
きれいなグラフィックをウリにするゲームは少なくないが、『AION2』はやや雰囲気が異なる。自キャラのグラフィックにかける執念が異常なのだ。だってこれを見てほしい。

胸の大きさを変えられる、というだけなら理解できるのだ。だって大胸筋やバストが大きかったらうれしいもの。それだけでなく「肩にちっちゃいトラック走ってんのかい!」と興奮する人へのフォローも行き届いている。

極めつけは衣装装備へのこだわりだ。まず、とにかく種類が多い。ごつい鎧、ちょっとセクシーなローブ、軽やかな皮系防具など、多彩なバリエーションが用意されていて、等級もさまざま。ゲームプレイで獲得できる装備も豊富だ。
“ATREIA COLLECTION(アトレイアコレクション)”と題した公式の衣装動画も公開されており、そもそもの力の入れ具合がおかしい。
しかも、それらを自由に組み合わせられるのだから最高である。装備部位は頭、顔、上半身、下半身、腕、脚、マントの7ヵ所。1部位だけ重厚にするファンタジーアニメ的なスタイリングも可能。これまでにも衣装パターンの多いゲームはあったものの、たいていセット装備をまるまる身に着けることになり、着せ替えの楽しさは弱かったように思う。
だが、『AION2』は違った。着せ替え好きのエルドラドはここにあった。

ここまでやっても『AION2』の勢いは止まらず、さらに変態的なこだわりを発揮することになる。装備の素材まで変更できるのだ。とりあえず比較画像を見てほしい。


装備の材質を変更できるのがユニークで、カーボン、スエード、カーペイント、クロム、金属、ファブリック、レザー、ステンレスの8種類から選択可能。模様(パターン)は円形、ハート、タイル、アズレージョ、ペイズリー、ライン、チェック、フラワーと、こちらも同じく8種類だ。
デザイン変更可能な部位はいくつかのブロックに分かれており、上半身装備の中でも、肩だけ、胸部だけなど、ひとつひとつの部位を細かく調整可能。こだわり出したら夜が明けそう。



素材と柄をパーツごとに変更できるのは、ある種の革命だと思う。パーツを組み合わせたコーディネートで終わらず、形以外はほぼ作れるというのがおもしろい。
リアルで存在するかわいい服をゲーム内で再現したり、金属の鎧と布地の服を組み合わせたようなファンタジー衣装を自分で作り出したりなど、可能性は無限大だ。“ファッションにこだわるギャル戦士”なんてマンガに出てきそうなキャラも再現できてしまう。
たとえば、


こういう装備を身に着けている人が、


髪をゆるふわに巻き、「このチェックのミニ、ガチかわいくね?」なんて言いそう。一人称はもちろん「あーし」。そんな人、本当にいるのか? いるのだ。ここは希望溢れるファンタジー世界・アトレイア。そういうギャルもいる。夢を見させてください。


コルセットでウェストをきゅっと絞った衣装がかわいかったので、黒く染色してゴス系に。華奢な雰囲気が似合うと思うので、肩装備はあえて外してみた。
足元はサイハイソックスかガーターストッキングくらい太ももぎりぎりのオーバーニー。定番の黒ではなく、細かい花柄にしたのがポイント。衣装全体に入っているゴールドの刺繍とも相性がいいし、遠目からだとヒョウ柄にも見えて、ただかわいいだけじゃない“いい女”感を出せていると思う。黒いエナメル風のピンヒールもよく似合う。



完全に、そこらにいそうなかわいいお嬢さんである。
チェックのセットアップが上品な雰囲気を醸し出し、袖口が広がったトランペットスリーブはあえて手のひらを半分も覆うほど長めに。ふんわりガーリッシュなデザインをベースに、サスペンダーのように吊った黒レザーのボディーバッグで全体の引き締め効果をプラス。腰元を締めて、スカートの広がりを存分に楽しんで。




今作も負けず劣らず細かいんだろうなと覚悟して臨んだら、それどころじゃなかった。記事冒頭で驚いた僧帽筋は序の口だったのだ。「キャラメイクがすごいっていうテーマで記事を作りましょうよー」なんて甘いことを考えていた過去の自分を殴ってやりたい。
だって、項目数が222個もあるんだぞ(プリセット項目を除くと218個)。

項目ごとにキャラメイク内容をチェック


フェイス



“額(ひたい)”は眉や目を調整した後に周辺のバランスを取るのに使えそうな項目。まゆ骨の位置や眉間の間隔は正面から見たときの印象を左右する。
印象という意味では頬骨にも注目したい。頬骨の高さは周辺の筋肉にも影響し、動かすと周辺のこめかみ付近の顔のラインなども引っ張られて変形する。


“耳”の形はふつうのものととんがり耳(いわゆるエルフ耳)のどちらかを選択可能。全体的な大きさを0~100のスライダーで調整する。耳回転は耳がぺたんと寝ているか、起きているかを調整する項目。とんがり耳でも耳たぶの長さは調整できる。


目
はっきり言って目の周囲の細かさはすさまじい。大きさや位置、角度などは違和感なく理解できると思う。その先がすごいのだ。
- 基本の形(6項目):目頭、目頭の高さ、目尻、目尻の高さ、上まぶたの高さ、下まぶたの高さと6項目
- まゆ毛(7項目):まゆ毛の形状、まゆ毛の大きさ、まゆ毛色、まゆ毛濃度、まゆ毛の位置、まゆ毛のツヤ、まゆ毛の角度と、7項目
- まつ毛(8項目):まつ毛の形状、まつ毛の長さ、まつ毛色適用範囲、基本まつ毛色、下まつ毛色、まつ毛の角度、上まつ毛濃度、下まつ毛濃度
ものすごい熱量である。とはいえ、各項目をよく見ると非常に理にかなっていることがわかる。たとえば、リアルのお化粧の世界ではまつ毛を上下別々にセットするのは当たり前だ。やみくもに細かくしているのではなく、現実に即した結果、こうなったのだろう。


続いて、目そのものについても見ていく。虹彩(こうさい)や瞳孔だ。ここでも「そこまでする!?」が顔を出す。
こういったキャラメイクで“オッドアイ”はもはや定番だ。もちろん『AION2』でも左右の目を別々の色合いにできる。それどころか、左右の虹彩の大きさや瞳孔の形状も変更可能だ。これに関しては見てもらった方が早いだろう。


瞳孔の形は19種類の形状から選択でき、眼光を調整すると目の中で紋章が発光しているような演出も可能。
さらにさらに、白目も調整可能だ(そんなことある?)。“血管強度”のスライダーを右にグッと動かすと白目の中に血管が浮かび上がる。いまだかつてキャラメイクで目を充血させられるゲームがあっただろうか。


鼻と口
口は位置や角度を調整可能。口角と唇の厚みはキャラクターの性格にもつながるのがおもしろい。への字口にしたり口をとがらせたりすると気難しそうになり、唇を厚くして大人の色気を表現するのもいいだろう。


ヘアとスタイル


スタイルとはお化粧やフェイスペイント、タトゥーのこと。目のまわりと同様、怒涛の項目数を誇るのがここだ。お化粧に関しては、工程数はおそらくリアルと同等である。
顔に陰影を付ける“シェーディング”、明るさとツヤを足す“ハイライト”、頬あたりの血色をコントロールして華やかさを出す“チーク”など。チークはパール(ラメ)入りも選択でき、その粒子の大きさまで変更可能。あまりべったり塗ることはないが、極端にするのもそれはそれであり。


アイメイク


唇
リップの色はもとより、塗り方もお気に召すまま。中央付近にしっかり塗って、唇全体の見え方を変える上級テクニックも使用可能だ。そんなことまで。


ほくろとそばかす


フェイスタトゥー、フェイスペイント、髭
タトゥーよりも広範囲に及ぶ項目として用意されるのがフェイスペイント。道化師のような化粧やプロレスラーの覆面のようなものまで、さまざまな種類がある。色や質感などをふたつの範囲で調整可能。
ちなみに、髭は男女問わず生やすことができる。ワンポイントで選択できる髭は、意外と女性がつけてもかわいらしい。


体形
頭の大きさと首の太さ、長さを調整でき、頭を大きくするとやや幼い雰囲気に。首の太さは、後述する肩や僧帽筋の大きさと合わせて検討しよう。


腕/手


肩/僧帽筋/胸/胸部


お腹/腰/お尻
骨盤部分のボリュームもお尻の項目で調整する。下半身をがっしりさせたいなら、骨盤まわりを大きくしてみるのもアリ。“お尻の高さ”で上下位置を調整すると、角度も少し変わる。


脚


ゲーム史上、かつてないレベルの自キャラへのこだわり
もちろん、おしゃれをするのもすごく楽しい。追求した自分の理想の姿に、追求した理想の服装を組み合わせれば完璧だ。前述したように、『AION2』公式ではさまざまな衣装を紹介する“ATREIA COLLECTION(アトレイアコレクション)”を展開。これらを参考に、最高の自分を目指そう。
















