ルカノール伯爵(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
おとぎ話のような不思議な世界観と物語が最大の魅力。粗めのドットで描かれたグラフィックが味わい深く、想像の余地を残した表現がグッド。けっこう残虐なシーンが多いけれど、ドット絵によって和らげられています。この手のゲームのお約束に反して、蝋燭の時間消費がないところは意外でしたが、そのおかげで戦略性がアップしています。欲を言えば、もう少し抑えめの価格だとうれしかったな。
週刊ファミ通1552号より
最初は移動スピードの遅さがじれったく感じるが、マップがムダに広いということもなく、探索の緊張感が味わえる、いい塩梅。セーブに金貨が必要なのも、退くか進むかの葛藤を生じさせるスパイスに。ドット絵でかわいらしさもあって怖すぎることはないけれど、城の怪しいムードや登場キャラの不気味さがよく表現され、いい味を出している。コンパクトなボリュームだけど、満足感を得られる内容。
週刊ファミ通1552号より
絵柄はほのぼのしているのに、ときおり怖い童話のようなダークさが滲む作品。チラリと絡む登場人物たちもなかなか強烈で、意外な展開があるのもいい。各部屋でトラップを回避しつつアイテム獲得を目指すほか、廊下で敵をやり過ごすステルス要素も。主人公は走れないのでもどかしさもあるが、同時に恐怖が煽られる。終盤の行動でエンディングが分岐するのもおもしろい。ドットのアニメもステキ。
週刊ファミ通1552号より
おとぎ話のような独特の世界観や、美しいドット絵のアニメーションは目を見張る。物語は何の説明もなく淡々と進むが、先が気になる展開も魅力のひとつ。移動速度が遅いため、テンポが悪く、少々間延びしがち。また、さまざまなパズル要素が盛り込まれているものの、しらみ潰しの謎解きが多く、達成感よりも手間のほうが勝りがち。ユーザーの誘導なども含め、遊びにくさがやや目立つかな。
週刊ファミ通1552号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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