日本に2基の超巨大スクリーン“IMAXレーザーGT”。『オデュッセイア』がさらにデカくなるとマジで神話クラス。視界すべてが“映画”になる衝撃、デカいスクリーンは最高!

日本に2基の超巨大スクリーン“IMAXレーザーGT”。『オデュッセイア』がさらにデカくなるとマジで神話クラス。視界すべてが“映画”になる衝撃、デカいスクリーンは最高!
 でかいは、正義だ。
広告
 そのでかいものとは映画館。とはいっても、ただの映画館じゃありません。“IMAXレーザー/GTテクノロジー”(以下、IMAXレーザーGT)――国内に2館しかない、6階建ての建物に匹敵する高さを誇る、とんでもないバカデカスクリーンです。ゲームとは関係ありませんが、初めて鑑賞してエンタメ体験としてほんとうにスゴかったのでファミ通にて紹介させてください。

IMAXレーザーGTがデカすぎる。視界のすべてが“画面”という感動

 そんなIMAXレーザーGTを初めて観に行ってきました! グランドシネマサンシャイン池袋。9月11日より公開される全編IMAXの映画『オデュッセイア』の試写会です。
 
 見てみると……
 本当にでっっっっっかい
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
実際に座席から撮影した写真がこんな感じ。下にいる人と比較すると大きさがよくわかるのでは。
 スクリーンを見上げるとてっぺんまでが非常に遠い。成人男性10人分ぐらいの高さはありそうに感じました。

 データでは
横幅25.8メートル、縦幅18.9メートルあるとのこと。縦幅18.9メートルというとビル6階建て相当。北海道の観光地である札幌市時計台の高さとほぼ同じなんだとか。そりゃでっけえはずだよ……。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
画像はグランドシネマサンシャイン池袋の公式サイトより引用。画面の比率も1.43:1という特殊な比率。映画と言えば横長の印象が強かったので、縦にも広いのが新鮮でした。
 このクソデカスクリーンにびっしりと1.43:1比率で映画が投影されます。いままでの1.43:1比率投影は限られたシーンのみでしたが、『オデュッセイア』は全編IMAXカメラ撮影なので、ずーっとデカい画面。
 
 「こんなにスクリーンがデカいと、逆に映画見るのしんどいのでは……?」

 なんて思っていましたが、そんな杞憂は席に着いた瞬間吹き飛ぶことになります。前を向くと、左右の端から端まで全部がスクリーン。他人の頭はもちろん、周囲の壁すら視界には入ってこない。
余計な情報を一切入れず、純粋に映画の情報が楽しめるように設計されたものだということがよくわかりました。
こちらはグランドシネマサンシャイン池袋の公式X(旧Twitter)が出したエイプリルフールのツイート。かなり誇張されていますが、席の斜面感は伝わるかも?
 そしてなんといっても音! 音が本当にすごい! お腹に響くような音量もそうですが、シーンごとのディテールを細かく感じられる繊細さもすばらしかったです。木々の揺らぎ、風の音、船に打ち付ける水しぶき、戦争の鬨、そのすべてが臨場感をもって耳たぶを打つんですよ。視界いっぱいに広がる映像と相まって、まるで自分が神話世界に迷い込んだかのようでした。

 個人的に感動したのが、弓に張られた弦を鳴らす音。『オデュッセイア』では、主人公のオデュッセウスが何度もこの音を鳴らすのですが……弓が違うとちゃんと音が違う。ここがはっきり聞き分けられます。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。

『オデュッセイア』故郷の惨状が、英雄の帰路により没入感を与える

 IMAXレーザーGTのすごさを体感できたのは、『オデュッセイア』自体がすばらしい映画であったからこそ。そのおもしろさも、テンションが上がってワクワクするような形ではなく、しみじみと「いい映画だったな……」と噛み締めるような感動がありました。

 さっきから、「デカいスクリーンがスゴい」という話しかしていませんでしたが、ここからは映画自体の感想も少し。若干ネタバレかもしれないので、前情報なしで鑑賞したい方は一旦記事を閉じてください。
ぜひ、『オデュッセイア』はIMAXレーザーGTで観てください!!!

映画『オデュッセイア』とは

 鑑賞した『オデュッセイア』はギリシャ神話の英雄であり、イタケの賢王オデュッセウスの物語。かの有名な“トロイの木馬”によりトロイアを落とした後の、彼の壮絶な帰路を描いたクリストファー・ノーラン監督による最新作です。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
原典はホメロスの記した『オデュッセイア』。有名な物語なので、ゲーム好きな方は何かで触れているかもしれません(昔『TROY無双』なんて作品もありましたね……)。
 これは帰郷の物語です。トロイア戦争に出征し10年。そこから帰路に10年。計20年ものあいだ離れていた故郷へと、ひとりの英雄が帰還するまでの話が描かれます。

 10年――その歳月が示す通り、彼の帰路は決して容易なものではありませんでした。故郷であるイタケを目指した船は嵐に見舞われ、神の怒りを浴び、食料を求めて降り立った島には人を食べる恐ろしき怪物が住んでおり……故郷を目指すオデュッセウスの前には、幾たびもの試練が立ちふさがります。

 これらの描写の臨場感たるや。とくに島に上陸したときの風景は、どこか神話の空気を感じさせるようなものでした。ギリシャ神話の知識はゲームなどで断片的に知る程度で詳しくありませんでしたが、とにかく絵作りがすごくてただただ見入ってしまい、彼の物語に没頭させられました。「映像に圧倒されるとはこういうことか」と、見終わった後に感嘆したことを覚えています。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
 王の不在と、掟と、自身の不甲斐なさでどんどんと侵略されていくイタケ。その様子があまりにも悲痛で、心の底から「オデュッセウス、はやく帰ってきてくれ……! お前の国も息子も妻もヤバいことになってるから……」という気持ちが湧き立ってくる。だからこそ、彼の帰路を見守る気持ちによりいっそうの熱が入るのです。

 無事にたどり着いてほしいという気持ち。彼が帰っても、すでに愛した国はないかもしれないという気持ち。これが、オデュッセウスの過酷な帰路をただ見せる映画であったならここまで没頭はしなかったでしょう。テレマコスの視点が入っていることで、ただの勇敢な冒険物語では抱けない複雑な感情を抱かせているのが本当にすばらしいと感じました。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
 王の不在と、掟と、自身のふがいなさでどんどんと侵略されていくイタケ。その様子があまりにも悲痛で、心の底から「オデュッセウス、はやく帰ってきてくれ……! お前の国も息子も妻もヤバいことになってるから……」という気持ちが湧き立ってくる。だからこそ、彼の帰路を見守る気持ちによりいっそうの熱が入るのです。

 無事にたどり着いてほしいという気持ち。彼が帰っても、すでに愛した国は無いかもしれないという気持ち。これがただ、オデュッセウスの過酷な帰路を見せる映画であったならここまで没頭はしなかったでしょう。テレマコスの視点が入っていることで、ただの冒険物語では抱けない複雑な感情を抱かせているのが本当にすばらしいと感じました。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。

“映画館で映画を見る”ことが好きな人におすすめ。最高品質の映画体験をぜひ一度

 『オデュッセイア』、よかった。よかったです。上映時間は約3時間でしたが、一切長さを感じさせない。さまざまな感情を呼び起こさせてくれるいい映画でした。

 あと、やっぱり映画館で映画を観るのはいい! 仕事が忙しく最近は行けていなかったのですが、大きなスクリーンと腹に響くような音響はやはりいいものです。

 そしてIMAXレーザーGTは、そんな“映画館で映画を見ることのよさ”をさらに増幅させてくれるんですよね。6階建てのビルと同じ高さの巨大スクリーンと斜めに配置された座席により、視界に余計なものが映らないんですよ。
目に入るすべてが映画。とてつもない臨場感がありました。

 明確にグレードアップした映画体験が味わえるIMAXレーザーGT。今回体験したグランドシネマサンシャイン池袋では、チケット料金にプラス900円(2026年9月現在)と少しばかり高くなりますが、それだけの価値は十二分にあります。「映画は映画館で見てこそでしょう!」という人には心の底からおすすめしたいですね。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
 筆者はIMAXレーザーGTのすごさにすっかりほれ込んでしまったので、今後もどんどん利用していこうと思います。

 ……と語ったところ。同行していたIMAX信者編集者・つくね伯爵が「日々、IMAXのことを気にかけ続けてください。1.43:1比率なことが分かればグランドシネマサンシャイン池袋にお越しください、
『NOPE/ノープ』はマジで最高です」と2022年の映画をおすすめされました。

 IMAXレーザーGTがある映画館は東京・池袋のグランドシネマサンシャイン池袋と、大阪・吹田の109シネマズ大阪エキスポシティの2館。巨大なスクリーンで、神話の英雄が苦難の帰路を征く姿をぜひとも一度味わってみてほしいです。ただし、世界にはもっとデカいIMAXのスクリーンがあるそうです(恐ろしい)。
視界すべてが“映画”になる。初体験のIMAXレーザーGTで見た『オデュッセイア』で、神話世界に旅立った。
『オデュッセイア』
  • 監督・脚本:クリストファー・ノーラン
  • ホメロス「オデュッセイア」に基づく
  • 製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
  • エグゼクティブプロデューサー:トーマス・ヘイスリップ
  • 撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
  • プロダクションデザイン:ルース・デ・ヨンク
  • 編集:ジェニファー・レイム
  • 音楽:ルドウィグ・ゴランソン
  • VFXスーパーバイザー:アンドリュー・ジャクソン
  • 特殊効果スーパーバイザー:スコット・R・フィッシャー
  • 衣装デザイン:エレン・マイロニック
  • 出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン
  • 配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
  • 公式サイト:https://odyssey-film.jp
  • 公式X:@odysseyfilmjp
  • 2026/アメリカ/英語/172分/カラー/日本語字幕:アンゼたかし/吹替翻訳:木村純子/字幕・吹替監修:藤村シシン/原題:The Odyssey/G区分
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker

特設・企画