
本作は、個人開発者のORIGAME DIGITALが手掛ける1人称写真撮影アクション『ウムランギジェネレーション』のVR版タイトル。荒廃した世界を舞台に、ステージごとに指定された写真を撮影し、世界の謎を追っていく作品だ。そんな本作のプレイレビューをお届けする。
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終末世界での人々の生きざまを、自分事のように体感できるVRタイトル
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作中では、物語の概要を説明するテキストや登場人物による会話文などが登場しない。写真撮影を通じて本作の世界への解像度を高めていき、どのような危機が迫っているのかをプレイヤーが徐々に理解していく。客観的に世界を見ていくことで、絶望的な状況の中で懸命に生きている人々の息遣いを肌で感じられるような、没入感のあるゲーム体験が味わえるのが本作の魅力だ。
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今回、作品の世界に入り込んだような感覚が味わえるVRでのプレイということもあり、きびしい世界の実情が自分事のように感じられたのが印象的だった。ゲームシステムとしては、お題となる写真を撮影していくというシンプルな内容。それゆえ、プレイを始めて間もないころは淡々と撮影を進めていったが、ゲームが進行するにつれて、この世界のヤバさに気づき、途中からはいま起こっている現状を記録として残す使命感に駆られた。
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ただ、資料としてふさわしい写真を撮影しようと思いつつ、物語の行く末を早く見届けたいという感情も同時に沸き起こり、ところどころ雑な構図の写真も生み出してしまっていた。「何をやっているんだ」という感覚に苛まれたが、それだけ自分事のように感じられ、本作の世界に夢中になれたということだと思う。写真撮影を行うだけのわかりやすいゲームシステムで、ここまで刺激的な体験を味わえるのは、本作ならでは。『ウムランギジェネレーション』の世界に惹かれた人なら、やめどきを失うぐらい没頭できること請け合いだ。
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現実のカメラ操作と遜色ない体験で没入感がさらにアップ
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目標となる写真をすべて撮影し終えると、目の前に薄型の梱包BOXが出現。同時に現れるスキャナーでBOXをスキャンすると配達完了となり、つぎのステージへと進むことができる。BOXをスキャンするまでは、気になった人物や風景を自由に撮影できるので、気が済むまで撮影に赴くとよいだろう。
3D酔いする場合は設定の見直しを
なお、3D酔いがあまりにも改善されないため、PLAYISMの担当者にアドバイスを求めたところ、ゲームの設定画面で、快適さ設定の‶移動“の項目を、デフォルトの“マニュアル移動”から“瞬間移動”に、“ヴィネット効果”の項目を“はい”に設定すると、酔いにくくなるそう。そのほか、設定画面の項目はたくさんあるので、こちらの内容を踏まえて、酔ってしまった場合は設定を見直してみることもオススメする。
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終末世界で人々が懸命に生きる姿を、写真撮影を通じて自分事のように入り込んで楽しめる『ウムランギジェネレーションVR』。本作の世界に惹かれた方はその魅力を存分に体感でき、通常版を遊んだプレイヤーもVR版を改めてプレイすることで、本作の世界で新たな気づきが得られるはず。Meta Quest 2、Meta Quest 3、Meta Quest Pro、PlayStation VRと、多彩なVRデバイスに対応しているので、プレイ環境を準備できる方はぜひVR版での写真撮影に励んでほしい。
ウムランギジェネレーションVR
- 対応プラットフォーム:Meta Quest 2、Meta Quest 3、Meta Quest Pro、プレイステーション VR2
- 発売元:PLAYISM
- 開発元:ORIGAME DIGITAL
- 発売日:2024年4月19日発売
- ジャンル:アクション
- 価格:Meta Quest/2490円[税込]、プレイステーション VR2/2530円[税込]
- 対象年齢:IARC 12歳以上対象