
確かに筆者は『ヴァンサバ』ライクに目がない。「だからこれもおもしろいと言ってるんだろ?」と思われそうだが、それだけいろいろ遊んでいるからこそ、本作の尖ったところがよくわかる。『ヴァンサバ』はトップビューだったが、『ブラッドダンジョン』はサイドビュースタイルになっており、このコロンブスの卵のような視点変更だけでとんでもなくゲーム性が変わった。パワーアップしたと言ってもいい。
本稿では、そのあたりをじっくりレビューしていきたい。
- 基本は『ヴァンサバ』だが、そこにジャンプアクションを加えたら……!?
- 取れば取るほど化ける、100種類超の武器&強化
- スコアランキングやデイリーランなどのやり込み要素もこってり!
- 『ブラッドダンジョン』製品概要
基本は『ヴァンサバ』だが、そこにジャンプアクションを加えたら……!?
レベルアップ時はいくつかの武器や強化要素からひとつ選んで装備。同じものを取り続ければ、それ自身がパワーアップしてより強くなっていくので、とにかくキャラを育てて、ダンジョンの中でできるだけ生き延びていく。

……と、ここまで聞くと「はいはい、いつものね」となるだろう。だが待ってほしい。冒頭で説明した通り、このゲームはサイドビューだ。これまでの『ヴァンサバ』ライクは基本的にトップビューであり、キャラの動きもどちらかと言えばゆっくり動いていた。操作自体も移動のみで、ぶっちゃけそこまでアクション的な操作を必要としない。
だが、『ブラッドダンジョン』はサイドビューのためステージ内に高低差があり、ジャンプができる。というか、ひたすらジャンプしまくる。むしろ、完全なジャンプアクションゲームだ。
『ヴァンサバ』ライクは、アクション性がそこまで高くないものが多い。ダッシュや回避、ツインスティックシューティング操作などができるものもあったが、本作ほどのアクションは珍しい。正直、ジャンプアクションと『ヴァンサバ』ライクがここまで相性がいいとは思わなかった。バツグンにマッチしているのである。

一般的な『ヴァンサバ』ライクの場合、敵に囲まれたとき火力が足りずに押し切られてゲームオーバーになってしまうことがよくある。なので、そうならないようにうまくキャラを成長させていく必要があるのだが、『ブラッドダンジョン』の場合は敵の群れからジャンプアクションで逃げることができる。ギリギリの生存をかけて、どうにか生き延びながら敵を倒していくのが何とも楽しい! ほかにない快感なので、ぜひ味わってほしい。
取れば取るほど化ける、100種類超の武器&強化


最初に用意されているダンジョンはカタコンベだけだが、こちらも条件をクリアーすることで増えていく。ダンジョンごとに登場する敵やマップ構成が異なるので、とにかくどんどん進めて行ける場所を増やしていきたい。


本作の中毒性を支えているのが、レベルアップのたびに選んで獲得していく武器や強化要素だ。その数はなんと100種類以上! 機関銃(遠距離)や魔法剣(近距離)、燃焼の靴(燃焼を引き起こす炎の軌跡を残す)、エスカレート(ダメージアップ)、血の増加(血の獲得量アップ)、大弾丸(弾など武器のサイズアップ)、花火(倒すと敵が花火のように爆発し、周りに攻撃をばらまく)など、いろいろなクセのあるパワーアップがズラリ。


そしてとにかくハデ! パワーアップさせればさせるほど画面がにぎやかになるのは『ヴァンサバ』ライクでは欠かせない要素のひとつだが、本作のハデさはまた別格だ。グラフィックを見てもらえればわかる通り、唯一無二のサイケデリックなアートスタイルで、これが動いているところを見るとその躍動感たるやマジすごい。

最初のうちは、敵を撃つ銃系の武器と、自分の近くの敵に攻撃を与える近接系を、最低ひとつずつ装備すると、ある程度はラクに進めていけるはず。燃焼の靴は下方向へ流れていくような攻撃方法で、このあたりはサイドビューらしい攻撃方法のひとつ。糸網は、蜘蛛の巣のようなものを放ち、そこにかかった敵にダメージを与えることができるが、同時に巣の上を歩いて移動することもできる。攻撃だけでなく移動補助も兼ねており、こうした変わった武器も本作の楽しさとなっている。
血によるレベルアップで組むその場限りのビルドとは別に、恒久的な強化ルートも用意されている。敵を倒すと血のほかに骨も落ちるのだが、これを骨屋にいる“ドッグマンサー”に捧げると、永続的なパワーアップが手に入る。つまり1回のダンジョン探索では、血を集めて瞬間的にキャラを強くするその場のビルドで強化しつつ、骨を溜めて次回の探索に向けて恒久強化も考えていく。このあたりも『ヴァンサバ』ライクでは王道だが、どんどん強くなっていくのを実感できるようになっている。

スコアランキングやデイリーランなどのやり込み要素もこってり!

やり込みなら、日替わりのデイリーランもチェックしておきたい。全プレイヤーが同じ条件のダンジョンに挑み、その日のスコアを競い合う。まさに運と実力とビルド構築力が試されるわけだ。このモードは、1日数回しか挑戦できない“真剣勝負”として、自分のモーニングルーティンに組み込みたいくらいの魔力がある。

『ブラッドダンジョン』は、アクションゲームが得意な人に刺さるのは言うまでもない。高低差のあるステージをジャンプで飛び回り、敵の猛攻を紙一重でかわしながら敵の群れを血の海に沈める爽快感は、腕に覚えのあるプレイヤーほど深くハマるはずだ。『ヴァンサバ』ライクの“気づいたら強くなっている”多幸感と、ジャンプアクションの“自分の腕で切り抜けた”達成感。このふたつが見事なまでに融合している。

ちなみに開発は『Nidhogg』(ニーズヘッグ)のMesshof。あの研ぎ澄まされた操作感を知っている人なら、本作におけるアクションの気持ちよさもわかってもらえるだろう。体験版も配信中で、XBOX Game Passのメンバーなら発売初日からプレイできるので、この“サイドビュー化した『ヴァンサバ』ライク”のヤバさを、まずは自分の指で確かめてみてほしい。
『ブラッドダンジョン』製品概要
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、XBOX Series X|S、PC(Steam)
- 発売元:Messhof
- 開発元:Messhof
- 発売日:2026年8月25日
- 価格:各1320円[税込]
- ジャンル:アクション
- 対象年齢:IARC 16歳以上対象
- 備考:XBOX Game Pass対応

















