王国の道具屋さん(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
クエストで素材を集め、いろいろな専門店で加工して価値を上げ、自分のお店で売るという、非常にシンプルな内容。しかし、テンポとゲームバランスの妙とでも言うべきか、これがついつい止めどきを失ってしまうほどの楽しさ。正直なところ、目新しさもなければキャラが秀逸というわけでもない。ただただバランスとテンポのよさで、ここまで楽しませてくれるというのは、ある意味で新鮮な驚きです。
週刊ファミ通1353号より
素材を集め、合成でアイテムを作って販売する流れは、やりたいことが絶えず出てきて、止めどきを失う。各アイテムを決められた個数売ることでボーナスがもらえるため、販売したい品が自然と変わっていく仕組みもいい。経営面にシビアさはなく、難しく考える必要がないので、とっつきやすいところも○。バトルでの素材集めは、傭兵への指示とアイテム回収を同時に行う適度な忙しさがナイスです。
週刊ファミ通1353号より
やることがいっぱいで、忙しさに喜びを覚えるお店屋さんごっこですが、放置中に物が売れていく気楽さも兼備。冒険での仕入れ、合成による商品開発など、多様な仕事のひとつひとつには戦略性もあります。たとえば品出しには、各商品の売れやすさや販売のタイミングなどを考えるおもしろみが。夢中になれるだけにすぐ終わってしまい、物足りなく感じそうですが、価格ぶんのボリュームはあります。
週刊ファミ通1353号より
○○を作るためには、まず××という材料を作って……といった小目標が、ゲーム序盤から数多く用意され、何かにせかされるわけでもないのに中断できない、不思議な中毒性があります。簡単にお金が貯まり、リスクなしで何でもできてしまうゲーム性ではありますが、登場人物との会話や新たな出会い、クエストでのアクション操作(攻防の切り換え&アイテム回収)がほどよいアクセントになっています。
週刊ファミ通1353号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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