『帰唐(Blood Message)』実写映画に入ったような圧倒的没入感。戦闘システムはシンプルだが"泥臭くリアルな剣戟"が物語を重厚にする

『帰唐(Blood Message)』実写映画に入ったような圧倒的没入感。戦闘システムはシンプルだが"泥臭くリアルな剣戟"が物語を重厚にする
 現地時間2026年6月6~8日にアメリカ・ロサンゼルスにて開催されたSummer Game Fest 2026(SGF2026)のPlay Days。本イベントにて、ネットイース初のシングルプレイヤーアクション『帰唐(Blood Message)』のデモ版をプレイしたのでその模様をお届けする。
広告
共通パーツ画像
 なお、SGF2026ではプレイステーション5(PS5)のDualSense ワイヤレスコントローラーでの試遊となった。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

ネットイース初のシングルプレイヤータイトルは映画の世界に入ったような感覚

 本作は家庭用ゲーム機、PC向けに開発中の完全新作シングルプレイヤー用のストーリー主導アクションアドベンチャー。NetEase Gamesとしては初となるAAAシングルプレイタイトルで、Unreal Engine 5とスタジオ独自技術を活用し、濃厚な東洋叙事詩と、緊張感あふれるサバイバルアクションを融合した作品として開発されている。

 物語の舞台は西暦848年、唐王朝末期の西方辺境。プレイヤーは名もなき使者となり、国の未来を左右する“伝令(メッセージ)”を届けるため、息子とともに危険な東への旅に出る。容赦のない敵の包囲網と、3000里に及ぶ危険な旅路を生き抜き、絶望的な状況下で戦いながら長安への帰還を目指す。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

 デモ版では約30分でストーリーの一部を体験。

 まず目を引いたのはグラフィックだ。Unreal Engine 5とスタジオ独自技術を駆使した、細部までこだわり抜かれたビジュアルにはとにかく驚かされた。いまやリアルに近いグラフィックのゲームは数多く存在するが、キャラクターの表現などはとくに群を抜いているように感じた。

 そのグラフィックが織りなす映像美は、まさに実写映画を観ている感覚に近い。ひとつの作品内の1キャラクターを操作し、自分自身が映画のキャストになっているような体験だった。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

 ゲームの進行自体は基本的には1本道を進んでいく形式。敵から逃げるワンシーンなども、クイックタイムイベント(QTE)など定番の要素を対処しつつ、誘導された方向へ進むこともあったが、ひとつひとつの出来事があまりにもリアルに描写されており、単純な操作には一切“飽き”は感じなかった。

 また、マップの作りこみのよさから、逆に「つぎはどこに行くんだ? こっちは行けそうだけど行けない」と迷子になってしまう場面も少々あった印象だ。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

戦闘やシステム自体はシンプル。だがそれらがストーリーの味を引き立てる

 戦闘やシステムに関しては、ストーリーが主体のゲームのため、作り自体はかなりシンプル。戦闘は基本的には弱攻撃、強攻撃、ガード(パリィ)、回避の4種を駆使して戦うオーソドックスな内容だ。

 戦闘はスタイリッシュというよりは、いい意味で泥臭く戦うのが印象的だった。主人公は超人的な強さを持つわけではなく、敵の突進で簡単にのけぞったりとかなり現実の人間らしい動きをする。その点もリアルを追求した映画さながらの演出だと感じ、爽快感というよりはリアリティを強く感じることのほうが多かった。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

 注目だったのは、状況に応じてシームレスに戦闘演出が変化するところだ。たとえば、敵との鍔迫り合い中に近くにある壺を使って払いのけたり、ひとりの敵との鍔迫り合い中にもうひとりが乱入してきたり、敵へのとどめが場面によって変わったりと目まぐるしく変化していた。

 シンプルな戦闘システムではあるものの“ただの単調な戦闘”にはならず、しっかりとストーリーの一部として活用されているように感じ、プレイヤーを飽きさせないように設計されているのだ。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出
デフォルト演出で、敵の首を剣で斬りまくっていたのは少しおもしろかった。

 また、場所によっては隠密行動(スニーキング)も大事。筆者はなりふり構わず走り回って、無数の敵に囲まれてボコボコにされてしまう場面が多かった。そのため敵の数、フィールドの作りなどの状況にあわせて、立ち回りを変えて、ときには隠密をして敵をひとりひとり地道に暗殺していく。ゲームから「あなたならこの場面はどうする?」とつねにメッセージをもらっているような感覚だ。
『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出『帰唐(Blood Message)』中国・唐王朝を舞台にした映画の世界にダイブ! ゲーム体験自体はシンプルだが、それらはストーリーを重厚にするための大きな演出

 デモ段階ですでに没入感がすさまじく、くり返しにはなるがまさに“映画の世界に入って生きる”という言葉がぴったりな作品だ。今回はストーリーの一部のみのプレイだったため、肝となる物語は深くまで理解できなかったので、製品版でストーリーを理解しながらプレイするのが楽しみで仕方がない。

 『帰唐(Blood Message)』は家庭用ゲーム機、PC向けに開発中。発売日は未定なので、続報を待とう。

『帰唐(Blood Message)』概要

  • タイトル:帰唐(Blood Message)
  • ジャンル:アクションアドベンチャーゲーム
  • 対応機種:コンソール/PC
  • 開発:NetEase Games/24 Entertainment临安(臨安)
  • 公式サイト
  • 公式X
  • 公式YouTube
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker

特集・連載