲れが溜まっている学生などにおすすめ。ただ、人によっては翌日に疲労感が出る場合もあるので、サウナや外気浴の時間を短くするなど疲れが残らないように対策しておくといいだろう。こまめな水分補給も忘れずに。
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 少し前から"サ道"という言葉を聞くようになった。もともとはサウナを題材にした書籍のタイトルで、マンガやドラマにもなっている。そこから独り歩きして、"サウナを極めること"みたいな、ちょっと難しそうなイメージもついていないだろうか。

 モンストサウナを楽しんで、取材して、そこまで肩ひじ張らなくていいことに改めて気付いた。一般的なマナーを守って入浴を楽しんだらいい。

▼一方、ミス・ユースケは取材後にお客さんとして訪れて露天風呂を満喫していました。

堀田湯 情報

入浴料金
  • 大人:550円
  • 中学生:300円
  • 小学生:200円
  • 幼児:100円
サウナ料金
  • 男性:450円
  • 女性:300円
  • 住所:〒123-0852 東京都足立区関原3丁目20−14
  • 営業時間:平日14:00~24:00、土・日・祝日8:00~24:00
  • 定休日:第2木曜日
  • アクセス:東武スカイツリーライン西新井駅より徒歩7分
  • 公式サイト
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