ワーナー株主が総額約1100億ドルに及ぶパラマウントとの買収案を承認。映画・テレビ・ゲームなどにまたがる巨大合併が成立に向けて大詰め

ワーナー株主が総額約1100億ドルに及ぶパラマウントとの買収案を承認。映画・テレビ・ゲームなどにまたがる巨大合併が成立に向けて大詰め
 ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下、WBD)が、米時間現地4月23日に行われた臨時株主総会でパラマウント・スカイダンス(以下、パラマウント)との合併案が承認されたことを発表した。
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 WBDの買収については、映像ストリーミングサービス大手のNetflixが昨年12月に一旦合意。しかし今年2月にパラマウントによる新提案をWBD取締役会がより有利な提案として認め、株主に判断が委ねられていた。今回の決議を経て、規制当局の承認などが完了すると2026年第3四半期に合併が行われる形となる。

 一方米映画業界では、最大手スタジオの数がひとつ減ることによって起こりうる雇用問題や競争性の低下などを懸念し、著名俳優や映画監督など4000人以上による反対署名が行われている。“合併を阻止せよ”(Block The Merger)を合言葉に行われているこの署名では、カリフォルニア州司法長官による仮差し止めの可能性に期待しているようだ。

 なおパラマウント案では、ワーナー株主に1株あたり31ドルが現金として支払われる。これは買収案公表前の12.54ドルに対し、147%が上乗せされたもの。総額では約1100億ドル(日本円で17兆円超)となる。

WB Gamesや『Marvel 1943: Rise of Hydra』への影響など今後に注目

 WBDには映画産業だけでなく、CNNやディスカバリーチャンネルなどのテレビ局に加え、HBO Maxなどのストリーミングサービス、さらにはゲーム部門であるWB Games(ワーナー ゲーム)なども存在。

 パラマウント側も同じように多岐にわたるメディア企業であり、WB Gamesほどの歴史や規模はないもののSkydance InteractiveやSkydance New Mediaといったゲーム会社を傘下に持つ。

 ゲームメディアである本誌としては、オープンワールドアクションアドベンチャー『
ホグワーツ・レガシー』や(残念ながら最近は国内発売がないが)格闘ゲーム『モータルコンバット』シリーズ、レゴのゲーム版などを展開してきたWB Gamesの傘下スタジオやラインナップがどうなっていくのか気になるところ。

 また逆に、Skydance New Mediaで開発中のマーベルヒーローのアクションアドベンチャーゲーム『
Marvel 1943: Rise of Hydra』が、競合であるDCコミックスを傘下に持つWBDと同グループになることで今後影響が出ないのか、といったあたりもさしあたって注目と言えるだろう。
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