5人の恋プリンス 〜ヒミツの契約結婚〜(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
お互いの目的のために契約結婚をするという設定は古風ながら、意表を突かれる展開も多く、キュンとくる内容です。男性視点の物語やメールなどの追加要素、豪華声優陣によるフルボイス化はすごくうれしい。ただ、主人公を呼ぶ二人称の代名詞がいっさいなく、そこが空白なのは味気ないし切ないです。キャラクターの表示に不具合が出る点や、背景画、モブ、サウンドなど、要所にもう一歩感が漂う。
週刊ファミ通1385号より
現実離れした王子様たちとの恋愛を体験できるのがいいし、ストーリーも王道で読み進めやすい。立ち絵が静止画ではなく、Live2Dでつねに動きがあるのも臨場感がある。1話の長さは短めだが、話数が多くてボリュームも十分あるので、腰を据えてのプレイのほか、少しずつ進めて楽しむのにもいいかも。好感度エフェクトは、違いが判別しにくいものがあり、もう少しわかりやすいとありがたかった。
週刊ファミ通1385号より
いろいろ粗は目立つものの、主人公やプレイヤーの感情に沿った選択肢がきちんと用意されたシナリオに共感。いろいろな種類の“切なさ”が散りばめられて、胸が締めつけられました。あり得ない状況にツッコミを入れつつも茶化さず、前向きに受け入れていく主人公も魅力的。専門職にまつわる描写やクルマの絵など、リアリティーには欠けますが、ドラマを楽しむうえで一定の説得力は持っています。
週刊ファミ通1385号より
もはやツッコミ不要のレベルまでブッ飛んでいる登場人物設定&ストーリーに、すがすがしささえ感じます。当て馬的存在のサブキャラを含めて、これでもかというほどのお姫様扱いを受けながら、イケメンキャラたちがふと見せる、かわいらしい一面を存分に楽しめます。各ルートのストーリー展開に、横の広がりを感じないことと、プレイデータの管理操作がシンプルすぎる点には、若干の物足りなさが。
週刊ファミ通1385号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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