役づくりパズル ゆめいろユラム(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
“ゆめぐも”の色と形を組み合わせて“役”を作るアイデアが個性に。落ち物パズルスタイルで、麻雀を遊ぶようなプレイ感が新鮮。先を読み、狙った役ができたときのしてやった感、予想外の役が付いたときの裏ドラが乗ったようなうれしさは、クセになります。一方で、対戦ではパズルを重ねるスピードが求められるため、“スピード>思考”に。魅力である“役作り”により集中できる環境で遊べれば、とも。
週刊ファミ通1820号より
4つの“ゆめぐも”をつなげて図形を作り、その色や配置によって“役”を作るルールがユニーク。準備と攻撃のターンがわかりやすいので、落ち物パズルでありながら比較的落ち着いてプレイできるのがいい。ただし、役が成立する条件のほか、“詠唱”が可能なタイミングや、攻撃時の“魔法力”が半分になってしまう条件などもしっかり把握していないと、困惑しそうな場面もあり、ちょっと複雑さもあるかな。
週刊ファミ通1820号より
この“役”で“あがる”のか、もっと大きな役を狙うのかといった、ポーカーや麻雀とも共通する戦術性がスリリング。同じ色や形をつなげれば役になるため、覚えなくても遊べるハードルの低さは、対戦にもうれしい。複雑な役は実戦で習得できる作りです。“ゆめぐも”は有名な落ち物パズルと同じ形なので、ついつい長い棒を待つように積み上げてしまいますが(笑)、まったく違うゲームであることにビックリ。
週刊ファミ通1820号より
さまざまなカテゴリの“役”を複合的に成立させること自体には、頭をフル回転させるおもしろ味があります。そこに“勝負手役を申請するタイミングの駆け引き”という別次元かつ奥深い要素が加わることで、対戦型パズルのルールとしては、やや複雑なものに。フィールドが狭く、展開に意外性が生まれにくい点も、とっつきにくさに拍車をかけています。ぱっと見の印象以上にガチガチな作りである点は承知のうえで。
週刊ファミ通1820号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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