さて本作の特徴は、近年再評価されつつある“イマーシブシム”の方向性を取り入れていること。今回のデモの範囲でも、いかにもイマーシブシムなスタンダードな仕掛けからレトロSF設定を活かした本作流のヒネりの部分まできっちり楽しめる。


たとえば目的地までの通路が遮断されていたら、床下の整備用通路を見つけだして迂回したり、近くから持ってきた箱を設置して天井近くのダクトまで上がれるようにしたり、周囲の小部屋などから扉の解錠コードや鍵を発見したり。
あるいはその途中に敵がいたら銃で普通に倒すだけじゃなく、ステルスですり抜けるとか、ハッキングで乗っ取った防御タレットに攻撃させたり、水をぶちまけた所に誘導して電源パネルを撃って感電させるのもアリ……といった感じ。
ひとつひとつは割とよくある作りでも、いろんな所に利用可能な仕掛けが仕込まれているのがポイント。一度クリアーした場所でも「こういう手はどう?」と試せるし、なにより自分なりの正解がうまくハマった時はなんとも言えない気持ちよさがある。


死亡時にはオーロラのクローン技術で復活できるんだけど、「ミュータントを見るとゲロを吐く」とか「風邪を引いてるので定期的にくしゃみをする」(ので運が悪いとステルス中に敵に位置がバレる)といったスゲー余計な変異がついてくる。ローグライトってより、地味に嫌な効果に笑っちゃう感じだ。
とまぁそんな感じに、イマーシブシムの明るい入門編としても、『System Shock 2』パロディ的なイマーシブシムファンの新たな遊び場としても楽しげな本作、気になったらあまりむずかしいことを考えずにチェックしてみて欲しい。
















