
2025年11月13日にプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store、Ubisoft Connect)向けにユービーアイソフトから発売予定の『アノ 117:パックスロマーナ』のPC無料体験版が、9月16日まで配信されている。
本作は、都市建設シミュレーション『アノ』シリーズ最新作だ。本作の舞台は、西暦117年の広大なローマ帝国。プレイヤーは未開の地に都市を作り、次第に大きな帝国を築いていくのが醍醐味のゲームとなっている。
今回プレイした体験版は1時間の制限があり最序盤しか遊べなかったが、本作のグラフィックや手触り、おおよその雰囲気はつかむことができたので、プレイレビューをお届けしていこう。
なお、体験版は英語対応のみとなっている。製品版はもちろん日本語対応している。
本作は、都市建設シミュレーション『アノ』シリーズ最新作だ。本作の舞台は、西暦117年の広大なローマ帝国。プレイヤーは未開の地に都市を作り、次第に大きな帝国を築いていくのが醍醐味のゲームとなっている。
今回プレイした体験版は1時間の制限があり最序盤しか遊べなかったが、本作のグラフィックや手触り、おおよその雰囲気はつかむことができたので、プレイレビューをお届けしていこう。
なお、体験版は英語対応のみとなっている。製品版はもちろん日本語対応している。
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リアルな描写で描かれる世界で自分だけの都市作り
本作では、プレイ開始時に“ラティウム”、“アルビオン”のどちらかの地域を選択することになる。“ラティウム”ではローマのローマによるローマのための都市建設を楽しむことができ、“アルビオン”ではケルト人が住む土地を発展させていく。
基本的なプレイサイクルに大きな違いはないものの、“アルビオン”は都市の周囲に沼地などの湿地帯や起伏のある場所も存在するのが特徴的で、多種多様な資源や作物が生産可能。いっぽう、特定の場所でしか作れないものもあるので、それらも考慮した計画的な都市づくりを行う必要がある。
そのため、シリーズ初心者でも気軽に楽しめるのが“ラティウム”で、頭を悩ませながら歯ごたえのある都市建設を行えるのが“アルビオン”といったイメージだ。
基本的なプレイサイクルに大きな違いはないものの、“アルビオン”は都市の周囲に沼地などの湿地帯や起伏のある場所も存在するのが特徴的で、多種多様な資源や作物が生産可能。いっぽう、特定の場所でしか作れないものもあるので、それらも考慮した計画的な都市づくりを行う必要がある。
そのため、シリーズ初心者でも気軽に楽しめるのが“ラティウム”で、頭を悩ませながら歯ごたえのある都市建設を行えるのが“アルビオン”といったイメージだ。
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地域を選んだらさっそくゲームが始まるのだが、まず驚かされるのがマップの壮大さ。開拓していくマップは途方もなく広く感じる作りで、スタート時点だとまったく先が見えない。この広大なマップを、少しずつ開拓して自分の領地を広げていくのが醍醐味になる。
体験版では1時間の制限があったため初期地点を固めるだけだったが、物資を集めて国を豊かにしていき、領土を広げていく高揚感は十分に感じられた。
グラフィックのクオリティーが高い点も、マップの壮大さを体感するのにひと役買ってくれる。山や川、海といったフィールドが美しく描写されるため、リアルな世界を開拓していく手応えも感じやすい。
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この世界で小さな交易所しかない状態から、どのように都市を作り上げていくかが建築シミュレーションのおもしろいところだ。
建物を建てるための木材伐採・加工の施設や、住民が暮らすための住居、食料品を作る場所などを順番に作っていくことになる。建てる施設によっては周囲にマイナス効果を及ぼす場合もあるため、その影響も考慮する必要があるのも本作のポイント。
建物を建てるための木材伐採・加工の施設や、住民が暮らすための住居、食料品を作る場所などを順番に作っていくことになる。建てる施設によっては周囲にマイナス効果を及ぼす場合もあるため、その影響も考慮する必要があるのも本作のポイント。
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プレイを始めたばかりのうちは複雑に感じていたのだが、慣れてくるとこのマイナス効果も都市を作る物語になっていく。闇雲に施設を増やすだけでなく、「このエリアは伐採を生業とする人が集まる場所にしよう」、「交易所の近くはグレードの高い市民を住ませよう」などと自分なりに考えていくと、より楽しくなってくる。
最高効率を考えるプレイングだけでなく、自分の理想の都市を目指して遊んでみるのもまた一興だ。ズームすると住民たちが生活している様子もよく見えるので、発展していくほど達成感が込み上げてくる。
最高効率を考えるプレイングだけでなく、自分の理想の都市を目指して遊んでみるのもまた一興だ。ズームすると住民たちが生活している様子もよく見えるので、発展していくほど達成感が込み上げてくる。
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ある程度都市を発展させられたら、船で未開の地を発見し、そこにいる人々と“交易”を行い、収入をさらに増やすのもいいだろう。“研究”で特別な施設を建てて、住民の満足度を上げるといったこともできる。何気なく船で探索をしていたら新たに何かを発見することもあるので、自陣の開拓が進んだ後はより大きな世界に目を向けていきたい。
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今回は基本的なプレイに精一杯で細かく試すことはできなかったが、自分だけの都市作りに欠かせないユニークな施設の数々も用意されていた。銅像や屋根のある通路など、ローマ帝国らしいデザインのものを自由に都市に配置できる。
ある程度余力が出てきたら、機能性だけでなくデザインにもこだわった都市を目指したいところだ。
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ちなみに、“アルビオン”では都市を発展させていく過程でローマの伝統を重んじるか、それともケルトの文化を尊重するかの選択が求めらる場面もある。どちらを選ぶかによって建てられる建築物などが異なり、住人の反応やニーズも変わってくるので、プレイヤー次第で都市の様相も大きく変化していくのだ。そのため、選択する際は頭を抱えることになるのだが、そのぶん都市への愛着も増していった。
斜め配置も可能に!UIも快適で遊びやすい
長時間没頭して遊びたくなるタイプの本作だが、それを支えてくれるのがUIの快適さだ。
また、本作はやれることが多いのに反して、操作で迷うことがほとんどない。慣れてからはかなりスムーズに遊べた。施設やインフラの配置を始め、各種導線がわかりやすくまとまっていて、手を止めて考えずともすぐに思った通りの操作ができる。
UIが快適だとプレイ中に余計なフラストレーションが溜まることがないので、快適な操作に仕上がっている点は好印象だ。体験版に1時間の制限がなければ、1日中遊び続けていたかもしれない。
また、本作はやれることが多いのに反して、操作で迷うことがほとんどない。慣れてからはかなりスムーズに遊べた。施設やインフラの配置を始め、各種導線がわかりやすくまとまっていて、手を止めて考えずともすぐに思った通りの操作ができる。
UIが快適だとプレイ中に余計なフラストレーションが溜まることがないので、快適な操作に仕上がっている点は好印象だ。体験版に1時間の制限がなければ、1日中遊び続けていたかもしれない。
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過去作ではできなかったようだが、本作からは施設や道路を斜めに配置することも可能になった。より複雑な通路を作ったり、斜めに住居を置けるため従来よりもデザインの自由度も上がっている。
山や川の周辺を囲うように施設や道路を作れるので、土地を無駄なく使えるはずだ。
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個人的にありがたかったシステムが、ポーズ画面でも操作が可能になっている点。ポーズボタンを押すと時間と人の活動が止まるのだが、この際にもマップを自由に動いたり、建築の指示が出せる。
時間が流れていると資金の増減などがあるため焦ってしまうのだが、ポーズ画面でじっくりと考えられるようになった。おかげで船の行き先を慎重に決めたり、まだ未開拓なエリアを確認しにいったりと焦らずに操作ができる。
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また、今回は試す機会がなかったが、船のカスタマイズや、宗教の選択といった要素も盛り込まれているようだ。ある程度進めていくと外交も必要になるため、プレイヤーの裁量次第で状況は変化していくだろう。
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最終的には軍事力や経済力をより拡大し、皇帝に忠誠を誓うか、反乱を企てるかといった大きな決断をしていくことになる『アノ 117:パックスロマーナ』。
最初は覚えることが多くてたいへんに見えるが、初心者向けのチュートリアルも充実しており段階的に学んでいけるので、都市建築シミュレーション初心者にもおすすめのタイトルだ。今回の体験版時点でもかなり期待のできる仕上がりになっていたので、製品版の発売を楽しみに待ちたい。
『アノ 117:パックスロマーナ』PC無料体験版は9月16日まで提供中(英語版)。気になる方はプレイしてみてほしい。