
ネットイース初のシングルプレイヤータイトルは映画の世界に入ったような感覚
物語の舞台は西暦848年、唐王朝末期の西方辺境。プレイヤーは名もなき使者となり、国の未来を左右する“伝令(メッセージ)”を届けるため、息子とともに危険な東への旅に出る。容赦のない敵の包囲網と、3000里に及ぶ危険な旅路を生き抜き、絶望的な状況下で戦いながら長安への帰還を目指す。

デモ版では約30分でストーリーの一部を体験。
まず目を引いたのはグラフィックだ。Unreal Engine 5とスタジオ独自技術を駆使した、細部までこだわり抜かれたビジュアルにはとにかく驚かされた。いまやリアルに近いグラフィックのゲームは数多く存在するが、キャラクターの表現などはとくに群を抜いているように感じた。
そのグラフィックが織りなす映像美は、まさに実写映画を観ている感覚に近い。ひとつの作品内の1キャラクターを操作し、自分自身が映画のキャストになっているような体験だった。


ゲームの進行自体は基本的には1本道を進んでいく形式。敵から逃げるワンシーンなども、クイックタイムイベント(QTE)など定番の要素を対処しつつ、誘導された方向へ進むこともあったが、ひとつひとつの出来事があまりにもリアルに描写されており、単純な操作には一切“飽き”は感じなかった。
また、マップの作りこみのよさから、逆に「つぎはどこに行くんだ? こっちは行けそうだけど行けない」と迷子になってしまう場面も少々あった印象だ。


戦闘やシステム自体はシンプル。だがそれらがストーリーの味を引き立てる
戦闘はスタイリッシュというよりは、いい意味で泥臭く戦うのが印象的だった。主人公は超人的な強さを持つわけではなく、敵の突進で簡単にのけぞったりとかなり現実の人間らしい動きをする。その点もリアルを追求した映画さながらの演出だと感じ、爽快感というよりはリアリティを強く感じることのほうが多かった。

注目だったのは、状況に応じてシームレスに戦闘演出が変化するところだ。たとえば、敵との鍔迫り合い中に近くにある壺を使って払いのけたり、ひとりの敵との鍔迫り合い中にもうひとりが乱入してきたり、敵へのとどめが場面によって変わったりと目まぐるしく変化していた。
シンプルな戦闘システムではあるものの“ただの単調な戦闘”にはならず、しっかりとストーリーの一部として活用されているように感じ、プレイヤーを飽きさせないように設計されているのだ。

また、場所によっては隠密行動(スニーキング)も大事。筆者はなりふり構わず走り回って、無数の敵に囲まれてボコボコにされてしまう場面が多かった。そのため敵の数、フィールドの作りなどの状況にあわせて、立ち回りを変えて、ときには隠密をして敵をひとりひとり地道に暗殺していく。ゲームから「あなたならこの場面はどうする?」とつねにメッセージをもらっているような感覚だ。


デモ段階ですでに没入感がすさまじく、くり返しにはなるがまさに“映画の世界に入って生きる”という言葉がぴったりな作品だ。今回はストーリーの一部のみのプレイだったため、肝となる物語は深くまで理解できなかったので、製品版でストーリーを理解しながらプレイするのが楽しみで仕方がない。
『帰唐(Blood Message)』は家庭用ゲーム機、PC向けに開発中。発売日は未定なので、続報を待とう。












