- ネタバレをうまく活用したストーリー展開が最高
- 1作目の二番煎じにはならない大幅にパワーアップした続編
- ネタに注目されがちだが、バトルバランスの調整がRPGとして秀逸
ごえモンがオススメするゲーム
『ネタバレが激しすぎるRPG2―親友の真の姿は大魔王―』
- プラットフォーム:PC(Steam)、iOS/Android
- 発売日:2024年12月14日
- 発売元:KSBゲームス
- 価格:各880円[税込]
ネタバレですが、このゲームは前作と遜色ない――いや、それ以上の名作です
その続編となる本作は、クラウドファンディングで240万円以上の支援を集めたことからも、前作をクリアーした多くのプレイヤーがいかに期待していたかがわかります。
実際、序盤で複数のキャラクター名を見た際に「なるほど、今回はこういう感じね。だとしたら大魔王はあいつか」とすべてをわかった気になり、あまり期待しすぎないようにしている自分がいました。
ですが、第1章が終わるころには、その考えが浅はかだったと思い知らされました。前作経験者の「こうくるだろう」という予想を鮮やかに裏切り、さらにその上をいく展開の連続。作者である“みぬひのめ”氏にかかっていたであろう続編への多大なプレッシャー。本作は、その高いハードルを見事に飛び越えていきました。個人的には、間違いなく前作以上におもしろいと断言できます。


前作のよさは残しつつも、二転三転するストーリー展開、キャラクター性、バトル、演出、ボイス、そのすべてがパワーアップしている本作。30人以上いるメインキャラクターのうち「最後まで生き残るのは3人のみ」と冒頭で提示するネタバレも、演出としてうまく機能していました。
退場したキャラクターに×印が付いていくデスゲームもののような演出があるのですが、最初は「こいつ退場はやっ!」とゲラゲラ笑いつつも、次第に笑いは「つぎは誰が消えるのか」というワクワクに変わっていくんです。ここぞという場面で、それまで伏せていたキャラクターの名前を開示する演出も前作以上に冴え渡り、ストーリーを盛り上げています。

“ネタバレが激しい”という部分に着目されがちですが、バトルバランスも秀逸。簡単すぎず、かといって難しすぎないギリギリのラインを攻めています。『すぎるRPG』シリーズの『弱すぎるRPG』や『虚無すぎるRPG』もそうでしたが、物語だけでなくRPGとしても骨太な点が好みです。
莫大な予算を使ったAAAタイトルでなくても、おもしろいRPGは作れるのだと再確認させてくれるゲーム体験でした。

2027年には本作の1000年前を描いたエピソード0が配信されるようなので、まだまだ『すぎるRPG』シリーズは盛り上がりそうですね。
ちなみに、同作者の配信済みの新作は、全100章からなり、総プレイ時間100時間オーバーの超大作RPG……になるはずが、テストプレイをサボりすぎて1時間でクリアーできるようになってしまったという設定の『テストプレイをサボりすぎたRPG』。こちらもオススメです。ワンアイデアの膨らませかたが相変わらず巧みで、さすがのひと言。筆者の推しキャラであるワクワクザムライの活躍をぜひその目で確認してほしいです。
Writer:ごえモン
好きなジャンルはコマンドRPG。システムや演出、音楽などがシナリオと見事に融合し、作品の魅力を何倍にも引き上げているような 、物語体験の質が高いゲームをとくに好む。



















