- 複雑な仕掛けはナシ! のんびりとした旅を楽しめる
- 心ゆくまでモフモフのカリコーンたちと触れ合える
- 要所ごとに設けられたギミックがいいアクセントに!
ハトヤ伊藤がオススメするゲーム
『Herdling』
- プラットフォーム:Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)
- 発売日:2025年8月21日
- 発売元:Panic
- 価格:2900円[税込](PS5版は2860円[税込])
愛らしい仲間たちと踏み出す、神秘と自然に満ちた放牧の旅

廃墟の街中で目覚めた少年には、羊飼いのように動物たちを率いる能力があり、プレイヤーはこの少年になって、野生のカリコーンを1匹、また1匹と仲間に加えていく。そうして10匹前後の群れを形成し、彼らといっしょに広大な世界を旅することになるのだが、行動できるエリアの広さに対して、こなすべきミッションや、仕掛けを解いて先に進むようなギミックはやや少ないように感じる。
遊び始めて最初の数分は、そうした本作のテイストに少し肩透かしを食らったのだが、慣れてくるとこのシンプルさが心地いい。廃墟と化した都市→大草原→鬱蒼と茂った森→山岳地帯→雪山……と、趣の異なるエリアを順に旅することになるのだが、道中では「これをしないと先に進めない」といった“やるべきこと”が必要最小限に抑えられているため、そちらは無理なくこなしつつ、カリコーンたちとの触れ合いに没頭することができた。

ちなみに、これは個人的な感想だが、どれだけカリコーンたちの世話を焼いても、それがゲームプレイに大きな影響をおよぼさないところが逆によかった。群れの規模を大きくしたり、お気に入りのカリコーンにエサや装飾品をたくさん与えたり。そうすることで行動できる範囲が広がり、使えるアクションも増えていく……といったゲームデザインだと、ただ単に攻略の一環としての“お世話”になってしまうが、本作におけるカリコーンたちへの干渉は、あくまでもプレイヤーの自己満足の範囲に留まっている。だからこそ、アイテムの回収に躍起にならず、ただただ彼らとの旅を楽しむことができた。
また、道中では大きなイベントは起きないものの、要所ごとに心の残るシチュエーションが用意されているのも、本作の憎いところだ。雨が降る中、焚火を囲むようにして雨宿りをするシーンや、まるで犬のようにカリコーンとボール投げを楽しむシーンなどは牧歌的で、しばらくその場にとどまり、雰囲気を存分に楽しませてもらった。
その一方で、巨大な怪鳥に襲撃されたり、これに見つからないように障害物を交わしながら進んだり、さらには移動中に足場が崩れて、崖から転落しそうになるエリアがあったりと、道中には中だるみを防ぐためのアクセントも用意されており、適度な緊張感を保ったまま旅を続けられる……というところにも、開発陣のこだわりが感じられた。
Writer:ハトヤ伊藤
食べ物と同じでゲームジャンルに好き嫌いはない編集者です。最近は、気軽に手を出せるインディーゲームにハマっていて、気になったものがあれば片っ端からプレイしています。






















