- 本当にクルマを運転しているかのような気持ちよさ
- 実在の名車を集めて並べてコレクション
- 新モード“ミュージックラリー”が手軽で楽しい
堅田ヒカルがオススメするゲーム
グランツーリスモ7
- プラットフォーム:PS5、PS4
- 発売日:2022年3月4日発売
- 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 価格:PS5版8690円[税込]/PS4版7590円[税込]
五感を刺激する『GT7』のドライビング。名作はいつ遊んでも名作だ
クルマが欲しくなっている。
小さなクルマだ。機敏で、素直に曲がって、乗っているだけで鼻歌を歌い出したくなるような、楽しいやつだ。
地元の富山県に住んでいたときはクルマはとにかく生活必需品で、仕事をするにも遊びに行くにも、とにかく自動車がないと始まらない。クルマがないことを「足がない」と言うくらいだ。運転はただの移動手段で、東京に来たらそれは電車に取って代わられ、クルマは手放してしまった。使う機会がないし、維持にもお金が掛かるから。だからもう10年くらい自分のクルマというのは持っていない。それでも平気だった。
だけど、なぜだかムズムズとクルマの運転がしたくなって、『グランツーリスモ7』(以下、『GT7』)を遊んでいる。これがもう、とにかくリアルだ。

いやもちろん、初代作から運転のリアルさを追求してきたシリーズであり、ジャンルを“リアルドライビングシミュレーター”と呼称しているし、リアルさはもう、ずっとそうなんだけども。
それを踏まえても『GT7』はあまりにもすごい。とくにDualSenseコントローラーとの連動。傾ければモーションセンサーでそのままハンドル操作、アクセル(R2)やブレーキ(L2)を押し込めばアダプティブトリガーの反動を感じ、ハプティックフィードバックの高精細な振動表現は、高速道路のつなぎ目のような路面のわずかなギャップまで拾って感じさせるほどだ。
つまり、これまでも時代の最高峰を歩み続けていた『GT』シリーズの映像表現と音響表現に、本作では触覚が加わって、輻輳的にリアリティーを増している。

これがとても効果的で、“運転感”をこれまでにないほど表現している。もし、シリーズ作品をやり込んだ人で「『GT』のことはだいたいわかっているから別に遊ばなくてもいいか」と思って『GT7』を手に取っていない人がいたとしたら、これを味わっていないのはすごくもったいないからぜひ体感してほしい(とくにPS5版)。あとはもう、味覚と嗅覚が備われば完璧だ!(何が?)
クルマの乗り心地を表現するときに“人馬一体のフィーリング”と言うことがあるけど、『GT7』で味わえる快感というのはその言葉がじつにしっくり来る。テクニカルなコースの場合は重心の移動を意識してコーナーをクリアーし、直線では一気にアクセル全開で最高速へ。挙動と表現のすべてがリアルだから、うまく動かせたときにクルマを思うようにコントロールできた喜びが湧いてくる。
それは、取りも直さず運転の喜びそのものだ。運転の喜びは動物の本能に近い、原始的な、身体的な快感をも生み出す。運転は楽しい。クルマは、おもしろい。僕は本作で遊ぶたび、そのシンプルな事実を思い出す。『GT7』で、もう一度クルマが好きになった。何か小さいクルマを探して買っちまうか……いやいやさすがに……駐車場代どうすんだよ……だがしかし……。
カーセンサーを眺めてたらうっかり小1時間経ってしまった。スバル・ヴィヴィオ安いな、買えなくもないな……いやいやいや。駐車場代どうすんだよ。あ、これATか。MT版も……安いな。これは……いやいやいやいやいやいやいや……ティア。
なんてことを考えたりしながら、とりあえず今日も『GT7』で運転欲を満たそう。

かつて乗っていたのはローバー ミニ メイフェア1.3iとスバル サンバートラックだったMT免許編集者。どれも運転していてとても楽しいクルマでした。ゲームではオートマ派。



















