『バンドリ!アワーノーツ』はストーリー総再生時間27時間の大ボリューム。アニメの「裏側」のエピソードが描かれ、物語への解釈が深まる

『バンドリ!アワーノーツ』はストーリー総再生時間27時間の大ボリューム。アニメの「裏側」のエピソードが描かれ、物語への解釈が深まる
 2026年9月24日、ブシロードよりスマホゲーム『BanG Dream! Our Notes』(以下『アワーノーツ』)がリリースされた。本作はアニメ、ライブ、ゲームと多方面で展開する『バンドリ!』プロジェクトの新作リズムゲームアプリだ。
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『バンドリ!アワーノーツ』はストーリー総再生時間27時間の大ボリューム。アニメの「裏側」のエピソードが描かれ、物語への解釈が深まる【先行レビュー】
 リアルバンド活動も展開する“MyGO!!!!!”、“Ave Mujica”、“夢限大みゅーたいぷ”に加え、本作で新たに登場した“millsage(ミルサージュ)”と“一家Dumb Rock!(いっかだんらん)”の5バンドによる濃密なストーリーとリズムゲームが楽しめる。

 今回リリース前の先行体験版をプレイする機会を得たので、注目すべきゲームの特徴をピックアップして紹介する。
※画面は開発中のものです。

各バンドの日常のひとコマを切り取ったイマーシブホームでキャラクターの現在地を把握

 ゲームにログインすると最初に表示されるホーム画面。本作ではここに各バンドの日常が映し出される“イマーシブホーム”が採用されており、デフォルトでは“MyGO!!!!!”の5人がカフェでくつろぐ様子が描かれる。
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 さらに表示されているキャラクターをタッチすると、それぞれのリアクションがボイス付きメッセージで表示される。ホーム画面左下の“イマーシブホーム”のメニューからトークボタンを押すと、キャラクター同士の会話も楽しめる。
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 イマーシブホームに設定できるイラストは、ストーリーの進行やガチャで入手するSSRスナップで解放される。キャラクターどうしの関係性が更新された会話が楽しめるので、何気ないひとコマの中にも成長を感じられる。

 さらに複数のイラストをランダムに表示できる機能もあり、たとえば同じバンドのイマーシブホームを設定することで、バンドの関係性の変化をホーム画面で楽しむといった遊びかたも可能に。

大ボリュームのストーリーを手軽に楽しめる工夫

 『バンドリ!』の大きな特徴のひとつは、バンドごとの濃密なストーリーだ。ゲームで新たに加わった“millsage”と“一家Dumb Rock!”はもちろん、既にアニメ化された“MyGO!!!!!”、“Ave Mujica”、“夢限大みゅーたいぷ”も、アニメ第1話と同じ場面から始まるため、今作から『バンドリ!』に触れるユーザーも安心だ。
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 アニメを見たことがあるユーザーも、ストーリーをおさらいしつつ、ゲームならではのLive2D表現を楽しめる。各ストーリーはアニメのようなフル尺ではなく、分かりやすくコンパクトにまとまっている。
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 また、各バンドストーリーにはアナザーストーリーが収録されており、これはメインの裏側で起きたエピソードや、キャラクターそれぞれの感情や思いが描かれる。アニメを観てストーリーを知っているユーザーでも、別視点の解釈が提示されるので、物語をより立体的に楽しめるだろう。

 絆ストーリーというキャラクター同士の1対1の会話劇が楽しめる要素もあり、バンドメンバー全員といる時とは異なる個々の関係性での表情や会話が見られ、新たな魅力を発見できる。
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 各ストーリーパートのボリュームもかなりのもので、スキップせずオートプレイで再生した場合、ひとつのストーリーで20分近くあるものも。全ストーリーを合わせた総再生時間はなんと27時間にも及び、リリース時点でこの物量は非常に稀だ。

 本作では、このボリューム感でも存分に楽しめる工夫が施されていて、各エピソードの再生時間がサムネイルに表示され、ユーザーが自分のペースで視聴しやすいデザインになっている。
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 さらに再生中はいつでも中断可能で、アプリを閉じても中断した場所が保存され、いつでも再開できる。

初心者でも楽しめるリズムゲームのアシストモード

 本作のリズムゲームは、奥から手前に向かってノーツが流れてくる方式。スライドやフリック入力もあり、多くのリズムゲームで採用されているスタイルだ。

 筆者はこの奥から手前に流れるタイプが少し苦手で、ノーツが広がって落ちてくるため、左右の位置を間違うことがある。しかし本作ではノーツの幅が広く設定され、メインで表示される6ラインのうち各ラインがさらに2ライン分のタップ範囲を持つ印象だ。さらに楽曲難易度によっては6ラインのうちの2、3ライン分の幅を持つノーツもあり、広い範囲で判定される。
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 また、フリック入力は誤った方向でもミスにはならず、スライド入力は終点で離し忘れてもコンボが継続されるなど、多少のミスでもコンボが途切れにくい工夫がされている。

 さらに本作には初心者向けのアシストモードが搭載されている。アシストモードを使うと判定が取りやすくなり、プレイ状況に応じて補助の強弱が変化。上達にあわせて補助輪を外すようにプレイヤースキルを伸ばせる。

 ただし、アシストを使うとスコアは下がり、フルコンボやオールパーフェクトは獲得できない点には注意が必要だ。アシストモードはゲーム開始直前にオン・オフを切り替えられるため、自分の腕前に応じて簡単に設定できる。

 楽曲の難易度はEASY、NORMAL、HARD、EXPERTの4段階で、最も易しいレベルは5、最高難度は29となっており、幅広いプレイヤーに対応。筆者はリズムゲームが得意と言えるほどではないため、最高難度のレベル29では当然あっという間にライフゼロになった。しかし、判定にゆとりがあるため、クリアー不可能というほど絶望的な印象ではない。
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 アシストモードをオンにしてプレイしたところ、かなり長く生存できた。改めてアシストを使って練習してみようと思える、やる気を引き出す作りのように感じた。

Live2Dモードでキャラクターのリアルなパフォーマンスを堪能

 ゲーム画面は軽量モード、MVモード、Live2Dモードから選べる。軽量モードはリズムゲームに必要な情報だけで背景は静止画なので、ゲームに集中したい人におすすめだ。

 MVモードは背景にミュージックビデオが流れ、臨場感を楽しめるが、MVに目を奪われてタップミスがないように注意が必要。MVに関しては楽曲選択時の詳細情報からMV鑑賞を選択できるので、そちらでじっくり楽しんでからプレイしてもいいだろう。

 とくに注目したいのはLive2Dモード。編成したバンドメンバーのLive2Dが背景に表示され、楽曲に合わせたパフォーマンスがフォーカスされる。各キャラクターの動きは実際のキャストの演奏スタイルを参考に作られており、まさにリアルライブのパフォーマンスを見ながらプレイできる贅沢なモードだ。
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ユーザーの好みに細かく対応するライブオプション

 筆者が個人的に驚いたのはライブオプションの豊富さ。ノーツ速度や判定タイミングの調整は基本として、さらに詳細な設定も充実している。

 たとえば、タップのタイミングがパーフェクトに対し早いか遅いかを“FAST”や“SLOW”で表示するオンオフ設定や、タイミングのずれを数値で表示することも可能だ。

 さらにスライドノーツやガイドの透明度調整、ライブスキルやコンボ演出のオンオフ、コンボ表示位置の変更、背景イラストの変更や明度調整など、多彩な設定が用意されている。

 とくに秀逸なオプションがBluetoothモードだ。Bluetoothイヤホン使用時は遅延が発生しやすく、低遅延を謳うイヤホンでも完全な同期は難しい。ハイスコアを狙うプレイヤーにとっては、わずかな遅延でフルコンボやオールパーフェクトを逃す可能性もある難点だった。しかし本作はBluetoothイヤホンが接続されると自動でBluetoothモードに切り替わる仕様。タイミング調整を設定しておけば、イヤホンのオンオフでノーツ調整をする手間が省ける非常に便利な機能となっている。
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バンド編成でもストーリーを楽しめるスナップ

 バンド編成は5人1組で行われるが、編成画面に特徴がある。

 多くのゲームでは編成画面でキャラクターの顔やバストアップが表示され、タップでイラストや全身が見られることが多いが、『アワーノーツ』の編成画面は縦長デザインで、キャラクターの上半身全体が表示される構図だ。

 表情を見せつつ楽器も分かるイラストで、ひと目で誰か判断できる。お気に入りのキャラクターで編成する際に、わざわざアップにして確認する手間が省ける設計はありがたい。
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 キャラクターとともにバンド編成で重要な役割を持つのが“スナップ”。スナップは各バンドメンバーに1枚ずつ設定できる、いわばサポートカードのような存在である。
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 イラストはキャラクターのさまざまな表情を切り取ったスナップ写真のようなもので、複数キャラクターが描かれたものもあり、喜怒哀楽のワンシーンが楽しめる。
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 さらにスナップには固有のショートストーリーが付属し、そのシーンのキャラクターの心情も知ることができる。スナップはさまざまな時系列のシーンがピックアップされているので、ストーリー上のどのタイミングなのか考察するのもおもしろいところだ。
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プレイヤースキルだけでは決まらない撃奏ライブ

 マルチプレイ要素の“撃奏ライブ”は、ユーザー同士が最後まで緊張感を持って対戦できる工夫がされている。
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 リズムゲームのマルチプレイでは、同じレベルのプレイヤーどうしが対戦すると、わずかなミスでスコア差が広がり、そのまま追いつけない状況になる。いわば、消化試合になってしまい、相手がミスしない限り逆転は難しい。

 そこで、本作では多少の差があっても逆転可能な“撃奏区間”を導入。ライブ中に一定区間でお題が提示され、その勝負に勝つとスコアが加算される仕組みだ。

 撃奏区間は3種類ある。まず、COMBO撃奏はコンボ数を競い、最も多くコンボを稼いだプレイヤーにスコアが加算される。
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 LUCK撃奏は譜面通りにノーツをタップすると抽選ゲージが上昇し、満タンになると抽選が始まる。当たりを引いたプレイヤーが“撃奏LUCKポイント”を獲得し、区間終了時に最もポイントを集めたプレイヤーにスコアが加算される。
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 JUST撃奏はノーツの正確さを競う。判定はPERFECT、GREAT、GOOD、BAD、MISSの5段階だが、JUST撃奏ではPERFECTを超えるJUST判定があり、JUSTを多く獲得したプレイヤーに大きなスコアが加算される。

 COMBO撃奏とJUST撃奏は多少プレイヤースキルに依存するが、LUCK撃奏は運要素が強く、誰が勝つか予測できない。1曲に“撃奏区間”は3回あり、差がついても十分追いつける可能性がある。

 さらに各キャラクターには撃奏ライブ用のスキルがあり、スナップにもサポート効果があるため、組み合わせ次第では最下位からの一発逆転も可能だ。テクニックを磨いたプレイヤーには理不尽に感じるかもしれないが、撃奏ライブはあくまでパーティープレイとして設計されており、最後まで諦めず楽しく対戦できるルールのひとつの正解と言えるだろう。

 注目したいのが撃奏ライブのリザルト画面で選べる“ライブログ”だ。ここでは“撃奏ライブ”中にどのキャラクターがどれだけスコアを稼ぎ、いつスキルが発動したかを時間経過とともに確認できる。楽曲のタイムラインが表示され、シークバーを動かすことで時間ごとのスコア増加を細かく見ることができるので、バンド編成の研究がより深まる要素になっている。

放置系なのに放置できないスタジオ練習

 “スタジオ練習”は、プレイしていない間に報酬が溜まる放置系要素で、時間の経過に応じてキャラクターの経験値アイテムや特訓アイテムが入手できる。

 トップ画面には各バンドのロゴが表示され、タップでスタジオに移動。メンバーの誰かがランダムで演奏している様子が見られる。トップ画面で一括受け取りも可能だが、スタジオ画面に行くと各バンドの楽曲がBGMとして再生される。
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 BGMは原音と比べわずかに音響が加工されたアレンジ版で、スタジオ演奏を表現。放置要素ながらフルコーラスのため、つい放置せずに聴き入ってしまうおもしろい要素だ。

 多彩な楽曲と奥深いストーリーはもちろん、細かな部分まで配慮されたユーザーフレンドリーな設計が随所に施されている本作。リズムゲーム初心者でも無理なく始められ、徐々にプレイヤースキルを磨ける環境が整っている点も好ましい。

 『バンドリ!』やリズムゲームに初めて触れる人から、腕に自信のあるハイレベルなプレイヤー、そして世界観を深く理解しているファンも新鮮な体験ができるおすすめのタイトルなので、ぜひチェックしてみてほしい。

『BanG Dream! Our Notes』ゲーム概要

  • タイトル:BanG Dream! Our Notes(アワーノーツ)
  • ジャンル:撃奏リズム×アドベンチャー
  • 提供開始:2026年9月24日(木)
  • 配信:App Store、Google Play
  • 利用料金:基本プレイ無料、アイテム課金制
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