2026年5月22日から5月24日にかけて京都・みやこめっせで開催される“BitSummit PUNCH”。本イベントで出展されている“KansyaGames”の『行列のできる武器鍛冶屋』の試遊レポートをお届けする。

行きつけの店に足を運び店主に一言「いつもの」。いつか言ってみたいセリフだ。ハードボイルドなキャラクターが言いがちというのもあって、憧れている人も多いに違いない。
しかし、そんな悠長なことを言っていられるのはお客さん側だからだということが、今回の試遊ではっきりわかった。「いつもの」はお店側としては少々面倒なワードなのかもしれない。
かわいらしいドット絵グラフィックが特徴的な本作は、迫るモンスターに対抗するべく立ち上がった村人たちに、毎日武器を作っては売りまくるゲーム。武器制作パートとその後の戦闘パートの2パートにわかれており、それらを交互にくり返しながら、鍛冶屋として腕を上げつつ、村全体でモンスターの撃退を目指す。

武器制作パートでは、プレイヤーはとにかく武器作りに専念することになる。制限時間は朝から夜まで。訪れる村人はとにかく多く、それに対して鍛冶屋は自分だけ。作っても作っても足りないぐらい忙しい。

武器作りは、ゲージの中で左右に動く矢印を注視し、特定のタイミングでボタンを押すだけのシンプル仕様。それをくり返せば制作完了だ。
しかし、とにかくなんでも作って渡せばいいというわけではない。村人にはそれぞれ得意な武器が設定されているのだ。剣、斧、弓矢、ワンドといった4つの武器種が用意されているが、初見のお客さんは何を得意としているかわからない。得意でなければ「コレじゃない」と文句を言われて作り直し。時間制限内にできるだけ捌いて戦力と収入を稼ぎたいところだが、ミスすればその分はシンプルにタイムロスとなる。

戦闘未経験のため得意武器がわからない様子。いったん調べてきてもらっていいかな?
はじめは、誰が何を得意としているは勘に頼るしかないと思っていたが、しっかりと対策が用意されていた。お客さんと会話(ミニゲーム)をすれば、得意武器のヒントを引き出せるのだ。

会話ミニゲームはハートを射止めるハンマー投げ。氷の壁を避けつつハートを狙う。無事ヒットすればヒントをゲットだ。
ヒントの内容は「〇〇が得意」とほぼ答えみたいなものもあれば、「〇〇は苦手」のように消去法を促すものなどさまざま。「遠距離タイプ」的なヒントもあり、複数のヒントが揃えば選択肢も絞りやすい。

直接答えが書かれたヒントを引き当てれば、推測の手間が省けてラッキー。

たまに変なヒントも出る。なにこれ? 役に立つの? と思うかもしれないが、きっと意味がある……のかもしれない。
※Steamストアページより引用。 得意な武器が判明すれば、その村人はずっと同じ武器を求めるのであとは覚えるだけ! ……なのだがここで残念なお知らせ。本作の村人は100人ぐらいいるらしい。
最初は2、3人ぐらいしか来店しなかったのに、気がつけば5人、10人と覚えるべき村人がどんどん増えていく。お手軽とはいえそれを武器制作しながら覚えていかなくてはならないので、もう頭パニックてんてこ舞い。
製品版と比較すればボリュームが控えられているであろう試遊版ですら「こいつがきたのは覚えてるけど、得意武器なんだっけ?」と混乱したので、製品版ではもっとあたふたするに違いない。

油断するとすぐ並ばれる。どんどん捌かなきゃと焦るが、それでミスしても本末転倒。

来店2回目のくせに常連面する村人もいる。「いつもの」って注文するんじゃない! お前の顔なんて覚えてない!
そうこうして武器制作パートを終えたら、あとは戦闘パートだ。武器を持った村人たちによるオートバトルが展開される。
プレイヤー側のアクションは攻撃の合図を出す(Aボタンを押す)だけで、かなりサクッとしたお手軽仕様。準備完了した村人から待機状態になり、合図を出せば一斉攻撃が始まる。多くの村人で攻撃すると、倍率バフがかかってより大きなダメージが与えられるので、みんなの息を合わせたいところ。

敵を全滅させたらつぎのウェーブへ。村人が全滅した場合は撤退しバトル終了となる。
戦闘が終われば村人はレベルアップしMVPが決まる。このMVPがけっこう重要そう。というのもMVPになった村人には“あだ名”をつけられるのだ。
得意な武器に関連したあだ名をつければ記憶の負担がだいぶ減る。試遊版では、具体的なあだ名をつけるところまでいけなかったが、剣メガネとか、アーチャー娘とか、斧鎧さんとか、できるだけ安直なあだ名を付ければ、村人を覚える手間は省けそうだ。
※ネーミングセンスがないのを誤魔化しているわけではありません。決してね。
イヤなバイトスタッフみたいなノリだが、覚えなくてはならない人が多い以上仕方ない。そう、これは仕方のないこと。今日からお前はカニ剣士だ。
なお、戦闘パートが終われば武器はすべて破壊され、また作り直しとなる。そうなるとまた武器制作パートへ移行。この2パートのくり返しが本作の基本的なサイクルとなっている。
ポップに動くドット絵キャラクターたちもかわいらしく、各村人も営業時間外に落ち着いて見てみればみんな個性的で惹かれるものがある。そんな『行列のできる武器鍛冶屋』は2026年内にリリース予定だ。人の顔を覚えるのは得意だと豪語するそこのあなた。リリースされた際にはぜひ挑戦してみてほしい。
