

『Dr. Oops!』は、突如莫大な借金を背負わされた主人公が、怪しい病院の無免許医となってつぎつぎとやってくる患者の病名を見極めていく内容で、公式のジャンル名は“医療アドベンチャーゲーム”。本作のディレクターは、『ニーア オートマタ』でリードゲームデザイナーを務めた根岸功さん。
やってくる患者は老若男女、濃いキャラクターの変わった人ばかり。しかし、症状について話を聞いていくと、発熱、身体の痛み、お腹を下しているなどなど、いろいろな症状やその兆候が見えてくるため、プレイヤーはその内容に合わせて病名を見極め、適切な治療薬を注入することになります。

カルテの該当部分をクリックすると患者はひと言ずつ関連情報を話してくれるので、その中から病名を特定するヒントを選び取ります。でも、なかにはそこにもヒントがない患者も。そんなときは、患者の見た目から「この人、やけに汗をかいてるな」とか「しゃべるときの息遣いが苦しそうだな」といった特徴を参考にするわけです。ここは、ちゃんとした医者っぽい(?)。

病院の開いている時間は限られているため、素早くどんどん患者を治療していけば、それだけ多くの患者を診たことになり、報酬の額が増えるわけですが、診断ミスをすれば報酬は減額。いかに効率よくヒアリングをしつつ病名を特定できるかを念頭に、「でももう少し情報を聞いたほうが確実に病名を特定できるかも……」といった一瞬の逡巡と判断をするのが本作の楽しさであり、テンポのよさにつながっていると思います。






しかし、本作がすごいのは、ただただ患者のヒアリングと病名の見極めだけが続いていかないところ。途中には、心臓マッサージという名のリズムゲームや患者どうしの脳を入れ替えるクレーンゲーム風のミニゲームなどが挿入され、プレイヤーを飽きさせません。



でも、ときには1日の売上が届かないときもあります。そんなときは、借金取り立て人との(一方的な)ボクシングタイムに突入。取り立て人が左右どちらかの強烈なパンチを放ってくるため、プレイヤーは一か八かで左右を選択し、パンチを避けることになります。殴られればプレイヤーの体調は悪くなりますが、すべて避けきれば無傷で借金の取り立てを1日免れるというわけ。これはハイリスク、ローリターン!

プレイした感想としては、非常にテンポよく、遊びが溢れたアドベンチャーゲームという印象。つぎつぎと患者をさばいていく感覚は、『Papers, Please』の影響も感じさせます。また、主人公の周囲にいる看護師や一部の関係者にはいろいろな思惑もあるようで、そんな裏側が垣間見えるストーリーも楽しみ。ちなみに、本作はディレクターの根岸さんがひとりで全役を演じたフルボイスになっており(声色を変えているのですが、濃いグラフィックと相まって味がある演出になっています)、インディーゲームとは思えない作り込みっぷりも特徴のひとつです。





発売は2026年予定で、ブースでお話をうかがったところ「秋頃の発売になりそう」とのこと。アクの強い見た目と世界観に反して、ゲーム内容は非常に親切で遊びが溢れておりとても好感触! 今回の試遊範囲は冒頭3日でしたが、もっと進めば下の写真のように、山ほどある候補から正しい病名を選ぶような難度になりそう。















