小島秀夫監督・小島プロダクション制作によるホラーゲーム

小島監督はインタラクティブなメディアであるゲームのティザーがムービーであることに違和感を覚え、プレイアブルティザーを作ることにしたそうです。最後の仕掛けでは6言語がわからないと解けないようになっており、クリアーまでに時間がかかるように作られていたものの、配信から4時間後にイギリスの少女が最初にクリアーしたことを明かしています。
クリアーすると、小島秀夫監督と映画監督であるギレルモ・デル・トロ、俳優のノーマン・リーダスのクレジットのあと、CGのノーマンの顔が映り、最後に『SILENT HILLS』というタイトルが現れるサプライズが仕掛けられていました。なお、2014年9月のTGSで“A HIDEO KOJIMA GAME”として『P.T.』が出展。日本でも正式なネタばらしが行われ、コンセプトムービーも公開されました。

しかし、残念ながら『SILENT HILLS』は開発中止となり、『P.T.』も2015年4月に配信が終了しました。『P.T.』自体が評価の高い作品であったため、もうプレイできないことを惜しむ声は現在も絶えません。
ゲームは、とある屋敷に閉じ込められた主人公が、出口を求めてひたすら歩き回るという内容。小島監督は『サイレントヒル』を含む昨今のホラーゲームがアクション寄りになってきていることを感じ、原点に戻って“怖くて美しい本当のホラー”を作りたかったそう。そのためゲーム内の説明が少なくプレイヤーの想像力を喚起し、遊ぶほどに恐怖が膨らんでいくというような内容でした。手に冷や汗をかきながらプレイしていたことを思い出します。
屋敷の中にはリサという幽霊がいて、彼女に取り憑かれないように行動する必要があるので緊張感がありましたね。

本作はループものとなっており、舞台となるL字型の廊下と、そこに接しているふたつの部屋を調査し、隠された謎を解いていくことになります。ループを正常に終えると廊下に変化が現れ、つぎのループへと進む仕組み。ラジオから連続殺人事件の報道が聞こえたり、洗面所に胎児がいたりと、怖いことだらけでゲームを進めるのを躊躇ってしまうレベルですが、主人公の正体や部屋の真実が明るみになっていくおもしろさに遊ぶ手が止まりませんでした。プレイヤーが自由に解釈できるように作られているのもポイントでしたね。


『SILENT HILLS』が制作中止になり現在『P.T.』が遊べないのは残念ですが、『サイレントヒル』シリーズは再始動していますし、小島監督も新作『OD』に着手しています。『OD』は小島監督が企画・脚本・ゲームデザインなどを自身が手がけるほか、クリエイティブパートナーとして、俳優であり映画監督などでも知られるジョーダン・ピールとパートナーシップを締結。さらに、さまざまなストーリーテラーをパートナーに迎え、制作が進められているそうです。いまから期待が高まりますね!














